2016年09月22日

お伊勢さんを歩こう♪三重「伊勢神宮」の参拝ルール

お伊勢さんを歩こう♪三重「伊勢神宮」の参拝ルール

参拝した人の満足度も高く、一生に一度は参拝しておきたい三重の「伊勢神宮」。初めてのお伊勢参りについて、わかりやすく参拝ルールをご紹介します。観光やグルメも一緒に楽しみたいですが、まずはきちんと参拝をしましょう♪

伊勢神宮ってどんな場所?

伊勢神宮ってどんな場所?794137

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伊勢神宮は、三重県にある日本を代表する神社です。2016年の伊勢志摩サミットでも話題となりました。日本人なら一度は訪れてみたいと思う場所の一つですよね。

125社もの神社の集合体

伊勢神宮は、正式には「神宮」といい、天照大神が祀られている皇大神宮(内宮)と、豊受大神が祀られている豊受大神宮(外宮)のほか、両宮に所属する別宮・摂社・末社などを合わせて125社からなります。すべてを一度に巡るのはとても大変なので、ここではメインの「正宮」を中心にご紹介します。

125社もの神社の集合体794142

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参拝は必ず「外宮」から「内宮」へ

伊勢神宮は、「内宮(ないくう)」と「外宮(げくう)」に分かれています。内宮から車で10分ほどのところに外宮があります。内宮だけ参拝する人もいるようですが、内宮だけ、もしくは外宮だけ、という参拝は「片詣り」といい、避けるべきとされています。

参拝は必ず「外宮」から「内宮」へ794104

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天皇陛下をはじめとする皇族の方も、必ず外宮から内宮の順で両方を参拝されます。正宮だけでもいいので、まずは外宮に向かいましょう。

「外宮(げくう)」の参拝方法

「外宮(げくう)」は、第一鳥居と口御橋から始まって、最初に正宮へ向かい参拝します。伊勢神宮参拝の始まりです。

「外宮(げくう)」の参拝方法794096

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外宮では、基本的に“左側通行”がルールです(ちなみに内宮は逆の右側通行)。神社では、道の真ん中は神様の通り道とされますので、必ず端を歩くようにしましょう。

「外宮(げくう)」の参拝方法795106

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外宮は内宮に比べると少し地味だと感じるかもしれませんが、その分、外宮の神聖な空気は格別です。特に早朝は人も少なく、清々しい気持ちになれますよ。

「表参道火除橋」から「第二鳥居」

「表参道火除橋」から「第二鳥居」794240

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外宮の表の入口「表参道火除橋(おもてさんどうひよけばし)」です。火災防止の堀川に掛けられた橋を渡り、外宮参拝のスタートです。

「表参道火除橋」から「第二鳥居」793783

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橋を渡ったところの「手水舎(てみずしゃ)」で、手と口をすすいで身を清めます。後半に手水舎の作法についてご紹介していますので、参考にしてくださいね。

「表参道火除橋」から「第二鳥居」794239

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「表参道火除橋」を渡ると、巨大な第一鳥居があります。ここからはいよいよ神域となります。鳥居をくぐる毎に身の穢れが祓われるそうなので、身も心も正して歩きたいですね。

「表参道火除橋」から「第二鳥居」794250

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少し歩くと第二鳥居が見えてきます。砂利を踏みしめ、心穏やかに歩きます。

帰りに寄るべき「神楽殿」

第二鳥居の先、右側に見えてくるのが「神楽殿」です。つい先に寄りたくなりますが、ここはこらえて、先に正宮へお参りを済ませます。帰りに立ち寄ってくださいね。

帰りに寄るべき「神楽殿」794256

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「外宮神楽殿」では、御祈祷のほか、お札やお守りを授かることができます。鎌倉時代風の屋根が美しい建物です。

神様のいる「正宮(しょうぐう)」へ

神楽殿の横を通りすぎ、しばらく歩くと右側に広々とした空き地が見えてきます。これは「古殿地(こでんち)」と呼ばれる、前回の遷宮まで御殿が立っていた場所になります。次回の遷宮の際は、またこの場所に御殿が建替えられます。正宮と同じ広さの敷地です。

神様のいる「正宮(しょうぐう)」へ795051

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「古殿地」の中央には小さな覆屋があり、その中に「心御柱(しんのみはしら)」を納めお守りしています。「心御柱」とは正宮中央の床下の柱のことで、大切にされています。

