2016年08月30日
京土産にどう?とっても奥が深い漬物の世界!京都の漬物店19選
そのままメインの料理とはなりにくくても、主菜を引き立て、なくてはならない存在の漬物。昔から日本各地でさまざまな野菜や果物、魚などが保存食として漬物にされてきましたが、なかでも圧倒的に有名な漬物が多い場所は、京都ですよね。今回はそんな京漬物の概要をながめつつ、おいしい漬物に出会えるお店19軒をご紹介していきたいと思います。
しば漬けに千枚漬けにすぐき、西京漬けに日野菜漬けに壬生菜漬け。ちょっと思い浮かべるだけでも、京都にはおいしい漬物がいっぱいありますよね。
このように京都が漬物の名産地となったのは、ふたつの理由があるんです。
ひとつは、京都の町は内陸部にあって海から遠いので、海産物を運ぶ際などの食品の保存法として発酵の技術が発展したこと。
現代と違い如何に食品を保存するかが生存の鍵だった時代、乾物・発酵食品や塩蔵は手間がかかるが生きる知恵だったのでしょうね。結果、日本でも京都のような内陸都市では乾物商が今も結構残っていたり。他の地域でも海に面していても乾物、発酵、そして燻製の多いこと。
— Qun (@watch_dog_timer) 2014年4月27日
もうひとつは、鴨川や桂川などの水資源が豊富で、古来から野菜の栽培が盛んだったことが挙げられます。京都の野菜はいまでも「京野菜」として有名ですよね。
そんな京都の漬物のなかでも、三大京漬物は「しば漬け」「千枚漬け」「すぐき」だと言われています。どんな漬物だったか、ちょっとだけおさらいをしておきましょう。
しば漬けは、夏野菜である茄子としその葉を細かく刻んで、塩とともに樽に漬けこみ、1年ほど乳酸菌の力を借りて乳酸発酵させたもの。赤紫色の色鮮やかな見た目と酸味が特徴の漬物です。
現在では、茄子のほかにきゅうりやミョウガなどの夏野菜も使うことがあります。また、現在では乳酸発酵をさせずにお酢を使って酸味を添加したしば漬けもあるので、昔ながらの製法のものは「生しば漬け」という名称で販売されているんです。今度スーパーに行ったらチェックしてみてくださいね。
前回作った「生しば漬け」
— Egusa Yuki (@honeyant02) 2016年8月3日
美味しいー!!
もう少し置いた方が良いのですが、今のままでも十分美味しかったです。
そして、今回のしば漬けは確認したら、もう少しっぽかったので明日もダンボール入りで外へ。 pic.twitter.com/p3EvFXdEFv
生しば漬けおいしいポリポリポリポリポリ
— いげつ (@onedumi333) 2012年8月18日
京野菜のひとつ、聖護院蕪を薄く切り、塩漬けにして水分を切ってから、うまみのもととなる昆布と一緒に本漬けしたものが千枚漬け。京都の冬の味覚のひとつですよね。
その特徴は、漬物なのに長期保存を目的としてないこと。だから賞味期限が短く、「野菜の刺身」なんて言われるんです。
千枚漬けをうっかり忘れていたら、袋がパンパンに((((;゚Д゚)))))))。賞味期限2/29なのだが、怖くて開けられない。 pic.twitter.com/uWVK2YnhoF
— るう (@NausicaaX) 2016年3月18日
なんで漬物なのに長期保存を目的としていないのかというと、今からわずか百数十年前、当時の孝明天皇の料理番だった大藤藤三郎が、天皇においしい漬物を食べてもらおうと生み出した、比較的新しい漬物だからなんですよ。
(´-`).。oO(千枚漬は生ハムと巻くとうまいんやで… pic.twitter.com/8teejvRqyS
— シン・丸越アピタ名古屋南店 (@054758373) 2015年10月10日
三大京漬物のなかでも、京都のひとたちが特に思い入れのあるのが、このすぐきです。
すぐきは蕪の変種である酸茎菜(すぐきな)を塩水にひと晩漬け、その後に塩をまぶして1週間ほど本漬けし、発酵させるとできあがり。漬けあがると飴色になり、伝統工芸品のような美しさです。葉と根の部分をきざんで別々にいただいてもよし、よく混ぜていただいてもよし。まろやかな酸味が口の中に拡がります。
