※首里城公園は2019年10月の正殿火災の影響により立入制限がございます。
最新情報は、公式サイトにてご確認ください。
2016年04月09日
沖縄の世界遺産『首里城跡』の魅力を徹底解剖!パワースポットも要チェック!
沖縄の世界遺産と言えばなんと言っても「首里城跡」。沖縄では「沖縄美ら海水族館」と並ぶ人気の観光スポットです。そんな首里城は建物も見事ですが、パワースポットや年内通じてのイベントなど他ではなかなか味わえない魅力がたくさん!押さえておきたいスポットから意外と知られていない見どころなど徹底解剖してみたいと思います。
首里城公園
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「首里城跡(しゅりじょうあと、スイグスクあと)」があるのは那覇市首里。2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。日本の城では珍しく朱に彩られた王城としてもインパクトがあります。正殿は琉球王朝最大の規模を誇る建築物で、それがお目当てで訪れる年間観光者は約200万人以上にものぼります。昨年2015年4月には累計訪問者数が5千万人を越えました。そんな首里城の歴史、魅力、お楽しみ情報など盛りだくさんにお届けしたいと思います。
首里城公園 空からみた首里城 - YouTube
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「首里城」は、かつて海外貿易の拠点だった那覇港を見下ろすのに打ってつけの丘陵地にあります。首里城は中国の城の影響を大きく受けています。門などの建築物は漆で朱塗りされていたり、屋根の瓦は当初、高麗瓦を使用していました。(後には赤い琉球瓦を使用)装飾には国王の象徴でもあった龍が多用されていたことも中国の文化を醸し出す要因となっています。
ちょっとお堅い話になりますが、歴史を知っておけば実際に訪問した時にも感動がより効果的に!首里城の歴史を辿ってみましょう。
尚・巴志王(しょう・はしおう)が北山・中山・南山の三山を統一し琉球王朝がはじまりました。その際に王家の居城として首里城を使うようになりました。首里城が造られた年代は明らかではありませんが、発掘調査から14世紀末、三山時代には中山の城だったと推定されています。
戦前は正殿が国宝でしたが、1945年(昭和20年)の沖縄戦でほぼ崩壊、更に戦後に琉球大学が建設され完全破壊され、城壁や建物の基礎などが一部残るだけとなってしまいました。1980年前半に琉球大が西原町に移転することとなり、1989年(平成元年)から1992年(平成4年)に正殿・門・城郭などの再建が行われました。それと同時に1992年(平成4年)首里城公園が開園しました。現在見る首里城は、三度目の火災の後に再建された1715年から1945年(昭和20年)までの姿を基本に建築されました。
1972年(昭和47年):日本復帰後に国の史跡に指定
1999年(平成11年):都市景観100選を受賞。
2000年(平成12年):「琉球王国のグスク及び関連遺産群」としてユネスコ世界遺産に登録
2006年(平成18年):日本100名城(100番)に選定
補足しておくと、世界遺産登録は「首里城跡(しゅりじょうあと)」であって、復元された建物や城壁は世界遺産には含まれていません。
また、日本100名城ですが、沖縄県内では他に「今帰仁城(なきじんじょう)」と「中城城(なかぐすくじょう)」と併せて3つが選定されています。
首里城跡の入口と言えば守礼門(しゅれいもん)。2,000円札の絵柄にも起用されているので、見比べてみるのもいいですね。
広福門(こうふくもん)は、幸せを広げるという意味で名付けられたとされています。
奉神門(ほうしんもん)は、正殿へと向かう最後の門になります。この前までが無料区域です。夜はライトアップもされて綺麗ですよ。
なんといっても一番の見どころは「正殿」「御庭(うなー)」のあるエリアでしょう。正殿は沖縄で最大の木造建築物です。御庭で儀式が行われていた風景を想像すると神秘さにワクワクします。
正殿の瓦の枚数はどのくらいだと思いますか?なんとその数6万枚だそうです。
高台から出口となる久慶門(きゅけいもん)をのぞみましょう。晴れている日には那覇市内や海の見晴らしも最高です。
「正殿」にある一室・鎖之間(さすのま)は、国の名勝としても登録され、お茶処として開放されています。花ぼうる・くんぺん・ちいるんこう・ちんすこうなどの琉球菓子とさんぴん茶のセットでホッと一息、庭園を見ながらいただくことができます。店員さんの琉球衣装や和の落ち着いた空間がなんとも癒されます。
こちらには首里城の入場料を支払わないと入店できませんが、「首里城に来たら絶対にはずせない!」というリピーターも多いようです。年間パスポートを利用して訪れる方も多いとか。
首里城はもはやここの茶室で庭園見ながら御茶を飲むためだけに来てる気がする、これで310円で美味しいさんぴん茶がおかわりできるのは最高なのです pic.twitter.com/UUXQnYeMKC
— おしるこ@次は北海道のtheフェスタ (@oseruko2006) 2016, 1月 10
首里城 鎖之間 (さすのま) - 首里/喫茶店 [食べログ]
