阿寒湖での大人旅に。アイヌ文化を感じる高級旅館「あかん鶴雅別荘 鄙の座」

釧路空港から車で約1時間ほどの場所にある「阿寒湖（あかんこ）」は、国立公園に指定されている自然豊かな観光地。湖畔にはアイヌ文化を紹介している集落「アイヌコタン」もあり、北海道の大自然と独自の文化の両方を感じることができます。近くには温泉街もあり、湖を眺めながらゆったりと温泉に浸かることができます。日常を離れて、北海道の自然と文化、そして温泉に癒されてみませんか？

この記事では、大切な人との阿寒湖旅行におすすめの高級旅館、「あかん鶴雅別荘 鄙の座（ひなのざ）」をご紹介します。中学生以下は宿泊不可の落ち着いた雰囲気で、大人の贅沢な旅にぴったりですよ。阿寒湖の楽しみ方から、お宿の魅力、おすすめの過ごし方までたっぷりご紹介するので、ぜひお宿選びの参考にしてみて下さいね。

「阿寒湖」は道東を代表する観光地のひとつで、国が管理する貴重な「阿寒摩周国立公園」内にあります。眺めているだけで心が洗われるような、美しい風景に出会うことができますよ。気軽に楽しむなら観光船でのんびりと。もう少し自然を感じたいなら、サイクリングやフィッシング、トレッキングなどの体験コースに参加するのもおすすめです。

秋は紅葉が見事ですし、冬は貴重な自然現象が見られることもあるので、全シーズン通して満喫できますよ。また、阿寒湖といえば特別天然記念物のマリモが生息していることで知られています。「マリモ展示観察センター」でかわいらしい姿を見ることができますよ。マリモをイメージしたお土産も多く、旅のお土産にぴったりです！

阿寒湖の南岸、阿寒湖の温泉街から徒歩2～10分ほどの場所には、アイヌの方々の集落があります。「阿寒湖アイヌコタン」という人気観光地で、民芸品店や飲食店、伝統舞踊や人形劇などを鑑賞できるシアターなどが並んでいます。楽しくアイヌ文化にふれることができますよ。

阿寒湖観光をたっぷり満喫したら、温泉宿でのんびり体を休めましょう。阿寒湖周辺は火山帯であることから、天然温泉が湧出しています。湖の南側に温泉街があり、風景を眺めながらのんびりと温泉旅を楽しめますよ。今回ご紹介する「あかん鶴雅別荘 鄙の座」は、温泉街の中心地に佇んでいます。落ち着きと高級感のある雰囲気で、大人カップルや夫婦が静かに過ごすのにぴったりですよ。

入り口を抜けると、神秘的な雰囲気のギャラリー「湖森の座」があります。阿寒の森を再現したような空間で、"森の守り神"とされるシマフクロウの彫刻が飾られていますよ。羽を広げた姿は、まるで「ようこそ」と出迎えてくれているかのよう。滞在への期待が高まりますね。

「あかん鶴雅別荘 鄙の座」は、中学生以上限定の大人のための宿。全25室と少なめで、全てがスイートルームの贅沢な造りとなっています。レイクビューの落ち着いた環境で、ゆったりと優雅な気分で過ごせますよ。

館内は和モダンな雰囲気で、木の温もりが心地よい空間です。お部屋に移動する前に、まずは湖が見えるロビーラウンジでひと休みしてはいかが？ ウェルカムドリンクとスイーツをいただきつつ、まったり。寒い日には足湯で温まるのもおすすめです。大切な人と、穏やかな時間が過ごせそうですね。

嬉しいのが、滞在中は無料でドリンクを楽しめること。足湯スペースや大浴場、お部屋の冷蔵庫内の飲み物、夕食時やバーラウンジのドリンクまで、基本無料なんです！ ソフトドリンクはもちろん、ビールやワイン、ウイスキー、日本酒、梅酒、カクテルもあり、どれも種類豊富ですよ。お宿に到着してすぐに乾杯してもOK。ほろ酔いの良い気分で、滞在がより楽しくなりそうですね。（※一部有料のメニューがあります）

湖の眺望を楽しむなら、「天の座スイート」「湖の座スイート」がおすすめ。大きな窓の外に広がる美しい景色が、心を癒してくれます。のんびり本を読んだり、フリーサービスのお酒を楽しんだり。自由に過ごしてみましょう。

比較的リーズナブルな「森の座スイート」は、街側のお部屋。湖は見られませんが、お部屋は広々としていて贅沢です。森を感じる色合いのインテリアで、心安らぐ時間を過ごせますよ。畳敷きの居間の他に、マッサージチェアやソファのスペースがあるので、滞在中はいろいろな場所でくつろぐことができますよ。

各お部屋に備え付けの露天風呂はどれもゆったりとした造り。プライベートな空間で温泉を満喫できます。「天の座スイート」の客室風呂はレイクビュー。デッキチェアもあって、爽やかな風に吹かれながらのんびり過ごせますよ。冷蔵庫にはアイスクリームがあるので、湯上りにいただくのもいいですね！