はい、すぐきは大好物でおます。 pic.twitter.com/fiICJG4Zat
— 小野老 (@ononooyu) 2015年11月15日
もともとは上賀茂神社が門外不出の贈答品として栽培していたものを、飢饉の折に製法を一般庶民に公開したなんてエピソードも泣かせます。
いずれにせよ、漬物というものは、もともとは自然の乳酸菌の力で乳酸発酵させて、雑菌による腐敗を防いでいた保存食。それが現在では、短時間で大量生産するために酢を使用して調味したものが大半です。
このあと京都の漬物店をご紹介していきますが、昔ながらの作り方の漬物を見つけたら、ぜひ味比べしてみてくださいね。
ではまず最初に、三大京漬物「しば漬け」「千枚漬け」「すぐき」を買うならここ、というお店をご紹介したいと思います。まずはしば漬けから。
明治34年創業。京都市内から大原に向かう国道沿いにあるのが、しば漬けが看板商品の「土井志ば漬本舗 本店」です。
土井志ば漬け本舗の「土井の生志ば漬」は、とれたての茄子に大原で栽培されたちりめん赤紫蘇を加え、塩だけで乳酸発酵させた「ほんまもん」のしば漬けなんです。
あー、土井の柴漬けほんまに美味しい♡
— ゆっき (@Nm7Babydoll) 2015年1月9日
なんでこんなに美味しいん?
子供の頃から大好きや
また、「土井の志ば漬け(きざみ)」は、茄子のほかにキュウリとミョウガも加えた一番人気の漬物です。夏野菜のおいしさが凝縮されていますよ。
本店はなかなか不便なところにありますが、支店が祇園や駅地下街のポルタにあり、高島屋京都やJR京都伊勢丹にもお店が入っていますので、そちらも利用してみてくださいね。
土井志ば漬本舗 本店の詳細情報
土井志ば漬本舗 本店
八瀬比叡山口 / その他
- 住所
- 京都府京都市左京区八瀬花尻町41
- 営業時間
- [月] 09:00 - 17:30 [火] 09:00 - 17:30 [水] 09:00 - 17:30 [木] 09:00 - 17:30 [金] 09:00 - 17:30 [土] 09:00 - 18:00 [日] 09:00 - 18:00 [祝日] 09:00 - 18:00
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
店舗情報 - 京都大原・土井志ば漬本舗
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JR・京阪の東福寺駅から徒歩8分のところにある「ニシダや」は、大原名産のしば漬けに独特のアレンジを加えた人気のお店です。
ニシダやのしば漬けは、茄子と紫蘇のほかに、キュウリ・生姜・ミョウガを加えて香りと風味をさらに高めたもの。名付けて「おらがむら漬」です。
昔からニシダやのしば漬けを食べているひとは、パリパリとした食感と酸味が良いのだと言います。卵かけご飯のお供にも最高だそうですよ!
久しぶりに大学近くのニシダやさんに寄ってしば漬けを買ってきました♪京都に小さい時に住んでた伯母はここのが好きで学生時代にもお使いを頼まれて買ってました♪何年か前には近所のスーパーにもたまに置いてあったんだけど最近は見なくなってたので pic.twitter.com/nMOMb1tK8e
— 月と虎 (@tukitotora25) 2015年9月10日
ニシダやの詳細情報
ニシダや
東福寺、七条 / その他、惣菜・デリ
- 住所
- 京都府京都市東山区東大路通り今熊野交差点東入る
- 営業時間
- [月] 09:00 - 17:00 [火] 09:00 - 17:00 [水] 09:00 - 17:00 [木] 09:00 - 17:00 [金] 09:00 - 17:00 [土] 09:00 - 17:00 [日] 09:00 - 17:00
- 平均予算
- ~¥999
しば漬けに続いては「千枚漬け」の名店をご紹介。と言えば、ここしかありません。四条通りから麩屋町通りを北に入ったところにある「大藤 麩屋町本店」です。
大藤は千枚漬けの発祥のお店。そう、孝明天皇の料理番・大藤藤三郎が職を辞した後に開業したのがこのお店なんです!
