2022年09月07日
ホッとする女子旅。京都の山里・大原のおすすめ観光スポット&ランチ9選
にぎやかな都の暮らしに疲れた時は、のどかな京の山里で心やすらぐひと時を過ごしてみませんか? 緑豊かな美しいお寺、田舎のおばあちゃんちのような古民家レストラン、川のほとりに佇む京野菜のカフェ……などなど、大原には心洗われる素敵な場所がたくさんあります。この記事では大原の代表的なお寺と、女子旅の合間におすすめのカフェやごはん屋さんをご紹介。大原観光の際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
京都の中心地からバスで60分ほどの場所にある大原。のんびりとした日本の原風景が残るこの土地は、その昔きらびやかな都暮らしに疲れた人々が、「やすらぎ」を求めて住みついた隠棲の地でした。
大原には、美しい山と京野菜の田畑、そして1000年以上も人々の心を支えてきた由緒正しいお寺があります。観光地化されすぎていないので、自然を感じながらのんびりと散策できるのも魅力。のどかな風景は昔々の貴族だけでなく、現代社会に疲れた私たちの心もそっと癒してくれます。
この記事では、心やすらぐ大原のお寺と、旅の合間にのんびり過ごせるカフェやごはん屋さんをご紹介します。ぜひ、大原観光の参考にしてみてくださいね。
「三千院(さんぜんいん)」は、約1200年もの歴史を持つ天台宗のお寺です。苔や立派な木々に覆われた緑あふれる境内は、まるで山と一体化しているかのよう。街中のお寺とはひと味違う、静謐な空気が漂っています。
広い境内には様々な見どころがありますが、中でもおすすめなのがこちらの「聚碧園(しゅうへきえん)」。自然の景観を取り入れてデザインされた美しいお庭です。写真のような新緑だけでなく、春は桜、秋は燃えるような紅葉など、四季折々の表情を楽しむことができます。
お庭を鑑賞する時は、客殿の縁側でまったりと。耳をすませば、風や葉擦れの音、鳥たちのさえずりが聴こえてきます。
抹茶と和菓子の嬉しいおもてなしもあります。おいしいお茶を味わい、美しい景色や音に身を任せてただボーっとする時間は、さわがしい都会で暮らす人にとって最高の贅沢かもしれません。
お庭でくつろいだ後は境内を散策。優しい表情を浮かべた「わらべ地蔵」が、境内のあちこちに佇んでいます。どのお地蔵さまも思わずこちらが笑顔になるようなゆるーい雰囲気。お散歩しながら、お気に入りの1体を見つけてみてはいかがでしょうか?
三千院の詳細情報
三千院
- 住所
- 京都府京都市左京区大原来迎院町540
- アクセス
- JR京都駅から市バスで60分 - 下車から徒歩で10分
- 営業時間
- [3月〜10月] 9:00〜17:00 [11月〜] 8:30〜17:00 [12月〜2月] 9:00〜16:30
- 料金
- 大人 700円 、中学生・高校生 400円、 小学生 150円
三千院の参道には小さなお店が並んでいて、甘味やお土産などが売られています。その中でもおすすめしたいのがこちらの「志ば久(しばきゅう)」。昔ながらの雰囲気が漂う、老舗のお漬物屋さんです。
店先のレトロな看板が目を引く「アイスきゅうり」は食べ歩きにぴったり。パリッとかじれば、いつかの夏休みを思い出すような……。どこか懐かしい気持ちにさせてくれる、ほんのり塩の効いた浅漬けです。
志ば久の詳細情報
志ば久
京都市左京区その他 / その他
- 住所
- 京都府京都市左京区大原三千院道大原勝林院町58
- 営業時間
- [月] 08:30 - 17:30 [火] 08:30 - 17:30 [水] 08:30 - 17:30 [木] 08:30 - 17:30 [金] 08:30 - 17:30 [土] 08:30 - 17:30 [日] 08:30 - 17:30 ■ 定休日 年中無休
- 平均予算
- ~¥999
奥ゆかしい雰囲気の「宝泉院(ほうせんいん)」には、“立ち去りがたい”という意味が込められたお庭があります。それがこちらの「盤桓園(ばんかんえん)」。畳敷きの広々とした空間に座って静かにお庭を眺めていると、日々の喧騒なんて忘れてしまいます。
目の前に広がるのは、5本の幹をぐーんと伸ばした大きな松の木。「五葉の松」という約800歳の大樹です。生命力あふれる木を目の前にすると、不思議とパワーが湧いてくるような気がします。
