2017年10月22日
京都・洛南エリアを観光するなら、厳選したおすすめスポット7選からぜひ!
京都の南、洛南は水が美味しいことからもお酒が美味しい土地としても知られています。また激動の幕末に命を懸けて戦った、志士の軌跡を辿ることができる魅力的なスポットがてんこ盛り!マニアックなスポットですが、新しい発見をすることができるところばかりですので、ぜひ時間をかけて散策してみて!
日本人には見慣れた真っ赤な鳥居も外国人には「エキゾチックでミステリアス」に見えるようで、日本で一番行きたいことろランキングでは常に上位にランクインするのが、この伏見稲荷大社です。インスタ映えすることからも、最近では若い世代に観光客も増えているとか。人気のスポットですから混雑していますが、ゆっくり参拝するなら早朝がおすすめです。
千本鳥居を抜けると『命婦谷』と呼ばれる場所にでます。ここは稲荷山を遥拝(ようはい)する場所で、ここにもたくさんの鳥居を見ることができます。ここからが、伏見稲荷大社の本来のパワーを頂きに、稲荷山へと登りましょう。
奥社奉拝所で参拝すると、『おもかる石』や『きつね絵馬』でパワーを頂き帰ってしまう人がおおいのですが、ここからが伏見稲荷大社の大きなパワーを頂ける場所。伏見稲荷大社を守るかのように大きな木々が広がっている、稲荷山へと登りましょう。稲荷山の途中には、『熊鷹社』や『こだま池』などのパワースポットもありますので、ゆっくりと休みながら歩いてみましょう。
稲荷山を一周し、三ツ辻からまっすぐ進むと荒木神社が見えてきます。この荒木神社には小さな神社『口入稲荷神社』があり、良縁・縁結びの恋愛パワースポットとして実は話題になっています。きつねの『口入』いわゆる仲人が、良縁を取り持ってくれるのです。口入人形は3体で一つのお守りになっているので、これを購入して口入稲荷神社で祈願し、願いが叶ったら神社に奉納するそうです。なんとか良縁をと思うなら、伏見稲荷大社から稲荷山に上がって祈願してみましょう。
伏見稲荷大社の詳細情報
伏見稲荷大社
- 住所
- 京都府京都市伏見区深草藪之内町68
- アクセス
- 1) JR奈良線稲荷駅から徒歩すぐで 2) 京阪電鉄京阪本線伏見稲荷駅から徒歩で5分 3) 市バス伏見稲荷大社前から徒歩で7分
- 営業時間
- 終日参拝可能
- 料金
- 自由参拝
あわせて読む
京都で異世界にタイムトリップ!不思議がいっぱいの「伏見稲荷大社」
境内には力強い神馬が参拝する人を迎えてくれるのが藤森神社。毎年5月5日の子供の日に駈馬神事が行なわれるなど、馬にちなんだ神社で、こちらは騎手や競馬ファンが参拝に訪れる場所でもあるんです。こちらの大きな鳥居をくぐって何か違和感を感じ、立ち止まる人は感がいいですよ。こちらの鳥居には『藤森神社』の額がないんです。
これを外させたのが、幕末には『壬生浪』と今日の人たちが揶揄した新選組の近藤勇。後水尾天皇直筆の額だったために、こちらには有力大名だけでなく多くの参拝者がおとずれました。天皇直筆の額の下を通るには、馬を降りてここをくぐらなくてはいけません。戦乱に巻き込まれた京都で、このようなのんびりしたことは相応しくないと外すように言ったそうです。今も額は掛けられることなく、当時の様子を表しています。
舎人親王(とねりしんのう)が神様の一人なことから、学問のご利益がある神社としても有名なのですがこの絵馬舎には馬の絵馬がたくさん奉納されています。もともとが拝殿だったそうで、『黒馬・白馬』の古い絵馬が飾られています。勝負事の祈願・受験などの人生の大勝負祈願に訪れてみたいですね。
征討将軍として早良親王が先勝祈願に訪れたのが、5月5日の藤森神社。そのことから駆馬神事が始まったそうです。神事としてはアクロバティックなもので、毎年多くの人が訪れています。幕末から第二次世界大戦まで、この周辺は軍事に使われていたことからも武士や軍人の賭け事や遊びがミックスさせ今の形になったそうです。
こちらは紫陽花の名所としても有名で、季節には美しい紫陽花の花が境内を埋め尽くします。皇室とのゆかりがあるこの藤森神社には、先勝祈願に訪れた武士や軍人がたくさん訪れました。ひと時の安らぎを求めて、ここで花や自然を愛でていたのだと思うと少し切ない気持ちになります。戦没者や歩兵連隊の石碑もありますので、そちらにも手を合わせてみてください。
藤森神社の詳細情報
