2016年07月21日
ファン必見!東京で巡る、新撰組ゆかりの地7選
今もなお多くの人を虜にする、「新撰組」。京都で活躍したということで、京都には数多く新撰組の史跡が残っています。実は、東京にも新撰組ゆかりの地がたくさんあるんです!新撰組局長である近藤勇や、副長である土方歳三の生まれた場所。沖田総司眠る墓などなど、ここを知らずして新撰組は語れないという名スポットが目白押し。東京でも、新撰組の史跡巡りを楽しめるんです。ここでは、行くべきスポットを紹介していきますね。
新撰組といえば、誰もが一度は耳にしたことのある有名な剣客集団ですね。歴史の授業で習ったり、テレビで観た、など思い当たる人が多いはず。京都での活躍が目立つ新撰組ですが、その中心隊士である近藤勇、土方歳三、沖田総司らが東京出身というのは、ご存じでしたか?彼らが生まれ、出会い、過ごした東京の地には、数々の史跡が残されているんです。
今回は、彼らのルーツについて触れながら、オススメの史跡をご紹介します。身近にある歴史ロマン、あなたも感じてみませんか?
東京都日野市にあるこちらは、新撰組の誕生から終焉までを通史的に扱う展示を常設しています。新撰組のルーツを知るだけでなく、京都での活躍、そして解散までを学ぶことができるので、興味はあるけれど詳しくないという初心者にまずオススメのスポットです。また、歴史館を再訪するリピーターが新鮮な気持ちを味わえるよう展示室に企画コーナーもあり、定期的に入れ替わる企画内容は新撰組上級者も楽しめます。
1階に撮影スペースがあり、ダンダラ模様の羽織と袴の和装や、刀が貸し出されています。爪楊枝アートの土方歳三に凛々しく見つめられながら、気分は入隊試験?
一番賑わいを見せるこのスポット。子ども用のミニ羽織もありますよ。
【展示のお知らせ】来年一月からの次回企画展のチラシができました。20~25日あたりから配布予定。(表面) pic.twitter.com/JAyfSuAtl5
— 日野市立新選組のふるさと歴史館 (@shinsenr) 2013年12月12日
企画展の内容など、お知らせしてくれるツイッターアカウントがあります。行きたいという方は、最新の情報を見逃さないようにフォローしておきましょう。
もはやかまぼこ…現在積雪20cm pic.twitter.com/EpHyc1H5Rq
— 日野市立新選組のふるさと歴史館 (@shinsenr) 2014年2月8日
中には、こういったお茶目なツイートも。リピーターへの配慮を欠かさないところから見ても、サービス精神旺盛な方々です。
JR「日野駅」5番バス乗り場より「高幡不動駅行き」に約5分乗り、「日野市役所入口」で下車した後、約5分ほどで着きます。また「日野駅」から徒歩で行くことも可能で、約15分で着きます。
日野市立新選組のふるさと歴史館トップページ
安全性、情報の更新性の観点から外部サイトのURLを削除しております。
新撰組局長として知られる近藤勇。彼が、この世に生を受けた場所が、史跡になって残っています。東京都調布市にある「近藤勇の生家跡」では、現在も、近藤勇が生まれたときに産湯を沸かすために使われた古井戸と、昭和に入って建てられた近藤神社が健在。近藤勇の生家は、調布飛行場を建設するとき離着陸の安全確保のため取り壊されていますが、今も在り続ける古井戸が近藤勇のルーツを示してくれています。
JR「三鷹駅」の南口からバス(車返団地行か、朝日町行)に約18分ほど乗り、「野川公園入り口」で下車した後、徒歩1分くらいで着きます。
近藤勇生家跡の詳細情報