季節によっては、イベントとして夜間のライトアップが行われます。暗闇に浮かぶ庭園は昼間よりもファンタジックで、観る人は非日常的なムードに包まれます。宝泉院(ほうせんいん)を訪れる際は、ぜひイベントもチェックしてみてくださいね。
宝泉院の詳細情報
宝泉院
- 住所
- 京都府京都市左京区大原勝林院町187
- アクセス
- JR京都駅から京都バスで70分
- 営業時間
- 9:00〜17:00 受付終了16:30
- 料金
- 小学生 600円 中学生 700円 高校生 700円 大人 800円 抹茶付
お寺や自然だけでなく、キレイな湧き水で育った野菜も大原の魅力。おしゃれな雰囲気のカフェ「来隣(きりん)」では、新鮮な京野菜を使った色鮮やかなランチをいただけます。
おすすめメニューはカラフルでころんとした見た目が可愛い「里の恵み おにぎりランチ」。日替わりのおにぎりは「肉みそとなす」「志ば久の三色漬物」など大原の食材を使った個性豊かなラインナップで、好きなものを5種類選べます。
おにぎりランチには、野菜おばんざいとサラダバイキングが付きます。大原の里の恵みをたっぷり味わいましょう。
お店のすぐ側にはキレイな小川が流れています。山や畑の緑に囲まれ、せせらぎを聴きながらゆったりとしたランチタイムを過ごすことができますよ。
こだわりのコーヒーやデザートメニューもあるので、ちょこっと休憩したいときにもおすすめです。
来隣の詳細情報
こちらのお店では、昔ながらの優しい和定食をいただくことができます。中でも大原地鶏の卵を使った「卵かけごはん」が絶品です。
気取らない、昭和レトロな店内。“大原のお母さん”といった雰囲気の女性が1人で切り盛りされている、ほのぼのとしたお店です。
おすすめは卵かけごはん、お味噌汁、小鉢2品、お漬物がセットになった「ごはん定食」。新鮮な大原地鶏の卵はプリッとしていて濃厚です。のどかな田舎の雰囲気とともに、京都の家庭料理を味わってみてはいかがでしょうか。
はんじの詳細情報
はんじ
京都市左京区その他 / 日本料理
- 住所
- 京都府京都市左京区大原上野町557
- 営業時間
- [月] 11:30 - 15:30 [火] 11:30 - 15:30 [水] 11:30 - 15:30 [木] 11:30 - 15:30 [金] 11:30 - 15:30 [土] 11:30 - 15:30 [日] 11:30 - 15:30 ■ 定休日 不定休(主に隔週水曜)
- 平均予算
- ~¥999
こちらは新鮮な大原野菜をたっぷり使った、体に優しいお料理をいただける「わっぱ堂」。完全予約制のお店で、その人に合わせた京野菜コースを提供しています。
厨房には色とりどりの京野菜がずらり。スーパーではなかなか見られないような珍しいものもあります。お料理で使う野菜は全て大原産で、無農薬有機栽培で育てられたものだそうです。
こちらはランチコースの一例。野菜本来のおいしさを活かした繊細な創作料理が並びます。
築130年の古民家を改装したという店内は、田舎のおばあちゃんちのような、ホっと一息つける空間です。縁側から入る気持ちのいい風を浴びながら、大原の野菜をたっぷり使ったおばんざいを味わいましょう。
わっぱ堂の詳細情報
わっぱ堂
京都市左京区その他 / 日本料理
- 住所
- 京都府京都市左京区大原草生町102
- 営業時間
- [月] 定休日 [火] 12:00 - 15:00(L.O. 料理14:00) [水] 12:00 - 15:00(L.O. 料理14:00) [木] 12:00 - 15:00(L.O. 料理14:00) [金] 12:00 - 15:00(L.O. 料理14:00) [土] 11:30 - 13:15 13:30 - 15:00 [日] 11:30 - 13:15 13:30 - 15:00 #ランチのみの営業 #火曜日〜金曜日(松花堂弁当¥2000(税別) #土曜日、日曜日(コース料理¥3500(税別) #祝日も曜日通りの営業時間 #前日までにご予約がない場合は休み
- 定休日
- 月曜日
- 平均予算
- ¥3,000~¥3,999
参道に緑のシャワーが降り注ぐ「寂光院(じゃっこういん)」。こちらは約1400年の歴史を持つ天台宗の尼寺、つまり多くの女性たちが修行の道に励んだ場所です。平清盛の娘・建礼門院が住み、平家一族の冥福を祈り続けた地でもあります。古くから多くの女性の心を支えてきたお寺の中を、当時の情景に思いをはせながら散策してみてはいかがでしょうか?
