2016年04月18日
「じゃない方」を食べよう♪東京老舗店の王道じゃない和菓子5選!
古くから続く老舗和菓子屋には、それぞれ有名な王道商品がありますよね。でも老舗が続いてきた理由は、人気商品の陰にひっそりと隠れた、その他の商品にこそ詰まっているのかもしれません。今回は、定番商品だけに頼らず作られてきた「王道じゃない方」の和菓子に注目し、長い間愛される東京の老舗和菓子屋の秘密を探ります!
まずご紹介するのは、浅草にある創業90年の老舗和菓子店、「亀十」です。浅草駅から徒歩3分程の場所にあるこのお店は、毎日行列ができるほどの人気ぶり。人気商品は午前中で売り切れてしまうこともあるそうです。
亀十に並ぶ人々のほとんどの目的は、このどらやきです。亀十のどらやきは、一見裏返しのように見える、でこぼことした生地が特徴。見た目はキレイではありませんが、実はこの皮が絶品なんです!口の中でほどけるようなふわふわの生地と、こだわりの餡が相性抜群。長時間並んでも食べたくなる味なのだそう。
亀十の隠れた名物、それは「松風」です!亀十の松風は、黒糖入りの生地で作られた、ふわふわの蒸しパンのようなお菓子。本場沖縄産の黒糖を使った生地にはコクがあり、食感は驚くほど柔らかく仕上がっています。そして中心にほんの少し入っている餡が良いアクセントに!どらやきに負けないほどこだわりがたっぷり詰まった、おすすめのお菓子です。
亀十の詳細情報
亀十
浅草(東武・都営・メトロ)、浅草(つくばEXP)、田原町 / 和菓子、どら焼き、大福
- 住所
- 東京都台東区雷門2-18-11
- 営業時間
- [月] 10:00 - 19:00 [火] 10:00 - 19:00 [水] 10:00 - 19:00 [木] 10:00 - 19:00 [金] 10:00 - 19:00 [土] 10:00 - 19:00 [日] 10:00 - 19:00 ■ 定休日 不定休 ■土日祝日は予約受付不可
- 平均予算
- ~¥999
- ~¥999
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次にご紹介するのは、赤坂にある昭和22年創業の老舗和菓子店、「塩野」です。羊羹や最中、大福などの定番和菓子のほか、季節の生菓子・干菓子も人気です。繊細で美しい見た目と上品な味で、お土産にも喜ばれる和菓子屋さんです。
塩野の王道和菓子は、栗がごろっと入った栗羊羹です。風味豊かで上品な甘さの羊羹はそれだけでももちろんおいしいのですが、さらに旨みがたっぷり詰まった和栗が入っており、とても贅沢な気分に。水分も多すぎず、旨みがぎゅっと凝縮されています。木箱入りのものも用意されていますので、お土産にもぴったりです。
そんな塩野の隠れた名物は、「柚子饅頭」です。栗羊羹は多くの和菓子屋さんにある定番商品ですが、この柚子饅頭はちょっと珍しいのではないでしょうか。本物そっくりのかわいらしい見た目で、食べるのがもったいないくらいです!もちろん見た目だけでなく、味も絶品。柚子の香りがふんわりと広がる皮の中に、なめらかで甘さ控えめのこし餡が詰まっています。目でも味でも楽しめる、とってもおすすめのお菓子です。
塩野の詳細情報
塩野
赤坂、溜池山王、赤坂見附 / 和菓子、どら焼き
- 住所
- 東京都港区赤坂2-13-2
- 営業時間
- [月] 10:00 - 18:00 [火] 10:00 - 18:00 [水] 10:00 - 18:00 [木] 10:00 - 18:00 [金] 10:00 - 18:00 [土] 10:00 - 17:00 [日] 定休日 [祝日] 10:00 - 17:00
- 定休日
- 日曜日
- 平均予算
- ~¥999
- ¥1,000~¥1,999
続いてご紹介するのは、虎ノ門にある大正元年創業の老舗和菓子店、「岡埜榮泉」。近隣の会社員たちが取引先への手土産として買っていくほか、遠方からわざわざ買いに来る人もいるほどの人気ぶりです。
岡埜榮泉の王道和菓子、それは豆大福です。宮城県産特上品のお米を使った柔らかな皮に、北海道産の赤えんどうが練り込まれ、その中に同じく北海道産小豆で作った滑らかなこし餡がたっぷりと入っています。シンプルですが上品な甘さが際立つ、人気商品です。
岡埜榮泉の隠れた名物和菓子は、和菓子屋さんとしては珍しいワッフルです!ふわふわのスポンジでできた皮の中に、甘酸っぱい杏ジャムが入っています。やさしい味わいの皮と、少し酸味の効いた杏ジャムが相性抜群。また皮は洋風のワッフルとは少し異なり、人形焼きに似た風味なのだそう。老舗和菓子店岡埜榮泉ならでは「和ッフル」、ぜひ一度食べてみてはいかがでしょうか。
