2017年11月12日

まるで食べる宝石!?「琥珀流し」がいただける京都の「大極殿本舗六角店 栖園」とは?

まるで食べる宝石!?「琥珀流し」がいただける京都の「大極殿本舗六角店 栖園」とは?

琥珀のようにキラキラと輝く美しいビジュアル。そして新しい季節の訪れを感じられる、旬のフルーツの甘み…。「食べる宝石」と呼ばれ、多くの人を魅了しているスイーツ「琥珀流し」をご存知でしょうか?京都「大極殿本舗六角店 栖園(だいごくでんほんぽ ろっかくてん せいえん)」で頂けるこちらのスイーツは、京都府内外からのリピーターがとっても多いんです!今回はその「琥珀流し」と「大極殿本舗」の魅力をたっぷりとお伝えしていきます!

「大極殿本舗」を知っていますか?

「大極殿本舗」を知っていますか?1396353

出典:まいどHDRさんの投稿

「大極殿(だいごくでん)本舗」の歴史は非常に古く、創業1885(明治18)年に「山城屋」という屋号で開業したのが、現在の大極殿本舗です。山城屋の二代目が長崎で学んだカステラ作りを活かし、京都で製造販売を始めたことが老舗和菓子店の始まりでした。

「大極殿本舗 六角店」 その他 49675311 かすていら「春庭良」ハーフサイズ

出典:shelahさんの投稿

カステラは、当時の貴重とされていた卵をたくさん使うお菓子であったため、高価なものとして一般には浸透していませんでした。しかし、当時の京都電灯(現在の関西電力)との共同開発で、電気釜を導入したことによって大量生産が可能になり、より安価で提供することに成功したのです。そこから1300年余りに渡って大極殿本舗は、京都の人たちにとって来客時のもてなしや手土産に欠かせない存在になっています。

「大極殿本舗 六角店」 その他 6264706

出典:ゆっきー6さんの投稿

そんな大極殿本舗に、2002年4月に併設された「大極殿本舗六角店 栖園(せいえん)」。こちらが今回紹介する「琥珀流し」が頂ける甘味処です。

「大極殿本舗六角店 栖園」の基本情報

阪急京都線烏丸駅、地下鉄烏丸御池駅からどちらも徒歩5分程のところにあります。河原町からも徒歩圏内で、錦市場も近くにあるため、町を散策しながら訪れるのにもちょうどいい立地です。大通りにはたくさんのお店が並んでいますが、一歩路地に入ると、とても京都らしい静かな雰囲気が流れています。そんな一角に「大極殿本舗六角店 栖園」はあります。

「大極殿本舗 六角店」 内観 39820257 和モダンでこじんまりした店内

出典:えこだねこさんの投稿

店内はテーブル16席、座敷が6席の計22席。週末になると待ち時間があることもあるので、平日の早い時間などに訪れるのがおすすめです。

「大極殿本舗 六角店」 内観 56568312 店内(座敷席)

出典:Mハルさんの投稿

おばあちゃんの家に来たような、どこか懐かしいお座敷もまた風情があって良いですよね。

「大極殿本舗 六角店」 外観 56568306 外観

出典:Mハルさんの投稿

築140年にもなるという町屋作りの建物は、構えからして趣がある佇まいです。

名物は食べる宝石「琥珀流し」

月替わりで旬の味を楽しめる

月替わりで旬の味を楽しめる1416851

出典:よってかない屋さんの投稿

その見た目の美しさから、食べる宝石とも呼ばれている「琥珀流し」。寒天からできたデザートで、月によって変わる自家製の蜜と頂きます。寒天というと、あんみつに入っているような固めのものが多いですが、琥珀流しの寒天は固まる寸前を見極めて作られており、口に含むとほろっと崩れるほどの柔らかさなんです。

なんとも言えない食感で虜に!

ふるふる、ふわふわといった表現がぴったりの、これほどまでに繊細な寒天はこちらでしか頂けません。毎月変わるという蜜は季節ごとにあった食材を使用していて、それぞれの季節を表したものになっています。その魅力については、次の章で紹介していきますよ!

月ごとに変わる「琥珀流し」を全てご紹介!