伏見さんと藤森神社をじっくり楽しんだら、ブラブラと街中を散策してみましょう。洛南は酒造会社が多い場所で、甘く馴染み深い香りが流れてきます。薩摩島津伏見屋敷は、現在「松山酒造株式会社」の工場がある位置にあったそう。寺田屋で襲撃を受けた龍馬は、お龍の機転で難を逃れ材木小屋に隠れました。薩摩藩邸の留守居役であった、大山彦八が龍馬を見つけてここに匿ったのです。
伏見薩摩藩邸跡の詳細情報
すでに跡形もないのですが、幕末好き・龍馬好きには、関りのなる場所には足を運んでみたくなるものです。寺田屋で襲撃され、なんとか逃げおおせたものの龍馬は負傷し動けずにいました。たどり着いたのが、この材木小屋で来るか来ないか分からない助けを待っていたのですから、サスペンス顔負けの逃亡劇だったのでしょう。かなりの出血だったそうですから、昼間なら間違いなく見つかり命を落としていたかもしれません。
坂本龍馬避難の材木小屋跡の詳細情報
東本願寺第12世『教如(きょうにょ)上人』が創建したのが伏見御堂です。向島城の殿舎の遺構を移築したものが本殿とも伝えられています。慶応4年の鳥羽伏見の戦いでは、会津藩の先鋒隊が宿陣としたことから、それを偲んで石碑が立てられました。鳥羽伏見の戦いでは、多くの命が奪われただけでなくこの伏見御堂も戦火の犠牲になったのです。
会津藩駐屯地跡の詳細情報
寺田屋と聞けば『龍馬襲撃事件』で有名なので、幕末・龍馬ファンにとってはたまらないスポットです。この寺田屋は、龍馬だけでなく多くの志士が利用した旅籠。薩摩藩のリーダーである島津久光が、過激派の薩摩藩士の鎮圧に京都にやってきた時に、それを阻止すべく有馬新七を中心にした志士がここで密談を行っています。
これを聞いた島津久光は、過激派を鎮圧しようと薩摩藩より説得にいかせますがことごとく失敗。最後には自分を『弱虫』呼ばわりされとうとう切れてしまいます。同じ薩摩藩の内部争いで、ここでは何人もの志士の命が奪われたのです
この当時の寺田屋は鳥羽伏見の戦の戦火で全て焼けてしまい再建されています。寺田屋事件があった『寺田屋』は、現在碑がある場所に建っていました。残念ですが、寺田屋にある刀傷などはのちに再現されたものでありますので『イメージをえられる場所』として楽しんでください。ちなみに『八木邸』に残る、芹澤鴨が新選組に夜襲にあった時の刀傷は本物です。
寺田屋の詳細情報
『御諸神社(みもろじんじゃ)』と称していた御香宮ですが、御香水(ごこうすい)が湧き出し病人に飲ませると、たちどころに病が治ってしまったことから清和天皇(せいわてんのう)が御香宮の名を授けたのが始まりです。
主祭神は『神功皇后』で安産祈願のご利益があることでも有名。多くの妊婦さんがこちらに祈願にやってくる姿もみられます。豊臣秀吉が伏見城築城の守護神として勧請していますし、鳥羽伏見の戦いでは薩摩軍)の屯所としても利用されていました。優雅な名前とは裏腹に、戦国から幕末をここで見守っていたのです。
桃山時代の建築の特色でもある、極彩色彫刻の『鯉の瀧のぼり』など本殿・拝殿共に建築の美しさにも目を見張ります。平安時代からの日本の技術は、今でもこうしてみる事ができるのは本当に素晴らしいことですね。
徳川将軍家の産湯としても使われていた、御香水は伏見の七名水の一つです。こちらは飲み水としても、健康に美容にご利益があると話題ですが名水で占う『水占い』が人気です。水におみくじを浸すと、文字が浮き出るというシンプルな仕掛けですは霊水に浸して占うところがポイント。
おみくじを引いたら、裏庭に足を運びましょう。こちらは、伏見奉行『小堀遠州』が奉行所内に作った庭園で戦後に移築したものです。小さく落ち着いた庭で、華やかさはありませんが人柄を感じさせる静かな庭で穏やかな気持ちになります。
御香宮神社の詳細情報
御香宮神社
- 住所
- 京都府京都市伏見区御香宮門前町174
- アクセス
- 1) 京阪電車京阪本線伏見桃山駅から徒歩で5分 2) 近鉄電車京都線桃山御陵前駅から徒歩で5分
- 営業時間
- 9:00〜16:00
- 料金
- 大人 200円 庭園拝観料、境内参拝自由
京阪電車、地下鉄、近鉄など多くの電車が走っているので移動も特に不便を感じることがなくなりました。人気の伏見桃山エリアは、見所も多く十石舟で京都をゆっくり回るなど散策が楽しめます。歴史散策だけでなく、四季の美しい自然もたっぷり楽しんで帰りましょう。