青春18きっぷをフル活用！電車で巡りたい「福岡＆大分の一人旅スポット」13選

都内から遠く離れた場所に行き、地方の電車に揺られて一人旅…電車好きにはたまらない贅沢ですよね。新幹線や特急列車と比べると移動時間はかかるものの、その分車窓からの景色をのんびり楽しめます。列車はゆったり進むため写真撮影もバッチリです♡

また、地元民が愛用している列車に乗ると、それだけでその土地の方言、人々の気質やファッションなど、さまざまな情報に触れられます。路線によっては電車の本数が少ない場合や、乗り継ぎに時間がかかるケースもありますが、空き時間を使って周辺を散策したり、旅行情報を収集したり、好きな曲や本を楽しむ時間も旅の醍醐味ですよね♪

そんな楽しい電車旅でぜひ利用したいのが「青春18きっぷ」です。こちらは、春・夏・冬の決められた期間に日本全国のJR普通・快速列車が一日乗り放題になる切符。5枚1組で料金は1万円台前半なので、1日あたりなんと2000円台で電車が乗り放題に！ちなみに「青春18きっぷ」という名前ですが年齢に関係なく誰でも使えますよ。

青春18きっぷを使ってみたいけど、乗ってみたい路線が遠い場所にある…そんな時は、この切符と“飛行機”を組み合わせるのも一つの手。最初の目的地にまず飛行機で行けば、気になる路線の乗り場にサクッと行けちゃうんです。LCCや各航空会社の早割りを利用すれば、お得に旅できるのでおすすめですよ♪

今回は、電車＋αで巡りたい「福岡と大分の観光スポット」をご紹介します。この2県には、女子の好奇心を満たす名所が盛りだくさん。闇の中を進む“地獄・極楽巡り”体験ができるパワースポットから、素敵な洋館が立ち並ぶ海辺の街、江戸時代みたいな城下町までそろっています。車窓から見える絶景もすばらしく、乗っているだけで満足できますよ。そのほか、沿線で楽しめる温泉やご当地グルメも見逃せません♪

この記事で紹介する路線に乗るには、まず都内近郊の空港から福岡空港か大分空港に向かうのが◎。そこから電車＋αを上手に使って旅するといいですよ。以下の路線ごとにおすすめの立ち寄りスポットをピックアップしたので、気になる場所を見つけてみてくださいね。

●鹿児島本線
●日豊本線（にっぽうほんせん）
●日田彦山線（ひたひこさんせん）
●久大本線（きゅうだいほんせん）

4県を通る「鹿児島本線」は、九州民にはおなじみの路線。門司港駅から小倉駅や博多駅を経由して、原田駅までが福岡県内の停車駅で、その先はお隣の佐賀県に続いています。沿線には魅力的な場所がたくさんあり、中でも活気あふれる博多～門司間はおすすめ！ここでは、博多駅、スペースワールド駅、門司港駅の周辺にある立ち寄りスポットをご紹介します。

福岡空港から地下鉄で5分の「博多駅」周辺は、観光地もグルメもショッピングも楽しめるエリア。数ある名所の中から、女子の好奇心を満たすパワースポット「東長寺」をご紹介しましょう。ここは空海が最初に創ったお寺として知られており、中には高さ約10mある福岡大仏が鎮座しています。

大仏の台座内には入ることができ“地獄・極楽巡り”が体験できます。不気味な地獄絵巻の先には、真っ暗な通路が…。何も見えない暗闇の中を、手すりを頼りに進んでいきます。漆黒の闇の中には「仏の輪」があり、この輪に途中で触ることができれば極楽に行けると伝えられています。

お寺の敷地には、朱塗りの五重の塔も。一番上には、空海が唐から持ち帰った“お釈迦様の骨”が安置されているそうです。ちなみに、例年10月末～11月初めに開催されている「博多ライトアップウォーク」では、光で彩られた幻想的な姿を見られますよ！イベントに合わせて旅行プランを立ててもいいかも？

旅行といえばグルメも大切！博多に来たなら、やっぱりラーメンは外せませんね。こってりした豚骨スープと少し硬めの細麺は、博多ラーメンの代名詞です。博多駅から徒歩約10分の場所にある「博多一双 博多駅東本店」は、多くのファンに愛される名店。“豚骨カプチーノ”と呼ばれる、こだわりのスープは一度味わってしまうと虜になりますよ。

