2022年10月13日
名建築や自然を巡るのんびり旅。大山崎のおすすめスポット7選/京都・大阪
1000年もの間、日本の中心であり、今もなお数多くの歴史的建造物が残る古都「京都」。そんな京都にはいくつもの観光地がありますが、今回ご紹介するのは京都府南部、大阪府との県境にある「大山崎」です。大山崎は京都市内とは打って変わって、落ち着いた雰囲気に包まれており、のんびり自分のペースで楽しめる土地。人気の「アサヒビール大山崎山荘美術館」をはじめ、見どころもたくさんあります。そんな大山崎へ、自然や建築、文化財を満喫する心豊かな旅に出ませんか。
京都駅から電車に揺られること15分ほど。大阪府との県境にあり、京の都の玄関口として知られる「大山崎」は、天王山の豊かな自然に囲まれた町です。桂川・宇治川・木津川の合流地点に位置していて、関西随一の大河・淀川の起点となる場所としても有名。周囲の自然と呼応するようにやさしい空気が流れているエリアなので、京都観光の中心部から少し離れてのんびりと過ごしたい人にぴったりです。
桜や新緑、紅葉などの四季折々の自然をはじめ、大山崎には心を癒してくれる素敵な見どころがたくさん。羽柴(豊臣)秀吉と明智光秀が戦った「山崎の戦い」の地であり、歴史上の人物にゆかりの深いスポットも数多く残されています。さらに、大正~昭和初期に建てられた名建築の数々は、その美しいデザインにうっとりさせられるものばかり。徒歩で回れるスポットも多いので、おさんぽしながらのびのび散策が楽しめちゃいますよ♪
山崎駅または大山崎駅から徒歩10分ほど、無料送迎バスで5~7分ほど。天王山の中腹に建つ「アサヒビール大山崎山荘美術館」は、大正~昭和初期に活躍した実業家・加賀正太郎の別荘を活用した美術館です。ログハウスのような可愛らしい「本館」は、昭和7(1932)年に完成した貴重な建物。加賀氏と親交の深かったアサヒビール初代社長・山本爲三郎のコレクションはもちろん、壁面の装飾やステンドグラスなど、内装の美しさにも目を奪われてしまいます。
もともと温室があった場所に建てられた「夢の箱(山手館)」も、安藤さんによる設計。温室の面影が残る渡り廊下を進んでいくと、モネの「睡蓮」をイメージした池を見ることができます。初夏には水面に睡蓮の花が咲き乱れて、本当に絵画のような景色になるのだそう。庭園の花木と美しい建築のコラボレーションが素晴らしくて、何枚でも写真を撮りたくなってしまいます♩
建築や美術品を堪能したあとは、本館2階の「喫茶室」でひと休み♪チューダー様式やシャレーの要素が取り入れられたテラス席で、お好みのドリンクやケーキはいかがですか?ビール、ワイン、シードルなどもいただけるので、大山崎のシンボルでもある3本の川や、対岸の男山を眺めながら乾杯するのもいいかも♡庭園から吹き込むさわやかな風を感じながら、日常から解放されるひとときをお過ごしください。
アサヒグループ大山崎山荘美術館 喫茶室の詳細情報
アサヒグループ大山崎山荘美術館 喫茶室
山崎、大山崎 / 喫茶店、カフェ
- 住所
- 京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字銭原5-3
- 営業時間
- [月] 定休日 [火] 10:00 - 17:00 [水] 10:00 - 17:00 [木] 10:00 - 17:00 [金] 10:00 - 17:00 [土] 10:00 - 17:00 [日] 10:00 - 17:00 ■ 定休日 月曜祭日の場合は火
- 定休日
- 月曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
山崎駅から徒歩10分ほどの場所にある「聴竹居(ちょうちくきょ)」は、建築家・藤井厚二が昭和3(1928)年に建てた自邸。日本の気候や日本人の習慣に合う建築技法と、西洋式の生活スタイルにマッチしたデザインを融合させた住宅で、現在の日本住宅の原点とも言われている作品です。建物の凛としたたたずまいは、藤井氏の美意識がぎゅっと凝縮されているかのよう。見学は予約制なので、建築好きさんなら忘れずに申し込んでおきましょう◎
メインの建物「本屋」の縁側は、思わず足を止めて深呼吸したくなる特別な空間。角に柱が設けられていないので、屋内にいながら庭園の木々に囲まれているかのような開放感を味わうことができます。季節ごとに変わる自然の景色を楽しんだり、お気に入りの小説を読んで物語の世界観に浸ったり、窓から差し込む陽の光を浴びてひなたぼっこしたり…。ここで過ごす幸せなイメージが次々と浮かんできて、ほっこりあったかい気持ちになります。
出典:www.instagram.com(@_m.aesthetic_123)
こちらの食事室は、居室と空間を分けるために造られたアーチ状の壁が印象的。こうした一つひとつのデザインへのこだわりが光っていて、時間をかけてじっくりと堪能したくなります。窓が風を取り入れやすい角度に設計されていたり、床下と天井裏を結ぶ通風孔によって自然の空調が効くようになっていたりと、いたるところで見られる環境工学のアイデアには驚きの連続…!美しさと機能性を兼ね備えた名建築に思う存分酔いしれてくださいね。
聴竹居の詳細情報
聴竹居
- 住所
- 京都府乙訓郡大山崎町
- アクセス
- その他 ◆JR京都線「山崎」駅下車◆阪急京都線「大山崎」駅下車
- 営業時間
