【全国】鏡合わせの世界に出会える！心震える絶景スポット10選

出典：hidecyさんの投稿

最近、「リフレクション」という言葉を耳にすることはありませんか？「リフレクション」という単語を訳すと、”反映・反射”といった意味。SNSの普及により、リフレクション撮影を楽しむ人たちが増えています。ガラスや水面などに人や風景が移り込む世界は、とても神秘的。何気ない風景だって、水面などに鏡のように映り込めばハッとさせられる絶景に変身してしまいます。静かな水面に映り込む朝焼けや夕焼け、猛々しい山々。そんな景色を眺めていると、日々のストレスで凝り固まってしまった心も解きほぐれていくはずです。

出典：ぴーやま0307さんの投稿

そこで、今回は、全国にある鏡合わせの世界を見ることのできる全国のスポットを北から順にご紹介。さらに、リフレクション撮影のコツもお伝えいたします。それでは、メモのご準備を。

出典：m-hillさんの投稿

アップル社のiOSの壁紙写真に作用されたことで、世界的に有名になった北海道・美瑛町の「青い池」。5月中旬から6月下旬に見られる池は、ため息がでるほどの美しさです。その美しいコバルトブルーの水面に、立ち枯れのカラマツや空が反射。上下逆さまの景色が広がります。そんな「青い池」の鏡合わせの世界を見られるのは、快晴で無風の日。しかも、日が昇る前がおすすめ。とても幻想的で感動しますよ。

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撮影場所は、「青い池」の散策道突き当りの角地。もちろん、大人気のスポットなどで早く行くのが必須です。手持ちでも十分素敵な写真を撮れますが、三脚があればより素敵な写真を撮ることができますよ。絵葉書のような一枚をぜひ撮ってみて。

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「弘前公園」は、青森県弘前市にある公園。毎年春になると約50種類、2,600本もの桜が咲き誇る全国的にも人気の桜スポットです。それもそのはず、弘前公園の桜は”日本三大桜名所”と、”日本三大夜桜”のダブル指定。『弘前さくらまつり』には、約246万人もの人がお花見に訪れるというから一生のうちに一度は行きたい桜の名所です。『弘前さくらまつり』の見どころは、なんといっても弘前城の外堀で見られる桜の木のリフレクション。特に夜桜のリフレクションは、漆黒の水面にピンクに咲き誇る桜が移り込みとっても妖艶。ゾクゾクする美しさです。

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この妖艶な鏡合わせの世界を撮るコツは、桜がお堀に移り込む面積を大きくするために、できる限りローアングルで撮ってみましょう。撮影は、早朝、夕暮れ、ライトップの時です。素敵な一枚を撮ってみて。

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晴海ふ頭にあるオブジェで「風媒銀乱」が、スタイリッシュな鏡合わせの世界を作り出します。晴海ふ頭のシンボルである風媒銀乱は、ステンレス製の立方体が海風に吹かれると回転するというもの。人工池に設置されている風媒銀乱は、マジックアワーの時間になると都会的なリフレクションを見せてくれます。バックに、高層ビル群とレインボーブリッジが立ち並び、風媒銀乱が人工池に移り込みます。マジックアワーならではの空の美しいグラデーションと一緒に見るリフレクションに、感嘆のため息がでます。

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「風媒銀乱」の鏡合わせの撮影は、広角カメラがあるといいかも。風媒銀乱の正面に立って、水面ギリギリの場所でカメラを構えるとクールな写真が撮れますよ。もちろん、どんな角度からとっても都会的な写真になるのも風媒銀乱のいいところ。

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「精進湖」は富士五湖の中でも一番小さな湖。そのため、河口湖や山中湖に比べてメジャーな観光スポットといえないかもしれません。でも、富士山が湖に映る鏡合わせの風景を見るなら、「精進湖」がダントツおすすめ。なぜって、富士五湖の観光スポットとしてメジャーでない分、観光客で賑わうということがないので静かな環境の中でリフレクションを楽しめるからです。「精進湖」ではキャンプもできるので、朝焼けの逆さ富士や夜空の逆さ富士をじっくり堪能して。そのままの自然が残る精進湖で世界に誇る絶景を楽しむ贅沢な時間を過ごせます。

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夜の逆さ富士を撮るときは、月が出てない夜がおすすめ。夜の湖面に映る富士山と星空という宇宙規模の鏡合わせの世界を撮ることができちゃいます。

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長野県の戸隠高原にある「鏡池」。ここのリフレクションが、まるで海外のような風景と評判なんです。「鏡池」は、その名の通り風のない穏やかな日には、水面が周囲の木々や空を映し出す鏡のようになります。新緑の季節には瑞々しいグリーン、そして紅葉の季節は華やかに色づくブナやカエデといった黄色やオレンジの景色を水面に映すのです。それらの美しい景色をバックアップするかのように、戸隠連峰が水面に静かに映ります。池の周りに整備された遊歩道を散策すると、気分はハイジ。スイスの高原を訪れたかのような清々しい気分に浸ることができます。

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絵画のように美しいこの景色は、絶対にカメラに納めたくなるはず。コツは、池に設置された人工物をフレームからハズすこと！そして、標高約1,200mの高原に吹く風がおさまるのを待つことです。素敵な写真を撮れますよ。

