2017年03月02日
レトロ好きにはたまらない、江戸の木造建築を楽しもう！長野県の宿場町「奈良井宿」
長野県から、岐阜県にわたる中山道（なかせんどう）の宿場町のなかでも人気の『奈良井宿（ならいじゅく）』。コンパクトで歩きやすく、雰囲気のある旅籠が建ち並ぶ町並みが人気を博しています。ほかとはひとあじ違う「奈良井宿」のグルメやお土産の魅力をご紹介します。
江戸時代、江戸と京都を結ぶ重要な道として栄えた「中山道（木曽路）」。540㎞の街道に69ヶ所の宿場がおかれ、中でも長野県の木曽郡には11もの宿場町がおかれました。その一つが「奈良井宿」です。
風情あふれる町並みが魅力。タイムスリップ気分を楽しもう
出典：
ichiya11さんの投稿
「奈良井宿」の魅力といえば、昔ながらの建物がひしめくノスタルジックな町並み。まるで、江戸時代にタイムスリップしたかのような気分を楽しめますよ。
出典：soranopaさんの投稿
「奈良井宿」は、日本らしい季節感や、昔ながらの暮らしを感じさせてくれます。食べ歩きやお買い物をしながら町を歩いたり、細かな造形をじっくり見たり、写真撮影を楽しんだり。のんびりとした時間を満喫してはいかがでしょうか。
奈良井宿への行き方
出典：αあつしさんの投稿
奈良井宿は、中央自動車道の「塩尻I.C」や「伊那I.C」から約40分ほどでアクセスできます。車ですと、東京や名古屋方面から訪れやすい場所です。
出典：yoshiki120％さんの投稿
電車で行く場合、最寄りは「奈良井駅」です。駅も趣があって素敵ですよ。駅から奈良井宿までは徒歩3分ほど。電車でのんびり訪れるのも良いですね！
この記事では、「奈良井宿」の魅力やおすすめのお店をご紹介していきます。ぜひチェックして、町歩きを存分に楽しんでくださいね。
【おすすめポイント①】天気・季節で表情を変える町並み
出典：mirai888さんの投稿
日本の情緒を色濃く残す「奈良井宿」の建物は、木造で珍しい造りが有名です。少し二階がせり出した“出梁造り(だしばりつくり)”が特徴的。「伝統的建造物群保存地区制度」で保存されている建物をじっくり観たり、江戸の風情を味わったり、日が暮れて明かりがぽつぽつと灯り始める幻想的な町並み歩いてみたり、楽しみ方はさまざま。
出典：JAMALさんの投稿
雪が降ると、まさに江戸時代にタイムスリップしたような景色が広がります。白い雪と黒い建物のコントラストも楽しめますよ。そして、雪の日はとても静かなのだとか。ただ、朝晩の冷え込みが厳しいので、防寒対策はお忘れなく。
冬は幻想的なイベントも
出典：るしるさんの投稿
冬の楽しみの一つに、毎年2月3日開催されている「アイスキャンドル祭り」があります。氷で作ったキャンドルホルダーに火を灯し、古い町並みが幻想的に。
出典：ばりんさんの投稿
奈良井駅から鎮神社（しずめじんじゃ）までの約1kmの道なりに灯されます。打ち上げ花火大会もあるので、節分の日に訪れる際はぜひ足を運んでみてください。
奈良井宿アイスキャンドル祭りの詳細情報
【おすすめポイント②】食べ歩きが楽しい♪
「奈良井宿」周辺は、自然の恵みが豊富です。山菜や珍しい郷土食、そして長野県のソウルフードを「奈良井宿」でも楽しむことができます。レトロな雰囲気の中で、食べ歩きにぴったりな五平餅や、おやきなどが売られています。夏の時期に訪れるなら、「ほお葉巻き」もぜひ！朴の葉であんこ餅を包み、蒸すことによって香ばしい香りのするお餅に。夏だけの味です。
焼きたてせんべいなら「会津屋」
出典：
なおかりさんの投稿
できたてのホカホカおせんべいを販売しているのは「会津屋」。醤油を2度づけした濃厚な味わいを楽しむことができます。また、お土産用のおせんべいには、信州味噌やくるみ味噌など、長野県ならではの素材を使った珍しいものがたくさん。
会津屋の詳細情報
熱々のおやきがたまらない「道中おやき 奈良井宿店」
出典：ミネラルＲさんの投稿
信州のご当地グルメといえば、そばはもちろんのこと、「おやき」も有名。同じ長野県でも、各地域によって作り方が異なります。ここ「道中おやき本舗」で食べられるのは“焼いて蒸す”タイプのおやき。店頭のセイロで蒸かした熱々をぜひ！中には野沢菜やカボチャ、切り干し大根など、長野県産の野菜がたっぷり詰まっています。
江戸時代から愛されてきた五平餅「木曽奈良井宿 きむら」
出典：mixi3333さんの投稿
江戸時代から木曽地方の人に愛されてきた「五平餅」。つぶしたごはんを串に刺し、砂糖と味噌、醤油などのタレを付けて焼いたものです。米が貴重だった時代には、お祭りやお祝いの場で食べられていた伝統食です。
