2017年12月10日
一度は訪れておきたい…沖縄の“歴史”に触れられる観光地6選
古くからさまざまな国との交易で栄えた沖縄には、独自の歴史や文化が今なお残っています。琉球王国の繁栄を垣間見ることができる壮大な「首里城」のほか、沖縄戦の爪あとが残る「ひめゆりの塔」や「平和祈念公園」など、一度は訪れておきたい場所がたくさん。沖縄の歴史に触れられる観光地を6カ所ご紹介します。
年間を通して人気の観光地である沖縄。透明感あふれるビーチや亜熱帯の森、ご当地グルメの名店がひしめく通りなど、とにかく見所満載の県です。お休みの度に足を運んでいる方もいるのでは?ここでは、そんな沖縄の“歴史”を学びながら散策できる観光スポットにフォーカス。迫力満点の世界遺産から、古き良き琉球を感じる街並み、今なお戦争の爪あとが残る場所まで、時代順に紹介します。歴史を知れば、沖縄のことをもっと身近に感じられるようになるかもしれませんよ。
北山、中山、南山という三つの勢力が争っていた“三山時代”の歴史スポットから要チェック。この時代は1322年ごろから1429年まで100年ほど続きました。鎌倉時代の後半から室町時代の半ばにあたりますね。
美しい海を望む「今帰仁城跡(なきじんじょうあと)」は、かつては北山の国王の居城でした。世界遺産に登録されており、今も多くの観光客が訪れています。やんばる急行バスの「今帰仁城趾入口バス停」で下車し、15分ほど歩いた場所にあります。
城壁が波打つように曲がっている理由には諸説あります。地形に沿っているという説もあれば、上から敵を狙い打ちするためという説も。堅牢な城壁の周辺には緑が生い茂り、悠久の時の流れを感じさせられます。
今帰仁城跡の詳細情報
今帰仁城跡
- 住所
- 沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊
- 料金
- 【料金】 大人: 400円 小中高生 300円 小学生未満 無料
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三つの勢力が争っていた“三山時代”の後、1429年に尚巴志(しょうはし)が三山を統一。その後、約450年も続いた“琉球王朝時代”の歴史スポットをご紹介しましょう。
※首里城公園は2019年10月の正殿火災の影響により立入制限がございます。
最新情報は、公式サイトにてご確認ください。
首里城公園
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琉球王国の首都であった首里にある、世界遺産に登録されている“首里城”。かつて栄華を誇った王国の歴史を垣間見ることができる貴重な建造物です。敷地は広大で、写真の正殿(せいでん)にたどり着くまでにはいくつもの城門を通らなければいけません。沖縄らしい青空に鮮やかな朱色が映えますね。
敷地内は緑にあふれ広々としています。手前に見えるのは非常に美しい「守礼門(しゅれいもん)」。尚清王(しょうせいおう)の代に初代の門が建立されたものの、沖縄戦で焼失。その後、1958年に復元されました。
こちらは、城門の一つである「漏刻門(ろうこくもん)」。別名「かご居せ御門(かごいせうじょう)」と呼ばれています。身分の高い役人でも、国王に敬意を表すためにこの場所で駕籠(かご:人を人力で運ぶ乗り物)から降りていたことから、このように呼ばれるようになったそうです。
首里城の詳細情報
首里城
- 住所
- 沖縄県那覇市首里金城町1丁目2番地
- アクセス
- 那覇バスターミナル バス 30分 市内線1番・17番、市外線46番に乗車し、首里城公園入口バス停にて下車、徒歩約5分で守礼門に到着。 首里城公園入り口バス停 徒歩 5分 那覇バスターミナル バス 30分 市内線9番・市外線25番に乗車し、山川バス停にて下車、徒歩約15分で守礼門に到着。 山川バス停 徒歩 15分 首里駅 徒歩 15分 那覇空港駅 モノレール 27分 首里駅 バス 5分 首里城下町線8番 那覇空港駅 モノレール 27分
こちらは「金城大樋川毛跡(きんじょううふ ひーじゃーもーあと)」。写真奥の建物は、かつて国王一行が王家の別邸である“識名園(しきなえん)”へ向かう際の休憩地だったそうです。現在では、地元の公民館や観光客の休憩所として利用されています。ガジュマルの木がとっても沖縄らしいですね。
首里金城町石畳道の詳細情報
識名園の詳細情報
識名園
- 住所
- 沖縄県那覇市字真地421-7
- アクセス
- 三重城バスターミナル バス 30分 バス(那覇バス)利用の場合、1番:首里・識名線、5番:識名線 識名園前バス停 徒歩 1分
- 料金
- 【料金】 大人: 400円 団体20人以上 320円 子供: 200円 中学生以下団体20人以上 160円
1879年、約450年続いた琉球王国は崩壊し、沖縄県が誕生しました。その後、第二次世界大戦の際にはアジアへの前線基地となった沖縄。最後に、「ひめゆりの塔」など今なお戦争の傷跡が残る歴史スポットを紹介します。中には目を覆いたくなるような場所もありますが、歴史を知ることで平和のありがたさを痛感できることでしょう。
ひめゆりの塔の詳細情報
写真は平和への願いが込められた「平和の火」。沖縄の座間味村阿嘉島(ざまみそんあかしま)で採取した火、広島の「平和の灯」、長崎の「誓いの火」を合わせた火が灯されています。
沖縄県営平和祈念公園の詳細情報
琉球王朝時代以前から第二次世界大戦にいたるまで、独自の歴史を歩んできた沖縄。各時代の歴史に想いをはせながら土地を巡れば、沖縄のことをより身近に感じられるかもしれませんよ。