絶景図鑑｜これを見て旅した気分を味わおう。日本のおすすめスポット20選

目にするだけで活力や癒しを与えてくれる「絶景」。SNSが浸透した昨今では、写真を通して気軽に世界中の絶景を見られるようになりました。海外の絶景を眺めていると、「日本ではなかなか味わえない景色だなあ」と思うことはありませんか？実は、わたしたちの住む日本にこそ、まだまだ知られていない絶景がたくさんあるんです♪

日本の絶景は、和の趣を感じるものから、世界の有名スポットと見間違うようなものまでさまざま。例えば、「星峠の棚田」では美しい日本の原風景が見られるし、「竹田城跡」ではまるで南米・ペルーの「マチュピチュ」のような風景を楽しむことができます。何だか、知らないともったいないような気がしてきませんか？

そこでこの記事では、日本の絶景を美しい写真とともにご紹介していきます。鳥になった気分で、いっしょに各地の絶景旅行へ出かけましょう♪出合ったことのない景色に触れれば、現地に行けない今でも、きっと心が満たされますよ。

出典：Yuzu_kazeさんの投稿

ここは北海道にある「タウシュベツ川橋梁(がわきょうりょう)」。夏の間はダムの水が流れ込んで水没してしまうため、冬から春の間しか姿を現さない“幻の橋”です。その狭間の時期を狙えば、このように湖面に橋と空が映り込む絶好のシャッターチャンスが訪れます。

出典：つかやん99さんの投稿

ダムの水位が最も低くなる頃には、まるで古代ローマにタイムスリップしたような、こんな写真を撮ることも◎。かつてこの橋が鉄道橋として活躍していたときの姿を思わせます。どの季節を見ても情緒あふれるタウシュベツ川橋梁ですが、年々痛みが激しくなっており、いつ崩れてしまうか分からないのだとか。本当に“幻の橋”になってしまう前に、あなたの胸にこの美しい姿を焼き付けておいてください。

ご飯を炊く釜の形に似ていることから「御釜(おかま)」と名付けられたこの湖は、太陽の光によって5色に色を変える神秘的な火口湖です。ブルーや深緑など、さまざまな表情を見せるその姿に、古くから多くの人々が魅了されてきました。なかでも奇景と評されるのは、エメラルドグリーンカラーのとき。画面越しに見ても何か不思議な力が湧いてきそうな、そんな絶景です。

出典：こがしぃさんの投稿

ゴツゴツとした岩礁に荒々しくぶつかる白波。それとは対照的に、静かにじっと佇む大きな鳥居…。「大洗磯前(おおあらいいそさき)神社」の「神磯の鳥居」には、まるで神様がこちらを見ているような、荘重な絶景が広がっています。朝廷時代の856年から人々に大切にされ続けている理由は、語られずとも一目で分かりますね。聖地にみなぎる力を、写真を通して目いっぱい感じてください。

イギリスのグレートブリテン島とフランスの間に、白い壁のようにせり立つ「ドーバー海峡」。その海峡の豪胆な姿に似ていることから「東洋のドーバー」とも呼ばれているのが、こちらの「屏風ケ浦」です。断崖の高さはなんと40～50ｍ！長さは約10kmも続いています。何者も近づかせないような恐ろしさがありながら、どこか守ってくれているようなやさしさも感じられますね。

出典：www.instagram.com(@sadotarou310)

イタリア・カプリ島の「青の洞窟」を思わせるこちらは、佐渡にある「竜王洞（琴浦洞窟）」。天気のよい日に太陽の光が当たると、海がエメラルドグリーンに輝きます。人間には生み出せない美しいカラーは、海の生き物からの贈り物のよう。「恩返しに、わたしたちにもできることをしたいな…」、そんなことを自然と思わせてくれる絶景です。

出典：ぎっくんさんの投稿

「星峠の棚田」は、四季によっても、時間帯によってもさまざまな表情を見せてくれます。こちらの写真は初夏の頃。日本の原風景を思わせ、行ったこともないのに懐かしさや温かさを感じさせます。

出典：toshi0215さんの投稿

こちらは、田んぼに水を張る春先に撮影されたもの。朝方の雲海の中に、およそ200枚もの水田が魚の鱗のように光り輝く姿は、筆舌に尽くしがたいほど神秘的ですよね。天女が舞い降りてきそうなこの美しい絶景に、どうぞ癒されてください。

出典：ポセイ丼さんの投稿

新潟の名所「清津峡渓谷(きよつきょうけいこく)トンネル」を改修して造られた「Tunnel of Light(トンネルオブライト)」。このトンネルの中では、自然も人間もアートの一部となって、そのときにしか見られない美しさを創り出します。ただ人が立っているだけでも、まるで絵画を見ているような芸術的な一枚に早変わり。

出典：www.instagram.com(@kazu_770809)

写真だからこそ味わえるこんな絶景もどうぞ。水盤に渓谷の美しい景色がリフレクションし、上下対称の美しい世界が広がります。ミステリアスな通路といくつもの見晴所を堪能したあとに見られる、終着点がここです。自分がここにいたら…と想像して、頭の中で旅をしましょう。

ここは日本一の深さを誇る「黒部峡谷」。電源開発が進んだ昭和に入るまでは、人を寄せ付けない秘境でした。だからこそ、手付かずの自然が今なお残っており、わたしたちに大迫力のパノラマを見せてくれます。なかでも紅葉の季節は圧巻。赤になり、黄になり、緑になり、各々の輝き方で山を覆い尽くす姿に、パワーを感じざるを得ません。