神様のいる「正宮(しょうぐう)」へ795062

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現在の「正宮(しょうぐう)」は、古殿地の隣、敷地の一番奥にあります。この先に、伊勢神宮外宮の神様がいらっしゃるんですね。鳥居より先は神聖な場所のため、撮影は禁止です。穏やかな気持ちで神様に日ごろの感謝の心を伝えましょう。

神様のいる「正宮(しょうぐう)」へ795053

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この鳥居より先が「正宮 豊受大神宮(とようけだいじんぐう)」です。衣食住をはじめあらゆる産業の守り神とされています。一般的な二拝二拍手一拝の作法でお参りします。

「三ツ石」と第一別宮「多賀宮(たかのみや)」

「三ツ石」と第一別宮「多賀宮(たかのみや)」795118

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「三ツ石」は三個の石でできた石積みで、古殿地の近くにあります。祭典に使われる重要な場所です。ここで手をかざしたり、身を乗り出したりする人がいるそうですが、やめましょう。

「三ツ石」と第一別宮「多賀宮(たかのみや)」795116

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正宮への参拝を済ませたら、外宮の第一別宮である「多賀宮(たかのみや)」へも是非参拝しましょう。豊受大神の荒御霊をご祭神としています。個人的なお願い事はこちらで、“神様に誓いを立てる”つもりでお祈りします。

「内宮(ないくう)」の参拝方法

外宮での参拝を済ませたら、いよいよ内宮(ないくう)の参拝です。大鳥居から正宮、別宮まで、内宮の進み方や参拝方法についてお伝えします。

「内宮(ないくう)」の参拝方法791205

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外宮と同じく、内宮もまずは正宮を参拝してから、ご祈祷を受けたり別宮を参拝したりします。

いざ神域へ「宇治橋」~「五十鈴川御手洗場」

いざ神域へ「宇治橋」~「五十鈴川御手洗場」799599

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内宮のスタートは、俗世と神域とを結ぶ「宇治橋」です。大鳥居をくぐり、この橋から神域に入っていく準備が始まります。鳥居をくぐる前に一礼して、宇治橋は進行方向右側を歩きましょう。内宮では右側通行が基本です。

いざ神域へ「宇治橋」~「五十鈴川御手洗場」793064

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宇治橋は式年遷宮と合わせて、遷宮の4年前に架け替えます。現在の宇治橋は2009年11月に作られたものです。次の遷宮までの20年の間に表面が磨耗して約6cmも減ってしまうのだとか。参拝客の多さがわかりますね。

いざ神域へ「宇治橋」~「五十鈴川御手洗場」793066

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宇治橋を渡って左へ進むと、「神苑」という広い参道へ出ます。まっすぐ歩いていくと、その先に小さな橋が見えてきます。その先に第一鳥居があり、その先はより神聖な“神域”となります。

いざ神域へ「宇治橋」~「五十鈴川御手洗場」793072

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「五十鈴川御手洗場」です。昔はこの五十鈴川に入って身を清めてから参拝したそうですが、現在は、五十鈴川の水で手や口を清めます。第一鳥居手前の手水舎で手と口をすすぎ、五十鈴川では手だけを洗う人が多いようです。

「神楽殿」でご祈祷やお守りを

宇治橋と正宮とのちょうど中間あたりに、内宮の「神楽殿」があります。内宮の参拝ルートでは、正宮でお参りを済ませてからこちらの神楽殿へ立ち寄るのが正式ですが、途中にあって気になると思うので先に説明しますね。

「神楽殿」でご祈祷やお守りを793080

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「御饌(みけ)」「御神楽」いう2つの形でご祈祷ができます。「御饌」は一般的なご祈祷で、「御神楽」は、御饌の内容に加えて祝詞の奏上、雅楽の調べと共に雅な舞を奉納します。御守りやお札などの授与、御朱印もこちらでいただけます。お守り等の販売所の内部は撮影禁止なのでご注意下さいね。

いよいよ「正宮(しょうぐう)」へ

広い道沿いを進んでいくと、やがて大きな神宮スギに囲まれたエリアに入っていきます。その先に、いよいよ内宮参拝のメイン「正宮(しょうぐう)」があります。

いよいよ「正宮(しょうぐう)」へ793644

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参道の一番奥の階段を上った先にあるのが「正宮 皇大神宮(こうたいじんぐう)」です。内宮で最も神聖な場所なので、撮影は階段の下までしか許されていません。ここでも右側通行を守り、ゆっくり心を鎮めながら上りましょう。