1月 - 白みそ

「大極殿本舗 六角店」 料理 46424134 琥珀流し 2016年1月バージョンは白味噌

出典:玉かずらさんの投稿

かすかに感じる塩味が、濃厚な白みそ蜜の甘さを引き立てている1月の琥珀流し。トッピングは甘く味付けされた金時人参です。他の月に比べて強めのフレーバーになっており、寒い京都の冬にはこのねっとりとした濃厚さがぴったり。温かいお茶と頂くと身体も温まります。

2月 - チョコあられ

「大極殿本舗 六角店」 料理 65835882 2月の琥珀流し(チョコ)のアップ(2017.02)

出典:流夜さんの投稿

バレンタインデーということで2月の琥珀流しは「チョコあられ」。チョコレートシロップのかかったふるふるの寒天、カリカリとしたあられとふわふわのメレンゲ。それぞれ異なった食感をあわせて頂くことで口の中で和と洋が見事にマッチし、琥珀流しの無限の可能性を感じます。

3月 - 甘酒蜜

「大極殿本舗 六角店」 料理 63939995 琥珀流しUP

出典:ハラミ串さんの投稿

ひな祭りにちなんで3月の琥珀流しは「甘酒蜜」。お米の粒がしっかりと残された甘酒蜜は、お米本来の甘みがたっぷりと味わえます。甘酒の香りは強いですが、とってもさっぱりとした甘さです。つぶつぶの食感と滑らかな寒天のコントラストが癖になる一品です。

4月 - 桜蜜と小豆

「大極殿本舗 六角店」 料理 456280 琥珀流し

出典:MD COKEさんの投稿

桜の塩漬けと、グラスの底の小豆の甘みのバランスが非常に秀悦な4月の「桜蜜」。ピンク色の桜の花が寒天に透けていて、とっても美しいですよね。春の訪れを感じ、これからの季節にわくわくさせてくれます。

5月 - 抹茶蜜と小豆

「大極殿本舗 六角店」 料理 66575099 琥珀流し

出典:きゅいそんさんの投稿

甘すぎない濃い味わいの抹茶蜜が、上品な大人の味に仕上がっている5月の琥珀流し。気温が上がり始める新緑の季節にぴったりの、さっぱりとした甘さやつるんとしたのど越しは最高です。

6月 - 梅酒蜜

「大極殿本舗 六角店」 料理 39872667

出典:kyocafeさんの投稿

濃厚な梅のエキスがたっぷりの蜜に、柔らかな梅の甘煮が一粒のっています。アルコール分がしっかり感じられるので、大人の味に仕上がっています。色々な琥珀流しを食べている方の間でも非常に人気の6月の「梅酒蜜」。梅雨の時期でもありますが、毎年一度は食べにくるというリピーターも多いという一品です。

7月 - ペパーミント

「大極殿本舗 六角店」 料理 70534604

出典:プレーゴさんの投稿

寒天に反射する緑がなんとも涼し気な7月の琥珀流し。緑のものはペパーミントがぎゅっと凝縮された寒天です。京都の夏は非常に暑いことでも知られていますが、涼しさをここまで美しく表現する作り手の腕は、京都の老舗和菓子店ならでは。通常温かいお茶がセットになってる琥珀流しですが、ペパーミントとセットになっているのはサイダー。そのまま飲んでも良し、琥珀流しにかけても良しのお好みで頂けます。

8月 - 冷やし飴

「大極殿本舗 六角店」 料理 46083601 琥珀流し 八月 冷やし飴

出典:みゆッちさんの投稿

関西のお祭りなどで飲まれることが多い「冷やし飴」。水で溶いた麦芽水飴に生姜の絞り汁を入れたもので、ピリッとパンチの効いた生姜がなんとも気持ちよく、かつては暑気避けとして飲まれていたそうです。麦芽の水飴を使用することによって現れる琥珀色がなんとも涼しげで、京都の美を感じますよね。

9月 - ぶどう

「大極殿本舗 六角店」 料理 56568321 琥珀流し(9月)

出典:Mハルさんの投稿

実りの季節であることを感じるぶどうの琥珀流し。濃いぶどうの蜜に少し固めに作られたぶどうの寒天、そしてぶどうの旨味がぎゅっと詰まった小さな果肉が入っており、まさにぶどう三昧。鮮やかな紫がまさに宝石のようにキラキラと輝いています。

10月 - 栗

「大極殿本舗 六角店」 料理 57476912 琥珀流し(10月)

