知ってる？信州はラーメンの隠れ激戦区！地元っ子オススメ11選

信州のラーメンの歴史はまだ浅く、2000年に入ってから徐々に盛り上がりを見せるようになりました。信州ラーメンと言っても素材に信州味噌を使っているわけではなく、「札幌ラーメンの味噌味」「九州の長浜豚骨」「仙台の辛みそ」のように特徴が定義されているわけでもありません。全国の有名店からインスパイヤされたものが多く、その中に並々ならぬ店主のこだわりが詰まっています。長野県はラーメン博など県内で大規模なラーメンイベントも多いため、信州ラーメンのレベルはどんどん上がっているのです。

この記事では、長野県内の人気店を大特集。これを読んだら、絶対に食べたくなること間違いなしですよ！

長野市で行列が絶えないことで有名な「麺道麒麟児」は鶏出汁ラーメンの専門店。このお店の味を楽しむなら、中華そばがオススメです。鶏出汁の澄んだスープは見た目以上にコクがぎっしり詰まっていて、一口飲んだだけでその美味しさに引き込まれます。職人技が光るラーメンはチャーシューからメンマまでこだわって作られています。

待っても食べたいラーメンとあって、昼時は開店と同時に混み合うことも。鶏100%淡麗スープがクセになる、そんなラーメン屋です。

県内に6店舗を展開するゆいがグループの総本店。ゆいがの特徴は何と言っても濃厚なスープ。豚骨のコクに香りが良い鯖節を中心とした節をミックスしたスープがなんとも絶品。チャーシューも食べごたえがあり、こってり好きにはたまりません。ゆいがには「煮干し火」という煮干しのみでスープを作る日があり、その日は煮干しオンリー。他にも季節限定メニューも豊富。探究心はどの店にも負けない「ゆいが」の作り出すメニューは『万人受けしなくても、その味を好む人にとっての究極の味を目指す』という独自のスタイルを突き進んでいます。信州ラーメン四天王と呼ばれているお店なので、その美味しさは太鼓判付きですよ。

鶏ガラを火力最大で長時間じっくりと煮込んだこってりした白湯スープが美味しいと評判の「気むずかし屋」。決して気むずかしい店主がいるお店ではないのでご安心を。気むずかし屋は信州ラーメン界のカリスマと呼ばれる塚田兼司さんが手がけています。鶏白湯と昭和中華そばをメインにつけ麺、きむ二郎（にんにく多め、野菜盛りの二郎系ラーメン）などを揃えています。固めストレート麺にこってりスープが良く絡む「鶏白湯」とこってりの中に深い味わいの特製スープと小麦香る極上のストレート麺の「王様中華そば」は是非食べ比べたい味です。

地産地消にこだわったラーメンを食べることが出来るのが上田市に店を構える「熊人（くまじん）」です。住宅街から少し離れた場所にあり、民家を改装した店内は靴を脱いで入ります。基本メニューの「醤油拉麺」は信州ハーブ鶏の鶏ガラに鰹と宗田鰹枯節・さば枯節厚削り・もみじ（鶏の足）で丁寧に煮込んだスープに甘露醤油（松本）、濃口吟醸醤油（上田）や紫大尽（松本）の醤油を使って仕上げています。シンプルながら地産地消を極めた一品。麺は長野県産の小麦（ゆめかおりや伊賀筑後オレゴン）を自家製粉＆自家製麺するというこだわり。トッピングの具材に至るまで完全無添加、化学調味料・旨み調味料は一切不使用。素材・味にこだわったラーメンを求めて県外からもお客が多く訪れています。

メニューは他にも味噌拉麺、つけ麺（4～9月限定）、カレー拉麺・釜玉（10～3月限定）、ほかにも季節限定や新作メニューとこだわりの中にも多彩なメニューが揃っているので、一度訪れると次は違う味を求めてまた来たくなるお店です。

とんこつ醤油ラーメンならここ「麺匠文蔵」。県内で3店舗と移動販売を展開する文蔵グループの本店です。丁寧に煮込まれたとんこつは臭みがないとろりとしたスープ。小麦粉をオリジナルブレンドした多加水麺はつるつる・モチモチしていて濃いスープに良く絡みます。そんな食べごたえ満点の一杯を求めて、連日行列が出来る人気店。基本はとんこつ醤油の「らぁめん」ですが、他にも風魚らぁめん（タレと油に魚介を足したもの）や味噌ラーメン、塩らぁめんなどメニューも多岐に渡ります。麺の硬さ・スープの濃さ・油の量を３段階で調整出来るので、自分好みの味で楽しめるのもポイント。こちらの店舗は信州ラーメン四天王のひとつとあって、食べれば納得の味です。

