やかんで食べるうどん!?博多あかちょこべの「ずぼらうどん」【福岡】

もつ鍋に一口餃子に豚骨ラーメン…博多といえばやっぱりグルメですよね！個性的でクセになるような、比較的ガツン系の味が多い中、博多っこがこよなく愛するのが「博多うどん」です。観光ではガツン系の陰に隠れがちですが、実は博多グルメを語るに外せない存在なのです。

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「讃岐うどん」「水沢うどん」「稲庭うどん」が”三大うどん”と呼ばれていますが、実はうどんが伝来した地は博多という説があります。実際に、博多の承天寺というお寺には「うどんが中国から日本に伝わった最初の地」として記念碑が建てられているんです。この記念碑には「饂飩（うどん）・蕎麦発祥之地の碑」とちゃんと記されています。うどんを愛する女子達には、ある意味聖地！ぜひ一度訪れてみては？

うどんといえば、しっかりとしたコシとかたくて太い麺が特徴の「讃岐うどん」が代表的ですよね。しかし「博多うどん」はその真逆で、麺の柔らかさが最大の特徴です。芯がありつつも、ふわふわで柔らかい麺と甘めのつゆを組み合わせ、トッピングにはごぼ天もしくは丸天とよばれる魚の練り物が好まれています。薄い色のだし汁にエッジのない麺、まん丸の丸天…。「ホッとする〜」という声が漏れそうな、見るからにピースフルなうどんが博多うどんなのです♪そんな博多うどんの中でも、やかんで食べる”ずぼらうどん”というものが存在するらしく…

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博多うどんのおさらいが済んだところで、さっそく「ずぼらうどん」をご紹介します。「優しい印象の博多うどん…」と案内したにも関わらず、店内でまず目にとびこんでくるのは、見覚えのあるやかん。ゴロンとした大きなやかんが、いくつもぶら下がっている光景は、どう見ても普通のうどん屋さんとは違う…！これぞグルメ旅の醍醐味♪期待度がグンと上昇しますね。

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席に着いたら迷わず「ずぼらうどん」をオーダーしましょう！運ばれてきたときの第一印象は…おそらく「ずぼら〜」です。「丼にいれるのめんどくさーい」と言わんばかりに、麺がそのままやかんにインしています。さらにお箸までやかんの注ぎ口にイン…。「やかんってお湯を注ぐための道具では？」ここではそんな常識は通用しません。やかんの中にダイレクトに箸を突っ込み、つゆにイン！それが「ずぼらうどん」のスタイルなんです♪

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「ずぼらうどん」の食べ方は、釜揚げうどんと一緒です。茹で汁ごと麺をやかんにドバッといれてあるので、あとは箸ですくっていただきます。やかんのインパクトが強すぎて、一瞬食べ方がわからなくなっちゃいそうですが、釜揚げならぬ”やかん揚げ”と覚えておきましょう。はじめこそ戸惑うものの、あっという間に面白体験に早変わり。麺をすくいつつ、なんだかニヤニヤがとまらなくなるかも！

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ふわふわで柔らかい麺は、細めでモチモチした食感が特徴的。力強く「ズズズーーーッ」と吸い込むうどんと違って、スルスルスルっと口に含ませていく優しい食べ心地です。麺は白ではなく、茶色っぽくて粒が入っています。これはあかちょこべオリジナルの「自家製”古式胚芽麺”」。ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な胚芽を配合したヘルシーな麺なのです。「…ずぼらじゃないじゃん！」という声にも納得の工夫。女心をくすぐるギャップですね。

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箸をぶっさしたやかんを目の前に置かれると「ずぼらっていうくらいだし大味なんだろうな…」と勝手に先入観を持ってしまいそうですが、口にした瞬間のつゆの深〜いうまみに驚くはずです。あかちょこべでは、つゆに使用するダシは全て京都直送にこだわっています。和風ダシの本場といわれる京都には、全国から最高品質の素材が集まるため、極上品を入手できるのだそう。見た目はずぼらでも、味は丁寧！これこそ「ずぼらうどん」がモテる秘訣かもしれません。

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濃いめの色の甘辛つゆには、風味豊かな鰹節と味をスッキリ引き締めるネギが入っています。ここまでは、誰しもが知っているつゆですが「ずぼらうどん」の場合はもうひとつインパクトが！それは、つゆの底に隠れるようにひそんでいる納豆です。ふわふわ麺と甘辛つゆに、ネバリと旨味がドッキング…しかも大豆イソフラボンたっぷりで女性も満足ですね。

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納豆は苦手…という人は「納豆抜きで」とオーダーすることもできますよ。ただ、つゆと絡むことで納豆の匂いはほとんど気になりません。豆の食感はアクセントになり、粘りも旨味を際立たせますよ♪納豆が苦手でも「これなら食べられる！」という人も多いそう。旅先グルメの好き嫌いほどもったいないことはない！って言いますもんね♪まずは一口チェレンジしてみてくださいね♡

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ずぼらうどんにはもう1種類「もつずぼらうどん」もあります。博多といったら”もつ”も人気ですよね！お店いわく、これのみを食べる熱狂的なファンもいるんだとか。プリプリのもつの食感とやわもち食感のうどんを堪能してくださいね。

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あかちょこべは博多うどんの名店。「ずぼらうどん」の他にも、代表的な絶品B級グルメがたくさんあります。シェアして食べたい派の女子は、いろいろオーダーするのも良いですね♪おすすめは、元祖キーマカレーうどん。博多のひつまぶしとよばれる、3段階にわけて味を楽しむ変わり種です。まずはキーマカレーがたっぷりのうどんをそのままいただきましょう！食欲を刺激するピリ辛風味でどんどん箸が進みそうなところを、食べ切らずに次のステップへ…

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半分近くまで食べたら、天カスを投入！カリカリとした香ばしい食感がアクセントになって、気分もリフレッシュ。時間が経つと天かすに旨味が染み込んでまた違った表情を楽しめます。

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最後はだし汁投入で一気に食べやすく♪カレーと天かすの旨味をだし汁が一気にまとめて、お腹にスルスルっと運んでくれますよ。「ずぼらうどん」同様、「こんなの食べてきたよー！」「博多のひつまぶしって知ってる？」と話題が集まる食体験ができそうですね♡

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お腹が満たされたら、お店から徒歩1分ほどの「櫛田神社」を散歩するのがおすすめです。この神社は、あかちょこべという店名の由来が隠された場所。ちなみに、あかちょこべとは博多弁で「あっかんべー」という意味なんですよ。

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櫛田神社の本堂の屋根を見ると、木彫りの風神と雷神の姿が…。よーくみると、風神を追いかける雷神に対し、風神はあっかんべーをして逃げているんです！「ずぼらうどん」を生み出したあかちょこべのユーモアは、これが源になっているのかもしれませんね。

食べはじめは違和感を感じても、食べ進めていくうちにクセになって、虜になって…また食べたい！という博多グルメお得意のパターンにハマってしまう「ずぼらうどん」。グルメ好きには価値ある経験値になること間違いなしです。さっそく博多行きのチケットをゲットして、よりディープな博多グルメの世界を堪能してみませんか？