出典:「まっすん」さんの投稿

大きな栗がごろりと入った10月の琥珀流し。お汁粉とみつ豆のいいとこ取りのようなこちらは、寒さが始まりつつも、まだ暖かさが残るこの季節にぴったりの一品です。ほっくりとした栗の甘み、ふっくらと炊かれた小豆にふるふるの寒天。甘いもの好きにはたまらない組み合わせです。

11月 - 柿

「大極殿本舗 六角店」 料理 33074608 寒天に柿の蜜がかけられた甘味です。

出典:旅浪漫さんの投稿

熟した柿のツルッとした食感が寒天の食感と交わりあう、11月の琥珀流し。蜜の柿はツルッとしていますが、載っている果肉の食感はシャキッとしたもので、この季節ならではの柿の魅力を存分に味わうことができます。

12月 - 黒豆

「大極殿本舗 六角店」 料理 33421046 琥珀流し(12月)

出典:Mハルさんの投稿

12月の琥珀流しはおせち料理に欠かせない「黒豆」。「”まめ”に丈夫で元気に働けるように」との縁起を担いで食べられることが多く、1年の終わりにまさにぴったりのフレーバーです。ふっくらキラキラとした黒豆をいただけば、来年への活力が湧いてくるような一品になっています。

他にも知って欲しい!おすすめのお土産はこちら

「大極殿本舗 六角店」 料理 53126047 カステーラ

出典:黄色のたぬきさんの投稿

冒頭でもお伝えしたように「大極殿本舗」というと「春庭良(カステラ)」。モチモチとした弾力がありつつも、キメの細かなふわふわの生地はたまごの甘みがたっぷりで、底のザラメの食感も良いアクセントになっています。素朴さと懐かしさにほっとする一品。大変な人気商品にもかかわらず、購入できるのは本店とこちらの六角店のみという貴重な一品です。

「大極殿本舗 六角店」 料理 70280919

出典:chisa547さんの投稿

レースに見立てた繊細なレモンのスライスが美しいこちらは、その名も「レースかん」。5~9月の期間限定で販売されていて、見た目も味もレモンがとても爽やかな寒天です。琥珀流しとは違いしっかり目の寒天に仕上がっていますが、口にいれると優しく崩れる食感は上質な寒天ならではです。その美しさから、手土産などの贈答用におすすめ。

暖簾からも感じられる季節感

「大極殿本舗 六角店」 外観 59833722 入口

出典:kanzanさんの投稿

「大極殿本舗六角店 栖園」で頂ける美しい食べ物をご紹介してきましたが、訪れた際には時期によって変わる暖簾にも是非注目してください。夏は朝顔、冬は雪模様など、その季節を表す暖簾がかかります。また、年に一度しか登場しないものもあるそうなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

「大極殿本舗 六角店」 外観 46558343 雪模様の暖簾(1月)

出典:marumo_chanさんの投稿

近辺に住む人々は、こちらの暖簾を見て季節の移り変わりを感じるんだそうですよ。どれも風情に溢れていて素敵なものばかり。四季の美しさを改めて感じさせてくれます。

心が満たされる甘味処「大極殿本舗六角店 栖園」

「大極殿本舗 六角店」 料理 7498041 4月桜

出典:ヒトミ~ちゃんさんの投稿

1300年に渡って和菓子で多くの人を魅了し続ける「大極殿本舗」。忙しい毎日を送っていると、気がついたら時間が過ぎていたなんてことも少なくありませんよね。こちらの甘味を頂くと、その美味しさはもちろんのこと、それぞれの季節の魅力と美しさを改めて感じることができます。みなさんも是非心が満たされる「大極殿本舗六角店 栖園」で美しい甘味を楽しんでくださいね。

大極殿本舗 六角店の詳細情報

5000

大極殿本舗 六角店

烏丸御池、烏丸、四条(京都市営) / 甘味処、和菓子

住所
京都府京都市中京区六角通高倉東入ル南側堀之上町120
営業時間
[月]  10:00 - 17:00 [火]  10:00 - 17:00 [水]  定休日 [木]  10:00 - 17:00 [金]  10:00 - 17:00 [土]  10:00 - 17:00 [日]  10:00 - 17:00 ■ 営業時間 <和菓子販売> 9:00~19:00 ■ 定休日 不定休(SNSにて告知)
定休日
水曜日
平均予算
  • ¥1,000~¥1,999
  • ~¥999

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