唯一無二の絶景の宝庫。高知県で行くべき、おすすめ自然スポット7選

四国地方の太平洋側に位置する「高知県」は、海・山の幸に恵まれています。土佐料理を代表とする「カツオのたたき」はもちろん、高知の清流に支えられた美味しい地酒も。また、人気の「ひろめ市場」や「日曜市」を目当てに訪れる人も多いはず。そのほか、坂本龍馬をはじめとする幕末の志士を多く輩出したこともあり、高知城や龍馬ゆかりの地を訪れるのも楽しいですよ。

そんな高知県ですが、何と言っても魅力的なのが、大自然のパワーがあふれる絶景スポットの数々。東西に長く、四国の中でも最大面積を誇るため、海と空の大パノラマを堪能できる「足摺岬」や、開放感あふれるドライブコース「UFOライン」、壮大な「四国カルスト県立自然公園」など普段味わえない大スケールに、人生観までも変わってしまうかも。高知旅は自然スポットを巡って、とっておきの体験をしてみませんか。

中村駅からバスで約80分、四国最南端の「足摺岬(あしずりみさき)」。太平洋と空が果てしなく続く光景は、地球が丸いことを改めて気づかせてくれます。「足摺岬展望台」から見えるのは、思わず言葉を失うような、270度の絶景大パノラマ。ここから見る朝日や夕陽も美しく、眺めていると心の中の澱みまですっきりリリースしてもらえそうです。

出典：Toshi0-K2さんの投稿

断崖に佇むのは、岬のシンボル「足摺岬灯台」。国内最大級の灯台のひとつでもあり、大正3（1914）年に点灯された白亜の美しい灯台です。また、足摺岬は別名「つばきの岬」と言われるほど、ヤブツバキが自生しているんですよ。それに伴い、2月中旬～下旬頃には土佐清水市の「足摺椿まつり」も開催されます。

海蝕によってできた洞窟や洞門の多い足摺岬。なかでも最も大きい「白山洞門(はくさんどうもん)」は、高知県の天然記念物に指定されています。高さ16m、幅17mで花崗岩洞門としては日本一の規模と言われているそう。足摺岬から車で約5分の場所にあり、海岸へと続く遊歩道もあるので、ダイナミックな自然のパワーを間近で見ることができますよ。

「四国カルスト県立自然公園」の大自然で味わえるのは、最高の解放感。「四国カルスト」は、山口県の「秋吉台」、福岡県の「平尾台」と並ぶ日本三大カルストのひとつです。愛媛県と高知県の県境にかけて広がり、土佐褐毛牛が放牧される様子はなんとも牧歌的。その景色から、「日本のスイス」と称されるほどです。

四万十川の源流域でもある四国カルスト。空を近くに感じる開放感たっぷりの青々とした草原には、カルストならではの白い岩肌があちらこちらに見えます。ちなみに、カルストとは石灰岩のような溶けやすい岩石が、長年の雨水や地下水などにより浸食されてできた地形のこと。四国連山を眺めながら、思いっきり深呼吸してみましょ♪

出典：さくら＆みーこさんの投稿

「一般県道383号四国カルスト公園縦断線」は、四国カルストのドライブルート。標高が最も高いところは1,400ｍにもなる「天狗高原(てんぐこうげん)」で、星空が美しいことでも知られています。さわやかな高原の風は、夏のドライブも快適にしてくれますよ。ただし冬には通行規制もあるため、訪れる際はあらかじめチェックして訪れるのが無難です。

四国の絶景ドライブスポットは、四国カルストだけではありません。西日本最高峰、標高1,982mの「石鎚山」を間近に感じながら、天空の絶景ドライブを満喫しましょ。「町道瓶ヶ森線」通称「UFOライン」は、標高1,300ｍ～1,700ｍの場所にあるドライブコースです。全長約27kmは開放感たっぷりで、まさに天空の道のよう。「トヨタ カローラ スポーツ」のCMでも話題になったスポットです。

普段なかなか見ることのできない絶景ドライブコースは、季節感もたっぷり♪夏の新緑はもちろん、4月下旬～5月中旬には、ピンク色のアケボノツツジ、10月中旬頃には紅葉、11月頃になると霧氷(むひょう)と呼ばれる、霧などが凍って木の枝に付く光景も見られます。なお11月下旬から冬季閉鎖期があるため、出かける前は要チェックです。

出典：岡田六輔さんの投稿

ちなみにUFOラインという名前ですが、ある登山者が撮った写真にUFOが映っているとして、地元の新聞にも載って話題となったことからこう呼ばれるようになったそう。UFOに出合っても不思議ではないほどの非日常感を体験してみませんか♪