数ある渓谷の中でも格別の美しさを誇る「阿寺(あてら)渓谷」。川底まで透き通ってしまうほど透明度の高いこの川は、“阿寺ブルー”の輝きを放つことでも知られています。写真を見ているだけでも、どれだけ澄んでいるかがよく伝わってきますよね。暑い夏の日はこの絶景を見て、涼をとってみてはいかがでしょうか。

出典：mikkunさんの投稿

最近、夜空を見上げていますか？こちらの写真は、「日本一星が綺麗に見える村」として環境省にも認定された長野県「阿智村」で撮られたもの。あまりのキレイさに、まるで夢を見ているような感覚に陥ってしまいます。天の川がこんなにハッキリ見えるのも、この土地ならでは。ぜひ願いごとを思い浮かべながら、眺めてみてください。

独特の地理的環境から、船でしか行くことのできない「ヒリゾ浜」。人が少ないからこそ、ありのままの自然が感じられる場所です。抜群の透明感と鮮やかなグリーンブルーの海は、まるで日本ではないかのようですね。気持ちよく泳ぐ魚や、海底のキレイなサンゴを想像しながら眺めるだけで、癒されてしまう絶景です。

出典：papi2010さんの投稿

南米・ペルーの山頂で発見された古代遺跡「マチュピチュ」を思わせるこちらは、兵庫県の「竹田城跡」。秋のよく晴れた朝には、このように濃霧が取り囲み、古い都市が蘇ったかのような神秘的な雰囲気をただよわせます。城が誕生してから陥落するまでのストーリーに思いを馳せると、より一層この情景を味わえるでしょう。

出典：ちゃんこんさんの投稿

「吉野山」は、3万本もの桜が咲き誇る、全国有数の桜の名所です。ふもとから下千本、中千本、上千本、奥千本と順に山を染めていき、最後にはこの写真のように吉野山全体を覆い尽くします。古くから多くの歌人にも愛され、歌に詠まれてきたこの絶景をもとに、あなたも一句詠んでみませんか？

ヨーロッパの潮風を感じるこちらの写真は、和歌山県「雑賀崎(さいかざき)」の集落。山の斜面に家が密集して立ち並ぶ景観から「日本のアマルフィ」と呼ばれています。空や海、家、山が一体となった景色は、なんとも言えない雰囲気がありますよね。ぜひ本物のアマルフィと見比べて、日本のアマルフィならではのよさも味わってみてください。

出典：糸 屯さんの投稿

鳥取の有名観光スポット「鳥取砂丘」。名前は知っていても、どのようにしてできたかは知らない人も多いかもしれません。実はこの砂丘は、中国山地から流れ出た千代川と風が運ぶ砂が、10万年もの歳月をかけて、少しずつ少しずつ積み上がってできたものなんです。砂と風が織りなす大パノラマからは、偉大なる地球のパワーが感じられますね。

出典：ancretさんの投稿

「天空の鏡」と形容され、「死ぬまでに見たい絶景」としても知られる南米・ボリビアの「ウユニ塩湖」。そんなウユニ塩湖のような場所が、日本にも存在します。香川県「父母ヶ浜(ちちぶがはま)」は、潮が引いていくと絶景が姿を現し、まさに「天空の鏡」と化すのです。

夕暮れ時には、こんなロマンチックな風景に。上下に広がる空のグラデーションと、人物のシルエットがとても美しく、絵画を見ているかのよう。いつかこの場所を訪れたときには、どんなポーズでアートを作ろうか考えながら眺めてみるのも楽しいですよ♪

ダイナミックな景観が広がるこちらは、高知県の「足摺岬(あしずりみさき)」。四国最南端にある岬です。足摺岬は270度以上の視界が開けており、そのおかげで水平線を広い範囲で見渡すことができます。さああなたも、この地に降り立ったつもりで水平線を見てみましょう。何となく丸みを帯びているのは、地球が丸い証拠なんですよ。

出典：たびびと小僧さんの投稿

福岡県でも有数のパワースポットとして知られる「宮地嶽(みやじだけ)神社」。そんなパワースポットに、さらなるパワーを与えてくれる日が年に2回だけやってきます。その日こそ、「光の道」が現れる日。夕陽が神社の参道から海までを一直線につなぎ、黄金に輝きます。神社では「ご祖先様が坐します彼の世とこの世が一直線に繋がる日」として崇められている、大変有難い光景です。見ているだけでも、運が開けそうな気持ちになりますね。

出典：hiro0956さんの投稿

時がゆっくり流れているような、牧歌的な景色が味わえるのは、熊本県の「草千里ヶ浜(くさせんりがはま)」。阿蘇五岳のひとつ、烏帽子岳の北麓に位置する大草原では、放牧された馬が毎日のんびり大自然を満喫しています。都会の喧騒に疲れてしまった日は、この景色をぼんやり眺めて和んでください。

出典：猫の恩返しさんの投稿

ジブリ映画に出てくる「あの森」を眺めているような景観のこちら。そう、こちらはまさに「もののけ姫」に登場する、シシ神の森のモデルとなった場所です。苔むした岩と澄んだ川には木漏れ日が当たり、映画の通りの澄み切った景色が広がっています。何か神秘的な雰囲気もただよっており、舞台のひとつにされた意味がなんとなく分かる気がしますよね。じーっと見ていると、シシ神様やコダマがこちらを向いて現れそうな、不思議なパワーのある絶景です。

日本にはわたしたちがまだまだ知らない美しい絶景がたくさんあります。写真を見るだけでこんなに心が満たされるのですから、実際に見た日には、何倍も何十倍も心に響くものがあるでしょう。いつの日かやってくるその日を楽しみに、何度でもこの写真を見て癒され、自分を励ましてくださいね♪