【佐賀】日常を飛び出し別世界へ。チームラボ「かみさまがすまう森」

変わり映えのない日常にちょっぴりだらけ気味…。それなら日常を離れた別世界で、鈍りがちな感性をリフレッシュしませんか？今回ご紹介するのは、チームラボが手掛けるアートイベント「かみさまがすまう森」。歴史ある広大な庭園「御船山楽園（みふねやまらくえん）」の大自然を舞台に、最新のデジタルアートが創り上げた非日常の世界を体感できます。

「かみさまがすまう森」にお出かけするなら、同じく「御船山楽園」の中にあるアートなホテル「御船山楽園ホテル」に滞在するのがおすすめ。時間を気にせず作品が楽しめて、温泉にも入れますよ。息をのむような大自然×アートをめいっぱい堪能し、しばし現実を忘れてリフレッシュしてみませんか。

「かみさまがすまう森」を制作している「チームラボ」とは、最新のデジタル技術を活用したコンテンツの制作会社。お台場や豊洲に常設の展示館を構えるほか、世界中のさまざまな場所でイベントやコラボレーション活動を行っている、世界的にも有名なデジタルアート集団なんです。

博多駅から電車で約90分。武雄温泉駅から車で約5分ほどの場所にある庭園「御船山楽園」。およそ15万坪の広大な御船山の森を舞台に、「かみさまがすまう森」が開催されます。2020年の開催期間は7月22日～11月8日が予定されています。

ここで展示されるのは、長い時間をかけて育まれた自然をそのまま活かした「連続する生命」をテーマにしたアート作品。作品の中に身を置くことによって、世界と自分とのつながりを感じることができるかもしれません。庭園内には20点以上もの作品が点在しています。写真を撮ったり、考察をしてみたり。自分なりの楽しみ方を見つけてくださいね。

まずご紹介する作品は、「かみさまの御前なる岩に憑依する滝」。庭園の巨石を利用した作品です。森の中に突如現れる巨大な光の滝には神々しさすら感じます。じっと眺めていると、日々生活で溜まってしまったもやもやとした気持ちが浄化されていきますよ。

こちらは「廃墟の湯屋にあるメガリス」という作品です。「メガリス」とは時空の塊という意味だそう。この湯屋は近代に作られたものですが、何千年も前から存在する周りの自然と比べると、ほんの僅かな時の流れの中で使われなくなり廃墟となりました。

悠久の自然と短命な人工物。異なる時の流れを感じながら「メガリス」をじっと見つめてみましょう。日頃の悩みなんてなんだかちっぽけなものに思えてきませんか…？

こちらは「グラフィティネイチャー -廃墟の湯屋に住む生き物たち、レッドリスト」。「レッドリスト」、つまり絶滅の恐れがある種のリストに掲載された野生生物と植物が表現されている、参加型の作品です。

「レッドリスト」掲載の植物や生物を選び、自由に色を塗ってアレンジしましょう。そうすると絵に生命が吹き込まれ、作品の中を自由に動き出します。自分が描いた生き物がどこにいるのか、探してみてくださいね。

植物が生まれたり枯れたり。生物が食べたり食べられたりする様子は楽しくも儚く、長居してずっと眺めていたくなります。

「EN TEA House 幻花亭」では、お茶をいただきながらアート作品「小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々」を体験することができます。お茶に咲いた光の花は、あなたが器を手に取ったりお茶を飲んだりすることによって姿を変えていきます。

お茶がなくなると、作品も儚く消えてなくなります。お茶を飲み干すのが惜しくなってしまいそうですね。

「御船山楽園ホテル」は、「御船山楽園」の中に佇む温泉宿。江戸時代から続く「御船山楽園」の歴史を感じながら、最新アートも楽しむことができる老舗のホテルです。館内にはチームラボの作品展示があり、宿泊者は一般の観覧時間外にもゆっくりアートを観覧することができるんですよ。