大藤の千枚漬けは、あっさりとした薄味で蕪本来の甘みを楽しむことができます。販売は聖護院蕪が収穫される10月から3月までとなりますので、ご注意くださいね。
ちなみに、大藤の千枚漬けといっしょに入っている青菜は、蕪の葉っぱではなくて、同じ京野菜の壬生菜なんです。これは大藤藤三郎が孝明天皇に千枚漬けを献上した際、蕪の白を白砂に見立て、壬生菜を青松に見立て、京都御所の瑞兆を表現したことに由来しているんですよ。
きょうの晩酌は、佐賀「古伊万里」と京都「大藤」さんの千枚漬け、北海道のホタテスモークです。娘の保育園も今年はきょうが最後。その娘も元気にかぶりつく肴たちでした。https://t.co/spi3GDMmJf pic.twitter.com/2XcfPwaVCN
— 酒器 今宵堂 (@koyoido) 2015年12月28日
千枚漬本家 大藤 麩屋町本店の詳細情報
千枚漬本家 大藤 麩屋町本店
京都河原町、烏丸、四条(京都市営) / その他
- 住所
- 京都府京都市中京区麩屋町通り錦小路下る東側町528
- 営業時間
- [月] 09:00 - 17:30 [火] 09:00 - 17:30 [水] 09:00 - 17:30 [木] 09:00 - 17:30 [金] 09:00 - 17:30 [土] 09:00 - 17:30 [日] 09:00 - 17:30 [祝日] 09:00 - 17:30 [祝前日] 09:00 - 17:30 [祝後日] 09:00 - 17:30
- 平均予算
- ~¥999
三大京漬物の名店、最後にご紹介するのは、すぐきが評判のお店「御すぐき處 京都なり田」です。
なり田は、上賀茂で1804年に創業した老舗漬物店。奇しくもこの創業の年に、「すぐきはたとえ一本といえども他村へ持ち出すことを禁ず」という、例のお触れが出されたのだそうです。
なり田のすぐきは、深みのある味わいと独特の酸味が特徴。全行程を熟練の職人が手作業でおこない、300年前から変わらない伝統的な製法で生産しています。植物乳酸菌のひとつとしてよく話題にのぼる「ラブレ菌」は、京都の男性が全国2位の長寿であることに着目したルイ・パストゥール医学研究センターの岸田綱太郎博士が、1993年にすぐきから発見したというのは有名な話。
京都以外のみなさんも、すぐきをもっと食べましょうね!
京都三大漬物でいちばん好きなのは、すぐき漬け。
— 釋雅音 (@shakugeon) 2016年5月29日
すぐき漬けの乳酸菌はラブレ菌。
上賀茂のなり田さんが有名です。上賀茂まで買いに行った事有りますが、高島屋京都店にもお店出したはります。シーズン中は樽出しも有ったかと。
なり田https://t.co/SkViG2Z0Ca
御すぐき處 京都なり田 本店の詳細情報
御すぐき處 京都なり田 本店
北山、北大路 / その他
- 住所
- 京都府京都市北区上賀茂山本町35
- 営業時間
- [月] 10:00 - 18:00 [火] 10:00 - 18:00 [水] 10:00 - 18:00 [木] 10:00 - 18:00 [金] 10:00 - 18:00 [土] 10:00 - 18:00 [日] 10:00 - 18:00 ■ 定休日 なし(元日のみ不定休)
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
つづいては、京都市内に本店を構える名店で、関西や関東の百貨店などでも京漬物を購入することのできる大手の漬物店をご紹介したいと思います。わざわざ京都に行かなくても購入できるのはありがたいかぎり♪
河原町駅から徒歩2分のところにある「村上重本店」は、創業180余年の歴史を持つ老舗の漬物店です。
村上重本店は四季折々の野菜の旬を大切にし、季節感を味わえる食品として漬物を作り続けているのだそうです。
その徹底したこだわりは、使用する昆布にもあらわれています。昆布は収穫年や天候により品質に大きな違いが出るので、村上重本店ではしっかりと情報収集をし、昆布の産地や種類、切り方を使い分けることによって、野菜本来の味を引き出しているのだそうです。
