島旅なら香川県へ。直島や小豆島、豊島などおすすめの離島7選＋各島の見どころも♩

キレイな砂浜や緑が生い茂る大自然に囲まれた離島は、日常から切り離された別世界。島旅は時間を忘れてのんびり過ごせるのが魅力です。退屈な毎日から抜け出したい、なんだかスッキリしない…そんなときは、島旅で疲れた心をリフレッシュさせてあげませんか？島に住む人たちの温かい雰囲気や、ゆったりとした島時間が都会では味わえない癒しを与えてくれますよ。

そんなのんびり島旅をするなら、香川県の離島へ行くのがおすすめ。香川県のある瀬戸内海は、多島美と言われるほど島が多く、美しい景観を誇ります。なかでも香川県には、「赤かぼちゃ」でおなじみのアートの島「直島」や、映画やドラマに引っ張りだこの「小豆島」など、思わず写真を撮りたくなるような魅力的な島がたくさん。そこで今回は、香川県にある島旅におすすめの離島と、それぞれの見どころをご紹介します。お気に入りの島を見つけて、心潤す島旅をしよう♪

出典：かつもとさんさんの投稿

「直島」は岡山県に近い位置にあり、岡山県の宇野港からフェリーで20分ほどで行くことができます。言わずと知れたアートの島で、「ベネッセハウス ミュージアム」や「地中美術館」などの美術館をはじめ、島のいたるところにアート作品が展示されています。燦々と降り注ぐ太陽に照らされた海や山の大自然と、現代アートが調和する直島は見どころがたくさん。国内外から観光客が訪れる人気の離島です。

出典：chutatuさんの投稿

直島に着くと、真っ先に迎えてくれるのがこのインパクトのある「赤かぼちゃ」。芸術家の草間彌生さんが手がけたもので、ビビッドなカラーと黒いドット柄が特徴的な大きなオブジェです。草間さんの作品は「南瓜」というものもありましたが、現在は修復中のためこのひとつだけ。夕暮れ時になるとライトアップされ、昼間とは違った雰囲気の赤かぼちゃを見ることもできますよ。

直島を訪れたら外せないスポットなのが、世界的建築家・安藤忠雄さんによる数々の建築です。島内にはいたるところに安藤忠雄さんが設計した建物が建てられています。「自然・建築・アートの共生」をコンセプトに造られた「ベネッセハウス ミュージアム」は、美術館とホテルが一体となっており、自然光を纏ったアート作品に囲まれて宿泊することもできます。

出典：TAKUROさんの投稿

なかでも、景観が損なわれないよう建物の大半が地中に埋まった「地中美術館」は必見。建築が自然とアートを見事に調和させ、ほかでは味わえない幻想的な空間が広がっています。そのほか、築約100年の古民家を改装した「ANDO MUSEUM(アンドウミュージアム)」や、安藤忠雄さんと世界的アーティストである李禹煥(リ・ウファン)のコラボレーションによる「李禹煥美術館」など見どころ満載。安藤忠雄さんや建築に詳しくなくても、美しい自然とアートの融合に五感が刺激されて脳がリフレッシュされますよ♪

出典：tacccchanさんの投稿

「小豆島」は瀬戸内海に浮かぶ島の中でもフェリーの往来が多く、たくさんの人が訪れる島です。自然豊かで島のあちこちに絶景スポットがある小豆島は、数々の映画やドラマのロケ地にもなっています。また日本のオリーブ発祥の地とも言われ、オリーブ生産量は日本一。美容と健康に役立つとされる上質なオリーブオイル、長い歴史を引き継ぐ醤油や佃煮などのヘルシー＆ビューティーの食文化が息づいており、女性にうれしい食事を堪能できます。

小豆島の草壁港側に位置する道の駅「小豆島オリーブ公園」。公園の片隅には、姉妹島であるギリシャ・ミロス島から送られたギリシャ風車が佇んでいます。真っ白な風車と青い海と空のコントラストが美しい、大人気のフォトスポットです。映画「魔女の宅急便」のロケ地としても使用され、敷地内では主人公になりきれる「魔法のほうき」を無料で借りることもできます。