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松本城は、大天守・乾小天守（いぬいこてんしゅ）・渡櫓（わたりやぐら）・辰巳附櫓（たつみつけやぐら）・月見櫓（つきみやぐら）で形成されている五十六層のお城です。戦国時代の天守がそのまま残っている珍しいお城。そのため、国宝に指定されています。黒と白のコントラストの美しさには定評があります。戦国の世に建ち続けたお城だけあって、品格があってクールな雰囲気。お城を眺めているとキリっと身が引き締まる思いに駆られます。そんな松本城の鏡合わせの景色は、本当に美しい。しかも見る角によって、その雰囲気が変わるから写真家たちに人気です。

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ローアングルでお城のリフレクションを撮ってみましょう。カッコよく撮るコツは、お城を主題に副題をはっきりさせて撮ること。例えば、お堀をスイスイと進む白鳥を副題にお城を撮る。または、北アルプスを副題に撮ってみる。この一工夫でイケてるリフレクション写真が撮れます。カメラ片手にお堀を歩き回ってカッコいい写真を撮ってみては。

出典：nuuさんの投稿

富山県の黒部渓谷、三重県の大杉谷とともに日本三大渓谷のひとつとして知られている「清津峡（きよつきょう）」。その「清津峡」にあるのが「清津峡渓谷トンネル」です。トンネル全体をひとつのアートとして捉えている「清津峡渓谷トンネル」。トンネルの一番奥に位置する”パノラマステーション”で、鏡合わせの美しい清津峡を見ることができます。床一面に水が張られ水盤に。その水盤に、清津峡の美しい風景が移り込むんです。

出典：Russellさんの投稿

ここからのリフレクション風景は、誰が撮ってもキレイに撮れること。清津峡が映し出された鏡合わせの景色にぼーっと見とれたあとは、リフレクション写真をいっぱい撮りましょう。撮影のポイントは、水盤の水平線を画面の真ん中にもってくること。そうすればスマホでも簡単にフォトジェニックな写真が撮れますよ。あまりに簡単過ぎて、カメラの腕に自信がついちゃうかも。

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日本の”ウユニ塩湖”と呼ばれる香川県三豊市（みとよし）の「父母ヶ浜」。約1kmのロングビーチの父母ヶ浜は、”日本の夕陽百選”にも選ばれた美しい夕日が見られる海水浴場です。素朴な海水浴場でしたが、南米ボリビアの”ウユニ塩湖”のように美しい水鏡が見られると、SNSを中心に一気に火が付きました。父母ヶ浜は、干潮時にあちこちに潮だまり*ができます。潮だまりが水鏡となり、水側に佇む人などのシルエットを映し出します。しかも、上下対称にクッキリ。マジックアワーになれば、薄暮の空の美しいグランデーションと相まってそれはため息が出る美しさです。

＊潮だまり…干潮時に凹地に海水が残ってしまった場所

出典：XVGさんの投稿

ドラマチックなリフレクションを撮るポイントは、人物を影絵みたいに撮ること！つまり、海をバックに逆光で撮影することです。さらに、水面ギリギリのローアングルを狙って。そして、スケール感を出すためにズームしすぎないことです。スマホで撮る時には、グリッド線を表示させて水平をしっかりと取るといい画が撮れますよ。

出典：いがっちさんの投稿

「篠栗九大の森」は、九州大学の敷地内にある森。最近、この「篠栗九大の森」がSNSから火がつき世間をざわつかせているんです。落羽松（ラクウショウ）って植物をご存じですか。北アメリカ原産の落葉針葉樹で池のほとりなど根元が水に浸かった状態で自生する木なんです。池の中からスッと生えるチェスの駒のような落羽松が、緑色の湖面に映り込む様子が神秘的と話題に。水面をのぞき込むと、水面下にもうひとつの世界があるような現実離れした美しい景色なんです。どこからか「もののけ姫」が現れそうな雰囲気。

出典：faust_arpさんの投稿

「篠栗九大の森」のリフレクション撮影には、ちょっと苦労してしまうかも。理由は、暗いところと明るいところの差が激しいため。カメラで撮影するなら一回一回撮影のたびに、カメラ設定をすること大切かも。写真撮影が難しい時には、いっそ撮影は諦めて目の前の現実離れした不思議ワールドを楽しんでみては。

出典：yutakanayuさんの投稿

毎年秋になると、佐賀県の嘉瀬川河川敷では「佐賀インターナショナルフェスタ」という熱気球の国際大会が開かれます。色とりどりの気球が、佐賀の青空に舞い上がる姿は圧巻の光景。それ以上に人を惹きつけるのが、嘉瀬川の水面に映るカラフルな気球です。赤や黄色、白や青といった色とりどりのバルーンたちが鏡合わせのように水面に映る様子は、どこか可愛くってメルヘン。見ているとほっこりしちゃいます。夜になると、全ての気球が河川敷に係留。バーナーの赤い炎に照らされライトップされた気球のリフレクションが、昼間と打って変わって幻想的です。

出典：photo@fukkeyさんの投稿

このような素敵なリフレクションを撮影するには、会場となっている嘉瀬川河川敷の対岸に行くのがポイントです。

出典：Ohtsukaさんの投稿

水鏡に映し出される絶景。上下が反転した世界って、なぜこんなに人を惹きつけるのでしょうか。鏡合わせの景色は、心の奥底からの感動を与えてくれます。そっくりそのままの景色なのに、ひとつは実在して、もうひとつは実在しない。この不思議が私たちの心に何かを訴えているのかもしれませんね。日本でしか見ることのできないリフレクションの絶景。そんなスポットを巡る旅なんていうのも、いいものですよ。