2016年11月30日
3月に京都観光をするなら見逃せないイベント「京のひな祭り」と「狐の嫁入り巡行」
京都の3月は、梅と桜で賑わいを見せるだけでなく春の夜空を美しいライトアップが飾ります。また各所では、定例行事や季節の行事が行われるなど、どこに行っても楽しいイベントが盛りだくさん。3月の京都をゆっくりと堪能できるイベント紹介します。
上巳(じょうし)の節句とも呼ばれる桃の節句は、古代の中国三国志時代に日本に伝わったと言われています。季節の変わり目にあたる節分には、邪気が入り災いをもたらすと考えられており、旧暦のはじめ上句の巳の日に川で身を浄める禊をして、紙などで作った人形で身体を撫で、それを流したのが「流し雛」の始まりだそうです。
日本でも、これが伝わり人形を身代わりとして厄災を水に流す行事が行われるようになりました。平安時代には宴を催し、盃が浮かんで流れてしまう前にに詩歌を作り、できなければ盃を巡らす曲水の宴が行なわれていました。女の子の節句になったのは江戸時代からだそうで、紙の人形から今のような形になっていったそうです。
※松尾大社のひな祭りは2月28日から行われます。
舞殿で神事が始まり、お祓いや祝詞の奏上、巫女による『豊栄の舞(とよさかのまい)』が披露されます。榊(さかき)や季節の花を右手に持って舞うのが特徴的です。お天気の良い日なら、キラキラと本当に美しい光景を目にすることも。
受付で『お内裏様』や『お雛様』の描かれた可愛い短冊に、子供の名前や自分の名前を書き、松風苑内にある『曲水の庭』で流してもらいます。
お椀に乗せられたお雛様は、巫女さんが途中で引っかからないように棒で流してくれます。その後は、親子で吊り雛のペーパークラフト体験をぜひ。数に限りがあるので、お早めにどうぞ。
松尾大社 - MATSUNOO TAISHA
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流し雛が行われるようになったのは平安時代。子供の健やかな成長と健康を願って、小さな人形を子供の身代わりに川や海に流し厄を払います。下鴨神社では、まず御手洗社で神事を行い、その後に流し雛の儀が始まります。土で丸めた顔に胡粉を塗り、体は和紙で作った人形を(さんだわら)に乗せて境内の御手洗川で流します。
流し雛の儀が終わったら、一般の人たちも御手洗川で桟俵を流します。京都の人たちは桟俵は家に持ち帰り、家で飾ってから翌年に流しますが、観光で訪れた人はその場ですぐに流しても良いそう。ぜひ来年も、旅行をたてて持ち帰ってみてはどうでしょうか。
癒しの杜・京都の世界遺産「下鴨神社(賀茂御祖神社)」で神秘的なパワーを!
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下鴨神社(賀茂御祖神社)の詳細情報
下鴨神社(賀茂御祖神社)
- 住所
- 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
- アクセス
- JR京都駅から市バスで30分
- 料金
- 境内は自由参拝 その他 500円 大炊殿・御車舎の拝観
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幸運のご利益が授かると人気のハッピーカードが有名な「市比賣神社(いちひめじんじゃ)」。女人厄除けの大変珍しい神社です。桃の節句にぴったりの神社では、近くにある「ひと・まち交流館 京都」で、投扇興(とうせんきょう)が体験できます。平安貴族が屋内で興じていた優雅な遊びで、吉原では遊女との色っぽい遊びとしても人気があったそうです。
桐箱の枕に立てられた『蝶』と呼ばれる的に向かって扇を投げ、投げ終わった後の扇・蝶・枕の形によって得点が違い、より高い得点を獲得した方が勝利する遊びです。ほかに、双六(すごろく)や貝合わせなどの遊びも体験できます。
そして、最大の見所は十二単の着付け実演が行われ、その後に完成される「ひと雛」。三人官女、五人囃子も登場し、豪華になったひと雛では、五人囃子による雅楽の演奏に合わせて、三人官女の舞が披露されます。神事の後はお雛様になって記念撮影が可能です。
市比賣神社:女人守護・市場守護のいちひめ神社
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例年3月に開催される、灯りをテーマにしたイベント「東山花灯路」。期間中は、東山に淡い光が灯され、清水寺から八坂神社、青蓮院までの区間が幻想的な光に包まれます。
開催シーズンは、桜の開花前なので観光客も少なく京都も非常に静かです。東山には人気のスポットが多く集まっており、夜間拝観もできるので、カップルでの観光におすすめ。
無料でライトアップを楽しめるのは、清水寺の仁王門と西門、八坂の塔、八坂神社の西楼門、知恩院の三門のみ。ほかは、拝観料が必要になります。夜間拝観をメインに観光するのがベストでしょう。
幻想的な雰囲気なら、高台寺や青蓮院が素晴らしいです。清水寺も美しいのですが、こちらは桜の時期がもっとも見頃です。まず、光台寺から歩いて回るのが一番綺麗なコースです。
狐の嫁入り巡行は白無垢の花嫁狐の面をかぶり、知恩院三門から高台寺まで、人力車に乗って巡行します。提灯を持った人達も同行し大がかりなイベントとなっています。
五花街の舞妓による舞踊が八坂神社で行われ、自由に鑑賞することができ、その後に狐の嫁入りが行われます。八坂神社から、知恩院に移動すればすべてを見ることができますので、夕刻には八坂神社に足を運んでみてください。
ほかにも、長楽館をスクリーンに見立て、万華鏡映像が投影されます。無料で拝観することができますので、デートスポットとしても人気があります。
京都・東山花灯路
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京都 東山花灯路の詳細情報
まだ肌寒い京都の春は、観光客も少なくお目当てのスポットをゆっくりと鑑賞できる、観光におすすめの時期です。イベントには地元の人も多く訪れます。少し時間をずらせば、のんびり京都を満喫できます。御朱印集めに1日を費やしたり、桜のつぼみに心をはせたりと人それぞれの楽しみ方ができるので、いつもの旅行とは違ったルートを散策してみてはいかがでしょうか。