ほかにも3mもある巨大な本のモニュメントや、オリーブ色の可愛らしい郵便ポストなど乙女心をくすぐるフォトジェニックなスポットがたくさん。ぜひ自分らしい一枚を撮ってみてはいかがでしょうか？

出典：てんしんめんさんの投稿

日本三大渓谷美のひとつである「寒霞渓(かんかけい)」。四季折々の自然が創り出すダイナミックな景色は、一度見たら忘れられないほどの美しさです。寒霞渓の自然美を堪能するなら、ロープウェイを使って山頂まで登るのがおすすめ。日本で唯一、海と渓谷、そして広い空を一度に眺望でき、約5分間の空中散歩を楽しめます。山頂まで登るとお土産や軽食のお店が並び、ご当地グルメを楽しむことも可能◎展望台もあるのでゆっくりと渓谷美を堪能してみてくださいね。

「豊島(てしま)」は、直島に隣接する人口わずか800人ほどの小さな島です。島の中央には檀山(だんざん)がそびえ立ち、山の斜面にはのどかな棚田の風景が広がっています。島のあちこちに散らばる自然とアートを巡るには、レンタサイクルを利用して自転車で回るのがおすすめです。坂道が多い豊島では、電動自転車を貸してくれるところも多いですよ。天気のいい日に、海沿いを自転車で走れば気分もスカッと晴れること間違いなし♪

瀬戸内海のほかの島々とともに、「瀬戸内国際芸術祭」の舞台になっている豊島。「豊島美術館」や「豊島横尾館」をはじめ、島のいたるところにアートを楽しめるスポットがあります。唐櫃港から歩いて5分ほどの場所にある変わった形をしたバスケットゴールも芸術祭の作品のひとつ。また、風鈴の短冊に訪れた人の名を刻んだ「ささやきの森」や、自分の心臓音を録音しておける「心臓音のアーカイブ」など、観客が作品の一部として参加できるアート作品も多く、より身近にアートを感じることができます。

出典：雲くじらさんの投稿

島のプラットフォームとなっている「島キッチン」も瀬戸内国際芸術祭の作品のひとつ。恒久的なレストランへとリニューアルされ、現在では島のおかあさんたちが作る温かいお料理を食べられます。東京にある「丸ノ内ホテル」のシェフと共同して開発された、豊島の魚や野菜をふんだんに使ったオリジナルメニューは格別。古民家を改装したという味のある店内や開放感のあるテラス席で、ほっこりとした時間を過ごすことができますよ。

出典：雲くじらさんの投稿

香川県高松市からフェリーでおよそ20分の位置にある「女木島(めぎじま)」は、別名「鬼ヶ島」とも呼ばれ、桃太郎伝説が残る島。島の中央にはかつて鬼が住んでいたとされる「鬼ヶ島大洞窟」があり、中に入ることもできます。妖しい鬼のイメージとは裏腹に、春に島全体を覆う3,000本もの桜の花は絶景。島内の観光スポットは徒歩圏内に集まっているため、徒歩で移動したり自転車でのんびりポタリングを楽しむのもおすすめです。

女木港の防波堤にずらりと並ぶカモメのオブジェ。瀬戸内国際芸術祭の作品として創られたもので、約300羽の可愛らしいカモメが風の向きを教えてくれます。風が吹くと一斉に向きを変える様子は、思わず拍手をしたくなるほど圧巻。女木港の周りはほかにもアート作品がたくさん展示されていて、思わず写真を撮りたくなるところばかりです。

標高188mの鷲ヶ峰の山頂には、瀬戸内海を一望できる「鷲ヶ峰展望台」があります。2階建ての展望台から見えるのは、360度見渡せる瀬戸内海の大パノラマ。春には絶景をバックに満開の桜を楽しむこともでき、女木島屈指の人気スポットです。

出典：ゆゆみゆさんの投稿

高松港からフェリーに揺られ、女木島を経由して40分ほどの場所にあるのが「男木島(おぎじま)」です。平地が少なく、斜面にうろこのように重なる家並みや石段が多く存在し、昔ながらの温かい風景が広がっています。春先には水仙の花が咲き誇り、絶好のフォトスポットに。ふとした場所に展示されているアートや、のんびりお散歩する猫など、散策するだけで素敵なモノと出合うことができますよ。