そんな村上重本店の人気商品は、冬季だけの千枚漬け。酢やみりんはいっさい使用せず、昆布と塩だけで聖護院蕪の本来の甘みを引き出しています。
百貨店では、一部の高島屋や福岡岩田屋などでも買い求めることができますよ。
お土産の村上重本店のしば漬け食べてる。
— 亮太蝋 (@NibIir0) 2017年3月7日
しば漬けの頂点。
村上重本店の詳細情報
村上重本店
京都河原町、祇園四条、三条 / その他
- 住所
- 京都府京都市下京区西木屋町四条下る船頭町190
- 営業時間
- [月] 09:00 - 19:00 [火] 09:00 - 19:00 [水] 09:00 - 19:00 [木] 09:00 - 19:00 [金] 09:00 - 19:00 [土] 09:00 - 19:30 [日] 09:00 - 19:30 [祝日] 09:00 - 19:30 ■ 定休日 1月1日~1月3日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
- ¥1,000~¥1,999
来店案内 | 村上重本店
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京漬物と言えば「西利」。説明の必要もないほどメジャーなお漬物屋さんですよね。
なかでも洛中・西本願寺前にある「西利 本店」は、多くの観光客が訪れる近代的な店舗。広々とした店内は1階が漬物売場となっていて、試食が自由なのが魅力的。
西利では三大京漬物はもちろん、新しい生活様式にあった商品を創造することにも力を入れています。たとえば、四葉キュウリや茄子、大根などを低塩度で漬け込んだ「京のあっさり漬」は、収穫したての野菜のうまみと繊細な風味が楽しめます。
また、漬物の健康効果にも早くから注目し、1994年から健康漬物「ラブレシリーズ」を販売。整腸効果があり、身体の免疫力を高める乳酸菌・ラブレ菌を使用して、キュウリや壬生菜などの古漬けや、大根や白菜などのぬか漬けを生産しています。
そんな西利の漬物も、全国の高島屋や阪急百貨店、近鉄百貨店などでも購入することができますよ。
お土産に西利の漬物もろたこれはやばいでぇ。会議の結果急きょ米を炊く。 pic.twitter.com/swSmobxvje
— プラン (@plandqx) 2016年7月31日
西利 本店の詳細情報
西利 本店
京都、五条(京都市営)、梅小路京都西 / その他
- 住所
- 京都府京都市下京区西中筋通七条上る菱屋町150-1
- 営業時間
- [月] 08:30 - 19:00 [火] 08:30 - 19:00 [水] 08:30 - 19:00 [木] 08:30 - 19:00 [金] 08:30 - 19:00 [土] 08:30 - 19:00 [日] 08:30 - 19:00
- 平均予算
- ~¥999
本店|店舗のご案内|おいしく、やさしく。京つけもの西利
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西利と並ぶ京漬物のメジャーなのが「大安」。本店は東山駅から徒歩10分ほどの、平安神宮のほど近くにあります。
大安の特徴は、野菜の持ち味を最大限に活かすための、調味料に対する強いこだわり。たとえば、米酢は京都・村山造酢の「千鳥酢」、初雪みりん粕は愛知・角谷文治郎商店の「こぼれ梅」など、全国から取り寄せた上質なものだけを使用しています。
商品のレパートリーも、酢漬けや醤油漬けなどの浅漬けから、たくあんなどの古漬け、梅干しや奈良漬けまであってとっても豊富です。
全国の百貨店では、大丸や伊勢丹などで取り扱いがありますので、京都に足を運べないときはぜひご利用くださいね。
蠍座お父さん上京♪お土産は夏野菜の賀茂茄子とアスパラ入りの京漬物 from 超老舗#大安 。懐かし!
