男木島・女木島の楽しみ方＆おすすめスポット8選｜アートに猫、絶景に癒される【香川県】

本州や四国、九州に囲まれた国内最大の内海・瀬戸内海には、およそ700もの島々が浮かびます。そのおだやかな景観は眺めているだけでも十分楽しめますが、実際に島々を訪れてみると、感動もひとしお。島ごとの魅力的なスポットや、新鮮な海の幸もたっぷり味わえます。そんな瀬戸内海の島々を満喫したいなら、香川県へぜひどうぞ。本州からは瀬戸大橋で渡ることもできますよ。

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香川県にはオリーブで有名な小豆島や、草間彌生さんの「赤かぼちゃ」をはじめとするアートで知られる直島などもありますが、今回おすすめするのは高松港から好アクセスの「男木島」と「女木島」。島旅は初めて、またはショートトリップで島旅を満喫したいという人にもぴったりです。のんびりした島の時間と、島ならではのスポット巡りを気軽に満喫しませんか。

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高松港から女木島を経由し、フェリーに揺られること20分ほど。「男木島」はいたるところに猫がいて、可愛い姿に幾度も出会える癒しの島です。またビュースポットも多く、島内のどこからでも瀬戸内海の美しい景色を望めますよ。それから3年に一度開催される「瀬戸内国際芸術祭」の会場のひとつでもあるから、アートな雰囲気も楽しめます。島の斜面に民家が立ち並び、鱗のように連なる様子は男木島ならではの光景です。

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港に到着後まず目に入るのは、以後何年にもわたって続く芸術祭の記念すべき第1回「瀬戸内国際芸術祭2010」のときに建てられた、芸術的な白い立体物。スペインの現代芸術家、ジャウメ・プレンサさんの「男木島の魂」という作品です。

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これは島のシンボル「男木交流館」の役目も果たし、乗船券の販売やフェリーの待合室のほか、食事やお土産購入もできます。フォトジェニックなこの建物は、貝殻をイメージしたのだそう。屋根には8つの言語の文字が描かれ、まるで何かのメッセージを発信しているみたいです。晴れた日には水面に浮かぶシルエットや、影にも注目してみてくださいね。

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男木島の地形は坂道に石畳や石段が続いていて、まるで迷路のよう。歩き慣れていないとちょっと注意が必要です。そんな道々にある、集めた廃材や廃船に風景のシルエットを描いた眞壁陸二さんの作品「男木島 路地壁画プロジェクト wallalley」はぜひチェックを。カラフルなペインティングが不思議と島の景観に溶け込んでいて、わくわくしてくるはず。フォトスポットにもぴったりです。

男木港から参道まで徒歩15分ほど。石段を上り切ると「豊玉姫神社」へ到着です。振り返ると視界が開けて、美しい景観を眺めることができますよ。連なる民家や、出迎えてくれた男木交流館、そしておだやかな瀬戸内海を満喫できる、島一番のビュースポットです。立ち止まってゆっくりと深呼吸してみてくださいね。

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豊玉姫(とよたまひめ)伝説で知られる豊玉姫神社は、島の人からは「玉姫さん」と呼ばれ親しまれています。「安産の神様」としても有名で、神社に伝わる神具（子安貝）でいただく御神酒で、無事にお産ができると言われているそうです。海にまつわる神様でもあるので、ごあいさつといっしょに、島旅の安全もお願いしましょ。

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男木島は、猫好きにもたまらない人気スポットです。島のあちらこちらでのんびりしている猫たちに出会えますよ。潮風を浴びながら日向ぼっこしている姿は、とっても気持ちよさそう。見ているだけで、こちらまで幸せな気分になりますね。

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見晴らしのいい島一番のビュースポットも、猫たちがくつろぐお気に入りスポットです。心地いい場所は、人間も猫も同じみたい。島の猫たちが教えてくれる、男木島での楽しみ方を実践してみましょう。

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男木港から徒歩3分ほどのベーカリーカフェ「ダモンテ商会」。店主自ら育てたという小麦の薫るハード系のパンやお菓子、自家焙煎のコーヒーには男木島の自然の恵みと、愛がたくさん詰まっています。男木島の絶景を眺めながらひと休みすれば、おなかも心も満たされますよ。

