2021年11月10日
隠岐のおすすめ観光スポット12選|絶景のオンパレードに魅了される【島根県】
島根県の日本海沖にある「隠岐諸島」。ここは2013年に「ユネスコ世界ジオパーク」に認定された、美しい自然環境が残る島です。隠岐諸島は4つの島から成り、「島前」と「島後」2つのエリアに分かれます。「ローソク島」や「国賀海岸」などそれぞれに多くの観光スポットを擁し、そのどれもで隠岐の圧倒的な自然を楽しむことができるんです。今回はそんな隠岐にある、おすすめの観光スポットをご案内します。隠岐を旅することで自然のパワーを感じ取って、地球への感謝の気持ちをもちたいですね◎
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出典:www.instagram.com(@masaetakauchi)
隠岐諸島と本土を結ぶ「隠岐汽船」は、フェリーや高速船が選べます。島前の3島間を結ぶ「隠岐観光」の内航船には「いそかぜ」「フェリーどうぜん」などがあります。島旅の際は、乗船する時間と港をチェックしておいてくださいね。また観光スポットによっては行くことのできない期間もあるので、事前にチェックしておくと快適な旅になりますよ。
ローソク島の詳細情報
自然あふれるパワースポットは、海だけではありません。西郷港から車で約40分、参道を進んでいくと、那久川の上流にある「壇鏡の滝(だんぎょうのたき)」がお目見え。「壇鏡神社(だんぎょうじんじゃ)」を挟むように流れる、高さ50mの「雄滝」と40mの「雌滝」の夫婦滝と呼ばれる2つの滝があります。マイナスイオンと滝の音をたっぷり浴びて、日頃の疲れも洗い流しましょ。
駐車場には夫婦杉が仲良く並んでいます。その奥にひっそりたたずむ鳥居は、まるで神話の世界の入り口みたい。実は、これらの杉にまつわるお話があります。昔、この杉を出雲大社の神殿修理用に、との話があったのですが、杉を守りたかった村人たちは、鳥居を動かすことで杉を境内の外に出し、持ち出せないようにしたのだそう。そのおかげで今も2本の杉は、この場所に仲良く並んでいるんですよ。
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壇鏡神社の始まりは、松尾山光山寺の2代目住職・慶安が夢のお告げによって2つの滝を見つけたのだとか。その滝の上には「源来の滝」があり、壇になっているところで神鏡を見つけ祀ったのだそうです。なんだか神秘的ですね。
壇鏡の滝の詳細情報
県道316号線を進んでいくと、目を惹くフォルムの巨木に出合えます。それが、島後の三大杉のひとつ「かぶら杉」。上のほうだけ見れば、6本の杉が立ち並んでいるようですが、その根本はひとつ。太くどっしりとした根本に6本の幹を持つ、樹高38.5mの杉の木です。樹齢600年という果てしない時間をかけて、このような見たことのない形へと進化し、今に生き続けているなんて…かぶら杉の生命力に圧倒されます。
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かぶら杉の周りには、可愛い妖怪のオブジェ「せこ」が。そばには中村川が流れ、湧き水を汲めるスポットもあるのだそうです。川付近からかぶら杉を見上げるように写真を撮ると、迫力ある一枚になりますよ。車から見るだけではもったいないので、ぜひ降りてしっかり目に焼き付けてくださいね。
かぶら杉の詳細情報
「かぶら杉」から車で約30分、隠岐島後の最高峰、大自然が広がる大満寺山(だいまんじさん)の麓では、隠岐三大杉のひとつ「岩倉の乳房杉(ちちすぎ)」を見ることができます。樹齢800年のこの杉の木は、なんとも個性的。木の高さは30m、根回りは16mあり、枝分かれした幹は15もあります。さらに、24個の巨大な鍾乳石状の乳根を持っています。
岩倉の乳房杉の詳細情報
岩倉の乳房杉からは車で約30分、「玉若酢命(たまわかすのみこと)神社」の境内に、島後三大杉のひとつ「八百杉」があります。西郷港や隠岐空港からのアクセスも便利ですよ。この「八百杉」、樹齢はなんと2000年を超えるのだとか!高さ38m、根元の周囲は20mの国指定天然記念物です。傾いた大きな幹はしっかりと支えられていますが、青々とした葉や躍動感ある枝ぶりが見事で、神社を守るようにどっしりとたたずみます。
そんな八百杉のある「玉若酢命神社」は、隠岐では最古の寛政5(1793)年造営という歴史ある神社。国指定の重要文化財で隠岐造りの「本殿」や、「随神門」「旧拝殿」などを見ることができます。隠岐国の神々が集まる総社でもあり、毎年6月5日には、隠岐三大祭りのひとつ「御霊会風流(ごれえふりゅう)」が行われ、多くの人でにぎわいます。なかでも「馬入れ神事」では、参道を8頭の神馬が引き手とともに勢いよく駆け抜ける姿が印象的です。
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木々が豊かな神社は、四季の自然をゆったり感じられるスポットでもあります。毎年アジサイの見頃には花手水が華やかに目を楽しませてくれますよ。どことなく涼しげな竜の姿にも心が和みますね。
