【山梨】甲府で本格派ドイツパンが食べられるパン工房「Wald（ヴァルト）」

甲府駅からおよそ2km。国道20号線「国母」の交差点を甲府市街方面に曲り、昭和通りの細い路地を入ると、突如ヨーロッパ風の可愛らしい一軒家が目に飛び込んできます。ここ「ヴァルト」は、知る人ぞ知る、ドイツパンで有名なパン屋さんです。

可愛ら良い外観はもちろんのこと、プルッチェルの看板も味わい深い雰囲気。これを見ただけで、心がワクワクしてきますよ。

出典：ぽまーずさんの投稿

ドイツで修行を積んできた店主の焼くパンは、本場の味わいを再現した本格的なドイツパン。日本では嗜好品として扱われがちなパンですが、ドイツでは、日本人にとってのご飯のように、毎日の主食です。ルヴァンのパンは、そんな普段使いの『主食』としてのパン。素朴だけど飽きのこない、大地に根ざしたしっかりとした味わいがやみつきに！

出典：ichinoseさんの投稿

3～4人も入ったらいっぱいになってしまうような、こじんまりとした店内には、10～20種類ほどのパンが並びます。 プレッツェルやツオップなど、日本ではあまりみかけない、ヨーロッパのパンが手に入るところが大きな魅力。種類はさほど多くありませんが、ひとつひとつのパンのクオリティの高さに驚くはず。シンプルで力強く、リピートして食べたくなる味わいです。

ライ麦100%のパンは、どっしりとしていて酸味が強く、日本人には馴染みの薄い味わいです。食べ慣れないと、その良さが伝わりづらいのですが、素朴な酸味のある味わいが、好きな人にはたまりません。また、小麦粉を使った白いパンとは違い、とてもヘルシーで体に良いのが特徴。ドイツの食文化をリアルに感じ、パンに対して新しい概念を持つことができるはず！

出典：ブッラータさんの投稿

ライ麦パンは、食べ慣れると独自の美味しさがあります。クリームチーズやバジルソース、ピクルスなどを挟んで食べるのがおすすめなのだとか。

出典：ichinoseさんの投稿

ライ麦が食べ慣れない人のために、ライ麦の入っている割合が少ないパンが売られているのも嬉しいところ。初心者はライ麦5%の「クランベリー」などがおすすめです。

出典：ichinoseさんの投稿

ラテン語で“腕”という意味を持つ「プレッツェル」。形が腕を組んでいるように見えることからこの名前がついたそう。カリッとした香ばしさがたまらなく、ビールのおつまみに最適！本場のプレッツェルが味わえるお店は、山梨県内で他にはなかなかありませんよ。

ヨーロッパでは、クリスマスなどのお祝い事があるときに焼かれ、家族で食べるといわれる編み込みパン「ツオップ」。大きな三つ編みの形が日本人にとっては新鮮です。あまり見かけることのないツオップですが、ヴァルトにありますよ。

「ケーゼプレッツェル」は、“富士山さくら酵母”を使用したプレッツェル生地に、モッツァレラチーズをたっぷり乗せて焼き上げた商品。コクのあるチーズの旨味とモチモチした弾力溢れる生地とのハーモニーが絶妙！何度も食べたくなってしまう、クセになる美味しさ。

「外国のパンは違和感があって苦手」という人にぜひ食べてほしいのが、ヴァルトの食パンです。市販のパンとは一味もふた味も違う、小麦の風味が生きたしっかりとした味わい。「こんなに美味しい食パンがあったんだ！」と、感動するはず。トーストしてバターをたっぷり塗って食べると、至福のひとときを味わえます！

国産小麦と富士山さくら酵母を使った、ほんのり甘くて優しい味わいの丸パン。星型の切り目が皇帝（カイザー）の王冠の形を表しているために「カイザーゼンメル」とも呼ばれます。朝食はもちろんのこと、ちょっとした洋食の一皿に添えてもおしゃれ。食卓が豊かになりますね！

ヴァルトのパンは、ここが山梨ということを思わず忘れてしまうような“グローバルな味わい”です。シンプルなのに力強く、「これが本場のパンの美味しさなのか」と思わず納得していまう魅力があります。ぜひ、そんな「本格派」の美味しさに触れてみてください。営業日が限定されているので、来店前にチェックしてから出かけることをおすすめします。