— 麻月 ミライ (@Milai_Asatsuki) 2016年6月24日
冷酒で頂くと、トランス状態になる食べ合わせ。うっ危険♡#ツイッター晩酌部 pic.twitter.com/csQS2bLzFd
大安 本店の詳細情報
大安 本店
東山、蹴上 / その他
- 住所
- 京都府京都市左京区岡崎南御所町45
- 営業時間
- [月] 09:00 - 18:00 [火] 09:00 - 18:00 [水] 09:00 - 18:00 [木] 09:00 - 18:00 [金] 09:00 - 18:00 [土] 09:00 - 18:00 [日] 09:00 - 18:00
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
京つけもの 大安 | 店舗紹介
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大正6年創業の「川勝總本家」も、全国的に有名な漬物屋さんですよね。その本店は、五条通りから大宮通りを北に入ったところにあります。
川勝總本家の人気商品は千枚漬け。お店の看板にもなっていますよね。ここの千枚漬けは、さっぱりとした薄味で歯触りも良く、昆布のコクも効いていると評判です。
また、店内に入るとお茶とお茶請けのおもてなしがいただけるのも人気の秘密。春には桜茶、夏には冷茶のおもてなしをうけると、ついつい買う予定のなかった漬物まで買ってしまいそうです。
京都以外では、全国の大丸百貨店、そごう、西武百貨店などに出店していますので、季節の漬物をぜひお買い求めくださいね。
ふらっと入ったらお茶とお漬け物をサーブされた (@ 川勝総本家 in 京都市, 京都府) https://t.co/mnxghSTi1g pic.twitter.com/nGkAofhIk5
— showhey (@showheynet) 2015年5月2日
川勝總本家 本店の詳細情報
川勝總本家 本店
四条大宮、大宮、丹波口 / その他
- 住所
- 京都府京都市下京区大宮通五条上ル上五条町394
- 営業時間
- [月] 09:00 - 18:00 [火] 09:00 - 18:00 [水] 09:00 - 18:00 [木] 09:00 - 18:00 [金] 09:00 - 18:00 [土] 09:00 - 18:00 [日] 09:00 - 18:00 ■ 定休日 1/1~3を除く
- 平均予算
- ~¥999
販売店舗のご案内|京都の漬物 京町家 川勝總本家
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全国展開している漬物店を4軒ご紹介しましたが、やはり京都に来たからには、ここでないと買えない漬物を買い求めたいもの。そこで続いては、京都にしか店舗がない名店を厳選してご紹介しましょう!
創業が昭和15年という「打田漬物」は、ここ錦市場のほかに、丹波口の本店と嵐山の支店、合わせて府内に3店舗を構えています。
店内には所狭しと漬物がならび、その種類の多さにあれこれ目移りしてしまうほど。
もし迷ったら、定番商品の「おんぶ漬」をチョイスしてみてください。ほの甘い大根の京風酢づくりで、しゃくっと噛みしめると、昆布とかつおのうまみをおんぶしているのが分かりますよ。
打田漬物のおんぶ漬けが食べたくて気が狂いそう
— 課金はよしこさんむぎとろ (@mlgr48) 2016年6月19日
京つけもの 打田漬物 錦小路店の詳細情報
京つけもの 打田漬物 錦小路店
河原町、烏丸、四条(京都市営) / その他
- 住所
- 京都府京都市中京区錦小路通柳馬場西入
- 営業時間
- [月] 09:30 - 18:00 [火] 09:30 - 18:00 [水] 09:30 - 18:00 [木] 09:30 - 18:00 [金] 09:30 - 18:00 [土] 09:30 - 18:00 [日] 09:30 - 18:00 ■ 定休日 元旦のみ
- 平均予算
- ~¥999
鴨川にかかる二条大橋から徒歩でおよそ5分。白のれんの渋い面構えなのが「加藤順漬物店」です。
こちらの加藤順漬物店も、塩と自然の乳酸菌だけで発酵させるむかしながらの漬物づくりのお店。保存料や甘味料は一切使っていません。
お店のオススメは、三大京漬物のほかに「ちりめん菜の花漬」「日野菜・ぬか漬」など。前者は早春の定番で、菜の花特有の苦みがないシャキシャキとした浅漬け。後者は、春先や秋口に美味とされる京野菜の日野菜をぬか漬けにしたものです。
その漬物は京都みやげに最適と、ここ最近人気が高まっているお店です。
京都「加藤順漬物店」のお漬物を友人が贈ってくれた。お漬物の概念が変わる、衝撃のおいしさ!