- 水曜日、金曜日、日曜日 9時〜16時 要予約(予約は先着順)※詳細は聴竹居ホームページ(http://www.chochikukyo.com)をご覧ください。
サントリー山崎蒸溜所の詳細情報
サントリー山崎蒸溜所
山崎、大山崎 / その他、バー
- 住所
- 大阪府三島郡島本町山崎5-2-1
- 営業時間
- [月] 10:00 - 16:45(L.O. 16:00) [火] 10:00 - 16:45(L.O. 16:00) [水] 10:00 - 16:45(L.O. 16:00) [木] 10:00 - 16:45(L.O. 16:00) [金] 10:00 - 16:45(L.O. 16:00) [土] 10:00 - 16:45(L.O. 16:00) [日] 10:00 - 16:45(L.O. 16:00) ■ 定休日 不定休
- 平均予算
- ¥3,000~¥3,999
山崎駅から徒歩1分ほど、大山崎駅からは徒歩3分ほど。「離宮八幡宮」は、「やわたのはちまんさん」と呼ばれる「石清水八幡宮」の元社として知られる神社です。建立はなんと、平安時代の貞観元(859)年。ここで刻まれてきた年月を噛みしめるように、厳かな気持ちで鳥居をくぐり抜けましょう。
離宮八幡宮はえごま油の発祥地としても知られていて、平安~室町時代には油の製造販売を独占的に手がける「油座」として栄えたことで有名。当時は「西の日光」とも呼ばれるほど壮大な社殿を構えていたのだそうです。こうした由緒から現在は油の神様として親しまれていて、油壺を持った「油祖(ゆそ)像」をはじめ、境内には油にまつわる見どころが点在。「油断大敵守」や「御神油」など、油にちなんだ授与品も必見ですよ♪
現在の建物の多くは戦火に遭ったあと昭和4(1929)年に改築されたものですが、なかにはこちらの「拝殿」のように国の有形文化財に指定されているものも。もともと国家安康や国民平安を目的に創建された神社なので、お参りすれば厄災除けや家内安全などのご利益が期待できるかもしれません♩学業成就や資格試験突破をお願いしたい人は、境内のお社のひとつ、菅原道真を祀った「腰掛天神社」もお参りしてくださいね。
離宮八幡宮の詳細情報
離宮八幡宮
- 住所
- 京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字西谷21番地の1
- アクセス
- その他 ◆JR京都線「山崎」駅下車、徒歩3分◆阪急京都線「大山崎」駅下車、徒歩5分
- 営業時間
- 9時〜16時 集古館拝観は事前連絡が必要、志納
大山崎コーヒーロースターズの詳細情報
大山崎コーヒーロースターズ
大山崎、山崎 / その他
- 住所
- 京都府乙訓郡大山崎町大山崎尻江56-1
- 営業時間
- [月] 定休日 [火] 定休日 [水] 定休日 [木] 10:00 - 15:00 [金] 定休日 [土] 10:00 - 15:00 [日] 定休日
- 定休日
- 月曜日、火曜日、水曜日、金曜日、日曜日
妙喜庵(国宝「待庵」)の詳細情報
出典:www.instagram.com(@speedbird5424)
小倉神社といえば、天正10(1582)年の「山崎の戦い」の際、羽柴秀吉が家臣を遣わして戦勝祈願をした場所としても有名。これにちなんで、勝負事にご利益のあるパワースポットとしても大人気なんですよ♩こちらの「本殿」では、勝負運や仕事運アップを願ってお参りをするのがおすすめ。もしかしたら天下分け目の戦いを制した秀吉のパワーにあやかれるかもしれませんね!
小倉神社の詳細情報
【穴場も】京都でもお寺や神社はまったり拝観できる。京都市外のおすすめ神社仏閣8選
数多の神社仏閣に四季折々の自然、美味しいグルメと魅力あふれる古都「京都」は、国内でも屈指の人気観光地。だから年中いつ訪れても人が多く、心身ともに疲れてしまうことも多いと思います。自分のペースでゆっくり拝観できたらなあ…と感じているあなたにおすすめなのが、京都市外の神社仏閣へ足を延ばしてみること。市外にも「平等院」をはじめ、花手水発祥の「楊谷寺」や縁結びのパワースポット「出雲大神宮」など見どころはたくさんあります。市内の人気スポット以外も巡って、あなただけの京都の思い出を作りましょ。
▲市外なら観光客少なめ♩穴場スポットでのんびり過ごそう
次の京都旅行はここに泊まりたい♩おしゃれなカフェ併設のセンスたっぷりなホテル7選
「清水寺」や「金閣寺」など見どころあふれる京都。四季折々の自然も美しく、何度訪れても心沸き立つものがありますよね。そんな京都での楽しみのひとつといえば「食事」。京都には和洋問わず美食を味わえるレストランや、おしゃれなカフェがたくさんあります。そこで今回は、おしゃれなカフェを滞在中いつでも好きなタイミングで楽しめるよう、カフェ併設のセンスたっぷりなホテルをご紹介します。ライフスタイルブランドの世界を体感できるホテル、アートに囲まれたホテルなどバリエーションもさまざまです。
▲ホテル併設のカフェはら、滞在中好きなときに楽しめちゃう♪
天王山をはじめとする雄大な自然、長い歴史と圧倒的な建築美を誇る文化財、風土を活かしたウイスキーやこだわりのコーヒーなど、「大山崎」の町には素敵なスポットがたくさん散りばめられています。そんな見どころをのんびりと巡る休日は、きっとあなたの心を満たしてくれるはず。今度京都を訪れるときは少し足を延ばして、大山崎でおだやかな時間を過ごしてみませんか?