2017年10月24日
激混みの熱田神宮じゃなくてもいいんです!初詣に行きたい愛知の神社・寺院
初詣は一年の幸せを祈願する大切なイベント。せっかくだからと大きな神社やお寺に行こうとすると「激混みで待ち時間がうんざりするほど長くて疲れた…」なんて経験はありませんか?名古屋市内にはたくさんの神社仏閣があり、恋愛や良縁祈願、金運など、いただきたいご利益があるところも多いんです。来年の初詣は、行ったことがない神社・寺院で一年の平安をお願いしてみるのもいいかもしれません。
日本で一番お寺が多い県はどこでしょうか?こう聞かれたら「京都かな?」「いや、東京も多いし」なんて思う方が多いでしょう。残念ですが、すべて不正解!日本で一番お寺が多いのは、なんと愛知県なのです。文化庁が2011年に調査した「宗教統計調査」によれば、全国に約7万7000の寺院があり、愛知県には約4600軒が存在します。第2位の大阪府が3394軒ですから、その差は歴然としています。
なぜ愛知県にそれほどたくさんの神社仏閣があるのか。いろいろな理由のひとつとして、江戸時代から尾張藩は寺院を戦略上の防衛拠点として利用するつもりで保護してきた、という経緯があります。名古屋城の北側の城に通じる街道に、寺社ラインが東西にわたって残っています。いざという時に軍隊を終結するため、広い敷地と宿舎になるお寺が準備されていたのです。
そんなことから、名古屋市内の大きなお寺は地下鉄やJR、名鉄の駅から歩いていけるところが多く、行きやすいのがメリットです。今回は5ヵ所の初詣スポットを厳選しました。どこへ行くのか、じっくりとプランを練ってみましょう。
名鉄名古屋本線の本笠寺(もとかさでら)駅から徒歩3分で到着する、笠寺観音です。こちらは縁結びのお寺として有名で、良縁祈願をしたい人は真っ先に初詣すべきところ。境内には平安時代のシンデレラカップル、照玉姫と藤原兼平の夫婦がまつられています。
照玉姫伝説とは、尾張の長者に仕えていた照玉姫が、観音様に自分の笠をかぶせているところを貴族の兼平に見そめられ、京で幸せな結婚をしたことに由来します。結婚後に夫婦で笠寺観音を作ったことから分かるように、ふたりは一生を愛し合って暮らしました。そこから笠寺観音は、良縁祈願のお寺となったのです。
一般には笠寺観音と呼ばれていますが、正式には笠覆寺(りゅうふくじ)といいます。ご本尊は十一面観世音菩薩で、玉輝姫にちなんで今でも笠をかぶって安置されています。ご開張は8年に1度きりで、次回は平成35年4月の予定です。
玉照姫ご夫妻と縁結び参り
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地下鉄東山線の本山駅・1番出口から徒歩6分の城山八幡です。名古屋のど真ん中にあるにもかかわらず、森に囲まれた静かな神社。本殿の裏にある参道に夫婦円満の木「連理(れんり)の木」があることから、恋愛運を強めるスポットとして人気があります。
連理の木とは、アベマキの古木で地上約3mの所からふたつに分かれ、6mくらいのところで再び一本になっている木です。これが夫婦和合のイメージとしてぴったり。この木のそばで出会った男女が結婚して幸せに暮らしたという伝説があり、縁結び・恋愛パワーアップの初詣には欠かせない参拝スポットです。
境内には「桃取石の恋占い」があります。これは桃取石(青石)から揖斐石(赤石)まで目を閉じて歩き、一回で迷わずたどり着ければ恋愛が成就するという占いです。2回目・3回目でゴールした人も、あきらめずに思い続ければ恋愛成就するという救済策もあり、誰かの助けを得てゴールしたとしても、サポートがあれば恋愛がかなうとされています。恋愛中の人なら、一度はチャレンジしてみたい占いです。
占い好き女子に人気なのが、水みくじです。ローズクォーツのクローバーで飾られた水盤に、おみくじを浮かべると運勢が浮かんできます。占いは乾くと消えてしまいますが、うちに持って帰って水に浮かべれば、また読めるようになります。神社に結んで帰る人も多く、良くない運勢は神様のところに置いて行くといいのです。
城山八幡のあるあたりは、織田信長のお父さん、織田信秀が築いた末森城があった場所です。神社は城跡に建てられたもの。本山駅から歩いてすぐですが都心とは思えないほどの静けさがあり、歴史をしのばせる面影が濃い神社です。
