2016年11月24日
町全体がテーマパーク!岐阜県「日本大正村」に行こう
大正ロマンあふれるノスタルジックな町並みが岐阜県にあるのをご存知ですか? その名も「日本大正村」。岐阜県恵那市明智町には大正時代の雰囲気を伝える路地や建造物がたくさん残っていて、なんと町全体がそっくりそのままテーマパークになっているんです!古きよき時代に思いをはせながら、村内を散策してみてください。
「日本大正村(にほんたいしょうむら)」は岐阜県恵那市明智町(あけちちょう)の明知エリアにあるテーマパークです(※「明智」と「明知」は書き間違いではありません)。といっても特定の敷地内に設けられている施設ではなく、大正時代に建てられた歴史的な家屋や街並みが町全体で保存され、それら全てがそのままテーマパークとして機能しているのです。
日本大正村明智町常盤町の岩角食堂の横のカーブ。カーブ好きにはたまらない一郭(2008年8月14日撮影)… pic.twitter.com/Ok5f0KIK5O
— 三日画師 (@43days) 2014年10月2日
食堂や商店のほか、銀行や郵便局もレトロな建築になっていて、実際に営業を行っているのがスゴイ!まるで大正時代にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。
明治から大正時代にかけては大いに繁栄した旧・明智町でしたが、昭和に入ると製糸産業が衰退していき、過疎化も進みます。町は時代の変化から取り残された格好になったのです。そこで、町を新しくするのではなく、あえて古い町並みをそのまま残そうと考えました。
日本大正村明智のレトロな街並み。 pic.twitter.com/irHGbKILp8
— セントスキー (@katzencafe) 2015年9月5日
古い時代の建物や町並みをそのまま保存することで観光客を誘致するべく旧・明智町の町おこしとして構想され、昭和59年に開設されたのが「日本大正村」です。まさに逆転の発想!
前村長・司葉子さんの築いてこられた華やかで品格ある日本大正村のイメージを大切にしつつ、「初めてなのに懐かしい」「また還って来たくなる」この村の魅力を、村の皆さんと一緒になって精一杯発信していきたいと思います。
日本大正村の初代村長は女優の高峰三枝子さん、二代目の村長は司葉子さんが務め、現在は2015年から三代目村長として竹下景子さんが務めています。
お待たせしました。ここからは「日本大正村」の見どころを詳しく紹介していきます。
明智駅から徒歩で5分ほど、いまなお大正時代の雰囲気を感じることができる「大正路地」を歩きましょう。年貢米を納めていた米蔵と江戸時代から続く呉服屋の蔵にはさまれた細い道で、蔵の白と黒い板壁のコントラストが特徴的です。黒い壁は防火壁の役割を果たしていたんだとか。
明治39年に建てられ、昭和32年まで明知町の庁舎として使われていた寄せ棟造り木造2階建ての建物です(明知町→明智町に改称したのは昭和29年)。現在は資料館を兼ねた無料の休憩施設として「日本大正村役場」を名乗っています。
「大正ロマン館」は平成6年5月のオープン。大正時代のモダンなイメージで建てられた洋風建築です。内部は日本大正村の初代村長・高峰三枝子さんと、同村議会議長・春日野清隆氏を偲ぶ記念館になっています。展示室には大正時代のヨーロッパの調度品やオルゴールのほか、明智出身の画家・山本芳翠の油絵も展示されています。
「旧三宅家」は、およそ300年を超える歴史を持つ重厚な旧家。平成4年に日本大正村に移築されました。内部は梁木にヒノキが使用され、養蚕のために板の間が拡張されています。江戸時代の有力な農家の生活様式を今に伝える貴重な建築物で、恵那市の文化財に指定されています。
「日本大正村資料館」は「銀行蔵」と「大正の館」の2つの建物から構成されています。銀行蔵は明治30年(1897年)に建てられた4階建ての大きな建物で、当時の明智町のランドマーク的な存在だったんだそうです。現在は生糸産業に関する道具や商標、大正時代の蓄音機やレコードなどを展示しています。
銀行蔵の隣にある大正の館は、この地の名門だった橋本家の邸宅として使われていた明治末期の建物です。橋本家は米穀商を営んでおり、写真は店頭にあった帳場の様子。のちには病院を開業するなど当時の名家の生活がしのばれる重厚なたたずまいになっています。