本格的な登山には自信がないけど、山の景色を思いっきり楽しみたい！という人におすすめなのが、「日本三百名山」のひとつ、高知県と愛媛県の県境にある「瓶ヶ森(かめがもり)」です。UFOラインが通る山でもあるので、登山もドライブも同時に楽しめちゃうんです。瓶ヶ森は標高自体は1,896ｍですが、登山口が標高約1.680m地点にあるため、 片道はなんと約1時間。そのため登山初心者さんにも人気のコースなんですよ。

出典：ぴのんさんの投稿

山頂には「女山(めやま)」と「男山(おやま)」があり、風にそよぐ笹原が広がる「氷見二千石原」など、絶景の宝庫。目に焼き付けたくなる光景がめいっぱい広がります。足取りも軽くなりますね♪冬季閉鎖もあるので登山の前に事前チェックをお忘れなく。

高知県を代表する観光スポットとして「四万十川」を思い浮かべる人も多いですよね。「不入山(いらずやま)」を水源とする四万十川は四国最長で、全長196kmもあります。本流に大きなダムがないため「日本最後の清流」とも言われているんですよ。

出典：秋風さんの投稿

そんな四万十川では、昔から大切に守られてきた、自然と人とが共生する姿を見ることができます。四万十川には住民の生活道として数多くの橋が架かり、これらは「沈下橋」と呼ばれています。欄干がない沈下橋は、たとえ川の水面が上昇しても、壊れない設計になっているんですよ。150種類以上の魚が生息し、夏には風物詩である「火振り漁」が行われ、今も昔と変わらぬ姿を見ることができます。

秋の紅葉が美しい「黒尊渓谷(くろそんけいこく)」や、フォトジェニックなスポットとして人気の「岩間沈下橋(いわまちんかばし)」など、四万十川には数多くの人気スポットがあります。また周辺にはアクティビティも充実しているから、大自然に包まれて思いっきり体を動かすのもおすすめです。

石鎚山が源流の「仁淀川」は、四国3大河川のひとつで、全長124kmの川です。国土交通省の発表する「水質が最も良好な河川」にも選ばれるほど美しく、都会で暮らしているとよりその水質の高さに驚くはず。見たこともない正真正銘ブルーの色合いに、とっておきの非日常感を味わえますよ。

出典：Ken-Booさんの投稿

「仁淀ブルー」という名ができるほど、その美しさは感動もの。特に、「安居渓谷」からアクセスできる「水晶淵」は、たどり着くまでは大変ですが、とっておきの仁淀ブルーを満喫できておすすめです。そのほか、地元の人は近づかないという神聖なスポット「にこ淵」や、変化に富んだ風景を楽しめる「中津渓谷」など、各所に絶景が広がります。付近に駐車場はありますが、 歩きやすい靴を履いていき、マナーもしっかり守って訪れましょう。

出典：

伊野駅からバスで約15分の道の駅「土佐和紙工芸村くらうど」は、食事やお買い物はもちろん、宿泊までできる総合施設です。美しい仁淀川での「カヌー＆ラフト体験」はもちろん、「土佐和紙手漉き体験」で地域の伝統工芸にふれたりと、思い出作りにもぴったりですよ。

「大堂海岸(おおどうかいがん)」は「足摺宇和海国立公園」にも指定されている、大自然を満喫できるスポットです。荒々しい波が断崖絶壁に押し寄せる様は迫力満点。ダイナミックな自然の威力に驚きます。

断崖絶壁の荒々しい岩場のそばには、どこか神聖な雰囲気を纏った高さ30ｍの花崗岩を見ることができます。写真のこの岩には沖を航海する船を照らしていたという伝説が残り、「観音岩」という名が付いています。海を見守るような姿は、まさに観音様のようですね。

出典：モモプーさんの投稿

大堂山の山頂にある「大堂山展望台」は、360°のパノラマビュー♪ダイビングや海水浴で人気な「柏島(かしわじま)」を眼下に、雄大な太平洋や島々を一望できる絶景スポットです。ヤブツバキなどの灌木(かんぼく)が茂った、観音岩から続く遊歩道もありますよ。そのほか、近くには野猿の餌付け場「大堂お猿公園」もあります。

自然豊かな高知県は、唯一無二の絶景スポットが盛りだくさん。自然と動物と人が上手く共存しているから、今も昔から大事にされてきた自然が多く残ります。それらを見れば、きっと頭も心もすっきりリフレッシュでき、幸せが身体中にあふれるはず。高知を訪れれば、改めて自然の美しさや尊さを感じられますよ。