2017年05月11日
化石が数多く発見される北海道!化石を見ることができる博物館6選
2017年4月に日高地方のむかわ町で恐竜の全身骨格が発見され、化石に注目が集まっています。実は北海道各地で古代生物の化石が発見されているんです。恐竜やアンモナイト、今は絶滅した大型哺乳類など種類もいろいろ。大きな骨格は迫力満点。生きている姿を誰も見ていないのでどんな暮らしをしていたのか、なぜ姿を消したのか考えるほどロマンがたっぷり。今回は、北海道各地にある化石を見ることができる博物館をご紹介します。
#北海道むかわ町 山中の約7200万年前の #地層 から見つかった、頭部から尾部までの体長約8㍍と推定される #ハドロサウルス 科恐竜の化石。北海道大とむかわ町立穂別博物館の研究チームは、国内で発見された #恐竜 の全身骨格としては最大と明らかにしました(撮影・鈴木大介)<矢> pic.twitter.com/6a2yIKmi79
— 共同通信写真部 (@kyodo_photo) 2017年4月27日
日高地方のむかわ町で恐竜の全身の骨格が発掘され、化石に注目が集まる北海道。古代の生物の化石を目の当たりにするとロマンが広がります。そんな化石を見ることができる北海道の博物館をご紹介します!
まずご紹介するのは「むかわ町立穂別博物館」。むかわ町内で発見されたハドロサウルス科の恐竜を発掘しました。今、一番注目の博物館です。
むかわ町穂別(ほべつ)地区には、約1億年から7,000万年の白亜紀後期の地層が存在。そこから発掘された化石を中心に展示しています。1975年に穂別地区で発見された首長竜の化石などを展示。
今注目のハドロサウルス科の恐竜「むかわ竜」の骨格は、尾の一部のみが展示されています。全身の公開は研究中のためイベントのみの短い期間に限定。「むかわ町立穂別博物館」へお問い合わせを。
むかわ町立穂別博物館の詳細情報
三笠市の歴史を恐竜時代から現代まで幅広く展示している「三笠市立博物館」。その中でも1億年前の白亜紀の海をイメージした展示室が人気。
炭鉱の町でもあった三笠。石炭はもともと古代の植物が変質したもの。石炭がでるということは古い地層が残っているということでもあるんです。
ずらっと並んだアンモナイトのコレクションは圧巻。190種類600点も展示しており、その多くに触ることもできるんです。手で触れて、古代の生命の不思議を体感してください。
三笠市立博物館
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北海道の恐竜研究の拠点、北海道大学。北海道大学に理学部が設けられた1930年からこつこつと集められ続けられた化石。そんな北海道大学の研究成果を「北海道大学総合博物館」に展示してあります。
注目の1つは、「ニッポノサウルス」。日本の名前が入っているこの化石は1934年、当時は日本領だった樺太で発掘されたもの。日本人が初めて研究された恐竜で、北海道大学の恐竜研究の歴史を感じる資料です。
もう1つの注目は、デスモスチルスの化石。恐竜が絶滅した後の中新世に栄えた哺乳類の一種です。これも日本領だった当時の樺太で発掘されたもの。恐竜、化石の研究の一旦を覗くことができますよ。
北海道大学総合博物館
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美術館と博物館の2つの機能を持つ「滝川市美術自然史館」。高い天井の展示室内の上には地球の歴史が描かれ、それに見守られて急流などの化石を展示しています。
「滝川市美術自然史館」で見るべきものは、「タキカワカイギュウ」。500万年前に生きていた現代のジュゴンやマナティに似た動物です。1980年に滝川市内で発見され、地元人たちの熱意のもとで発掘されました。
Facebook更新!今回の“滝川の絶対”は「タキカワカイギュウ」!500万年前、滝川が海だった頃に生息していたジュゴンの仲間。滝川市美術自然史館でタキカワカイギュウに会えちゃいます^o^http://t.co/gYLdYSslx8 pic.twitter.com/0msTazRP62
— 滝川の絶対 (@mustoftakikawa) 2014年3月11日
「タキカワカイギュウ」の化石だけではなく復元模型も展示。体長8メートル、重さ約4トンにもなったという巨大な生き物でした。恐竜ばかりでなく古代の哺乳類の化石も必見です。
道の駅ふかがわ、たきかわに寄って、滝川市美術自然史館にやってきました!
— ラビエッタ (@rabietta5) 2014年7月29日
タキカワカイギュウ!500万年前、ここが海だった頃に住んでたんだって!!体長約8m! pic.twitter.com/Jtv1xrii4R
滝川市美術自然史館の詳細情報
2,800万年から2,400万年前は海だった足寄町(あしょろちょう)。海の底に積もった泥が化石を含む地層となって現在は陸上へ。そこで産出された化石を中心に展示されているのが「足寄動物化石博物館」。
発見されているのは今はいない大型哺乳類。特にデスモスチルスの標本が充実しています。現在は絶滅していないためその生きた姿は謎が多い生物。足寄からはデスモスチルスの祖先の化石が発見され、アショロアという名前が付けられています。どんな姿をしていたのか、どんな生活をしていたのか、なぜ絶滅してしまったのか?たくさんの説を分かりやすく展示しています。ミステリーに引き込まれますね!
足寄町の地層にはデスモスチルス以外にもクジラなど海に生きていた生物が化石となって多く含まれ、足寄動物化石群と呼ばれています。現代のクジラの骨とクジラの祖先の骨の両方を展示。
足寄動物化石博物館
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蘭越町(らんこしちょう)にある「貝の館」は徹底して貝にこだわった博物館。展示されている貝は、1,500種5,000点以上。建物も二枚貝の形をしているんです。
現在生きている最大の貝「オオジャコガイ」や4億年以上前のオルドビス期に生きていた「チョッカクガイ」の模型を展示に注目。身近な貝ですが、こんな大きくなる種類もあるんだとびっくりさせられますよ。
日本全国から集まった貝は、珍しいだけではなく形もとっても美しい物ばかり。「貝の館」で貝の魅力に浸ってみて。
貝の館の詳細情報
今も多くの化石が発見されている北海道。恐竜から絶滅した大型哺乳類まで、その化石を展示した博物館にお出かけしてみませんか。