玉若酢命神社の詳細情報
億岐家住宅 宝物館の詳細情報
島後の大パノラマをしっかりと写真に収めたいなら西郷港から車で約35分、島後の最北端「白島(しらしま)海岸」を訪れてみませんか。国指定名勝、及び天然記念物であるこの海岸は、長い年月を物語る風化や海食の美しい松島・沖ノ島・白島などの島々から成ります。白みがかった岩肌と真っ青な海の色、そして松の緑がとっても印象的なんですよ。
「白島展望台」では、そんな白島海岸の風景美や自然が創り出す3色のコントラストを満喫できますよ。鮮やかな自然の美しさに思わずうっとりしちゃいます。ちなみに白島海岸という名の由来は、海岸に見られる岩石が白いことや、100に1つ足らない99の島々から成る海岸だからなど、いくつかの説があるそうです。
白島海岸の詳細情報
白島展望台の詳細情報
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岬には、昭和の時代に整備された灯台や駐車場、遊歩道もあり、美しい絶景を楽しめます。晴れた日は、ここから見る夕陽も素敵ですよ。波の音を聴きながら遊歩道をのんびり散策して、普段と違う環境でゆったり流れる島時間を楽しみましょ。
那久岬の詳細情報
西郷港から車で約30分、大自然をマリンスポーツで楽しめる「浄土ヶ浦(じょうどがうら)海岸」。透明感抜群の海で、国指定名勝や国立公園特別保護地区でもあります。よく晴れた日には青空が海面に移り込み、透明感も抜群の海に、大小さまざまの小島や岩石が浮かんでいるような美しい景観を望めますよ。
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夏の海水浴をはじめ、周辺ではシュノーケルやシーカヤックなども楽しめますよ。また特に優れた海中景観が見られる「浄土ヶ浦海中公園」はさまざまな生物が生息しており、人気のダイビングスポットです。
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浄土ヶ浦海岸には、美しい景色を楽しめる遊歩道もありますよ。ちなみに地元に伝わる浄土ヶ浦伝説では、京都の一休和尚がこの地に嶋右衛門という人物を訪ねてきたことがあるそうです。その際、食べた魚の成仏についてのやり取りがあり、一休さんの読んだ狂歌から「浄土ヶ浦」と呼ばれるようになったのだとか。
浄土ヶ浦の詳細情報
西郷港から車で約50分、絶景の夕陽が見られるスポット「油井前の洲(ゆいまえのす)」。県道44号線沿いを進んでいくと見えてくる油井港に、前の洲があります。ここでは、島後でもっとも広い波食棚(はしょくだな)を見ることができますよ。潮が引くと現れるこの波食棚は、約2000万年前、日本海がまだ湖だった頃の地層が季節風の大波などにより削られてこのような形になったそうです。
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そんな油井前の洲は、冬場になると海面が低下して水面が鏡のように反射し、空の様子を映し出します。特に夕陽は絶景です。晴れた日には、幻想的な一枚を撮ることができますよ。刻一刻と姿を変える夕陽は、いくら感動しても、沈んでいくのを待ってはくれません。空の色の変化を脳裏に焼き付けましょう。
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同じ日が一日もないように、その日そのときだけの一瞬をギュッと詰め込んだ一枚は、まるで絵画のよう。空気感まで伝わってきますね。2000万年前の地層と、その日の空模様のコラボをしっかりと写真に残しましょ。ゆったり過ごしたあとは、夜の星空もキレイですよ。
隠岐ジオゲートウェイ 隠岐自然館の詳細情報
隠岐ジオゲートウェイ 隠岐自然館
- 住所
- 島根県隠岐郡隠岐の島町中町目貫の四61 隠岐ジオゲートウェイ1階
- アクセス
- 西郷港 徒歩 2分 0.3km
- 料金
- 【料金】 大人: 500円 10名以上団体料金あり(要問合せ) 子供: 250円 10名以上団体料金あり(要問合せ)
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そんな大自然いっぱいの国賀海岸は遊覧船もおすすめ♪通天橋など各スポット巡りを楽しめます。なかでも「明暗の岩屋(あけくれのいわや)」は陸地から見ることができないので、ぜひ観光船に乗船して向かいましょう。長さ250mの美しい天然の洞窟で、船でギリギリ通れるくらいの細さです。天候条件に恵まれて通り抜けられると、ラッキーなのだそう♩運航期間を見て、事前予約を忘れずに◎
国賀海岸の詳細情報
国賀めぐり定期観光船♪|遊び・体験|隠岐の島旅
大迫力の摩天崖を眺めたり、運が良い人は天然の洞窟に入れちゃうかも!? 充実したクルージングを堪能できます!
