女性の願いが1つ叶う神社！三重にある「石神さん」って？

彼との恋愛や自身のキャリアアップ、結婚や出産のタイミングなど迷いや悩みの尽きない現代女性。女性が自立した社会では、その分抱える問題もたくさんあります。尽きない悩みを1つだけ叶えてくれる場所があるとしたら…。そこは悩まずに行くべきでしょう！

三重県鳥羽市相差（おうさつ）町にある「石神さん」は、女性の願いを1つだけ叶えてくれると言われています。「石神さん」は石神社の神様で、約60cm程度の石をご神体としています。1888年より「天照大神（あまてらすおおみかみ）」の主宰神として祀られている神明神社の中にあります。

相差は、鳥羽の志摩半島先端部分にある港町。最寄りの鳥羽駅からは鳥羽市の運営するコミュニティバス「かもめバス」で行くことができます。古くから漁業が盛んで「海女（あま）の町」としても知られる相差。海女さんたちが海の安全や身近な願いを「石神さん」お祈りしたことから、女性の願いを叶えてくれる神様と言われるようになったそうです。石神さんのご神体は「玉依姫命（たまよりひめのみこと）」という女性の神様で、神武天皇の母でもあります。母であり女性の神様だからこそ、女性に寄り添ってくださるのですね。

参拝道を進むと、「神明神社」の鳥居が見えてきます。緑に囲まれたとても静かで清々しい場所です。すぐに石神さんに向かいたいところですが、参拝の順番は奥にある本殿から。まずは「神明神社」の神様にお参りしましょう。

「神明神社」の本殿はこちらです。参拝前に手水舎の水で心身を清めましょう。そして、ご神前へ。参拝の作法は「二拝二拍手一拝」です。マナーを守って参拝しましょう。

本殿の横には、平安時代に平家の戦いに敗れた源氏が身を潜めたといわれるクスノキの祠があります。長寿の守り神として古くから祀られてきました。「長寿の木」はご利益が受けられるように、一部触れるようにもなっています。古木に優しく触れてパワーを感じれば、長寿にあやかれるかもしれませんね。

本殿のお参りが終わったら、石神さんへ。ピンクの祈願用紙に欲張らずに”ひとつだけ”願いを書きましょう。また、願い事は「いつまでに○○」など、なるべく具体的に書いておくと良いそう。こちらに書いた願い事が、石神さんに叶えてもらえるお願いになります。心を込めて、丁寧に書いてくださいね。

願い事を書き終えたら、早速「石神社」へと向かいます。祀られているのはご神体の石です。手前には祈願用紙を入れる為の願い箱と賽銭箱が置かれています。境内にも参拝の作法が記されていますが、本殿と同じく「二拝二拍手一拝」。参拝は一人ずつなので、休日は大行列必至です。時間には余裕を持って、穏やかな気持ちでお祈りしましょう。

石神さんに来たなら、お守りも授かりましょう。こちらのお守りのご利益を有名にしたのが、三重県伊勢市出身のマラソン選手、野口みずきさん。お守りを身に付けて走ったところ、アテネ五輪で金メダルをとったそうです。願掛けパワープラス努力を怠らない事が大きな願いを叶える近道かも知れませんね。

石神さんのお守りには、「ドーマン・セーマン」と呼ばれる不思議なマークが付いています。格子柄のドーマンは出入り口がわかり辛く魔物を寄せ付けないように、星マークのセーマンは一筆書きで書けることから海女さんが元の場所に無事戻ってこられるように、という魔除けの願いが込められています。こちらで授かれるこのお守りは海女さんの手作りです。ご利益も倍増しそうなお守り、肌身離さず持ち歩きたいですね。

願いは叶うもの？確実なことはわかりませんが、女性のパワースポット「石神さん」に訪れる参拝客は年々増加しています。口コミで「願いが叶った」という体験を報告する人が多数現れているからこそ、その信頼度は増しているようですね。願いが叶った後にお礼参りをした方の絵馬がびっしりとかけられているので、それが証拠でしょう。百聞は一見に如かずです！

また、著名人や有名人もお忍びで多数訪れているようです。お参り後のお話やニュースでもそのご利益が報告されています。

参道にあるカフェ「海女の家 五左屋」。2011年に築80年の昭和の古民家をリノベーションしてオープンしました。1階はお土産屋さん、2階は落ち着けるカフェになっています。バス待ちや参拝後の小休憩、お土産選びにぴったりのお店です。

カフェメニューでオススメなのがところてん。原料の天草100％を使って手作りで作られたところてんはゴロンと角切り。大きいので食べ応え十分です。牡蠣ポン酢かきな粉のどちらかを選んで召し上がれ♡ところてんの他にも真珠の粉が入ったアイス・パールラッテや鳥羽サイダーなど、ご当地ならではの味が楽しめますよ。

「海女の家　五左屋」に併設されている「オウサツキッチン0032 」。こちらのお店では、レインボー色のところてんが入った色鮮やかな”レインボーところてんサイダー”がいただけます。映えるサイダーを片手に、フォトジェニックな写真が撮れますよ♡甘さプラスしたい方は、クリームソーダにすることもできます。

伊勢自動車道「伊勢IC」下車、伊勢二見鳥羽ライン経由で約40分。石神さん周辺には無料の駐車場が４カ所あります。どちらの駐車場も石神さんからは徒歩約5分ほどですが、一番近いのが「相差海女文化資料館」の駐車場です。もし、資料館の駐車場がいっぱいだった場合でもその周辺に第1～3の専用駐車場があるので大丈夫。ただし、話題の場所だけに混雑している事もあるようなので、多少の待ち時間が必要な場合もあります。

公共交通機関を利用する場合は、JR・近鉄鳥羽駅から、鳥羽市かもめバス国崎行きでおよそ40分。「相差（石神さん前）」を下車、徒歩約7分です。往復でかもめバスを利用するなら、乗り降り自由の1日周遊券がお得ですよ。バスを降りた参道には上記で紹介しているカフェなどもあるので、時間調整もできますね。

ちょっと行きづらいところにあるからこそご利益がありそうですが、時間がとれない方は鳥羽駅前にある複合施設「鳥羽一番街」の石神さん出張所へ。祈願用紙や記入用の机も準備されています。石神さんに行ったつもりで心を込めて祈願しましょう。

女性の心強い味方「石神さん」。スッキリしない悩みや不安を吐き出して、気持ちを整理するのにもオススメの場所です。一度にお願い事できる事は1つだけですが、そのお願いが叶ったら必ずお礼参りしてくださいね。有り難いことにそうすれば、また次の願いを聞いてくださいます。海女の町に根付き信仰されてきた女神様にその願いを打ち明けてみてください。