2016年12月16日
これぞ極みのステーキ!金沢ビーフステーキ専門店の「ひよこ」
高倉健の愛したステーキハウス「ひよこ」。メニューは厳選した熟成ヒレ肉のレアステーキ一品のみ。 ご主人の飽くなきこだわりと愛情に包まれた極上のお肉に、美食家たちが虜!金沢行ったら食べたい、ステーキの名店「ひよこ」をご紹介します。個性的な佇まいのお店も必見。
北陸新幹線が開通したことによって、東京からもぐっと近くなった石川県・金沢。観光でもグルメでも、とっても賑わっていますよね。さて金沢グルメというと、日本海の新鮮な魚介や加賀野菜のイメージが強いかと思います。
ですが、かの地には半世紀以上前から熱狂的に愛され、これを目的にわざわざ金沢へ、という人も多い、超絶美味のステーキがあるのです!
東京からのお客さんも絶えない、金沢ステーキの名店についてご紹介します。
ビーフステーキの店「ひよこ」は、金沢駅から少し離れたところにあります。最寄り駅は野町駅ですが、2キロほどあるので金沢駅からバスを利用するか、タクシーで行くといいですね。
【バス】
金沢駅東口10番バス乗り場から18番本多町経由、東部車庫または金沢学院大学行で18分。
猿丸(さるまる)神社前バス停下車徒歩4分。
そのほかの路線でも、猿丸神社前バス停下車徒歩2~4分。
なかなか個性的な外観。話によると、前にここでスナックをしていた人から、今のご主人が名前ごと譲り受けたお店なのだとか。そう言われてみると、確かにそんな外観。
勇気を持って扉を開くと…
ちなみにお手洗いは一度お店を出て、外から回って入ります。
メニューは「ビーフステーキ」のみ。カウンター席に座ると、飲み物だけ聞かれます。もちろんお酒も飲めますよ。ビール、ワイン(赤・白)、日本酒(大吟醸)などから選べるそうなので、お気に入りの組み合わせをチョイスしましょう。すると、そのままご主人「じゃ、焼きますね」。その一言で調理もとい「ひよこ劇場」開幕です。
カウンターとご主人の間にアツアツの鉄板が一枚。まずは野菜がジュウジュウと音を立てます。ほどよいタイミングで垂らす醤油の香りが、食欲を刺激します。
そしてお肉登場。ステーキを焼き上げるご主人の手際は、思わず見とれてしまうほど。
料理が皿に載るまで15分ほどですが、ご主人の流れるような動きを観察していたらあっという間です。目の前でこのひとときを楽しむのも「ひよこ」の醍醐味。
ご主人は、己の目で厳選したお肉しか鉄板に上げません。黒毛和牛一頭から14人前しか取れないとても稀少なヒレ肉を、さらにサラダオイルで4~5日ほどマリネし、ジューシーなやわらか熟成お肉に変身させます。今でこそ熟成肉が流行っていますが、ひよこは何十年も前からやっていたいわば、熟成肉の走りのような存在。
スジや脂肪も丁寧に取り除き、熟練の技と勘で絶妙なレアに焼き上げるのです。
ステーキという非常にシンプルな調理方法ゆえ、ごまかしは一切通用しません。ご主人のこだわりと愛情がビシビシ伝わってきますね。
お肉だけじゃありません。付け合わせの野菜にもこだわっています。淡路産の玉ねぎや北海道産のメイクイーン、金沢の豆腐など、季節ごとの厳選した野菜を、完璧な焼き具合で出してくれます。ごろごろとした大ぶりカットの野菜たちが、食欲を一層刺激し、そして満たしてくれます。
高温の鉄板で丁寧に焼かれた表面は、バターの香りを纏ってカリッとつややか。お箸で食べられるほど柔らかいお肉なので、ナイフは必要ありません。完璧な火入れで中はレア状態。もはやルビーと呼びたくなるような美しい真紅。あふれ出てくる肉汁にアナンダマイド出まくりです。(至福物質のこと)。
こんなお肉がなんと、超ボリュームの280グラムいただけます!
間髪入れず「白ワサビ、たっぷりかけて食べてね」と何度もすすめられますが、まずはそのままお肉の旨味を味わってみましょう。
なんと「ひよこ」では炭水化物が出てきません。今流行の炭水化物抜き、ここでは50年も前から貫かれています。その理由はとご主人へ聞くと…「ごはんの炊き方知らないんだよ~」なんともユニークなお答え。
実際、野菜で準備運動をし、一気に焼きたてお肉にかぶりつくと、もう他のものは目に(というか胃に)入りません。この瞬間こそ至福のひととき…。
お肉だけでお腹がいっぱいになるという、夢のような体験こそ、ご主人の考える究極のステーキの在り方なのかもしれません。
メニューは一品のみ。価格はぴったり10,000円(2016年12月現在)。
いわゆる名店にありがちな、敷居の高い感じは微塵も感じられません。お店の内外装もその理由の一つでしょうが、何よりご主人の人柄が「ひよこ」をアットホームなお店にしているのです。
気さくなお喋り、お肉の秘密も惜しみなく教えてくれる懐の広さ、お茶目な笑顔。ご主人の魅力に惹かれてリピートする人も少なくないのだとか。
もしかしたら高倉健さんも、そんなご主人のファンだったのかもしれません。
地元では、ステーキといえば「ひよこ」と昔から有名でしたが、今では東京からも多くの美食家、肉好きさんたちが訪れます。
石川県のデブ旅、フィナーレを飾るのは金沢にある【ひよこ】で名物のヒレステーキ! 肉々しくもなめらかな口当たりは、このお店ならではで、レアめに仕上げた肉塊ステーキでも飲めるように胃袋へ入ってしまう😳 あぁ、金沢へ行くたびにココで肉チャージしたい…🍖✨ pic.twitter.com/ujumMvaUe4
— フォーリンデブはっしー (@fallindebu) 2016年11月20日
ビーフステーキ専門店 ひよこ
閉業や休業等の理由により食べログに店舗情報が存在しないか、一時的な障害で店舗情報が取得できませんでした。
大ボリュームにもかかわらず、食べ終わる頃にはまた食べたくなってしまう「ひよこ」の魔性ヒレステーキ。
金沢へ旅行するなら絶対外せないグルメと呼べそうです。
予約して行くことをオススメしますが、週末は特に必須。比較的早めの時間帯(いわゆるディナータイム以外)が狙い目ですよ。
大切な人との記念日。仕事のヤマを終えた自分へのご褒美。見果てぬミートピアを探求する美食の旅…加賀百万石を楽しみながら、お腹を空かせてご主人に会いに行きましょう!