縁結び・恋愛成就の聖地 城山八幡宮の良縁祈願
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JR・地下鉄名城線・名鉄瀬戸線の大曽根駅から歩いて7分、山田天満宮の境内にある金(こがね)神社です。こちらは金運招福と商売繁盛、開運くじの霊験あらたかな神社。ここで手持ちのお金を洗うと、一切の不浄が取り除かれて金運がアップするというありがたい神社です。
金(こがね)洗いは、ざるの中にお金や宝くじを入れて洗い、祀られている恵比須さま・大黒さまに3回ずつ御神水をかけます。宝くじは濡れると破れてしまいますから、自宅でビニール袋に包んで持参して念入りに洗いましょう。これで1年、きっとお金に困らないはずです。
毎年1月3日と8日に初金祭(はつこがねまつり)がおこなわれます。お祭り終了後には銭洗いでお清めをした福銭(5円玉)が授けられますので、「今年はがっつり貯めたい!」というひとはぜひとも参加しましょう。福銭は先着500名限りです。
金神社(こがねじんじゃ)とは
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あおなみ線の荒子駅から徒歩10分のところにあるのが、尾張四観音のひとつ、荒子観音です。正式には、圓龍(円竜)院観音寺といい、創建は天平元年、加賀藩主の前田利家の菩提寺でもあります。厄除けや縁結びのご利益があるといわれています。前田家は荒子の豪族ですから、利家の生まれた場所として荒子観音から南西へ200mの天満天神宮に生誕碑が建っています。
多宝塔は天文5年 (1536) に再建されたものです。名古屋市内では、最古の木造建築物であり、国の重要文化財に指定されています。歴史の古さを感じさせる重厚な建物です。
荒子観音は、僧の円空が彫った円空仏が1240体も残されていることでも有名です。円空物は「一木造り(いちぼくつくり)」と言い、1本の木から仏像を掘り出すのが特徴です。簡素なデザインながら力強い存在感があり、見る者を圧倒します。
入り口の仁王門には、3メートルの円空仏の仁王がおさめられています。堂々たる仁王門から、今なお戦国の香りが残る名古屋屈指の古刹です。
荒子観音 | 観る・遊ぶ | 公式 名古屋観光情報 名古屋コンシェルジュ
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地下鉄桜通線の丸の内駅・5番出口から徒歩2分。都心のど真ん中で「こんなところに神社があるのか?」と思いますが、ビルに挟まれてちゃんとあります。このあたりは昔から桜の名所だったため、櫻天満宮→桜天神と呼ばれています。目の前は車が激しく行き交う桜通り、対面には繊維問屋街の長者町商店街があります。
栄から徒歩約10分なので初ショッピングの帰りに寄るにも便利ですし、こちらの神社では、1月25日の初天神の日におこなわれる鷽(うそ)替え神事に参加してもいいでしょう。鷽(うそ)とは鳥の一種で、嘘に通じることから、前年にあった悪いことを嘘にして(なかったことにして)、今年をいい年にするための行事です。
全国の天神様でおこなわれる鷽替え行事。鷽の人形は神社ごとに表情が違います。桜天神の鷽は木製ではなく、陶製。そのためか、鳥というよりちょっとウナギ系の、愛嬌ある顔立ちです。
境内には「願の水の牛」がいます。牛に自分の年の数と同じ回数、柄杓で水をかけます。これでお願い事がかなうというもの。この水を使ってお習字をすると、字がうまくなるといわれています。
桜天神社に今でもある、「時の鐘」の復刻版。江戸時代に、この場所に鐘楼を作って、鐘で時刻を知らせていました。ここの鐘は特に音色がよく、名古屋城下に響いたといいます。明治6年まで鳴り続けていた時の鐘をしのぶレプリカです。
桜天神社
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あれこれと、ご利益別に初詣スポットをご紹介しましたが、全部めぐってみたくなりますね。新春の良き日に、のんびりと散策がてらまわってみてはいかがですか?