気分は小原庄助さん♪福島県の癒される温泉9選

福島県の温泉は、とにかく種類が豊富です。単純泉といわれるオーソドックスな温泉から、サイダーのようなシュワシュワ感が感じられる二酸化炭素泉、全国でも珍しいラジウム泉など、たくさんのバリエーションがあります。

特に磐梯山や安達太良山の周辺は、過去の火山活動の影響でたくさんの温泉が湧いており、年中観光客で賑わっているんですよ。

"小原庄助"さんとは、会津民謡に出てくる人物。民謡『会津磐梯山』では「朝寝朝酒朝湯が大好きでそれで身上潰した……」と歌われています。その"小原庄助"さんがダメになってしまうほどの優れたお酒と温泉が福島にはあるんです。

そんな数ある福島県の温泉の中から特に個性的な温泉を選りすぐってご紹介します。

「飯坂（いいざか）温泉」の特徴は、なんといっても「ラジウム泉」です。「飯坂温泉」は日本で初めてラジウムの存在が確認された温泉なのです。ラジウムは放射線の一種で、現在は医療分野で広く使用されています。

放射線というと体に害のあるものというイメージが強いですが、ごく微量であればかえって体に良いことが研究で明らかになっているのでご安心ください。温泉は疲労回復や神経痛に効果があるので、ゆっくり温泉に浸かって心と体をリフレッシュしましょう！

「飯坂温泉」に来たら、「ラヂウム玉子」も忘れずに。芒硝泉(ぼうしょうせん)ならではの香りが付いた卵は、ぷるぷる・とろとろの半熟状態！温泉に浸けることで普通の温泉卵よりまろやかな味わいになっています。ぜひお試しあれ。

飯坂温泉は、福島市内から車で約20分のところにあります。東北自動車道福島飯坂I.C.からは約15分です。

一説には、神話の時代にまでさかのぼると言われるほど歴史がある温泉地が「土湯（つちゆ）温泉」です。福島駅からもほど近く、それでいてゆったりとした時間が流れる自然豊かな温泉郷です。

「土湯温泉」を見つけたのは、大穴貴命（おおなむちのみこと）という神様だと言われています。この神様が荒川のほとりを鉾で突いたところ温泉が湧きだし、そのうち人々に「突き湯（つきゆ）」と呼ばれるようになりました。これが次第に「つきゆ」から「つちゆ」に変化して、今日に至っているというわけです。

”大穴”貴命のにあやかって”大穴”を当てようと、福島競馬場で競馬観戦をする前に立ち寄る人も多いと言われています。

土湯温泉は単純泉と硫黄泉が楽しめる場所です。お宿によって楽しめる温泉が異なるので、事前にチェックしてから出かけましょう。

土湯温泉までは、福島駅西口からタクシーで約25分、福島駅東口から路線バスで約45分です。

石川町にある「猫啼（ねこなき）温泉」は、平安時代の女流歌人　和泉式部ゆかりの温泉と言われています。

石川町に生まれた和泉式部が京の都へ行ってしまうと、故郷に取り残された愛猫が寂しさのあまり鳴き続け、病気になってしまいました。その猫がこの温泉に浸かったところ、たちまち元気を取り戻したことから、「猫啼温泉」と言われてるようになったとのことです。

猫啼温泉の泉質は、単純弱放射能冷鉱泉です。リウマチや高血圧、神経痛に効果があると言われています。また腎臓機能の回復にも効果が期待できるのだとか……。

猫啼温泉は、水郡線磐城石川駅から車で約3分のところにありアクセスも至便です。

「母畑の三日湯（三日も入れば効果が現れる）」なんて言葉もあるのが「母畑温泉」です。筋肉痛や関節痛に効果があることから、お忍びで通う相撲力士も多かったと言われています。

「母畑温泉」の泉質は、東北一の含有量を誇るラジウム泉です。母畑温泉の「八幡屋」では、温泉に浸かるだけでなく、温泉を利用したサウナも楽しむことができます。

「母畑温泉」は福島空港から車で約10分のところにあります。

会津地方の奥座敷　金山町にある「玉梨温泉」は古くから美肌の湯として親しまれてきました。

炭酸水素を含む温泉は、まるでサイダーのようなシュワシュワ感を楽しむことができます。

温泉は熱めの温度ながら肌あたりがとても柔らかいのが特徴。体を芯から温めてくれるので、冷え性に悩んでいる方はぜひ一度訪れてみてくださいね。

玉梨温泉がある金山町までは、磐越自動車道会津坂下ICから車で約40分、会津若松駅からJR只見線で約2時間です。

「大塩裏磐梯（おおしおうらばんだい）温泉」の温泉を舐めてみると、そのしょっぱさに驚くと思います。この温泉は、全国でも珍しい「塩が取れる温泉」なんです。

磐梯山のふもとにある「大塩裏磐梯温泉」には、磐梯山の地層に閉じ込められた太古の海の塩分が溶け出してきています。この温泉を薪窯でゆっくり時間をかけて煮詰めていくと、塩が取れるのです。「会津山塩（あいづやまじお）」と呼ばれるこの塩はとてもまろやかで、ほんのり甘さも感じられるのが特徴。

筋肉痛や神経痛にも効果があるので、食べてよし浸かってよしの珍しい温泉です。

大塩裏磐梯温泉は、JR喜多方駅から車で25分程度のところにあります。

「湯野上（ゆのかみ）温泉」は、どこか懐かしい里山の風景が今も残る温泉地です。古くから美肌の湯として親しまれてきました。

「湯野上温泉」の泉質は単純泉です。非常にサラサラした肌ざわりで、温泉に入ってリフレッシュするには最適ですよ！

「湯野上温泉」へは会津鉄道を利用するのがおすすめ。会津鉄道「湯野上温泉駅」で下車すれば、もう目の前が「湯野上温泉」です。「湯野上温泉駅」は趣深い茅葺きの駅舎です。駅には足湯も併設されているので、一足早く旅の疲れを癒してみてはいかがでしょうか？　近くには大内宿や塔のへつりといった観光地もあります。

会津鉄道湯野上温泉駅下車すぐ

「相馬松川浦（そうままつかわうら）温泉」は、マイルドな肌触りの単純泉の温泉です。疲労回復や筋肉痛に効果があると言われています。

海からほど近い場所にあるので、潮風を感じながらお湯に浸かることができるのも魅力です。

「相馬松川浦温泉」へは、JR常磐線「相馬駅」で下車するのが便利です。相馬市内から車で15分程度のところにあります。

「いわき湯本（ゆもと）温泉」は、千年以上の歴史がある温泉です。

全国的にも珍しい「含硫黄－ナトリウム－塩化物・硫酸塩温泉」の温泉で、美肌・デトックスに効果があることから「美人の湯」として親しまれています。

また高血圧にも効くことから「心臓の湯」、保温効果が高いことから「熱の湯」とも呼ばれており、その効能は様々です。

JR常磐線湯本駅下車すぐ

いかがでしたか？　福島県には他にもたくさんの温泉があります。ぜひ一度足を運んで、自分に合った温泉を見つけてみてくださいね。

日帰り入浴が可能なところもたくさんあるので、気軽に温泉でリフレッシュしましょう！