江戸情緒が残る深川不動堂から富岡八幡宮さんぽ

東京メトロ東西線・門前仲町駅前、朱塗りの鳥居から深川不動堂まで続く約150メートルの参道が「人情深川ご利益通り」。名物深川めしのお店や甘味処、江戸小物店などがたちならぶ、江戸情緒満載で雰囲気のあるレトロな街並みです。毎月1日・15日・28日に開かれる縁日には多くの露店が並び、参詣に訪れる人々でにぎわいます。

"人情深川ご利益通り"にあるおすすめグルメを見ていきましょう！

まずは門前仲町駅を出て鳥居の手前にある「門前茶屋」の深川あさり蒸籠飯。その昔、深川は隅田川の河口にありアサリ漁が盛んだったことから、アサリが郷土食材でした。現在はアサリが獲れることもなくなりましたが、かつての漁師飯だったものが名物「深川めし」として残っています。ネギとアサリを味噌で煮込んで、丼ごはんにぶっかけていただく深川めし。深川に来たらぜひともいただきたい名物ですが、ここ「門前茶屋」のものは少し違います。油揚げと醤油出汁で煮たアサリと昆布だしで炊いたごはんを合わせて、せいろで蒸して仕上げたオリジナルの「深川あさり蒸籠飯」です。ふっくらと炊かれたアサリの旨みが凝縮された逸品ですよ。

鳥居をくぐってすぐにある、創業明治40年の老舗和菓子店「伊勢屋」。おだんごや大福、のりまきやいなりが並んでいます。国産もち米・上新粉、北海道産あずきといったこだわりの和菓子です。レストランも併設されているので、お参り後の休憩に立ち寄るのもいいですね。レストランには定食やラーメンなどもありますよ。

生チョコを求肥で包んだ「深川ちよこ」や生キャラメルとクッキーのコラボ「深川ロマン」などの、創作和菓子もあります。おみやげにいかがですか？

ニュージーランドスタイルのコーヒーがいただける「MONZ　CAFÉ（モンズカフェ）」。木目調のおしゃれな店内で心地よいひと時が過ごせます。

シフォンケーキやブラウニー、エッグベネディクトやパニーニなどのスイーツから軽食まで。コーヒー以外のドリンクメニューも豊富です。

鳥居をくぐり深川不動堂に向かって歩いていると一番最後に現れるお店が「近為　深川1号店」です。明治12年創業、京都が本店の老舗の京漬物が深川でいただけるお店です。店内は囲炉裏があり、落ち着いた雰囲気の中京漬物定食がいただけます。お漬物×白いご飯というシンプルで贅沢なランチです。お漬物はおかわりもできます。

正式名称は成田山東京別院深川不動堂。そう、千葉県にあるあの成田山の別院なのです。願望成就・勝負必勝・立身出世・商売繁盛・怨敵調伏・病魔退散にご利益があるとされています。有名な護摩祈願は法螺貝の音色で始まり、大太鼓のリズミカルな大音声が高揚感を誘います。護摩祈願は当日受付も可能。厳修時間は決まっているので事前にHPでチェックしてくださいね。

境内には龍神は水をつかさどる神様の「深川龍神」と呼ばれる水鉢があり、「願い札」を水鉢に浮かべ、銅鑼を２回叩いて祈願すると、願い事が叶うといわれています。

熊本県天草に自生していた樹齢５百年を超える楠の霊木から造られた「おねがい不動尊」。１丈８尺もある国内最大級の木造不動尊像です。

境内にはいって右側にある出世海運稲荷。開運成就や仕事運にご利益があるとされています。

続いては深川不動堂から徒歩1分にある富岡八幡宮へ向かいます。

1627年創建、江戸最大の八幡宮で別名「深川八幡」とも呼ばれている「富岡八幡宮」。毎年8月に行われる「深川八幡祭り」は江戸三大祭りのひとつです。

八幡大神を尊崇した徳川将軍家の保護を受けていました。もちろん、江戸の庶民にも「深川の八幡様」として親しまれていたのが現在にも浸透しています。

江戸勧進相撲の発祥の地でもあることから、相撲とゆかりがあり、今でも新横綱誕生時に奉納の土俵入りが行われます。境内には大関力士碑、手形の碑、巨大力士身長碑、横綱力士碑など多数。相撲好きにはたまらないスポットでもあります。

金・銀、ダイヤやプラチナをふんだんに使った豪華な神輿が展示されています。

富岡八幡宮の参道入り口近くにある「フルーツカフェ　フルータス 」。旬の新鮮なフルーツをぜいたくに使ったパフェがいただけます。行列必至の人気店です。

江戸情緒満載の深川。日常から離れて、のんびりじっくりお散歩してみるのはいかがでしょうか？新しい発見があるかもしれませんよ。