「うかれ横町」と名づけられた細い路地は、かつて中馬街道の一部でした。生糸生産が盛んだった頃は、商人や馬子を相手に酒や食事を提供する店舗が建ち並んでいたそうです。道をまたいで芸妓置屋から料亭に通うための渡り廊下が今も残っているなど、往時の賑わいが偲ばれます。
「逓信資料館(ていしんしりょうかん)」は明智町の旧郵便局の庁舎だった建物を利用し、郵政や電信に関する資料を展示しています。すぐとなりには現役の明智郵便局があります。
現代は電話をかけると自動的に相手につながるのが当たり前ですよね。でも昔は、途中で「交換手」と呼ばれる人間の手によって回線と回線がつながれていき、その作業が終わったあとに、ようやく会話をすることが可能だったんです。電話局が存在しない地方都市においては、その「交換手」さんが郵便局内の一室に配置されていました。
「大正村浪漫亭(ろまんてい)」は飲食テナントや地元特産品の直売所などが入る建物。2016年10月に大幅なリニューアルが完了し、新たなスタートを切りました。とくに2階には地元・明智町でファンの多かった「かわかみ食堂」がレストランとなって復活オープンし、注目されています。
【ニュース】 日本大正村、同施設のシンボル「浪漫亭(ろまんてい)」をリニューアルオープン、名物食堂「食堂かわかみ」が復活 岐阜県恵那市https://t.co/9hn1RH5DfE pic.twitter.com/G3peN4hAX4
— 遊都総研ニュース (@yutosokennews) 2016年11月2日
大正村浪漫亭 – −旧いのに新しい−
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日本大正村の大駐車場から東に徒歩3分ほど。逓信資料館の近くにあるのが「もすけ」さん。五平餅を始め、おでんやケーキなど、さまざまな軽食を提供しているお店です。こちらは、なんといっても甘辛いタレをまとった香ばしい五平餅がおすすめ!大正村を散策する途中でぜひ立ち寄りたいですね。
もすけの詳細情報
もすけ
明智(明知) / おでん、郷土料理
- 住所
- 岐阜県恵那市明智町1847-1
- 営業時間
- [月] 10:00 - 17:00 [火] 定休日 [水] 10:00 - 17:00 [木] 10:00 - 17:00 [金] 10:00 - 17:00 [土] 10:00 - 17:00 [日] 10:00 - 17:00
- 定休日
- 火曜日
- 平均予算
- ~¥999
Akechi Railway Co.ltd - 明知鉄道株式会社
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寒空ツーリングなうw 現在気温2度@日本大正村(岐阜県明智) pic.twitter.com/64HOUadUBQ
— PCM (@PCM8) 2016年11月9日
【東京方面から】中央自動車道「恵那IC」より国道257号線~国道363号線経由で約40分。
【名古屋方面から】中央自動車道「瑞浪IC」より県道20号~国道363号線経由で約40分。
公益財団法人日本大正村
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博物館明治村
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日本昭和村
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今度行ってみよう! RT @ishimaruakiko 博物館明治村きた。昨日は、岐阜の日本大正村と日本昭和村に行ってきた。大正村は予想を大きく上回る素晴らしさで、もう一度行きたい。大興奮で四時間くらいいた。昭和村は…pic.twitter.com/AvyJa2YZRE
— 西川貴史 (@takanosk) 2014年5月2日
第一次世界大戦により物資が不足していたヨーロッパ向けの輸出が好調だったこともあり、大正時代の日本は好景気に沸きました。新しく西洋の文化が入ってきて、和洋折衷のモダンな建物が日本各地に現れたのです。今もなお、そうした古きよき時代の風景が岐阜県の山あいの町に残っているなんて、と~ってもロマンチックでしょ?ぜひ皆さんお出かけください!