2017年01月27日

ちょっと贅沢に列車旅♪東北のおすすめ観光列車5選

ちょっと贅沢に列車旅♪東北のおすすめ観光列車5選

東北地方を走る電車は、車窓からの景色も抜群ですが、その土地ならではのユニークなサービスやグルメも人気があります。特に、ゆったりした気分で美味しいものも楽しみながら旅ができるリゾート列車は、一度は乗ってみたいものばかり。今回は、特に人気のある5つの列車をご紹介しましょう。

車窓の景色を楽しみながら、時にはのんびりと電車の旅を。

車窓の景色を楽しみながら、時にはのんびりと電車の旅を。1009311

出典:さくらんぼ♪さんの投稿

豊かな自然とおいしいものがたくさんある東北。旅行の際には、どうしても効率よいスピード感のある行程を立ててしまうものですね。でも、時には、あえてのんびりと車窓に広がる雄大な風景と向かい合いながら、ちょっぴり贅沢な時間を過ごすリゾート列車の旅はいかがでしょうか。東北の大地を走り抜ける人気のリゾート列車をご紹介しましょう。

SL銀河【岩手】

SL銀河【岩手】1008485

出典:ミカさんの投稿

2014年のデビューから、東北のリゾート列車の中でも不動の人気を誇るのが、こちらの「SL銀河」です。JR釜石線の「花巻駅」から「釜石駅」の間を約5時間かけて運航し、途中駅には民話の里として有名な「遠野」もあります。なお、運行シーズンや本数がかなり限定されているレアな列車ですので、ご注意ください。

SL銀河【岩手】1009096

出典:

客車をけん引するのは、こちらの「C58 239」というタイプを復元した蒸気機関車です。やっぱり蒸気機関車は、気品がありますね。見ているだけで、ワクワク、ドキドキしてきます。

SL銀河【岩手】1009100

出典:

この「SL銀河」のマークが素敵。黒光りする鋼の色によく似合います。本当に夜空へ向かって走り出しそうですね。まさに、銀河鉄道そのものの雰囲気です。

SL銀河【岩手】1009098

出典:

客車は、大正浪漫風。ちょっと高級感のある赤いシートと、オシャレな室内装飾に、思わず歓声をあげてしまいそう。

SL銀河【岩手】1009089

出典:

車窓の上部、網棚のところにはステンドグラス。素敵ですね!

SL銀河【岩手】1009090

出典:

車内には、宮沢賢治ゆかりの品がたくさん展示されています。ひとつひとつじっくり眺める時間はたっぷりありますよ。宮沢賢治の文庫本を一冊忍ばせて、乗りたいですね。

SL銀河【岩手】1009135

出典:18-105さんの投稿

1号車では、月や星に関する展示がありますが、SL銀河一番の見どころは、オリジナルのプラネタリウムです。世界で初めて光学式プラネタリウムが搭載された列車なんですよ。本格的なプラネタリウムを見ながら、賢治の郷へ向かいましょう。

TOHOKU EMOTION【青森・岩手】

TOHOKU EMOTION【青森・岩手】1008489

出典:bonzさんの投稿

2013年にデビューした走るレストラン「TOHOKU EMOTION」は、三陸の美しい海を眺めながら、東北の「食」を存分に楽しめるなんとも贅沢な列車です。JR八戸線の「八戸駅」から「久慈駅」の間をおよそ2時間で結びます。「八戸駅」からの往路でランチ、「久慈駅」からの復路でデザートブッフェが楽しめます。1月2月の運行はありません。3月からは、ほぼ毎週金曜日から月曜日にかけて、運行されています。

真っ白で美しい車体は、窓が大きくとられていて、車窓からの眺めを存分に楽しめる構造になっています。

TOHOKU EMOTION【青森・岩手】1008546

出典:

TOHOKU EMOTIONの車両には、東北各地のさまざまな伝統文化をとりいれています。1号車には、7室のコンパートメント個室席があり、高級感たっぷり。壁面のファブリックは、福島の「刺子織」がモチーフになっています。

TOHOKU EMOTION【青森・岩手】1008572

出典:

