2018年05月25日

ドッキリあり、ほのぼのあり…!京都にある“不思議伝説”めぐり

ドッキリあり、ほのぼのあり…!京都にある“不思議伝説”めぐり

あなたは不思議な話は好きですか?今回は、京都のあちこちに伝わるちょっと不思議な伝説のあるスポットをご紹介します。メジャーな観光スポットはもう制覇しちゃった!という京都ツウな方は、京都にある「不思議伝説」をめぐってみましょう。七不思議や言い伝えを知ると、そのスポットの魅力にもっと触れられるかも…!

不思議な伝説のあるスポットを歩こう

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出典:

京都観光といえば神社仏閣めぐりを抜きにして語れませんが、今回は不思議な伝説が残るスポットをご紹介します。ちょっと怖い伝説から、心がほっこりする優しい言い伝えまで、さまざまな不思議を探して歩いてみましょう。

1,知恩院の七不思議

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出典:ginkosanさんの投稿

浄土宗総本山・知恩院は、徳川家から手厚く庇護された由緒ある寺院です。御影堂・三門など多くの国宝や重要文化財があります。古くから伝えられてきた、鶯の鳴き声に似た音が出る「鴬張りの廊下」や、「白木の棺」「左甚五郎の忘れ傘」「抜け雀」「三方正面真向の猫」「大杓子」「瓜生石」の七不思議でも有名です。

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出典:

一番わかりやすいのが、黒門への路上に埋まっている「瓜生石」で不思議な石として知られています。「この石から瓜のつるが伸びて実がなった」「石の下に抜け道があり、二条城まで続いている」など、さまざまな言い伝えが残っているんです。

知恩院の詳細情報

知恩院

住所
京都府京都市東山区林下町400
アクセス
JR京都駅から市バスで25分
営業時間
9:00〜16:30 16:00受付終了
料金
400円 方丈庭園 その他 300円 友禅苑庭園拝観料

2,永観堂の七不思議

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出典:キューピーさんの投稿

境内を埋め尽くす約3,000本もの紅葉の名所であり、優しげな表情の「みかえり阿弥陀」でも知られる「永観堂(禅林寺)」。こちらにも「悲田梅」「臥龍廊」「三鈷の松」「火除けの阿弥陀」などの、七不思議ともいわれるさまざまな不思議な言い伝えが残っています。

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出典:RYOmさんの投稿

こちらは開山堂につながる階段状の廊下「臥龍廊(がりゅうろう)」。険しく複雑な形の山肌に沿って造られたために、龍のように激しくうねっています。なお臥龍廊は木を組んで造られていて、釘が1本も使われていないのも見どころ。まるで龍の体の中を歩いているような、不思議な感覚になりますよ。

永観堂 (禅林寺)の詳細情報

永観堂 (禅林寺)

住所
京都府京都市左京区永観堂町48
アクセス
JR京都駅から市バスで30分 - 地下鉄東西線蹴上駅から徒歩で15分
営業時間
9:00〜17:00 (拝観受付終了は16:00)
料金
子供 400円 (小中高生) 大人 600円 備考 寺宝展開催期間のみ1,000円

3,鉄輪の井戸・命婦稲荷社

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出典:

烏丸線・五条駅から徒歩5分ほどの「鉄輪の井戸(かなわのいど)」は、「命婦稲荷社」のある場所にあります。命婦稲荷社は細い道を入ったところにあるので、ちょっとわかりにくいかもしれません。こちらは縁切りのご利益があるとしても知られている場所です。

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出典:

昔ある女性が自分を捨てた夫を祈り殺そうと“丑の刻参り”をしたものの途中で力尽き、この井戸のあたりで亡くなった(または井戸に身投げした)と伝えられています。これには諸説ありますが、この言い伝えにより、縁切りのスポットとして知られています。相手にここの井戸の水を飲ませると悪縁が切れるとされていますが、現在は飲用禁止となっているのでご注意を。

命婦稲荷社の詳細情報

命婦稲荷社

住所
京都府京都市下京区堺町通松原下る鍛冶屋町

4,弁慶石

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出典:

京都市役所前駅から徒歩約7分ほどの商業ビルの前に立つ、高さ1mほどの弁慶石。かの有名な弁慶は少年時代にこのあたりに住んでおり、この石をとても大切にしていたそうです。男の子がこの石に触れると、「弁慶のように力持ちになる」という言い伝えが残されています。

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出典:

弁慶の死後、この石は別の場所に移されました。ところがある日「三条京極に行きたい」と石が泣き声をあげ、さらに熱病まで流行り始めました。弁慶の祟りを恐れた人々が石を三条京極に戻すと、石はぴたりと泣き止んだと伝えられています。

弁慶石の詳細情報

弁慶石

住所
京都府京都市中京区三条麩屋町東北角

5,猫の恩返し・称念寺

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上京区にある「称念寺(猫寺)」には猫の恩返しで栄えたお寺としても知られています。その昔3代目住職は、貧しい暮らしながら愛猫と食べ物を分け合い慎ましく過ごしていたそうです。ある夜、住職が疲れ果ててお寺に戻ると、月光の下で猫が美しい姫に化けて舞っている様子が見え、住職は呑気な猫に腹を立てて追い出してしまいました。

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数日後住職の夢に猫が現れ、「明日寺に訪れる武士を丁重にもてなすように」と告げられ、翌日本当に松平家の使いが寺に来て、亡くなった松平の姫の葬儀を住職に頼んだそうです。これが縁で称念寺は松平家から庇護され、栄えたと言われています。写真は、住職が猫を偲んで植えた「猫松」。その不思議な猫の恩返しを感じに、訪れてみてはいかがでしょうか?