博多駅から鹿児島本線で小倉駅に向かう際は、途中の「スペースワールド駅」で降りてみましょう。駅から徒歩約5分の「いのちのたび博物館」はおすすめスポット。地球の誕生から今に至るまでに、どのような生物が生きていたのかを順を追って学べます。1階中央に展示された恐竜の化石は大迫力！

門司港駅からすぐの場所にある“門司港レトロ”は、明治・大正時代の洋館巡りを楽しめる観光エリア。西洋文化が香る建物がロマンあふれる景観を作り出しています。海を行き交う船を眺めながら、ゆっくりと自分の思うままに街歩きを楽しんでくださいね。昼間はもちろん、朝方も夕暮れ時も息をのむほど美しいですよ。とびっきりキレイな写真を撮って、一人旅の思い出をSNSで共有しませんか？写真は「旧大阪商船」を捉えた1枚。

門司港レトロの敷地内には、世界的な物理学者・アインシュタイン博士が宿泊したことで知られる「旧門司三井倶楽部」も。ヨーロッパ伝統の建築工法で建てられ、博士が宿泊した当時の様子を再現した「アインシュタインメモリアルルーム」を見学したり、館内のレストランで優雅にお茶したり…。自由気ままな時間を過ごしてくださいね。周辺にはこのほかにもモダンな洋館がいくつもあり、貿易港として栄えた華やかな時代を垣間見ることができます。

散策でお腹がすいたら、門司港発祥の名物「焼きカレー」を食べませんか？貿易が盛んだったこの街では、西洋と東洋の文化が混ざり合い今までになかった料理が数多く誕生しました。焼きカレーはその一つ。余り物のカレーライスに卵をのせてオーブンで焼いたところ、香ばしくおいしくなったのでメニューに加えたことが始まりと言われています。

門司港駅から徒歩2分ほどの「伽哩本舗（カリイホンポ）」は、こだわりのカレーを40年以上作り続けている老舗。野菜の旨味たっぷり焼きカレーを堪能できます。メニューが豊富なので、きっとお気に入りが見つかるはず。

福岡県の小倉駅から、大分、宮崎を経由して鹿児島中央駅にいたる「日豊本線」。4県にまたがる長～い路線の周辺には、歴史あふれる名所やおいしいグルメが満載です。ここではその中でも「大分のおすすめスポット」を2カ所ご紹介します。

ちなみに、この電車は大分空港の最寄り駅である「杵築（きつき）駅」に停車するので、福岡の名所を巡った後に、日豊本線で大分の名所を巡り、大分空港から都内に帰る…なんてプランを立ててもいいかも？

海沿いを走るエリアでは窓から海景色をパシャリ♡写真好きな女子にはたまりませんね。

軍師・黒田官兵衛にゆかりのある中津城下町は、歴史好きな女子にぴったりの旅先。2014年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の舞台として注目を集めました。中津駅から徒歩15分ほどの中津城は、日本三大水城に数えられている名城。内部は資料館になっていて、甲冑など歴史的に貴重な資料が展示されています。

中津の城下町には、1万円札でおなじみの福沢諭吉にまつわるスポットもたくさん♪諭吉が19歳まで住んでいた旧家や、諭吉が学業成就を祈願した“三願成就の地蔵尊”がある「合元寺（ごうがんじ）」など見どころいっぱいです。

漆喰の白壁が続く中津の街並みは、江戸時代にタイムスリップしたかのような情緒にあふれています。一人静かに散策しませんか？

中津グルメといえば唐揚げが外せません！城下町にもいくつかお店があるので、食べ歩きを楽しんでみてください。地元でも有数の人気店「中津からあげ ぶんごや本店」は、中津駅から徒歩約15分。朝びき鶏に秘伝のタレをなじませて作られた唐揚げは絶品です。散策のお供に一ついかが？

強力なパワースポットとして知られる「宇佐神宮」は、宇佐駅から四日市行きのバスに乗って10分ほどの立地。こちらは全国に約4万社ある八幡様の総本宮。由緒正しい格式のある神社で、年間約150万人が参拝しています。朱塗りの本殿が美しいですね。境内の中にはいくつかパワースポットがあるので、一人静かに巡りませんか？

本殿に向かう石畳には、縁結びの「夫婦石」があります。独身の人は、羽のように見える部分を踏むと、ご利益があると伝えられています。また、参道から少し外れたところにある2体の「願掛け地蔵」は、誰にも見られないようにお参りすると一生に一度だけ願いを叶えてくれるそう…。一人でこっそり参拝したいですね。