ゆったりと落ち着いた個室です。車窓の風景まで独占してしまったような気になります。家族やグループでの移動なら、ぜひ利用したいですね。ちょっとワイワイしていても、周りを気にせずに楽しめそうです。

TOHOKU EMOTION【青森・岩手】1008547

出典:

2号車はライブキッチンスペース。目の前で、コックさんたちが東北の食材を彩り豊かに盛り付けていく様子を見ることができます。どんなごちそうが出てくるのかな~♪と待ちきれない人は、ぜひのぞきに行きましょう。なお、この車両には、青森の「こぎん刺し」(キッチン背面)、岩手の「南部鉄」や青森の「南部姫鞠」(いずれもカウンター壁面)をモチーフとしていますので、そちらもじっくりご覧くださいね。

TOHOKU EMOTION【青森・岩手】1008550

出典:

3号車のオープンダイニングスペース。こちらの車両にも東北の伝統文化を見ることができます。床は、青森の「こぎん刺し」、照明は岩手の「琥珀」、そして什器の仕上げ材は宮城の「雄勝硯」をモチーフにしたデザインになっています。落ち着いたやさしい雰囲気です。

こちらは、ランチのお料理の一部。本当に電車の中?というレベルのお料理が次から次へと出てきます。こちらでは担当シェフが年に2回変わり、メニューは4回変わります。何度きても楽しめる工夫がいっぱいです。

TOHOKU EMOTION【青森・岩手】1008553

出典:

こちらは、デザート。写真だけ見ていたら、これが列車の中とはといも思えませんね。これに、三陸の雄大で美しい景色がプラスされるわけですから、満足しないわけがありません。

リゾートしらかみ【秋田・青森】

リゾートしらかみ【秋田・青森】1008491

出典:釜マニアさんの投稿

「リゾートしらかみ」の車体は3種類あります。オレンジ色の「くまげら」は2006年、ブルーの「青池」は2010年、そして2016年にデビューした「橅(ブナ)」はグリーンのテーマカラーとなっています。JR奥羽本線と五能線の「秋田駅」から「青森駅」までを約5時間で結ぶリゾート列車です。車両によって運航日が異なりますので、ご注意ください。

リゾートしらかみ【秋田・青森】1008527

出典:

今回は、人気の「橅(ブナ)」をご紹介しましょう。白神山地のブナの木立をイメージしたナチュラルグリーンのグラデーションに彩られた車体からは、森にいるような穏やかな安らぎを感じさせてくれます。

リゾートしらかみ【秋田・青森】1008528

出典:

内装には、「ブナ」や「杉」などの木材がふんだんに使われており、木のぬくもりを感じることができます。シートのデザインは、エネルギッシュな「東北の夏祭り」がコンセプト。イベントスペースも新しくなって、室内の雰囲気がさらに明るくなりました。

リゾートしらかみ【秋田・青森】1008532

出典:

今回、3号車にカフェカウンターが誕生。「ORAHO(オラホ)」カウンターでは、秋田や青森の「おいしいもの」を楽しむことができるようになりました。酒どころ秋田の銘酒たちもありますよ。

リゾートしらかみ【秋田・青森】1008535

出典:

木のぬくもりの感じられるカウンターに座って、ゆっくりといただくことができるのもうれしいですね。白神山地の自然水でいれたというコーヒーやスイーツなどもあります。

リゾートしらかみ【秋田・青森】1008536

出典:

リゾートしらかみの名物といえば、「津軽三味線」のミニコンサート。迫力ある演奏を聴きながら、日本海の風景を楽しみましょう。途中下車して、絶景の「千畳敷」や「青池」、日本海の夕日を眺められる「不老ふ死温泉」などに一泊するプランも人気です。

フルーティアふくしま【福島・宮城】

フルーティアふくしま【福島・宮城】1008493

出典:bata777さんの投稿

「TOHOKU EMOTION」が走るレストランなら、こちらは走るカフェ「フルーティアふくしま」です。2015年にデビューしたばかりですが、じわりじわりと人気を集めています。JR東北本線の「郡山駅」から「仙台駅」もしくは、JR磐越西線の「郡山駅」から「会津若松駅」間を、1時間から2時間ほどで運行しています。季節により、運行区間が異なりますから注意してください。土曜日と日曜日・祝日の運行です。