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首里城公園(有料区域) 開門の儀式 御開門式:ウケージョー - YouTube
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御開門式(うけーじょー)は奉神門前にて毎日8:25~8:45に行われる朝の儀式です。こちらは無料で見ることができます。開門後の約15分、御庭で琉球古典音楽や御座楽のBGMが流れるので、それも併せて楽しめます。琉球王朝時代の役人衣装を着たスタッフとの記念撮影をする方も多いようです。
「四つ竹」や「かせかけ」など、琉球舞踊を無料でお気軽にお楽しみいただけます。現在、1日3回、毎週4日(水・金・土・日)と祝日に開催されています。各回30分程度です。場所は系図座・用物座(けいずざ・ ようもつざ)で行われます。
琉球の伝統楽器と言えば「三線(さんしん)」の演奏体験ができます。毎週土日と祝日に1日2回開催され、先着5名様で予約はできないので早い者勝ちです。各回30分程度です。系図座・用物座で行われます。
クラシック系が主体の「サンセットコンサート」。月に1度、1日2回、首里杜館 (すいむいかん)1階無料休憩所にて行われます。各回30分程度です。
ライトアップは城郭外より無料で観覧できます。龍潭池(りゅうたんいけ)からの眺めが一番という方も多い人気スポットです。日没から24:00まで毎日点灯されます。昼と夜を比較してみるのも醍醐味です。
龍潭池から見る首里城は昼夜どちらも素敵!甲乙つけがたいですが、デートなら夜がロマンチックでしょう。
深く首里城を知りたいなら無料ガイドがおすすめです。解説を聞きながら城内を見学することができます。1日6回スタートしています。予約は受け付けていないようなので、サイトでチェックして集合場所へと向かいましょう。ただし、入場料金は支払わなければなりませんので要注意です。
首里城の無料ガイドサービス良かったわぁ。 pic.twitter.com/C31ke4UPTp
— minamint (@minamintchico) 2015年11月16日
ゆいレール(モノレール)のフリー乗車券(一日券・二日券)を提示すれば、団体料金の適用となります。ただし、1枚につき1回だけ有効となります。
ゆいレールの1日(2日)乗車券の効力は、「購入日+翌日まで有効」ではなく「購入時間から24(48)時間有効」
— みあびる (@miabiru) 2016年3月15日
つまり、昼過ぎに空港到着かつ翌々日夕刻出発の場合、2日乗車券を買った方が良かったりする pic.twitter.com/vU7dlL39Ny
沖縄都市モノレール「ゆいレール」
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首里城では、年間パスポートが販売されています。通常の2回分の入場料金で1年間何度でも入館できるので大変お得です。前述した「鎖之間(さすのま)」ファンの方にはたまらないサービスですね。
また、パスポートを更新すると以下の特典もあります。
・首里城公園直営売店のオリジナル商品が10%割引!
・抽選で年に4回、1万円分の商品券をプレゼント!
など、観光の方でも年に2回は首里城に行かれる方ならおすすめです。
首里城の有料区域入場料、年間パスポートおすすめです。二回で元とれるんじゃない?元とれなくても写真入りのプラスティックカード、観光地のメダルとかペナント?(古いな。。)とかを記念にする感覚で言えば、全然アリです。正殿内を見学してる間に出来るよ。
— soko (@soko_oshiro) 2015年1月3日
園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)は世界遺産に登録されている一つです。園比屋武御嶽とは、昔この石門の裏手にあった森のことを言います。王家ゆかりの、「伊平屋島(いへやとう)」から迎えた神が祀られているとされています。安全祈願にご利益があり、国王が巡礼に出かける時には必ず礼拝したそうです。現在でも地元の方々に御拝されるパワースポットとしても定評があります。
首里森御嶽(すいむいうたき)は要チェックです。天上の神が一番最初に降りた場所とされ、ここを中心に首里城が造られたと言い伝えられています。首里城の力の源となる強烈なパワーがあると注目されています。
城内で最も高い場所にあり、首里城最強のパワースポットとされている「京の内」。霊力のある聖域という意味をもちます。石垣に囲まれただけの場所で、建物は一つもありません。それもあり訪れる人がほとんどいません。
王国時代には神女達が神々との交信を行った言われています。
木が気を発した。琉球のパワースポットはなにかが違う。首里城京の内にて。 pic.twitter.com/Ib0qTdA4OO
— seiko (@onenessseiko) 2015, 10月 18
時間が許せば城壁の廻りを1周してみるのもおすすめです。少し歩くだけで色々な風景を楽しめて飽きないですよ。
美しい城壁の絶好アングルが見つかるかも!この高さならどんなに運動神経良い敵軍でも登りえなかったでしょう。
円覚寺の前にある弁財天堂でちょっとブレイクもいいかも!