出典：ミネラルＲさんの投稿
古民家の軒先で手渡されるのは、その場で焼いた手作りのお団子。江戸時代の町並みを歩きながら、当時の味を体感するにはもってこいです。
木曽奈良井宿 きむらの詳細情報
風情あふれる店内でご当地グルメを堪能「こころ音」
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高冷地である長野県は、そばの名所です。食べ方は地域によってさまざまですが、とくに木曽では「とうじそば」という食べ方が有名です。とうじかごと呼ばれる“さじ”を、キノコや季節の野菜とつゆがたっぷり入った鍋でさっと湯がいて食べる料理です。
出典：松本ランチさんの投稿
ほかにも、寒冷地だからこそ味わえる「すんき漬け」も木曽の漬物として有名です。塩を使わないで、乳酸菌発酵させた赤カブの葉は、独特の酸味が強くクセになる味わい。昔は塩が貴重だったため、生み出された保存食のひとつ。漬物として味わっても、おそばの上にのせても◎。
出典：旅浪漫さんの投稿
地元・開田高原産のそば粉をメインにした薫り高い“玄そば”を使った料理が味わえます。元は宿屋だった「こころ音」は囲炉裏や吹き抜けなど、風情あふれる店内は見物。
こころ音の詳細情報
信州豚肉のソースカツ丼が大人気！「松波」
出典：シッポにゃんさんの投稿
「五平餅」などの歴史あるグルメだけでなく、長野県自慢のソウルフードも忘れずにチェックしたいところ。人気の「ソースカツ丼」を食べるなら「松波」がおすすめです。内装もレトロな雰囲気を感じることができるとともに、お店自慢のボリュームあふれるソースカツ丼を楽しむことができます。
出典：シッポにゃんさんの投稿
信州産の豚肉を使ったカツの下には千切りキャベツが敷き詰められ、手造りの甘めのソースとキャベツとお肉のハーモニーがたまりません！
松波の詳細情報
【おすすめポイント③】歴史ある旅館に泊まれる
出典：mirai888さんの投稿
「奈良井宿」には、昔の旅館・旅籠屋（はたごや）の面影を残す宿が点在しています。時代劇に登場しそうな風情あふれる宿で、しっとりと過ごしてみてはいかがでしょうか？
江戸時代から続く旅籠「ゑちごや旅館」
江戸時代の創業以来、220年以上続くお宿です。当時のまま旅籠専門で営業を続けているのは、奈良井宿ではこちらの「ゑちごや旅館」だけなのだそうです。
出典：
お宿は全2室。しっかりと手入れが行き届いていてます。時間の流れを感じて、歴史ロマンに浸るひと時を楽しんではいかがでしょうか。
詳細情報
【おすすめポイント④】ホッと落ち着く古民家カフェがある
出典：☆HIROKI☆さんの投稿
「奈良井宿」には、木造建築であたたかみのあるカフェが点在しています。街歩きを楽しみながら、どのカフェに入ろうか考えるのも楽しみのひとつです。
こだわりコーヒーと甘味を楽しめる「松屋茶房」
出典：ginkosanさんの投稿
和のテイストのお店で、ゆっくりと甘味を楽しみたいなら、おすすめは「松屋茶房」です。木造建築の店内には木製の家具が並び、奈良井宿の雰囲気と合っている、と評判の居心地のいいお店です。
出典：こそどろピヨさんの投稿
ぜんざいやあんみつのほかに、抹茶ケーキやチーズケーキなど、洋菓子もメニューに並びます。
サイフォンを使って一杯ずつ丁寧に淹れてくれるコーヒーなど、珈琲好きにはたまらないこだわりも。
松屋茶房の詳細情報
【おすすめポイント⑤】木曽の漆器や木工芸品がすてき
出典：hajiさんの投稿
「奈良井宿」は漆器や木工芸が盛んなため、上品で手頃なお土産を探すには最適です。とくに、木曽ヒノキのお椀や箸は、手頃な値段で購入できます。
ぬくもりあふれるアイテムが揃う「田屋漆器店」
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木曽ヒノキ、漆器のお土産なら「才田屋漆器店」がおすすめです。
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木のぬくもりを感じられるお椀や手頃な小物をはじめ、注文家具など、さまざまな漆器製品を取り扱っています。こちらは、製造卸元だからこその安さがうれしい限り。
才田屋漆器店の詳細情報
奈良井宿、日常を離れた異世界へ
出典：安藤 克敏さんの投稿
おいしいものを食べたりレトロな雰囲気を感じられる『奈良井宿』。のんびり過ごしていると、いつのまにか日が暮れて、また異なる表情の町並みを見せてくれます。そんな『奈良井宿』に、ぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。
