2017年04月01日
スペシャルティコーヒーの先駆け「丸山珈琲」とは?その秘密に迫る!
2000年ごろから世界中に急激に広がった「スペシャルティコーヒー」。今では、日本でもハイクオリティなコーヒーが飲めるようになりましたが、そのコーヒーカルチャーの礎を築いたお店のひとつがこの「丸山珈琲」です。珈琲好きには有名な「丸山珈琲」の魅力とは、なんなのでしょうか?その秘密を詳しくご紹介していきます!
ブルーボトルコーヒーをはじめとしたサードウェーブコーヒーの到来によって「スペシャルティコーヒー」という言葉が日本でもより身近になりました。でも、スペシャルティコーヒーとは一体なんなのでしょうか?
生産地における地理条件(標高、平均気温、平均降水量 など)、木の健康状態、収穫システム、生産処理システムなどがしっかりと管理され、注意深く生産されたコーヒー
国際審査員が行うスコアシートに基づく評価によって、80点以上の点数をつけるコーヒー豆をスペシャルティコーヒーといいます。
つまりはそう…「美味しいコーヒー」ということなんです。しかし、ひとえに美味しいコーヒーといっても、スペシャルティコーヒーと呼ばれるには生産者から豆のバイヤー、バリスタまで、全ての人が厳しい基準で作業しないといけない、まさにスペシャルティ(専門的)な世界なんです。
丸山珈琲は、「産地からお客様のカップ一杯に至るすべてのプロセスに密接に関わる」ことをモットーに、創業者である丸山健太郎さんが1991年に軽井沢で創業したスペシャルティコーヒーの専門店で、25年もの長い間愛され続けている名店です。まだ当時は"スペシャルティコーヒー"なんて言葉が日本に浸透していない時代に、いち早く取り入れた先駆け的なお店なんです。
創業者の丸山さんが23歳のときに、もともとペンションだった現軽井沢本店で「喫茶 エイコーン」を一夏だけ営業したことが、喫茶店を開くきっかけとなります。自火焙煎コーヒーはもちろんですが、なんと最初は自慢のインドカレーを提供するお店だったというから驚き!その後、知人が営業していた喫茶店を借りて始めたのが「丸山珈琲」の起源となっています。
『2014ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ』で、アジア人初となる名誉を得た優勝者の井崎英典(いざきひでのり)さんを輩出したのも、この丸山珈琲なんです(現在は退職)。また『ジャパン・バリスタ・チャンピオンシップ』でも優勝者を多く輩出しているなど、その教育の高さが分かります。
【大好評★プロが教える!ドリップコーヒーのおいしいポイント】
— みんなの住まい 三井不動産レジデンシャル (@mfr_37sumai) 2015年8月30日
⇒It’s Tasting 〜丸山珈琲の丸山健太郎が見立てる、この夏飲みたい3つのコーヒー〜http://t.co/u7o3fpSrwo#三井の住まい #コーヒー pic.twitter.com/xRwxopoPF2
コーヒーの生産国で開催されている国際的なコーヒー品評会において、国際審査員として世界で最も多く参加している人物です。今でも丸山珈琲のバイヤーとして年間150日は海外へ行き、コーヒー豆の買い付けを自ら行っています。
現地生産者とは時にプライベートな相談に乗ったりするほど、信頼関係を大切に考えています。コミュニケーションを深めることによって信頼を得、すばらしい豆を仕入れることができるんですね。
鈴木バリスタが作ったドリンクを味わうオーナー丸山。うまぃ!の一言!!喫茶のドリンク開発でしょうか……。 pic.twitter.com/ghCL6YASAB
— MARUYAMA COFFEE (@MARUYAMA_COFFEE) 2013年8月5日
今でこそ業界で知らない人はいないというほど、世界的に有名なカッパー(テイストする人)となっている丸山さんですが、実はもともと紅茶党で、コーヒーはあまり飲まなかったのだそう。ちょっと意外なエピソードですね。
創業当初は「焙煎こそがコーヒーの命」と、10年という長い年月をかけて追求し続けていた丸山珈琲。どんな豆でも焙煎の仕方によって最高の味が出せると日々研究してきました。同じ豆でも、ロースター(焙煎する人)によって味が変わるというくらい、実は繊細で大切な作業工程なんです。その後は、素材である豆にも重点を置くようになり、これが産地訪問を繰り返すきっかけとなります。