△運行期間や予約など定期観光船の詳しい内容はこちら
摩天崖の詳細情報
国賀海岸遊歩道の詳細情報
国賀海岸から車で約25分、西ノ島町にある「焼火(たくひ)神社」。標高452mの焼火山の中腹にあり、海上守護神として信仰を集める神社です。旧暦12月30日の夜、巌に海上から浮かび上がった3つの火が入ったのが焼火権限の縁起なのだそう。今でもその日には、「龍灯祭」という神事が行われています。
崖の下にうずまるようにして社殿があります。隠岐島では最も古い建築で、享保17(1732)年に改築され、平成4(1992)年には国の重要文化財に指定されました。その建物は大阪で設計後、地元で組み立てを行うという、当時としては非常に画期的なもの。山の中にあり、自然に一体化したような神聖な姿と風格に思わず圧倒されますよ。
焼火神社の詳細情報
島前のひとつで、本州に最も近い「知夫里島(ちぶりじま)」。その知夫里島の知夫村には赤ハゲ山があり、その一帯は赤い地層をしています。「赤壁(せきへき)」は島の西海岸約1kmの切り立った断崖で、国の天然記念物に指定されています。知夫里島のシンボルのひとつでもあり、特に夕陽の時間には、赤壁がさらに映えて美しい景観を見ることができますよ。
崖からの眺めも素敵ですが、ちょっと怖いかも。安全柵がないので足元には十分注意しましょうね。海から赤壁を眺める「赤壁サンセット遊覧船」なら全体が見えるので、迫力満点の赤壁をたっぷり満喫できそう。訪れる際は事前に開催日程と予約を忘れずに行いましょうね。
知夫の赤壁の詳細情報
赤壁遊覧船の詳細情報
赤壁遊覧船
- 住所
- 島根県隠岐郡知夫村
- アクセス
- 来居港から (出発地 フェリーターミナル前)
- 営業時間
- [不定期] [2022年8月1日〜] 12:00〜18:30
- 料金
- 大人 6500円 ガイド無し 7名まで1名あたり6,500円(定員12名) ガイド付き 7名まで1名あたり8,500円(定員11名) ※8名以上のグループ申込みの場合は団体料金がございます。詳細は知夫里島観光協会HPをご覧ください。 ※未就学児は料金無料、小学生以上は料金が発生します。 ※2023年2月28日までにご予約された方は改定前の料金となります。
来居港から車で約20分。「赤ハゲ山」は知夫村島で一番高い山で、標高は325mです。展望台付近は放牧地にもなっていて、たくさんの牛が草を食んでいる様子に心が和みます。山頂には展望台と駐車場があり、ここからは世界でも珍しい「カルデラ湾」や島前・島後のほか、天候がよければ島根半島までも見ることができるんです。どこまでも広がる絶景に思わずため息が出るかも。
のどかな風景と大パノラマを見ていると、時が止まったようにあなたの心もゆるゆるとほどけてゆきます。5月頃にはノダイコンの可愛らしい花が咲き、辺りはやさしい雰囲気に。毎年ゴールデンウィークの時期には山頂で「野だいこん祭り」も行われ、多くの人でにぎわうそうですよ。
赤ハゲ山の詳細情報