土方歳三の生家でもある「土方歳三資料館」は、東京都日野市にあります。こちらには土方歳三の愛刀である「和泉守兼定」や、直筆の書簡、池田屋事件で使用された鎖帷子(くさりかたびら)など、貴重な品々が展示されます。館内だけでなく庭先にも、土方歳三みずから手植えした矢竹(やだけ)や、幼少期から親しんで育ったであろう庭木も残っており、土方歳三という人物を身近に感じられる場所です。
こちらが土方歳三の愛刀「和泉守兼定」です。刀身の展示は常設ではなく、土方歳三の命日前後など期間限定の展示ですので、ご注意を。
土方歳三が「池田屋事件」のとき使用していた鎖帷子です。写真は、普段、展示では見られない後ろから撮影したもの。歴史的な大事件の最中にあった品なんですね。感慨深いファンも多いはず。
多摩モノレール「万願寺駅」から徒歩約5分で着きます。
土方歳三資料館の詳細情報
東京都港区にある専称寺(せんしょうじ)は、天才剣士と名高い沖田総司の墓がある場所です。残念ですが、墓地に入ることができるのは年1回の「総司忌」(専称寺の許可を得て、新撰組の同好団体が開催するイベント)でのみ可能となっています。これは、熱烈な沖田総司ファンが、お墓に駆けつけてしまったため。好きだからこそファンとして守らなければならない一線があるのだと、考えさせられますね。
※こちらは電話での問い合わせもNGとなっております。
東京メトロ「六本木駅」より徒歩約8分で着きます。六本木ヒルズの裏手を目指すように歩くと、分かりやすいです。
専称寺の詳細情報
近藤勇のルーツについて知った後は、ぜひ、ここまで足を伸ばしてください。東京都北区、JR「板橋駅」のすぐ近くに近藤勇の墓があります。新政府軍に捕らえられた近藤勇が打ち首となった場所で、この近くに遺骸が埋葬されたと言われています。この墓は、新撰組の数少ない生き残りであった永倉新八らによって建立されました。墓石には近藤勇だけでなく、土方歳三の名や、戦死した新撰組隊士たちの名も刻まれており、供養塔としても存在しています。ここには他にも、建立した永倉新八の墓もあります。
JR「板橋駅」東口から、徒歩で約1分ほどで着きます。駅前広場を越えたあたりです。
近藤勇の墓の詳細情報
処静院(しょじょういん)とは、伝通院の塔頭(たっちゅう)であり、新撰組の前身である浪士組が結成された場所です。処静院は現存していないのですが、東京都文京区に当時からの石柱が残されています。京都の治安維持のため、清河八郎(きよかわ はちろう)らの声に集った浪士たち。後に新撰組として後世に語られる組織の前身が成り立った場所を目の当たりにしていると思えば、感動で体が震えそうになります。集った浪士たちも、武者震いしていたかもしれませんね。
都営地下鉄「春日駅」か、東京メトロ「後楽園駅」から徒歩約10分で着きます。
処静院跡の石柱の詳細情報
試衛館(しえいかん)とは、近藤勇が道場主を務めた「天然理心流」の道場です。門下生として土方歳三、沖田総司、井上源三郎、山南敬助、食客として永倉新八、原田左之助、藤堂平助など後に新撰組の主要隊士となる面々がいました。現在、道場の建物自体は残されていませんが、住宅街の一角に、跡地であることを示す記念碑があります。新撰組の面々が見ていた風景はどんなものだったろう、と、思いを馳せながら訪れるのも楽しいです。
奥にある鳥居は稲荷神社のもの。約350年前から存在していたらしいので、近藤勇らも見ていたかもしれません。佇まいに趣があって良いですね。
都営地下鉄大江戸線「牛込柳町駅」から徒歩約3分で着きます。住宅街なので分かりづらいですが、柳町病院の裏手あたりにあります。
試衛館跡の詳細情報
東京で巡る新撰組のスポット、いかがでしたか?京都へ旅立つ前、終焉を迎えたとき、そして、その後。彼らが何を思い、行動し、残したのか。新撰組の歴史は、京都だけでなく東京にもあるんです。週末は、新撰組のルーツを探りに出かけましょう!