世界遺産の一つ「玉陵(たまうどぅん)」にも足を延ばしてみましょう。首里城の守礼門からは歩いて5分くらいの場所にあります。第3代「尚真王(1477年~1526年トップをつとめた)」が、父である「尚円王」を葬るために造られたお墓です。言われなかったらお墓だってわからないくらいの独特な特徴です。資料館も隣接されていますので併せてご覧いただけます。
首里城公園 新春の宴 ~首里城で迎える初春の慶び~ - YouTube
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新春の宴(しんしゅんのうたげ)は、正月元旦から3日間行われます。国王をはじめとする役人たちが、御庭(うなー)に整列する年初めの行事が盛大に行われたそうです。中国に影響された厳粛でダイナミックな儀式を楽しむことができます。国王と王妃との記念写真も撮ることができます。甘酒とお茶の振る舞いもあるようです。良い年明けを迎えられそうですね。
首里城公園 百人御物参(ももそおものまいり) - YouTube
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百人御物参(ももそおものまいり)は、1月下旬の2日間行われる儀式です。神女により「国王の長寿」「子孫の繁栄」「航海での無事帰国」「国の安全」「豊作」などが祈願され、首里城や周辺の聖域となる御嶽(うたき)を巡拝する行事です。
首里城公園 中秋の宴 ~中秋の月下 華麗な宴に酔いしれる~ - YouTube
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中秋の宴(ちゅうしゅうのうたげ)は、毎年9月に行われる行事です。琉球舞踊には人間国宝とされる方がおり舞と演奏が披露されたり、年に1回この日に、国王と王妃を選出する大会が行われます。通常の閉園時間後に首里城でゆっくりできる貴重な日です。しかも入場料は無料という太っ腹、超おすすめです。
首里城公園 冊封使行列・冊封儀式 - YouTube
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首里城祭は10月に3日間行われています。首里城跡で行われる儀式や、国際通りで派手に行われる「琉球王朝絵巻行列」などが見どころです。琉球衣装に包まれた数百人の行列に圧巻!まるでタイムスリップしたような気分になってしまいます。
首里城公園 琉球王朝祭り首里 古式行列 - YouTube
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「古式行列」は首里城正殿前御庭~守礼門~龍潭通りを、琉球国王の正月三日に行われた初行幸である「三ヶ寺参詣行幸(首里城下にあった三つのお寺を参詣した)」の行列を再現したものです。
【車・レンタカー】
那覇空港からは国道58号線を北上、泊交差点を右折し、県道29号線を直進して右側になります。
【ゆいレール(モノレール)】
始発駅「那覇空港」駅から乗車、終点の「首里」駅までの所要時間約27分、「首里」駅から守礼門までは徒歩15分ほどです。
【バス】
市内線(1、14、17)番、市外線(46)番に乗車し、首里城公園入口バス停にて下車、徒歩約5分で守礼門に到着。
首里城下町線(7、8)番に乗車し、首里城前にて下車、徒歩1分で守礼門前に到着。
市内線(9、13)番、市外線(25、97)番に乗車し、山川バス停にて下車、徒歩約15分で守礼門に到着。
1992年(平成4年)に現在の姿に復元されたのと同時に、翌年1993年(平成5年)にNHK大河ドラマ「琉球の風」の舞台にもなったことで全国的にも関心を深めた「首里城跡」。その歴史と見どころは深いものがあります。観光で訪問される際には、事前に首里城の知識をチェックされると一層感慨深い味わいを得ること請け合いです。充実した旅行のスパイスに首里城跡を旅のスケジュールにいれてみてはいかがでしょうか?
首里城公園 ‐ 琉球王国の栄華を物語る 世界遺産 首里城
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