添乗員がこっそり教えます。東京の穴場の花見スポット7選

JR浜松町駅北口を出て、旧芝離宮恩賜庭園の前まで歩いて振り返ると、東京タワーと桜のコラボレーションを堪能できます。夕暮れ時にはオレンジ色の空からの光が桜の花にかかり、日没の闇夜にはビル灯りがほんのりと桜を照らします。今回は、ふだんは普通の景色なのに、桜の季節には特別な場所に姿を変える穴場のスポットをご紹介いたします。

JR品川駅港南口を出て2分ほどの場所にある「品川インターシティ」。飲食店やオフィスが入る高層の商業施設で、今や品川の新しい桜の名所として知られつつあります。北品川駅近くまで、美しい桜回廊が広がっています。

遊歩道にはベンチもたくさん設置されています。テイクアウトしたお弁当とドリンクで、のんびりお花見も楽しめます。平日のランチタイムには、周辺で働く人たちが桜を楽しんでいます。

桜並木の遊歩道は、北品川の駅近くまで続いていて、ただ散策しているだけでも十分に楽しめます。

出典：光画部Rさんの投稿

かつて森鴎外は小説『普請中』の中で、「日本は普請中だ」といい、明治の東京が江戸から大きく姿を変えていく様子を新しい時代への希望と語りました。この品川インターシティもそうですが、2000年代から再開発された都心のビル群の周囲には、たくさんの桜が植樹されています。自然の美をデコレーションした優しい環境に、今、東京は普請中なのかもしれませんね。

出典：ナイジェルさんの投稿

焼き鳥のコース料理が楽しめる「鳥てる」。“花より団子”とはよく言ったものですが、お花見を満喫したら美味しいものを食べに出かけましょう。焼き鳥をコースとして楽しめる「鳥てる」は、品川の人気店です。

出典：はらへり呑んべぇさんの投稿

店内は12席のカウンターのみ。まさに大人の隠れ家という雰囲気です。

出典：めいぷるさんの投稿

場所は品川駅のすぐそばにある雑居ビルの地下にあります。12席のお店ですから予約をおすすめしますが、こちらの予約受付は時間が限られているためお気をつけください。

「旧芝離宮恩賜庭園」は、元々は江戸時代の大名屋敷の庭園でした。明治8年に宮内庁所管となり、皇室の離宮となった後、大正13年に東京市に下賜されて公園として開放されました。小石川の「後楽園」や駒込の「六義園」とともに、江戸時代を代表する大名庭園です。そして桜の季節、この庭園で最も美しいのは水面に写る桜並木です。

桜の季節はランチタイムとなると、近隣の会社に勤める人たちが入園料を払って、こちらでお弁当を楽しんでいます。東京タワーや東海道新幹線、それと桜のコラボレーションが楽しめます。テイクアウトで美味しいものを持ち込んで、ゆったりとしたお花見を楽しんではいかがですか。

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「マンチズ　バーガー　シャック」は、なによりもパティが絶品です。100%ビーフのアンガスUS牛の赤身肉だけを使い、牛肉本来の味わいが堪能できます。しかも肉の繊維をハンマーを使ってカットするという手間のかけよう。さらにこのパティを引き立てているのが、絶妙なバンズの焼き具合です。バンズの黒ゴマが、肉の旨味をおおいに引き立ててくれています。

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店内は1階と2階あわせて40席です。テーブル席の他に、ソファ席・カウンター席もありますので、1人でも気軽に利用できます。

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ランチタイムは行列覚悟の人気店です。事前に電話やネットでテイクアウトの予約もできますので、「旧芝離宮恩賜庭園」でお花見をしながらいただくこともできます。ちなみに「マンチズ」とは、英語で「やみつき」という意味なのだそうです。

「大横川」は、江戸時代に今の深川一帯を埋め立てて陸地にした時、寺社仏閣や大名屋敷をこの地に移転させるための資材を運ぶために作られた運河です。普段はごく普通の川ですが、桜の季節の黒船橋から東富橋にかけての桜並木はまさに絶景です。お花見シーズンには、日本橋の双十郎桟橋などから桜クルーズの船が出るので要チェック。今回はクルーズ船上からの景観をご覧になってください。

「お江戸深川さくらまつり」期間中の大横川です。中央の桟橋からは、江戸時代の手漕ぎ船が出船します。江戸時代の船遊び気分で桜を楽しめるなんて風流ですよね。また、大横川の左岸には門前仲町の飲食店街がずらりと続いており、深川不動尊や富岡八幡宮の参道にも門前町として様々なお店が並んでいます。夜桜も川岸に提灯がずらりと並び、風情があります。

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「鳥料理 有明」のおすすめは、軍鶏を味わい尽くす「厳選軍鶏鍋コース」。こちらのコースでは、軍鶏ハム・滝川豆腐・軍鶏唐揚げ・軍鶏焼き鳥などをいただいた後、メインの軍鶏鍋が楽しめます。3種類ある鍋の中でも、「軍鶏味噌すき焼き」は江戸時代に「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵が好物だった「五鉄の軍鶏鍋」そのものです。江戸時代からの秘伝の味噌で軍鶏肉を煮て、玉子でいただきます。

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店内は、カウンターとテーブル席がほどよい距離感を保って配席されています。

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お店は東京メトロ門前仲町駅から徒歩1分、深川不動尊のすぐ近くにあります。門前仲町で唯一の軍鶏料理店が「鳥料理　有明」。リーズナブルに軍鶏料理のコースがいただけることで人気です。