いよいよ「正宮(しょうぐう)」へ791211

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伊勢神宮には、一般の神社にあるようなお賽銭箱や鈴はありません。静かに幕の手前に立ち、二拝二拍手一拝の作法でお参りします。お参りが終わったら、神様にお尻を向けないよう、横に少しずれてから歩いて順路を進みましょう。

第一別宮「荒祭宮(あらまつりのみや)」

第一別宮「荒祭宮(あらまつりのみや)」795124

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内宮の第一別宮である「荒祭宮(あらまつりのみや)」です。神様への感謝の心を伝えるのは正宮で、個人的な願いは第一別宮でするのが良いとされています。正宮の後は、少し足を伸ばして荒祭宮で神様に誓いを立てましょう。

参拝の作法やマナーについて

知っているようで意外と知らない参拝の仕方について、改めて確認しておくと安心ですね。ここでご紹介する作法は、他の神社でも大体同じことが多いので、知っておくと便利です。

参拝の基本(1) 「手水(てみず)」の作法とは

【参拝の作法 手水(てみず)】
(1)右手で柄杓(ひしゃく)を持って水をくみ、左手に水をかけて清める
(2)今度は左手に柄杓を持ち替え、右手を水で清める
(3)また右手に柄杓を持ち替え、左の手のひらに水を注いで、口をすすぐ※柄杓に直接口をつけないこと
(4)もう一度、左手を水で清める
(5)柄杓を縦にして、残った水で柄杓の柄を洗い清めて元の場所に戻す

参拝の基本(1) 「手水(てみず)」の作法とは794243

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意外と知らない、手水の正式な手順。スマートにできるようになったら嬉しいですよね。

参拝の基本(2) 「二拝二拍手一拝」とは

伊勢神宮のお参りは“二拝・二拍手・一拝”と書きましたが、実はちゃんと知らない・・・という人も多いのではないでしょうか。ここで、基本をおさらいしておきましょう。

【参拝の作法 二拝二拍手一拝】
(1)神様の前に立って姿勢を正す
(2)背筋は伸ばしたまま腰を90度に折り、深いお辞儀を2回
(3)両手を胸の前で合わせ、右手の指先を少し下にずらす
(4)両手を開いて、ぱん、ぱん、と2回拍手
(5)(3)でずらした指先はここで元に戻し、最後にもう1回深いお辞儀

「拝(はい)」とは、腰を90度に折った深いおじぎのことで、「拍手(はくしゅ)」は手を打ち鳴らすことです。少し難しく感じるかもしれませんが、簡単に言えば“深くお辞儀を2回、拍手を2回、最後にもう一度深くお辞儀”です。基本を押さえて、神様への感謝の心を持って丁寧に拝めば大丈夫です。

伊勢神宮 参拝のマナー

伊勢神宮では、いくつかの基本的なルールがあります。
(1)外宮は左側通行、内宮は右側通行
(2)神域内は禁煙、タバコは喫煙所で
(3)神域内では飲食禁止、水分補給は休憩所で
(4)ペットの持込は不可(ペットは入口の衛士見張所で預けられますが、大型のペットは預かれないこともあるそうです。できれば連れて行かないほうが安心してお参りできそうです)

伊勢神宮 参拝のマナー793788

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ルールを守って、気持ちよくお参りしたいですね。

伊勢神宮について

御祭神

内宮:天照大御神(あまてらすおおみかみ)、外宮:豊受大御神(とようけのおおみかみ)。天照大御神は日本を作った神様とされ、豊受大御神は衣食住をはじめとする産業の守り神とされています。

伊勢神宮 外宮の基本情報

【住所】三重県伊勢市豊川町279
【アクセス】JR・近鉄「伊勢市駅」から徒歩5分
【参拝時間】午前5時~(終了時間は午後5時から午後7時の間、時期や祭事によって変わりますのでHPをチェックしてくださいね)

伊勢神宮 外宮の基本情報795151

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外宮では、神様の乗り物である神馬に会えることもあります。

伊勢神宮 内宮の基本情報

【住所】三重県伊勢市宇治館町1
【アクセス】近鉄「宇治山田駅」からバス15分、もしくは伊勢神宮外宮よりバス10分
【参拝時間】午前5時~(終了時間は午後5時から午後7時の間、時期や祭事によって変わりますのでHPをチェック)

伊勢神宮 内宮の基本情報791204

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元旦の「歳旦祭」から、一年を通じて様々な祭典や催しが行われます。

まとめ

いかがでしたか?参拝のルールやマナーを確認したら、難しく考えすぎず、せっかくの“お伊勢参り”を満喫してくださいね。神様を敬う気持ちを忘れなければ大丈夫です。

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