高松港からフェリーで20分ほど。高松市の北約4kmに浮かぶ「女木島」では、冬の強風に備えて築かれた「オーテ」と呼ばれる高い石垣を見ることができます。また桃太郎伝説も残り、別名「鬼ヶ島」とも呼ばれているんですよ。「鷲ヶ峰展望台」から見渡す絶景や、鬼が住んでいたとされる「鬼ヶ島大洞窟」などちょっと不思議で、魅力的なスポットを訪ねて冒険してみませんか。

20分ほどの船旅を終えて女木島に着いたら、まずは総合案内所でもある「おにの館」へ向かいましょう。女木島の地図や、洞窟行きバスの切符もこちらで購入できますよ。女木島の景色を楽しみたいなら、ここでレンタサイクルを利用するのも◎。電動自転車を使えば、鬼ヶ島大洞窟まで15分ほどで行けますよ。女木島は2時間ほどで一周できるので、ぐるっと回ってみるのもいいですね。

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日本各地に伝わる鬼伝説の資料を集めた博物館「鬼の間」や、モアイ像をすぐ横で見られる食堂も。食堂ではおでんや名物の鬼うどん、カレーなど、温かいメニューもいただけます。フェリーを待つ間の小腹を満たすためにいかが？テラスに座って、島の風を感じながら食べるのもいいですね。

女木港の防波堤に並ぶおよそ300羽のカモメたち。瀬戸内国際芸術祭のために生まれた、木村崇人さんの作品「カモメの駐車場」です。海の香りを運ぶ風が吹くたび、全員揃って向きを変える可愛い姿にきゅんとします♡女木港ではほかに、禿鷹墳上さんの「20世紀の回想」という作品や「モアイ像」など、アートな世界をたっぷり楽しめますよ。

島ならでは大パノラマを楽しみたいなら、標高188mの山頂にある「鷲ヶ峰(わしがみね)展望台」がおすすめです。大洞窟行きバスを利用すれば楽々アクセス♩洞窟から歩いて10分ほどなので、会話しているとあっという間に到着します。ぜひ大洞窟とあわせて訪れてみてくださいね。

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鷲ヶ峰展望台には木造の展望台があり、瀬戸内海をぐるっと360度見渡すことができますよ。高松に屋島、男木島など周辺の島々、行き交う船、おだやかな海…。そんなあれこれを見るともなしに眺めていると、だんだんと心もおだやかに。春にはお花見の名所としても知られています。ベンチに座り咲き誇る桜の下で、絶景を眺めつつ楽しむ贅沢なお花見はいかが。

桃太郎伝説の残る女木島の別名は鬼ヶ島。鷲ヶ峰の中腹にある「鬼ヶ島大洞窟」では、そんな桃太郎伝説にたっぷり浸れる洞窟探検ができます。ひんやりした洞窟内には、鬼の大広間や鬼番人の控え室などが再現されていて、洞窟の薄暗さも相まってちょっぴりドキッとしますよ。洞窟そばのお土産やさんにはきびだんごもあって、桃太郎感たっぷりです。

鬼が住んでいたとされるこの大洞窟、元は紀元前100年頃に掘られたものなのだとか。その後、昭和6（1931）年に鬼ヶ島として公開された、レトロであり歴史ロマンも感じさせるスポットです。広さ4,000㎡、奥行き400mもある洞窟内部には鬼の展示がたくさんあるので、足元や天井に気をつけつつ、思う存分探検してみてくださいね。

出典：ジャッカル・Tさんの投稿

「男木島」と「女木島」は、のんびりしたい気持ちのときも、ショートトリップでリフレッシュしたい気持ちのときにも寄り添ってくれる素敵な場所。高松港からフェリーで好アクセスなので、気構えることなく、カジュアルに島旅を実現できますよ。いつもと違う景色、島ならではのスポット巡り、さらにはアートの世界も楽しめる2つの島でマイペースにお過ごしください♪