お布団はシモンズ社のベッドマットレス。ふかふかの寝心地で旅の疲れが癒されます。最初から用意されているので、布団の上げ下げに仲居さんが訪れることもなくリラックスできますよ。また、バスローブ、浴衣、部屋着の3種類の着替えが用意されていたり、女性用、男性用それぞれのアメニティがあったりと、細やかな気配りが感じられるのも嬉しいポイントです。気分良く過ごすことができるでしょう。

自分たちへのご褒美に、「ルームエステ」のサービスをプラスしてみませんか？ 夫婦やカップルで一緒に施術を受けられるプランもあるので、ぜひチェックしてみて。お部屋での施術なので、より楽に、リラックスして過ごせますよ。心地良いアロマとマッサージで、心身の疲れをほぐしましょう。

客室露天風呂も良いですが、気分を変えたい時は大浴場に行ってみるのもおすすめですよ。7階の大浴場「石室の湯 金の弓」は、阿寒湖を望む露天風呂。開放的で、雄阿寒岳の雄大な風景を眺めながら温泉に入ることができます。

6階の「石室の湯 銀の雫」は、切石を使った内風呂です。温かみのある雰囲気で、広すぎず狭すぎない心地よい空間ですよ。ちなみに…浴場につけられた名前「銀の雫」から、アイヌの詩を知里幸恵さんが日本語訳した「アイヌ神謡集」の一節を思い出す方もいらっしゃるのでは？ "銀のしずく降る降るまわりに 金のしずく降る降るまわりに...” から始まる幻想的な詩で、アイヌにとって大切な存在であるフクロウについて歌っています。この地に訪れたら、アイヌの詩の世界に触れてみてはいかがでしょうか？

客室や温泉でゆっくりと旅の疲れを取り除いた後は、お待ちかねの夕食です。お部屋食、または個室の「料理茶屋ひな」でいただけるので、周りを気にせずゆっくりとごちそうを楽しめますよ。個室のお食事処はテーブル、または掘りごたつ式なので、足がしびれずリラックスできます。

夕食は、海の幸を中心とした和会席料理。北海道の豊かな食材をたっぷり使っています。基本の会席「萌木膳」は、当日の朝の仕入れ状況により、なんとその日ごとに献立を決めるのだそう。旬を逃さないごちそうは滋味あふれる内容で、体に優しく沁みわたります。

メニューは日によって変わりますが、例えばある日の献立では「北海シマエビ浜茹で」「釧路産クジラのたたき」、お造りでは「幻の魚いとう」が並ぶこともあるそう。寒い時期は、「鄙の座風 めんめ（キンキ）白味噌鍋」などの鍋物でポカポカに温まりましょう。

（※画像はイメージです）
おいしい料理にはおいしいお酒を合わせたいですよね。夕食時のフリードリンクもメニューが豊富なので、ぜひチェックしてみて。北陸の日本酒や九州の焼酎、フランス産のワインに加え、釧路、池田、増毛など道内の酒造のお酒も揃っていますよ。甘い果実酒やソフトドリンクもあるので、お酒があまり強くない方もご安心を。仲居さんにおすすめを聞いて、大切な人と味わってはいかがでしょう？

夕食の後も、夜の時間を楽しんではいかが？ 暖かい季節なら湖畔を散歩するのも気持ちが良いですし、足が冷えていたら湖が見える足湯でほっこり過ごすのも良いですね。もう少し飲みたい、というお酒好きのカップルなら、ロマンチックなバーラウンジ「座・BAR」へ。こちらも一部を除きフリードリンクです。ここでは、ウイスキーやカクテルを楽しんではいかがでしょうか。

出典：

音楽が好きなら、リスニングルームへ立ち寄ってみましょう。こだわりのアンティークスピーカーから流れてくる音楽は耳に優しく、どこか懐かしい響き。ゆったりとしたソファに体を沈めて、ふたりで心地よい音に身を委ねるのも素敵ですね。ライブラリーもあるので、アイヌ関連の本などを眺めながら過ごすものおすすめですよ。

翌朝は、湖畔のキレイな空気の中、清々しい気持ちで1日をスタートさせましょう。朝風呂に入ってすっきりしたり、お宿の前の湖を軽く散歩するのも良いですね。仕事がある日は慌ただしい朝も、旅先ならのんびりとした気持ちで過ごせますよ。

朝は和定食。体に優しい“日本の朝ごはん”で、旬の地のものをたっぷりと使っています。献立はその日によって異なりますが、どれも白米に合うおかずが並んでいますよ。小鉢で様々な種類のおかずを楽しめるのも嬉しい所です。

阿寒湖温泉の高級旅館、「あかん鶴雅別荘 鄙の座」をご紹介しました。ゆとりのある空間で、ゆったりと景色、お酒、温泉を楽しめる上品な旅館です。大切な人と阿寒湖旅行を楽しむなら、ちょっぴり贅沢なお宿で過ごしてみませんか？ きっと、旅がさらに思い出深いものになりますよ。