東御市に店を構えていましたが、佐久市アムアムビレッジ内に移転オープン。県内でも珍しい豚骨と鶏白湯のWスープが食べられることで人気です。看板メニューの「とんちき麺」が基本スープで、豚骨の濃厚と鶏のあっさりが絶妙と評判。そんな黄金比のスープを一度食べると最後まで箸が止まりません。映画館があるのでチケット半券サービスや、映画とのコラボサービスなど不定期ながらイベントも多く開催していますので、お出かけの際はHPでチェックをお忘れなく。中休みもありませんので映画を見て小腹が空いたら、美味しいラーメンを食べに寄るのもいいですね。

豚骨ベースに鶏を加えた看板メニュー「ばりこて」や昭和中華そば・鶏塩中華そばなどメニューのラインナップを幅広く取り揃える「おおぼし」は県内に３店舗持つ人気店。家族連れやカップルからの人気が高いラーメン店です。キャベツサラダは無料でおかわり自由。こってりラーメンを食べるなら野菜も食べたいと思う人には嬉しいサービスですね。こちらは信州ラーメン四天王のお店です。こってりの中に旨みのある味に納得です。

らあめん 寸八（ずんぱち）は、長時間かけて丁寧に炊き出した豚骨スープに自家製の太麺を合わせた「豚骨醤油らあめん」が看板メニュー。麺の量は並・中・大の３種類あり、大は量がなんと並の二倍。美味しいだけでなく、たくさん食べられるとあって育ちざかりの学生や男性から絶大な支持を得ています。

メニューは他にも、自家製太麺と豚骨つけダレが絶妙な『つけ麺』、『あっさり支那そば』、宗田節のつけ麺などバラエティー豊か。各メニューごとにトッピング、味の濃淡の調整、麺の太さを自分好みにカスタマイズできるようになっています。バリエーションは何十種類となるので、選ぶ楽しさもありますね！誰にでも美味しく食べて欲しいという想いから「こだわりを持たないことが、寸八のこだわり」なんだそう。らあめん寸八は信州ラーメン四天王のお店です。

佐久市に伝わる安養寺味噌（信州味噌の起源といわれている）を使った味噌ラーメンを看板メニューにしている麺匠佐蔵。松本市の街並みに溶け込む蔵に一歩入ると、内装は驚くほどにモダンなため、ラーメン屋なのか戸惑うお客さんも少なくないとか。信州人を唸らせる味噌ラーメンが食べられるとあって、県外からも多く訪れる有名店。オススメはじっくり炊きだした豚骨に安養寺味噌を合せた「佐蔵味噌らぅめん」。豚骨のこってりした中に味噌の甘さとコクが後を引くスープと、もちもちした中太麺が良く絡みます。信州味噌のまた違った美味しさに出会えます！

とんぼ食堂は先に紹介した「らあめん寸八」の姉妹店です。こちらは手打ち式中華そば専門店とあるように、自家製のこだわり平打ち中太ちぢれ麺を使った、昔ながらの醤油味の中華そばが食べられます。こだわりは麺だけでなく、地元醸造の醤油に数種類の節と北海道産の真昆布を足して味を馴染ませたスープダレを使用。スープは豚と鶏ガラとアゴ（飛び魚）・野菜を丁寧に煮込んで仕上げています。上品であっさりした旨みのスープは手打ちのちぢれ麺に良く絡み、老若男女を問わず食べやすい味で親しまれています。

県内に５店舗、さらにフランチャイズ経営もこなす凌駕グループの本店が凌駕IDEA（りょうがイデア）です。メニューは煮干醤油・味噌・塩ラーメンの他、まぜそば、つけ麺と揃っていますが、看板メニューは煮干醤油ラーメン。煮干しの香りが良く立ち、パンチが効いたスープは一度飲んだら忘れられなくなる味です。さらに煮干しがしっかり効いたラーメンを食べたい方は「強烈煮干しそば」がオススメ。ごはんものなども充実しているので、がっつり食べたい男性からはもちろん人気ですが、お店の雰囲気がお洒落なことから女性も多く訪れている人気店です。

いかがでしたか？信州ラーメンには、さまざまな味のバリエーションがあるのが特徴ですね。信州人は信州ラーメンの食べ歩きが大好きです。蕎麦も美味しいですが、ぜひ信州へお越しの際はラーメンの食べ歩きにも挑戦してみて下さいね。