— ecco (@eccodai) 2015年5月9日
加藤順漬物店の詳細情報
加藤順漬物店
神宮丸太町、三条京阪、京都市役所前 / 売店
- 住所
- 京都府京都市左京区二条大橋東3筋目北側
- 営業時間
- [月] 定休日 [火] 09:30 - 18:30 [水] 09:30 - 18:30 [木] 09:30 - 18:30 [金] 09:30 - 18:30 [土] 09:30 - 18:30 [日] 09:30 - 18:30 ■ 営業時間 年中無休 ■ 定休日 月曜(祝祭日は月曜営業し、翌日お休み)
- 定休日
- 月曜日
- 平均予算
- ¥3,000~¥3,999
- ¥1,000~¥1,999
大徳寺南門のすぐ近くにある「大こう本店」は、その名も「大徳寺漬」で有名なお店です。
大徳寺漬というのは、キュウリと紫蘇、生姜、ミョウガが入ったしば漬けのこと。しば漬け特有の赤紫色が控えめで酸味も控えめなのに、野菜の味がしっかり生きているのが特徴で、ご飯がとても進むと評判なんです。
このお店も、入店するとお茶とお茶請けのおもてなしがあります。何種類もの漬物が少しずついただけるというのは、うれしいサービスですよね。
京都の家のそばにある漬物屋大こう本店の紙袋が可愛い。 pic.twitter.com/i2oUlsVhnn
— 坂東幸輔 (@kosukebando) 2016年1月1日
大こう本店の詳細情報
大こう本店
北大路、鞍馬口、今出川 / その他
- 住所
- 京都府京都市北区紫野東野町20-16
- 営業時間
- [月] 09:00 - 18:00 [火] 09:00 - 18:00 [水] 09:00 - 18:00 [木] 09:00 - 18:00 [金] 09:00 - 18:00 [土] 09:00 - 18:00 [日] 09:00 - 18:00 ■ 定休日 [1月~2月] 水曜日 [3月~12月] 無休
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
続いては、京都に来たらぜひ食べていただきたい漬物を、ピンポイントでご紹介していきたいと思います。その漬物が気に入ったら、お店のほかの漬物にもトライしてみてくださいね!
130軒ほどが軒をつらねる錦小路の東端にある漬物店が「錦・高倉屋」。
店先に糠の入った樽がずらりと並んでいることからもわかるように、このお店で食べていただきたいのは「ドボ漬け」。京都ではぬか漬けのことをこう呼ぶんです。
人気商品は「壬生菜の浅漬け」。シャキシャキの歯ざわりとさっぱりとした味わいが特徴です。壬生菜の旬は11月下旬から2月頃までだそうですので、タイミングを見計らって、よりおいしい時期のものをお買い求めくださいね。
錦・高倉屋の詳細情報
錦・高倉屋
京都河原町、祇園四条、烏丸 / その他
- 住所
- 京都府京都市中京区東大文字町289-2
- 営業時間
- [月] 10:00 - 18:30 [火] 10:00 - 18:30 [水] 10:00 - 18:30 [木] 10:00 - 18:30 [金] 10:00 - 18:30 [土] 10:00 - 18:30 [日] 10:00 - 18:30
- 平均予算
- ~¥999
漬物と味噌を取り扱っている「田辺宗」でぜひ食べていただきたいのは、「京漬物寿司御前」。
というのも、このお店は2階がランチやディナーをいただける「葵匠」という和食ダイニングになっているからなんです。
もちろん、1階の店舗のほうで漬物だけを買って帰るのでもオーケーです。
おすすめは小茄子の漬物をさらにからし床に漬け込み、黄金色に染まった「小茄子からし漬け」です。しっかりとした辛みのある大人の漬物ですよ。
後輩から粋な贈り物
— maximum3715@沖縄人 (@makishies) 2015年8月22日
京都の老舗店、田辺宗のお漬物
合成着色料、保存料を一切使用していないところが素晴らしい。味も抜群(^_^) pic.twitter.com/l5es8lbDbG
京つけもの・味噌 田辺宗の詳細情報
京つけもの・味噌 田辺宗
出町柳、今出川 / その他
- 住所
- 京都府京都市上京区青龍町218 1F
- 営業時間