港にある大鳥居から続く参道の先にあるのが「豊玉姫(とよたまひめ)神社」です。小さな山の高台に位置し、見晴らし抜群。境内へ続く長い石段で振り返ると、おだやかな瀬戸内海と屋根が重なり合う男木島ならではの風景を一望できます。豊玉姫伝説のゆかりの地であり、安産の神様として地元の人からも親しまれる神社です。

男木島の特徴でもある細く曲がりくねった路地を歩いていると、カラフルにペイントされた壁画を随所に見ることができます。これも瀬戸内国際芸術祭の作品のひとつで、「男木島 路地壁画プロジェクト wallalley」というもの。島で集められた廃材に風景のシルエットを描き、民家の外壁に設置してあるんだそうです。温かい色合いが昔ながらの家並みや石畳と馴染み、なんともフォトジェニック。海や鳥居をバックにすればひと際映える写真が撮れますよ♪

香川県の多度津港からフェリーで1時間ほど。岡山県と香川県のほぼ中間に位置するのが「佐柳島(さなぎじま)」です。島の人口よりも猫が多くなりつつあり、猫に会いに訪れる観光客も多いそう。最近では旧小学校を改装したおしゃれな宿泊施設もオープンし、SNSでも注目度が高まっています。島には交通手段がないので、島猫たちを見ながらのんびり歩いて散策するのがおすすめです。何もない島で何もしない贅沢を味わえますよ。

佐柳島には人慣れしている猫が多く、近くで写真を撮ったりいっしょに遊んだりできるのも猫好きには堪らないポイント。開放的な島でのんびりと暮らす島猫は、猫カフェの猫や家猫とはまた違った癒しを与えてくれます♪また佐柳島の堤防をジャンプする猫の写真が話題となり、多くの人がカメラを持って訪れるそう。颯爽と海辺をジャンプする勇敢な猫の姿は、この場所でしか見られない貴重な瞬間です。

出典：たかまつせんいちさんの投稿

2017年にオープンした島唯一のゲストハウス＆カフェ「ネコノシマホステル＋喫茶ネコノシマ」。旧小学校をリノベーションしたという建物は、当時の面影が残るノスタルジックな雰囲気。宿泊する客室は理科室や図書室などの旧教室となっていて、ユニークな非日常空間を楽しむことができます。職員室には併設のカフェ「喫茶ネコノシマ」が。宿泊者でなくても利用でき、美味しいランチやコーヒーをいただけます。どこを切り取ってもおしゃれでフォトジェニックな、島の人気スポットです。

「粟島(あわしま)」は、三豊市にある須田港から高速船でわずか15分ほどの場所に位置するアートの島。スクリューのような独特な地形が創り出す山々と瀬戸内海の絶景が見られます。粟島はかつて船乗りの島として栄え、日本最古の海員学校や昔ながらの街並みが残る島です。豊かな自然とレトロな風景、ところどころに散らばるアートなど、心和ませる光景が迎えてくれます。

出典：www.instagram.com(@mi_mo__13)

会えなくなってしまった人やペットなど、宛先の分からない手紙を全国から預かって保管してくれる「漂流郵便局」。築50年の元郵便局を改装して創られた、瀬戸内国際芸術祭の作品のひとつです。訪れた人は、局内に保管されている手紙を手に取って読むことができます。名前も知らない誰かの言葉に思わず涙することも。ほかにはないアート空間で色々な想いに触れてみてはいかがでしょうか。

出典：www.instagram.com(@yukari_1220_gram)

参道が砂浜まで続く「馬城八幡神社」では、鳥居が海辺に佇む幻想的な光景が見られます。白い鳥居と真っ青な海と空のコントラストが美しく、粟島屈指のフォトスポットです。潮の満ち引きや時間帯によって印象を変え、見る人を楽しませてくれます。

香川県の離島は、懐かしさの残る町並みと海や山の大自然、そしてアートが共存する唯一無二の島ばかり。乾いた心を潤す島旅にぴったりの場所です。都会の慌ただしい雰囲気とはかけ離れた香川の離島へ、出かけてみませんか？