2016年06月22日
圧倒的なブナの原生林があなたを癒す。世界遺産・白神山地を旅する
ジブリ映画「もののけ姫」の舞台のモデルにもなったことで知られる、世界遺産「白神山地」。青森県の南西部から秋田県北西部にかけて広がる白神山地に一歩足を踏み入れると、世界最大級の規模のブナの原生林があなたを待ち受けています。風に揺れるブナの葉の音を聞きながら、鳥の鳴き声を聞きながら、ブナの木に包まれた散策は、癒しの力に満ち溢れています。そんな白神山地観光を徹底ナビゲートいたします。
青森県と秋田県にかけて、ブナ林を中心とした約13万ヘクタールの原生林が広がる「白神山地」。ほとんど人の手が加えられていない白神山地は、1993年に世界自然遺産に登録されました。世界遺産に登録される前は「弘西山地(こうせいさんち)」とも呼ばれ、地質調査の結果、約8000年前にはすでにブナ林が形成されていたことが分かっています。
登録された理由は、人の影響をほとんど受けていない原生的なブナ天然林が、
世界最大級の規模で分布し、固有種を含む、多種多様な生態系が育まれているからである。
白神山地について詳しく知りたい場合は、「白神山地ビジターセンター」へ。白神山地の玄関・西目屋村に位置し、散策情報やコース案内など、白神山地のノウハウを教えてくれる場所です。ブナと生態系との関わりを学ぶこともできます。白神山地の全容を把握したい人は、まずはここに行ってみるといいかもしれません。
白神山地ビジターセンター|世界自然遺産 白神山地
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白神山地は、「核心地域」と、その周辺の「緩衝地域」に区分されています。「核心地域」では、次世代に貴重な自然遺産を引き継いでいくため、人の手を加えないようにしていて、整備がされていません。登山をされる方は自分の技量を考えて、無理をせず、十分に注意する必要があります。入山手続きが必要なルートが多くあるので、登山をする場合は事前に確認をしましょう。
白神山地とは│白神山地ビジターセンター│世界自然遺産 白神山地
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・決められた道でも危険箇所が多くあるので、心して入山しましょう。
・植物を採ったり、踏み荒らしたりしないで、自然を守りましょう。
・野生動物に悪影響を及ぼすおそれがあるので、ゴミは必ず持ち帰りましょう。
・トイレは入山前に済ませましょう。
・山火事の原因になるので、たき火は禁止です。
・貴重な生態系に悪影響を与えるおそれがあるので、ペット(動物)は連れて行かないこと。
・世界遺産地域は全域禁漁区に指定されているので、魚釣りはできません。
白神山地には、登山用のコースと散策用のコースが用意されています。今回は初心者でも楽しめる、散策コースのスポットをご紹介します。
世界自然遺産登録地域内に作られた遊歩道で、雄大な白神山地の自然を手軽に体感できる散策コースです。所要時間は往復で30分~1時間半ほど。最低限整備された遊歩道を、ゆったりとまわることができます。足元の土は、実はブナの葉が長年積み重なったもの。悠久の時間の流れに思いを馳せます。腐葉土の道はフカフカですが、常に湿った状態なので、足元にご注意ください。
目に優しい白神山地シリーズ
— えみ (@emichiii_) 2016年5月7日
4枚目のピントの甘さが…#ファインダー越しの私の世界 #写真撮ってる人と繋がりたい #em_photo pic.twitter.com/hUrMUxeujK
散策をしていると珍しい植物や花と出会うことができます。写真に撮って、後で調べてみるのも楽しみのひとつ。
※2016年の散策道開通情報
このルートは2016年4月25日に開通されました。
ANMON | 施設のご紹介 | 白神公社 - 世界遺産と水源の里 青森県西目屋村 - 津軽の源流 白神山地
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地元の人たちが「マザーツリー」と呼ぶこの木は、推定樹齢400年、高さ約30メートル、幹周り4.7メートルの巨大なブナの木です。白神山地のシンボル的存在です。優しく触れて、その大きさを実感してみてください。通常ブナの寿命は200年、マザーツリーはその倍を生きていることになりますね。新たな息吹も宿し、まさに白神山地の母といった趣です。津軽峠からは約300メートル、往復20分程の距離なので、お子様でも安心して散策できます。
マザーツリーから少し進むと、岩木山、尾太岳を望める場所があります。マザーツリーへの拠点となる津軽峠からは向白神岳や天狗岳なども遠くに見渡せ、白神山地の雄大さに心奪われます。
※2016年の散策道開通情報
このルートは2016年5月30日に開通されました。
「十二湖」と言われていますが、実際には33個の湖が点在しています。その中でもぜひ訪れて欲しいのが、神秘に彩られた「青池」。まるでインクを流し入れたかのような深い青色が美しく、非常に透明度の高い池なので、池の底に沈む倒木がよく見えます。この美しい青色は、完全に自然が作り出した色味なんだとか。季節や時間によって、色にも変化があります。
十二湖散策コースを歩くと、次々といろんな湖が現れて、目を奪われます。出発地点は「森の物産館キョロロ」。トイレはここで済ませましょう。歩くとすぐに鶏頭場の池という大きな湖が見えてきます。その傍らを歩いていくと青池に到着。約1時間30分で十二湖散策コースは巡り終わります。アップダウンがあまりなく、足元も砂利やウッドチップが配されていて歩きやすく、初心者に人気のコースです。
※2016年の散策道開通情報
このルートは2016年4月1日に開通されました。
森の物産館キョロロ
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これまで初心者コースとして人気だった「暗門の滝」を巡るルートですが、2016年より散策道の整備、管理を一切しない方針が決定したため、上級者向けコースとなりました。既存の歩道以外は、川の中を歩いたり、時には泳いだり岩場を登り下りする、とてもアクロバティックな内容です。難易度の高い上級者向けのルートとなりますので、どうしても行ってみたい方は、ガイドさんを付けて挑戦しましょう。
暗門の滝のお知らせ
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ブナ林の中にいると、すっと深呼吸するだけで、日々の疲れが吸い取られるような感覚。マイナスイオンを体全部で浴びているような気持ちよさです。さあ、自然の力をもらいに、白神山地へ出かけましょう!