- [月] 10:00 - 21:00 [火] 10:00 - 21:00 [水] 定休日 [木] 10:00 - 21:00 [金] 10:00 - 21:00 [土] 10:00 - 21:00 [日] 10:00 - 21:00
- 定休日
- 水曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
ごはん処 田辺宗の詳細情報
ごはん処 田辺宗
出町柳、今出川 / 日本料理
- 住所
- 京都府京都市上京区出町通桝形上ル青龍町218 2F
- 営業時間
- [月] 11:30 - 15:00(L.O. 14:30) 17:00 - 19:00(L.O. 18:00) [火] 11:30 - 15:00(L.O. 14:30) 17:00 - 19:00(L.O. 18:00) [水] 定休日 [木] 11:30 - 15:00(L.O. 14:30) 17:00 - 19:00(L.O. 18:00) [金] 11:30 - 15:00(L.O. 14:30) 17:00 - 19:00(L.O. 18:00) [土] 11:30 - 15:00(L.O. 14:30) 17:00 - 19:00(L.O. 18:00) [日] 11:30 - 15:00(L.O. 14:30) 17:00 - 19:00(L.O. 18:00)
- 定休日
- 水曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
高台寺近くに2店舗を構える「東山 八百伊」のオススメ漬物は、「懐石たくあん」です。
1年間熟成させたひねたくあんに、青じそ・ごま・しょうがを加えた「懐石たくあん」は、このお店のオリジナル商品。茶懐石で添えられる漬物「かくや」をアレンジしたもので、コリコリッとした食感が楽しいです。
シャリッとした歯触りにわさびの風味がきいた「山のいもわさび風味」も、人気商品です。
東山八百伊 本店の詳細情報
東山八百伊 本店
祇園四条、河原町、清水五条 / その他
- 住所
- 京都府京都市東山区東大路松原下ル4丁目毘沙門町44
- 営業時間
- [月] 09:00 - 18:00 [火] 定休日 [水] 09:00 - 18:00 [木] 09:00 - 18:00 [金] 09:00 - 18:00 [土] 09:00 - 18:00 [日] 09:00 - 18:00
- 定休日
- 火曜日
- 平均予算
- ¥2,000~¥2,999
東京の深川や人形町にも支店がある「近為」ですが、本店は京都市上京区の千本通り沿いにあります。
近為でのオススメ漬物は「柚こぼし」。柚子の風味がきいた大根の浅漬けで、上品でさわやかな酸味が食欲をそそります。
近為の京都本店では、予約をすれば、奥の座敷で漬物とお茶漬けをいただける「お茶漬け席」を楽しむこともできますよ。
大祓式の前に、腹ごしらえしてきましたよ!京の漬物屋さん「近為」のぶぶ漬けセット♪美味しかった。幸せ~(*´ω`*) pic.twitter.com/CmhmKlF3Le
— くまもえ (@kumamomon) 2016年6月30日
近為 京都本店の詳細情報
近為 京都本店
北野白梅町 / 日本料理、惣菜・デリ
- 住所
- 京都府京都市上京区牡丹鉾町576
- 営業時間
- [月] 11:00 - 15:00 [火] 11:00 - 15:00 [水] 11:00 - 15:00 [木] 11:00 - 15:00 [金] 11:00 - 15:00 [土] 11:00 - 15:00 [日] 11:00 - 15:00 ■ 営業時間 【販売】 9:30~17:30 【食事(お茶漬け席)】(要予約) 11:00~15:00 ■ 定休日 年中無休(但し年始を除く) ※お茶漬け席は12月1日~新年1月6日の間は休み
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
1699年創業の老舗の漬物屋さんである「赤尾屋」。もう300年以上も京都で漬物を作り続けているんです。
このお店の漬物で必食なのは「ワイン茄子」。新鮮な千両茄子をワインで漬けたこの漬物は、ワインの香りと酸味によってフルーティーな仕上がりです。
当然ワインにも合いますし、チーズとの相性もなかなか良いですよ!