本堂に向かって左手側には、平家物語にたびたび登場する「千年姫小松」があります。火災で損傷してしまいましたが、今も静かに佇み、平安時代と現代のつながりを伝えています。
本堂に向かって右手側の「四方正面の池」には美しい鯉が泳いでいます。周囲に小道があるので、景色を楽しみながらゆっくりっと散策してみてはいかがでしょうか。
新緑だけでなく、秋には燃えるような紅葉を楽しむこともできますよ。
寂光院の詳細情報
寂光院
- 住所
- 京都府京都市左京区大原草生町676
- アクセス
- 京都駅から京都バスで65分「大原」バス停下車徒歩約15分
- 営業時間
- 9:00〜17:00 [12月〜2月] 9:00〜16:30 ※1月1日〜3日は10:00〜16:00
- 料金
- 大人 600円
寂光院(じゃっこういん)近くの民宿・大原山荘の一角には、テーブルの下が足湯になっている「足湯カフェ」があります。大原観光で歩き疲れた足を休めるのにぴったりです。
足湯カフェは大原山荘に宿泊していない人でも利用できます。入場券はワンドリンクセットなので、好きな飲み物を飲みながらまったりくつろぎましょう。おすすめは大原のシソを使った「紫蘇(しそ)ジュース」。爽やかな風味が特徴のシソは、疲労回復効果が期待できるそうです。
お湯加減がちょうど良く、お茶をしている間にゆっくりと体が温まっていくのを感じます。大原観光で疲れた足をゆっくり休めましょう。
大原山荘の詳細情報
大原山荘
京都市左京区その他 / 旅館・民宿、カフェ
- 住所
- 京都府京都市左京区大原寂光院前
- 営業時間
- ■ 営業時間 日帰り食事11:30~14:30(要予約) 日帰り入浴11:30~15:30 足湯の湯カフェは 9時~17時頃まで ■ 定休日 無休(足湯カフェは不定休 火曜休みが多い)
- 平均予算
- ~¥999
- ¥10,000~¥14,999
大原の豊かな緑を満喫した後は、地元の市場をのぞいてみてはいかがでしょうか?「里の駅 大原」にある旬彩市場では、大原やその近くの農家で採れた新鮮な野菜を買うことができます。
市場には、生産者の名前と顔がわかる安心安全なお野菜たちが並んでいます。丹精込めて育てられた大原の野菜はどれも美しく、栄養満点! 遠くから大原に遊びに来た人は、日持ちする根菜を選んでみると良いかもしれません。旅先の味を持ち帰ってみてはいかがでしょうか?
旬彩市場では、毎週日曜日の朝に旬野菜を使ったお弁当やお惣菜などが並ぶ「大原ふれあい朝市」が開催されています。
ずらりと並んだおにぎり。朝早くに大原に来て、ここでおいしい朝ごはんを食べてから1日をスタートさせるのもおすすめの過ごし方です。
ちょっと珍しいお野菜も並ぶので、見るだけでも楽しめますよ。
里の駅 大原の詳細情報
里の駅 大原
京都市左京区その他 / 洋菓子、和菓子、パン
- 住所
- 京都府京都市左京区大原野村町1012
- 営業時間
- ■ 営業時間 ・旬菜市場 9:00~17:00 ・花むらさき [火~土・祝] 8:30~17:00 [日] 7:00~17:00 ■ 定休日 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
- 平均予算
- ~¥999
京都のきらびやかな観光地とは一味違う、のどかな大原エリアを紹介しました。京都市街から60分ほどでアクセスできるので、1日目は京都の中心地、2日目はちょっと足を延して大原まで……なんてプランもおすすめですよ。新鮮な京野菜を食べ、綺麗な空気を吸い込み、美しい景色に包まれれば、心身ともにリフレッシュできるはず。ぜひ、心やすらぐ京都の山里にお出かけしてみてくださいね。