波打つ茶園や駿河湾を一望！心がスカッとする静岡「粟ヶ岳」ハイキング

仕事や恋愛、人間関係で嫌なことがあったとき、もやもやな気持ちが切り替えられないという人も多いのでは？そんな時は、友達と行くハイキングがおすすめです。歩き初めは女子トークが弾みますが、次第にだんだんと無言に。やがて自分との対話、さらに疲れがピークに達すれば無の境地となり、もやもやがす～っと浄化されていくので前向きになれます。さぁ、同じようにもやもやしている女子友と共に、カタルシス(気持ちの浄化)の旅に出ましょう。

静岡県掛川市東山地区のシンボル「粟ヶ岳(あわがたけ)」は、裾野に茶畑を従えた標高532mの山。山頂まで気軽に歩けるハイキングスポットです。コースには茶畑や山頂からの絶景、山頂にひっそりと佇む神社と遠州七不思議など、見どころ満載。運動不足の人でもハイキング初心者でも、楽しくスカッとする山歩きができますよ。

「粟ヶ岳」がある掛川駅へは、東京駅から東海道新幹線で約1時間40分。登山口までのアクセスは、掛川駅からバスで約40分、プラス徒歩約2分と、トータルで2時間半もかからないほど。そのため、日帰りハイキングも十分に可能です。

出典：惣領の甚六さんの投稿

「粟ヶ岳」ハイキングコースは、麓の登山口から山頂まで片道約60分(2.6km)。舗装された茶畑の道を歩くルートがあり、おしゃべりをしながらお散歩感覚で歩けるのが魅力です。一方、森の中の未舗装の道を歩いて巡るルートもあり、そちらは異次元に迷い込んだかのような不思議な気持ちに。ハイキングが終えたころには、程よい疲労感と達成感が味わえます。

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「東山いっぷく処」は、登山のスタート＆ゴール地点となる麓の休憩所です。ここでは、世界農業遺産に認定された「静岡の茶草場農法」でつくられた希少な銘茶「東山茶」を無料で飲ませてもらえますよ。さらに、東山および「粟ヶ岳」に関する情報、ハイキングのお供になりそうなお菓子やお芋も購入できます。ハイキングをより楽しむためにも「東山いっぷく処」に立ち寄ってから、登山口へと向かいましょう。

出典：www.instagram.com(@saki.field)

時には、こんなかわいいクラフトバッグが並ぶことも。美味しかった「東山茶」を含め、地元の農作物やクラフトなどは帰りに買って、お土産にしたいですね。

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「東山いっぷく処」のすぐ横にある登山口から「茶」の文字を目指して、鮮やかな茶畑の坂道をのんびり歩きましょう。

この大きな「茶」の文字はヒノキで作られており、新幹線や東名高速を走る車窓などから見える掛川のシンボル的存在。近くになると「茶」の文字は見えなくなってしまうので、写真におさめるなら今のうちですよ。

出典：www.instagram.com(@saki.field)

また、2020年春からは地元の方々が協力して作った約50ｍのハートマークが「茶」の右上に出現。この「お茶LOVE」をしっかり見れるビューポイントもあるので、「東山いっぷく処」で教えてもらいましょう。

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コースは舗装道から山道へ、景色も茶畑から深い森に移ります。しばらく山道を歩くと現れるのが、立ち入り禁止の「無間山観音堂」。その先には木の鳥居と「阿波々(あわわ)神社」の案内板などが見えますよ。

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さらに進むと昔の祭祀跡「磐座(いわくら)」と呼ばれるたくさんの巨岩の場所へとたどり着きます。神聖な空気に満ちたこの森は、県の文化財に指定されており、東山のパワースポットといわれています。

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「磐座」の説明が書かれた板の近くには、「地獄穴」と名がついた小さな岩の割れ目が。この「地獄穴」は、遠州七不思議「無間の鐘」を突いた者たちが地獄に落ちたといわれる伝説の穴です！板には「いまだ、その奥を知る人ぞ無し」なんて怖い説明が…。「覗きたいけど、覗けない！」などと、友達と大いに盛り上がること請け合いです。あなたなら覗く？覗かない？

あっという間に「阿波々神社」に到着。掃除が行き届いた神社では、おみくじやお守り、御朱印がいただけます。お参りをすませたら、いよいよ、遠州七不思議「無間の鐘」です。

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遠州七不思議「無間の鐘」の井戸跡は、拝殿向かって左の奥、絵馬がかかっている場所にあります。

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その昔、この山頂には突く数によって異なる願いが叶うとされる「無間の鐘」があると噂が立ち、それを聞きつけた欲をかいた人々が押し寄せ、多くのケガ人や死人がでる事態に。これを悲しんだ住職が、鐘を井戸に投げ込みました。これが、遠州七不思議のひとつといわれる「無間の鐘」の伝説です。あの「地獄穴」は欲をかいた先人たちがたくさん眠っている穴…と思うと、ますます怖いですね。明日は我が身、欲はほどほどに笑顔でいられる自分に感謝ですね。

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神社の脇にある鳥居から電波塔の脇を通って進むと、視界が開け、茶畑が広がる絶景に！しばし、疲れも嫌なことも吹き飛ぶ「粟ヶ岳」山頂の絶景を無言で眺めましょう。

出典：ムーコ・デラックスさんの投稿

茶祖「栄西禅師」の像からは、日本一の「牧之原大茶園」から駿河湾、富士山を見渡す大パノラマ。こちらも絶景です。

出典：kotonoha999さんの投稿

約60分のハイキングと絶景で心の霧も晴れ、おなかも減ったはず。山頂にあるおしゃれな休憩所「茶草場テラス(愛称：かっぽしテラス)」で、絶景と共に美味しいランチをいただきましょう。

出典：kotonoha999さんの投稿

1階と2階にテラスがあり、1階には芝生と繋がる「グラステラス」、2階には富士山が眺められる窓がついた「フジテラス」、空が吹き抜けから仰げる「スカイテラス」、絶景が広がる「パノラマテラス」があります。さまざまな視点から山頂の景色が楽しめる工夫がされていますよ。

出典：kotonoha999さんの投稿

こちらでいただけるのは、地元食材をふんだんに使ったメニュー。軽食やデザート、飲み物などが揃っています。ランチで食べるなら、しっとりと上品な甘みがある「金華豚」を使った数量限定の「かっぽしランチ」(写真奥)、三ケ日牛(写真手前)や掛川牛を使った各種カレーなどがおすすめです。

出典：www.instagram.com(@saki.field)

「粟ヶ岳」ハイキングコースは、茶畑の道にも森の中にも道標が要所要所にあるので、はじめてのハイキングでも迷わず山頂が目指せます。程よく疲れれば心身ともにスッキリ！美しい景色と美味しいお茶、地元民との交流でほっこり♡元気になって戻ってこられますよ！