虎ノ門 岡埜榮泉の詳細情報
虎ノ門 岡埜榮泉
虎ノ門ヒルズ、神谷町、虎ノ門 / 和菓子、大福、どら焼き
- 住所
- 東京都港区虎ノ門3-8-24
- 営業時間
- [月] 09:00 - 17:00 [火] 09:00 - 17:00 [水] 09:00 - 17:00 [木] 09:00 - 17:00 [金] 09:00 - 17:00 [土] 09:00 - 12:00 [日] 定休日 [祝日] 定休日
- 定休日
- 日曜日、祝日
- 平均予算
- ~¥999
- ~¥999
次にご紹介するのは、浅草にある明治36年創業の老舗和菓子店、「徳太樓」。110年以上も続く、伝統の味が魅力です。現在は3代目となるご主人が、毎日丁寧な和菓子作りをしています。風情のある店構えも素敵です。
徳太樓の王道商品、それはきんつばです。実は徳太樓は、きんつばの名店として広く名が知られているんです。透き通るほど薄い皮の中に、北海道産小豆で作ったつぶ餡がぎっしりと詰まっています。きんつばは小豆と薄い皮だけでできた、非常にシンプルでごまかしのきかないお菓子。素材の良さと熟練の技術があるからこそできる、絶品のきんつばです。
きんつばの名店徳太樓にも、もちろん隠れた名物があります。それは、少し変わった形の豆大福。棒状にしたつぶ餡を、豆入りのお餅がくるりと包んでいます。一度見たら忘れられない、インパクトのあるフォルムですね。味は甘さが控えめで、素材の風味がしっかりと感じられます。徳太樓でしか食べれない、個性的でおいしい豆大福です!
徳太樓の詳細情報
徳太樓
浅草(つくばEXP)、浅草(東武・都営・メトロ)、田原町 / 和菓子
- 住所
- 東京都台東区浅草3-36-2
- 営業時間
- [月] 10:00 - 17:00 [火] 10:00 - 17:00 [水] 10:00 - 17:00 [木] 10:00 - 17:00 [金] 10:00 - 17:00 [土] 10:00 - 17:00 [日] 定休日 [祝日] 定休日
- 定休日
- 日曜日、祝日
- 平均予算
- ~¥999
最後にご紹介するのは、銀座にある明治17年創業の老舗和菓子店、「空也」です。かつて戦災に遭いましたが、昭和24年に現在の銀座に移転し、伝統の味が引き継がれています。空也の和菓子は手間のかかるこし餡から手作りしているため、量産はできません。そのため、事前に予約をしてから買いに来る方が多いそうです。
空也の王道和菓子といえば、お店の暖簾にもある「空也もなか」です。ひょうたんのようなかわいらしい形は、鉢やひょうたんを叩きながら行う、空也念仏の「鉢叩き」に由来しているのだそう。香ばしい皮の中に、北海道産の減農薬小豆で作った餡がたっぷりと入っています。量産ができないため予約分で売り切れてしまうことも多い、貴重な商品です。
空也の和菓子は、もちろん空也もなかだけではありません!特におすすめなのは、繊細で美しい、季節の生菓子です。折々の季節を表現した美しい色合いは、全て天然色素のみを使って作られています。見た目の美しさだけでなく、体へのやさしさにもこだわっているんですね。見た目同様、味も非常に上品で、ゆっくりとお茶を飲みながら味わいたい和菓子です。空也もなかだけでなく、ぜひこちらの生菓子にも注目してみてください!
空也の詳細情報
空也
銀座、東銀座、日比谷 / 和菓子
- 住所
- 東京都中央区銀座6-7-19
- 営業時間
- [月] 10:00 - 17:00 [火] 10:00 - 17:00 [水] 10:00 - 17:00 [木] 10:00 - 17:00 [金] 10:00 - 17:00 [土] 10:00 - 16:00 [日] 定休日 [祝日] 定休日
- 定休日
- 日曜日、祝日
- 平均予算
- ¥2,000~¥2,999
- ¥1,000~¥1,999
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「じゃない方」の和菓子にも、王道に負けないほどの魅力がたっぷりと詰まったものが、たくさんありましたね!お店に行くとつい王道だけに注目してしまいがちですが、その裏には隠れた逸品があるかもしれません。老舗和菓子屋の魅力がたっぷりと詰まった「じゃない方」の和菓子、ぜひ一度食べてみてはいかがでしょうか。