福島はフルーツ王国。もっとも有名な桃にはじまり、梨、柿、りんご、いちごなど、季節を通して新鮮な果物にあふれます。そんな福島県産のフルーツをふんだんに使ったオリジナルスーツを味わいながら、短い電車の旅を楽しむことができるのです。

旬の果物をつかったスイーツを2ついただくことができます。福島の人気店「fruits peaks」のオリジナルなので、県民にも人気の列車なんですよ。

フルーティアふくしま【福島・宮城】1008521

出典:

もちろんスイーツセットはドリンクつきです。アイスコーヒーやアイスティーは、ドリンクバーでおかわり自由です。カウンターでは、福島のお土産も購入できます。

フルーティアふくしま【福島・宮城】1008522

出典:

スイーツをいただきながらおしゃべりを楽しんでいればあっという間に目的地です。それでも、車内はこだわりの仕様。電車らしからぬゆったりソファーで、単なる移動時間がティータイムに変身!

とれいゆ つばさ【福島・山形】

とれいゆ つばさ【福島・山形】1008496

出典:ykm-zenさんの投稿

最後にご紹介するのは、新幹線のリゾート列車版「とれいゆ つばさ」です。2014年にデビューし、JR山形新幹線「福島駅」から「新庄駅」の間を約2時間で運行します。土曜日と日曜日に1往復している新幹線です。

とれいゆ つばさ【福島・山形】1008499

出典:

「とれいゆ」とは、列車の「トレイン」と、フランス語の「太陽」を意味する「ソレイユ」とをあわせてつけられた名前です。お座敷あり、足湯あり、もちろんおいしいものありで、まるで「走る温泉街」のような列車です。

とれいゆ つばさ【福島・山形】1008509

出典:

車内は、通常の新幹線とは異なり、かなりゆったりしたスペースです。大きなカバ材のテーブルが、解放感を感じさせます。座席は、列車の座席としてはめずらしい畳です。天井や座席には、山形のフルーツをモチーフとしたレリーフが装飾されていて、ちょっと高級感がありますね。

とれいゆ つばさ【福島・山形】1008510

出典:

名物は、なんといってもこの足湯(有料)。足湯につかりながら、車窓の風景を眺められます。目的地に到着するまでずっと入っていたいかも。

とれいゆ つばさ【福島・山形】1008518

出典:

温泉といえば、やはり記念になる温泉グッズ。使わずに持ち帰りたくなります。

とれいゆ つばさ【福島・山形】1008512

出典:

これが新幹線の車内だというから驚きですね。畳のお座敷に本桜のテーブル、これは飲まずにはいられない!

とれいゆ つばさ【福島・山形】1008506

出典:

山形は日本有数の「酒どころ」です。日本酒もワインも、この品揃え。目的地に到着するころには、すでに出来上がっていそうですね。酔っぱらって乗り過ごすことのないようにご注意ください。もちろん、果汁をたっぷりと楽しめるジュースもたくさんありますよ。

とれいゆ つばさ【福島・山形】1008507

出典:

一番の楽しみは、山形の食材をふんだんに盛り込んだオリジナルのお弁当でしょう。こちらの写真は、洋風のお弁当「はらくっちーな(米沢弁で、「おなかいっぱい」)」。「米沢牛メンチ」と、とれいゆつばさ限定の「天使のプリン 旬のフルーツのせ」がつきます。ご飯がいいなという方は、「ふるさと御膳 おしょうしなっし(米沢弁で「ありがとうございます」)」がおすすめ。こちらには、デザートにとれいゆつばさ限定の「シュークリーム 旬のフルーツのせ」がつきます。どちらも山形出身の料理研究家、「こうちゃん」のプロデュースです。

最後に

最後に1009299

出典:釜マニアさんの投稿

いかがでしたか?東北のおいしいものを味わいながら、ちょっとリゾート気分を味わうことができる電車の旅。速さを追及するのではなく、その土地その土地の風景を楽しみながら、のんびりと目的地に向かう旅もいいものですよ。

関連記事

関連キーワード