本日のアテは「赤尾屋」サンの「ワイン茄子」ですー。千両なすをワインで漬けた物で、ワインの香りがほんのり残った大人の味ですねぇ。アルコール残留度数は0.1%以下やそうなので、お酒が苦手な方でも大丈夫やと思いますよぉ( ´∀`) #赤尾屋 pic.twitter.com/lU4nRSuNsr
— 伏見(観光地擬人化BOT) (@fusimiinaribot) 2014年9月29日
赤尾屋 本店の詳細情報
赤尾屋 本店
七条、東福寺、清水五条 / その他
- 住所
- 京都府京都市東山区本町7-21
- 営業時間
- [月] 09:00 - 18:00 [火] 09:00 - 18:00 [水] 09:00 - 18:00 [木] 定休日 [金] 09:00 - 18:00 [土] 09:00 - 18:00 [日] 09:00 - 18:00 ■ 定休日 11月・12月は無休、但し12月30日・31日は休み
- 定休日
- 木曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
大正時代に出町柳で創業した「野呂本店」は、30年ほど前に寺町通今出川に移転して、いまに至ります。
このお店は、若いひとに漬物の良さを知ってもらおうと、サラダ感覚の漬物をオリジナルで多く取りそろえています。
なかでも青じそで巻いたヤマゴボウを、キュウリの中に詰めた「青てっぽう」は、人気のひと品。食感の違いを楽しみつつ、さっぱりといただけますよ。
野呂本店の詳細情報
野呂本店
出町柳、今出川、鞍馬口 / その他
- 住所
- 京都府上京区寺町通今出川上る立本寺前町77
- 営業時間
- [月] 09:00 - 18:00 [火] 09:00 - 18:00 [水] 09:00 - 18:00 [木] 09:00 - 18:00 [金] 09:00 - 18:00 [土] 09:00 - 18:00 [日] 09:00 - 18:00 ■ 定休日 年中無休(1月1日~1月4日のみ休み)
- 平均予算
- ~¥999
以上、多くのお店の漬物をご紹介してきましたが、どのお店もどちらかと言うと観光客向けの、パッケージデザインなどにもこだわっているお店ばかりでしたよね。
そこで最後は、京都に住んでいるひとたちが普段の食事用として漬物を購入しているような、ごく庶民的な漬物店をご紹介しておきたいと思います。
「祇園さん」こと八坂神社から徒歩6分ほどのところにある「近清つけもの店」は、家族経営の小さな漬物屋さん。
千枚漬けなどの三大京漬物はもちろん、ゆず大根や茄子のからし漬けなどの漬物も、とてもリーズナブルな価格で購入することができますよ。
そうじの途中で、ちょっと一杯のつもりが、祇園 近清つけもの店の千枚漬けが美味しくって・・・・あちゃー。w
— kuropi (@kuropi_0111) 2011年12月30日
近清つけもの店の詳細情報
近清つけもの店
三条京阪、祇園四条、三条 / その他
- 住所
- 京都府京都市東山区橋本町406-3
- 営業時間
- [月] 10:00 - 19:00 [火] 10:00 - 19:00 [水] 10:00 - 19:00 [木] 10:00 - 19:00 [金] 10:00 - 19:00 [土] 10:00 - 19:00 [日] 定休日 [祝日] 定休日
- 定休日
- 日曜日、祝日
こちらも祇園にある漬物店です。昔ながらの商店などが建ち並ぶ街中にあって、ご近所さんが普段食べる漬物を買いに来るのが「紙谷商店」。
店頭に並ぶ壬生菜や日野菜などのぬか漬けは、同じものが他店では何倍も出さなければ買えないのではないかというほどの、リーズナブルな価格。
漬物はちゃんと真空パックにしてくれるので、新幹線や飛行機で帰らなければならなくても安心です!
紙谷商店の詳細情報
紙谷商店
祇園四条、京都河原町、清水五条 / その他
- 住所
- 京都府京都市東山区亀井町58
- 営業時間
- [月] 10:00 - 19:00 [火] 10:00 - 19:00 [水] 10:00 - 19:00 [木] 10:00 - 19:00 [金] 10:00 - 19:00 [土] 10:00 - 19:00 [日] 定休日 [祝日] 定休日
- 定休日
- 日曜日、祝日
- 平均予算
- ~¥999
いかがでしたか? いろいろご紹介したつもりですが、京都にはまだまだたくさんの漬物があり、漬物屋さんがあって、なかなかに奥深いものがあります。偶然訪ねたお店でおいしいものを見つけるのも旅の楽しみのひとつですから、この記事も参考にしつつ、ぜひご自身の足で新しい味を発見してみてくださいね。