願いが叶う不思議な洞窟。美しく幻想的な「満奇洞（まきどう）」

出典：しんぶぅさんの投稿

岡山県の山間のまち「新見市」。鳥取・広島との県境に位置し、緑深いこの地には石灰岩の層が広がり、鍾乳洞がいくつも開いています。なかでも「満奇洞（まきどう）」は、幻想的な雰囲気と多様な鍾乳石で、訪れる人を感動させてくれることで有名なんです！

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満奇洞の入口には歌碑が建っています。歌人・与謝野晶子がここを訪れた際、「奇趣に満ちた洞（満奇の洞）」と詠んだのが、満奇洞という名前の由来なのだそう。奇、つまり不思議や驚きに満ちた洞窟とは、いったいどんなものなのでしょう…？

出典：nonbiriさんの投稿

いざ、満奇洞のなかへ…！ 洞窟が夏に涼しいのはよく知られていますが、冬は逆に暖かく感じられるんです。温度は一年を通して15℃前後と、自然の不思議を文字通り肌で体感できます。

出典：RX-てつさんの投稿

洞窟内はLED照明でライトアップされていて、とっても幻想的。鍾乳石と地底湖が、ときにやわらかく、ときに雄大に浮かび上がります。

出典：まかぽんさんの投稿

満奇洞のもう一つの特徴といえば、静寂です。地底湖の水にほとんど流れがないため、じっと佇んでいれば時が止まってしまったかのように感じるほど。石灰岩から滲み出た滴の波紋は、ゆっくりと広がって闇へ溶けていきます。

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岡山県の天然記念物に指定されている満奇洞は、つらら石・カーテン・洞穴サンゴなど、あらゆる種類の鍾乳石が一堂に会する貴重なスポット。「洞窟博物館」とも呼ばれるほどですが、全て石灰岩と水の力だけで、このように芸術的な空間が生まれているのは本当に驚きですね…！

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その一部をご紹介。こちらは畔石と呼ばれる形状の「千枚田」。実はここ、映画「八つ墓村」の撮影に使われた場所なんです！ 映画を観たことのない人も、一種異様な迫力をもった畔石の佇まいには息を呑むかも…。

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豪快なつらら石に圧倒される「ナイアガラの滝」。岩なのに、今にも音をたてて流れてきそうです！

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「鬼の居間」。堂々と伸びた石筍の群れは、確かに鬼の居並ぶ不気味な風景を思い起こさせますね…。

出典：nonbiriさんの投稿

幻想的な地底湖に架かる「竜宮橋」。人々が竜宮城をイメージしてその名で呼んだそうです。この付近では、ストロー（鐘乳管）や、つらら石・流れ石・石筍・石柱などがよく見られます。

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奥へ奥へと地底湖の広がる「泉水」。願いごとを思い浮かべ、左肩越しにコインを泉へ投げ入れると、その願いが叶うといいます。深く静かな水のなかへ、願いの沈むさまはなんともロマンティック…♪

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洞窟の最奥まで進めば、さらにロマンティックな空間に♡ 「夢の宮殿」では、青い光にほのかに照らされた、まさに夢のなかのような光景が広がります。断層があり、ツルツルとした鏡肌やゴツゴツの断層角礫（だんそうかくれき）など、岩肌の変化が楽しめます。

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さらに「夢の宮殿」の下に広がる「恋人の泉」は、デートのハイライトスポット！ 湖面に映る青の美しさに見とれていると、突然ライトが消え、大自然の闇に包み込まれるんです!! どきどきサプライズ演出が、二人の距離をぐっと縮めちゃうかも…。

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ライトアップの色や鍾乳石の種類によって、さまざまな雰囲気を味わうことができるのは楽しいポイント。実際は写真よりも薄暗く、より神秘的な空間が広がっています。全貌は、ぜひその目で確かめてみてくださいね♪

出典：えろちんさんの投稿

満奇洞を見学したら、一緒に回りたいのが「そば道場 田舎屋」。地元産の玄そばを使った、挽きたて・打ちたて・ゆがきたての「草間そば」は絶品！ 店内ではそば打ち体験もできちゃいます♪

出典：柚子胡椒姫さんの投稿

田舎屋名物のけんちんそば。根菜とお豆腐がたっぷり食べられる、栄養満点のおそばです！ そば磯部揚げやそば豆腐など、そばを使ったサイドメニューも美味♡

出典：abeさんの投稿

お腹がいっぱいになったら、もう一つ訪れておきたいのが「井倉洞」。こちらは一転して、ダイナミックな滝や水の流れなど自然の〝動〟を満喫できる洞窟です！

出典：hal90000さんの投稿

こちらにも恋にまつわる伝説があり、デートはもちろん、縁結びの願掛けに訪れる人も多いのです。満奇洞と井倉洞、ハシゴすれば願いもパワーアップするかもしれませんね…！

出典：ひげフサフサさんの投稿

無骨な自然と優美なライトアップの融合が、夢のような体験をさせてくれる満奇洞。神秘的な空間に身を浸せば、願いも叶いそうな気持ちになってきます。洞窟の深遠な美しさは、人の想いの深いところとつながっているのかもしれません。みなさんも、満奇洞でロマンティック体験と願いごとにチャレンジしてみませんか？