称念寺の詳細情報

称念寺

住所
京都府京都市上京区寺之内通浄福寺西入上る西熊町275

6,六道珍皇寺

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東山エリアにある「六道珍皇寺」は、“この世とあの世の境目”や“冥界への入口”とも言われてきました。百人一首でも知られる平安時代の官僚・小野篁が、境内にある井戸を使ってこの世とあの世を自由に行き来していたとも伝えられる場所です。

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昼は朝廷に出仕し、夜は「黄泉がえりの井戸」からあの世に行って閻魔大王のもとで働いていたとされる小野篁。今で言うダブルワーク?!とも思えますね。この不思議な伝説を体感しに行ってみるのも良いかも♪

六道珍皇寺の詳細情報

六道珍皇寺

住所
京都府京都市東山区東大路通松原西入北側小松町595
アクセス
京阪本線清水五条駅から徒歩10分
地獄をのぞき見?京都のちょっと怖いスポット「六道珍皇寺」

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7,一条戻橋

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堀川にかかる一条戻橋には「葬送の列が橋を渡ると死者が蘇った」や「渡辺綱が橋のたもとで鬼女を退治した」などのさまざまな伝説が残っています。「戻る」ことを避けるため、花嫁行列や嫁入り前の女性はこの橋を避けて通ったそうで、現在の嫁入りや葬式の列もと通らないことが習わしになっているんです。

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出典:

橋のすぐ近くの晴明神社境内に、先代(~平成7年)の戻橋の欄干を使った縮小版レプリカが復元されています。隣には式神の石像が置かれていますが、安倍晴明が戻橋の下に式神を封じ込めたこと伝説なども関係しています。

一条戻橋の詳細情報

一条戻橋

住所
京都府京都市上京区堀川下之町
アクセス
JR京都駅から市バス9系統堀川通西賀茂車庫前行きで20分、一条戻り橋下車すぐ

8,猿が辻・京都御所

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出典:

京都御所の北東角にある、不自然に塀がへこんだ場所が猿が辻です。古くから北東の方角は鬼門と呼ばれ、御所に鬼が入り込まないように塀の角をへこませました。そして、「(災いが)去る」ことを願って猿の像を安置しました。

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出典:

瓦の下の金網をのぞくと、烏帽子をかぶった猿の木像が見えます。この猿はもともと「日吉大社」のお使いとしてこの場所に安置されましたが、夜になるとふらふら遊びに行くようになったことから金網に閉じ込められたという言い伝えが残されています。

猿ヶ辻 (京都御苑内)の詳細情報

猿ヶ辻 (京都御苑内)

住所
京都府京都市上京区京都御苑3

9,鵺の森・大将軍神社

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出典:

東山区にある「大将軍神社」には、かつて「鵺の森」がありました。この場所は弓の名手・源頼政が鵺退治をしたという伝説があることで有名です。不気味な声で鳴く鵺(ぬえ)は、平安後期に現れたとされる妖怪として言い伝えられています。

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出典:

「鵺の森」そのものはすでに姿を消して久しいものの、左奥の大イチョウ(樹齢800年)が当時の名残をとどめています。夜になると、おどろおどろしい巨木の影と風に吹かれる枝の音がなんとも不思議に感じてしまうかも…!

大将軍神社の詳細情報

大将軍神社

住所
京都府京都市東山区三条大橋東三丁目下る長光町640

10,蛸薬師堂 永福寺

10,蛸薬師堂 永福寺1589643

出典:

新京極通に面した「永福堂」には、かつて親孝行な僧が住んでいました。看病を続けていた病気の母に「タコが食べたい」と頼まれた彼は、躊躇しながらもタコを買いに行きました。しかし、殺生を禁じられた僧は魚屋で買い物などできないはず…。彼は人々に取り囲まれ、荷物を見せろと責められてしまったそうです。

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出典:

「病気の母のために殺生をお許しください」と薬師如来に祈りつつ僧が荷物を開くと、そこには輝く八軸の経巻が入っていました。奇跡を見た人々は皆手を合わせ、僧の母の病気もすっかり治ったという言い伝えがあります。永福堂の如来様はいつしか蛸薬師如来様と呼ばれるようになり、心身の病気平癒にご利益があるとされています。

蛸薬師堂の詳細情報

蛸薬師堂

住所
京都府京都市中京区新京極通蛸薬師上ル東側503
アクセス
阪急京都線河原町駅から徒歩5分

まとめ

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出典:夏花火さんの投稿

古くから多くの人々の生活が息づいてきた京都には、まだまだたくさんの伝説が残っています。小さな神社や細い路地なんかをぶらぶら歩いていると、意外な言い伝えが見つかるかもしれません。

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