待ち遠しい春が来る！名古屋の梅の名所へお出かけしましょう♪

梅を見ることを観梅と言い、日本人は昔から早春のイベントとして楽しんできました。観梅は奈良時代からつづくもので、当時は花見＝梅を見ることでした。梅は中国原産で、遣唐使によって伝えられたと言われています。香りよく姿よしの梅の花は、奈良時代、平安時代を通じて貴族の庭園には欠かせないものでした。

万葉集には梅をうたった和歌がたくさんおさめられ、110首以上もあります。桜の歌は40首程度なので、当時から梅が広く愛されていたことがよく分かります。名古屋市内の梅林で、早春の梅の花を見て優雅な楽しみにひたりましょう。

桜の名所として有名な名古屋城には、梅スポットが3か所あります。二の丸近くと本丸御殿跡にある梅園、正門周辺です。3か所あわせて13種類・約100本の梅が名古屋城をバックに咲き、写真映えも抜群です。シャッターを切りながらゆっくりまわりましょう。

植えられているのは白梅の「月かげ」のほか、2月の中旬ごろから咲き始める「長束」、一本の木に薄紅色・紅色・白の花が咲く「おもいのまま」など。品種によって変わる花の色や香りを楽しめます。

名古屋城に行くには地下鉄が一番いいでしょう。名城線の市役所駅・7番出口から徒歩5分で到着します。栄でのショッピングのついでに寄るのも簡単です。

しだれ梅の梅園が有名なところです。12品種・約700本のしだれ梅が植えられ、満開時には梅園中が爽やかな香りに包まれます。ピンク色のしだれ梅は呉服枝垂（くれはしだれ）、白い花は緑萼枝垂（りょくがくしだれ）が中心で、しだれ梅を集めた梅園としては、国内トップクラスの規模です。

2018年の「しだれ梅まつり」の日程は　2月23日（金）～3月21日（水・祝）まで。期間中は青空市なども開かれます。

公共交通機関のアクセスは、地下鉄鶴舞線「平針」または「赤池」から徒歩20分。駐車場もありますが、観梅シーズンはとても混みあいます。駅からちょっと距離がありますが、のんびり歩くのもいいでしょう。

こちらは名古屋市が運営する農業センターなので、植物だけでなく牛などの家畜も飼育しています。とれたての牛乳を使ったジェラートや牛乳、ヨーグルトなどは濃厚でおいしい！観梅のあとのお楽しみです。

世界中のフルーツの木をあつめた珍しい植物公園です。梅園はシンボルタワーの東側にあり、約200本の梅が咲きます。白梅・紅梅がバランスよく植えられています。

広い敷地にさまざまな植物が植えられているので、梅以外の木々にもつぼみが付き、次第に春らしくなってくる様子も見どころです。

最寄り駅はJR高蔵寺駅で、南口から約30分（約1.5キロ）歩きます。道が細くて交通量が多いので、できれば車で行くのがおすすめ。駐車場もとても広いです。

フルーツパークのお楽しみは、旬の果物を食べられること！パイナップルを半分にカットしたパインボートは見た目もきれいで気分が盛り上がります。ドラゴンフルーツやミラクルフルーツなど、珍しい果物が食べられるのも魅力です。

南区見晴町にある笠寺公園には、約160本の梅が植えられています。紅梅・白梅が色とりどりに咲きますが、笠寺公園自体があまり有名でないせいか梅見の観光客が少ないところです。市内の梅スポットでも、穴場中の穴場です。

広々とした公園で見晴らしもいいところです。梅園をめぐりながら、花と香りを楽しみましょう。

公園内には弥生時代の見晴台遺跡があります。梅園のすぐ横の見晴台考古資料館には、弥生時代後期の集落跡「見晴台遺跡」や出土品が展示されています。このあたりには大昔から人間が住んでいたことが実感できます。

さらにこのあたりは第二次世界大戦中に高射砲陣地があり、今でも砲台跡が残っています。見所があるスポットなので、親子で行くとおもしろいでしょう。最寄り駅は名鉄・本笠寺駅もしくは地下鉄桜通線の鶴里駅で、本笠寺駅からは徒歩約10分、鶴里駅からは徒歩約15分ほどです。

名古屋市民おなじみの東山動植物園。植物園エリアに梅園が2か所あります。桜の回廊近くの「梅の丘」とビオトープ近くの「梅の谷」にあわせて30種類・約200本の梅が植えられています。

見頃は1月下旬～3月下旬と長いのは、梅の種類が多いからです。白梅は、青軸（あおじく）や冬至（とうじ）など、紅梅は寒紅梅（かんこうばい）や道知辺（みちしるべ）、森の関（もりのせき）、寒衣（かんごろも）などがあります。植物図鑑を片手に散策するのもいいでしょう。

東山植物園の最寄り駅は、地下鉄東山線の星ヶ丘です。6番出口から徒歩約10分で到着します。東山公園駅で降りてしまうと動物園を横断することになり植物園までかなり時間がかかります。植物園内をしっかり見たい人は、星ヶ丘駅で降りましょう。

春とは言え観梅シーズンはまだまだ寒いです。梅を見た後は、近くの「星ヶ丘テラス」で温まるのはいかがですか？「スープ ストック トーキョー」はイーストエリア1階にある、スープがいただけるカフェ。キッズスペースもあるので、小さなお子さんがいても安心なんです。

外で冷えた体にあたたかいスープはなんだか沁みますよね。「スープ ストック トーキョー」のスープは週替わりなため、いろんな味が楽しめるんですよ。

緑区にある大高緑地公園の和風園には、約350本の梅が植えられています。白・紅・ピンクの梅が咲き乱れて、早春らしい華やかさを楽しむのにぴったりです。

名古屋城にも植えられている、「思いのまま」という梅の品種です。一本の木からピンク、白、絞り（ひとつの花に複数の色がついていること）など表情のちがう花が咲きます。入り乱れた色合いが不思議です。

車で行っても広い駐車場がありますが、名鉄名古屋本線の左京山駅から歩いても5分程度です。迷うこともありませんから、ゆっくり歩いていきましょう。

いかがでしたか？梅は春の訪れを伝えてくれる花です。白や紅色の花をながめつつ梅の香りを感じるとすがすがしい気持ちになれそうですね。早春の一日を梅園でさわやかに楽しんでみてはいかがですか？