出典：arc0907さんの投稿

JR池袋駅から、山手線の線路沿いに目白方面に10分ほど歩いたところにあるのが、アメリカが生んだ巨匠フランク・ロイド・ライトが設計した学校「自由学園明日館（みょうにちかん）」です。こちらは、1921年（大正10）に羽仁吉一&もと子夫妻が創立した自由学園の、かつての校舎です。

校舎と桜のコラボレーションは絶景です。正門の近くからの眺めだけでも、まるで異世界に来たような気分に包まれます。内部見学をすることもでき、建物の中から桜を眺めると、まるで異世界ファンタジーの学園にいるような気分を堪能できます。

出典：ちゃこぴんさんの投稿

「自由学園明日館」では、フランク・ロイド設計の建物の中でお茶を楽しむこともできます。内部見学のチケット購入の時、見学のみか見学とお茶のセットを選べます。また6名以上であれば、事前予約するとフレンチか懐石のコース料理をいただくこともできます。

出典：DearLoveさんの投稿

事前予約したフランス料理のコースです。「自由学園明日館」では結婚式と披露宴での利用も人気。ロマンチックなロケーションもそうですが、料理の美味しさも評判です。

出典：tomkagaiさんの投稿

まるで「ハリー・ポッター」の世界でお茶を飲んでいるような気分になります。内部見学の際には、お茶とセットのチケットの購入をおすすめします。

東武東上線・中板橋駅から歩いて2分の石神井川は、上流の王子駅まで続く板橋区屈指の桜ロードです。とにかく長い距離の中、ほぼ途切れることのない桜並木を王子に向かって散策してみませんか？かつての板橋宿にかかる「板橋」を通りすぎ、さらには加賀前田藩の下屋敷跡の「加賀公園」を通り王子まで歩けば、終点には音無川親水公園の桜と、飛鳥山公園の桜が待っています。

ここでお花見を楽しむのは、ほとんどが地元の人です。それだけに、観光地の桜と違ってのんびりじっくりと桜を楽しめます。中板橋駅近くでは屋台が出ますが、それ以外の沿道は日常そのもの。まさに、穴場中の穴場のお花見スポットです。

満開の時期の桜も魅力にあふれていますが、散りだしてからの花吹雪は、桜の本数が多いだけあってまるで雪のようです。落ちた花びらで桜色に染まった沿道も風情があります。

出典：トーカイテイオーさんの投稿

「キッチン亀」は、中板橋駅前にある老舗の洋食店です。こちらでのおすすめはマツコさんも絶賛したという「へそハンバーグ＋温玉セット」。ハンバーグのお肉は、牛肩ロースと牛ももです。そこにクリーミーなカルボラーナをあっさりさせた味わいのソースがかかっていて、なかなか他では味わえない風味となっています。

出典：にゃぐちゃんさんの投稿

その他の人気メニューは、「へそハンバーグ定食」「メンチカツ定食」「オム・メンチカツセット」など。

出典：さすらいダイバーさんの投稿

店内はテーブル席が中心です。カウンター席もあるので、おひとりでも入りやすいですよ。

出典：美味B級さんの投稿

「キッチン亀」は中板橋商店街の一角にあります。30年以上前から地元に愛され続けてきた洋食屋さんです。

JR王子駅の観光名所といえば「飛鳥山公園」。江戸時代、徳川幕府の8代将軍吉宗が奈良の吉野山から桜を運ばせて、江戸の庶民が自由にお花見を楽しめる場所として整備したのが始まりです。

飛鳥山一帯は、どこを歩いても桜が見事です。シートを広げて酒宴を楽しむグループもたくさん見かけます。こちらもまた地元の人たちのお花見スポットで、上野や井の頭公園と比べるとお花見の場所とりもバリエーションが豊富ですから、団体でのお花見スポットとしてもおすすめです。

出典：watanabeさんの投稿

王子にお花見に来たのなら、「平澤かまぼこ」のおでんがおすすめです。どれもリーズナブルで美味しいのですが、中でもおすすめはカレーボール。スパイスたっぷりの刺激あるカレー粉の風味と、おでんつゆの旨味とが実にマッチしています。おでんの他にもちょっとしたお酒のつまみもあります。

出典：ねこ７号さんの投稿

店頭では、午前10時からおでんとお酒が楽しめます。種類も豊富です。

出典：men党さんの投稿

「平澤かまぼこ」は、カウンターだけの立飲みのおでん屋さんです。

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東京の新シンボル「東京スカイツリー」。意外と知られていないのが、東京スカイツリーから見る桜の美しさです。天望デッキからは、隅田川・小名木川・横十間川・旧中川を中心として、まるでパノラマのように都内の桜の名所が一望できるのです。

天望デッキから見下ろした隅田川の桜です。画面の左に目を向ければ、築地のあたりまで桜並木が続いています。画面の上に目を向ければ浅草寺の桜や、上野公園の桜が広がっています。桜の時期のスカイツリー天望デッキからは、都内の桜の名所をすべて見下ろすことができるのです。スカイツリーならではの楽しみ方です。

出典：味頭巾さんの投稿

東京スカイツリー天望デッキにある「スカイツリーカフェ　フロア350」は、日本で最も高い場所にあるカフェです。桜の季節、都内の桜を窓際のカウンター席から見下ろしてみませんか？おすすめのソフトクリーム「スカイカップ」と一緒に楽しみましょう。

出典：フィンクスさんの投稿

「スカイツリーカフェ　350」の飲食スペースは立ち席となっています。