ほかにも、恋愛運がアップしそうなハートの装飾など、いたるところにパワースポットがあります。お参りしながら探してみてくださいね。

参拝後は、お守りを授かりませんか？こちらは香りのお守り「くすの香」。クスノキから抽出した精油に、ご神木である“大楠”の一片を納めた貴重な品です。

小倉駅～日田駅間を結ぶ「日田彦山線（ひたひこさんせん）」と、久留米駅～大分駅を結ぶ「久大本線（きゅうだいほんせん）」は、のどかな山々を眺めながら電車旅行を楽しみたい方におすすめ。日田彦山線は炭鉱地帯を通り、車窓からは当時の面影を残すレトロな景色を見られます。好きな音楽でも聞きながら絶景に見とれているだけでも楽しいですよ♪

※日田彦山線の添田駅～日田駅は九州北部豪雨の影響で電車が走っておらず、バスによる代行輸送を利用する必要があります。乗り場や時刻などの詳細情報は、リンク先で確認を。

久大本線の沿線に広がる九重（ここのえ）や由布岳の雄大な山景色も一見の価値があります！

日田彦山線の採銅所駅や香春駅の周辺は、自然好きな女子にぴったり。採銅所駅の周辺には、絶景スポット「矢山の丘」が。一方、香春駅の周辺には、五木寛之｢青春の門｣の舞台となった香春岳の展望スポットや、風土記に記されている香春神社などがあります。体力に自信があるなら、採銅所駅をスタートして香春駅に向かう「筑豊・香春コース」に挑戦してもいいかも？このコースを制覇するには4～5時間かかるため、早めの時間に出発するのがおすすめですよ。詳細はリンク先で確認を。

日田駅には、日田彦山線も久大本線もどちらも停まります。古き良き昭和の街並みを残す豆田町は、日田駅から徒歩15分ほどの立地。風情あふれる旧家が立ち並び、ホッと落ち着く雰囲気が漂っています。散策で疲れたら、町家をリフォームしたおしゃれカフェでホッと一息つきませんか？

日田駅から徒歩15分ほどの「日本丸館」は、江戸時代から続く薬屋さん兼資料館。今でも薬局として営業していて、主に漢方を販売しています。館内には、昭和レトロなパッケージの薬がズラリ！今の薬とは全く違うパッケージデザインは見ているだけで楽しいですよ。お土産にも人気だそう。周辺にはそのほかにも、天領日田はきもの資料館、古事記・八百万の神浮世絵ミュージアムなどユニークなスポットがいっぱい。気になる場所をいくつか巡って、好奇心を満たしませんか？

「日田焼きそば」はB級グルメ好きな女子におすすめ。普通の焼きそばと違う所は、麺が焦げてしまうほどパリッパリに焼き上げているところ。少し焦げた濃厚ソースが香ばしくて、食欲をそそります。日田駅から徒歩10分ほどの「みくま飯店」は、行列ができるほどの人気店。ランチタイムの混雑を回避するには、少し早めの時間に訪れるといいですよ。

久大本線に乗るのなら、大分の“二大温泉地”の一つである湯布院にはぜひ立ち寄っておきたいところ。駅前から伸びる「湯の坪街道」には道の両側にお土産屋さんがズラリと並び、ショッピングを満喫できます。一軒ずつ見ていくだけでも楽しくて、時間を忘れてしまいそうになります。おしゃれなカフェやトリックアート美術館などもあり、一人旅でも十分に楽しく過ごせますよ。

湯の坪街道の奥には、湯布院を代表する観光名所である「金鱗湖」が。アヒルや鯉がゆっくりと泳いでいる姿を眺めていると、それだけで心が癒されそう。ずっと動き回って疲れたら、ここでゆっくり一休みしてみてはいかが？

ちなみに、由布院駅から大分空港の最寄り駅である「杵築駅」には、大分駅で日豊本線に乗り換えて1時間40分ほどで行けます。そこから路線バスに40分ほど揺られると空港に到着可能。空港内にはお土産ショップ＆レストランに加え、足湯まであるので、のんびり館内を散策してもいいかも♪

いかがでしたでしょうか？青春18きっぷ＆飛行機を組み合わせれば、都内から遠く離れた場所にある路線にもサクッと乗れます。今回は、福岡・大分を中心に見どころをピックアップしましたが、時間があれば、佐賀や長崎など周辺の県にも足を延ばしてみてくださいね。