エントランスを抜けると、ロビーでは早速チームラボの作品がお出迎え。無数のランプの光が非日常の世界に誘う、幻想的な空間です。人の動きに呼応するランプの光は、時間を忘れていつまでも眺めていたくなりますよ。

チェックインを済ませたら、ロビーにあるカフェ「EN TEA House 応灯楼」で非日常のティータイムを。こちらでは、佐賀県嬉野市で生まれた「EN TEA」ブランドの緑茶をはじめ、緑茶を使ったスイーツなどをいただくことができます。

「御船山楽園ホテル」には、本館と別邸を合わせて37の客室があります。歴史や文化を感じられる趣深い建屋の中で、御船山の自然を満喫しながらゆったりと寛ぐことができますよ。

「別邸」は鍋島藩ゆかりの客室。なんと鍋島藩藩主の邸宅を当時のまま御船山に移築したものなんです。気品あふれる贅沢な客室で、優雅な一日を過ごすことができますよ。別邸の宿泊者には専用の無料貸切風呂も用意されているので、プライベートな時間を大切にしたい方にもおすすめです。

日本庭園に面した客室では、デッキテラスで森林浴を♪木々の揺れる音や朝の小鳥のさえずりは天然のヒーリングミュージック。ハンギングチェアに揺られながら、ゆったりと耳を傾けてみては…？

こちらはシンプルで落ち着いた雰囲気の「本館」和室。広縁付きの開放的な空間で、のんびりくつろぐことができます。本館には、他にも天蓋付きのベッドが置かれたアジアンテイストの洋室も。寝る時はベッド派♪という方におすすめです。

大浴場・露天風呂の「らかんの湯」は2019年にリニューアルされてピカピカ。洗練された空間でゆったりくつろぐことができます。”美肌の湯”ともいわれる優しい肌触りの武雄温泉で、身も心もほっこり温まりましょう。時間帯によって男湯、女湯が入れ替わるので、ぜひ両方巡ってみてくださいね。

広々とした露天風呂からは、まるで絵画のような美しい深緑を眺めることができます。一面に緑が広がる目に優しい景色と、草木の香りに癒されましょう。

サウナ施設のコンテストで優勝したことがあるというほど、サウナに力を入れている「御船山楽園ホテル」。メディテーションサウナでは、「御船山楽園ホテル」オリジナルの「カクテルロウリュウ」を楽しむことができます。サウナストーンの上に好みのボールを乗せると、ボールが溶け出しサウナルームがアロマの香りの蒸気に包まれます。発汗作用もあって、美肌効果にも期待できますよ♡お好きな香りを選んで癒されてくださいね。

「御船山楽園」の中にある隠れ家的お茶処、「茶屋バー」。こちらのバーは「御船山楽園ホテル」宿泊者限定♡ライトアップされた美しい庭園の風景を望むことができます。「かみさまがすまう森」の散策の休憩にぜひ立ち寄ってみては。

夕食では、とろける甘さの佐賀牛や柔らかな肉質が特徴の武雄産豚「若楠ポーク」など、九州の食材中心とした和食をいただくことができます。さらにお魚は、その日に水揚げされた玄海灘や有明海産のもの。ここでしか味わえない旬の逸品を存分に堪能してください。

一日のはじまりの朝食はブッフェで好きなものを好きなだけどうぞ。佐賀の岳の棚田で、大切に育てられた特別栽培米「夢しずく」や、佐賀嬉野市の有機栽培茶など、滋味たっぷりの地の食材を味わって♪

別世界を訪れるかのような非日常を楽しんだ後は、温泉×食を堪能してリフレッシュを。変わり映えのない日常にお疲れ気味なら、ぜひ「かみさまがすまう森」、そして「御船山楽園ホテル」を訪れてみてください。ゆっくり心を癒して自分を見つめなおしたら、また新たな気持ちで日々を過ごせることでしょう。