「自ら豆の買い付けをし、生産者との絆を大切にしている」ということから分かるように、現在の丸山珈琲で一番大切に考えているのは、素材を追求し最高の豆を使うということ。本当においしいコーヒーは生産現場で決まると実感し、焙煎技術だけでなく、より高品質な素材を求め産地訪問を繰り返し常に良質な豆を仕入れています。
丸山珈琲の最大の特徴は、なんといってもその"クリーン"さにあります。自らの目で厳選した高品質なコーヒーチェリーの風味や特性を最大限に活かし、雑味で邪魔されず本来の味を楽しめるように工夫しています。10年もの長い間、焙煎技術に磨きをかけてきた丸山珈琲が選んだ焙煎機"スマートローリング"を採用し、繊細な味の再現に勤めています。
丸山珈琲では良質な豆と技術だけでなく、人材の育成にも力を入れています。特に直接買い付けをしてきた豆をきちんと焙煎できる人材と、コーヒーを入れるバリスタの育成はコーヒーの提供には欠かせません。特にバリスタはお客と直に接する立場なので、コーヒーの知識はもちろん、接客態度にも気をつけなければならないお店の顔でもあります。こうやって人を育てることに力を入れているからこそ、世界チャンピオンを輩出できるんですね。
定番商品の豆から希少価値の高いものまで、丸山珈琲で飲んでおきたいコーヒーをご紹介。これを抑えておけばあなたも丸山珈琲ツウに!?
やはり飲んでおきたい!「丸山珈琲のブレンド」は、ホンジュラス・グアテマラ・コスタリカが産地。定番の深煎りで、豊かな香りとチョコレートの様な風味が特徴。
※ブレンドコーヒーの配合は、時季により替わります。
丸山珈琲のゲイシャフェアー!2016年ホンジュラスCOE1位エル・プエンテ。遅ればせながら今年初めてお店でいただたく珈琲。幸先良いw pic.twitter.com/mJlBMzu6hr
— takatoshin (@takatoshin358) 2017年1月11日
ホンジュラス共和国、エル・プエンテ農園の「ゲイシャ種」。2016年ホンジュラス・カップ・オブ・エクセレンス(COE)で1位受賞したコーヒー豆です!(COEとは、その年にその国で収穫されたコーヒーの中から、最高品質のものだけに与えられる称号のこと。)しかもCOE史上最高価格で落札されたものとあれば、なんとしても飲んでみたいですよね!白桃、マスカット、アップル、オレンジ等のさまざまな風味と花の香りが特徴。
エルサルバドル共和国産「エルサルバドル・ラス・ヌーベス・深煎り」。こちらもCOE入賞経験常連の、高品質な農園の豆を使用。ビターキャラメルやチョコレートの風味にクリーミーな質感と甘い後味が特徴。
コーヒーのおいしさだけでなく、スタッフやお店のサービスの良さでも定評のある丸山珈琲。お店に行ったからこそ受けられる、嬉しいサービスがあるんです!
◎ 丸山珈琲の店内の試飲は、お時間いただければ全店、店にある銘柄であればどれでもご用意できますので、お気軽にお申し付けください。 pic.twitter.com/0qXb6aYdX9
— MARUYAMA COFFEE (@MARUYAMA_COFFEE) 2013年10月13日
丸山珈琲の直営店(通販と東京セミナールームを除く)では、店頭で販売中のコーヒーを試飲することが出来ます。どんな味がいいのか分からない、いつもと違う味にトライしてみたい、袋に書いてある説明ではよく分からない、そんなお客様の疑問に答えてくれます。
コーヒー豆を購入すると、なんとお持ち帰り用のドリンクを一組2個までサービスしてくれるのです。ミニサイズでも丸山珈琲の味をしっかり味わえるので、とっても嬉しいサービスとなっています。
こちらも豆を購入した人限定で受けられるサービス。通常は中挽きですが、好みがある場合はそれに合わせて調整してくれます。自宅にミルがない人はもちろん、プロの人にやってもらえる嬉しいサービスです。
軽井沢の別荘地の中に、ひっそりと佇んでいる丸山珈琲本店です。軽井沢の雰囲気も手伝って「ちょっと入りにくい?」なんて心配することはありませんよ!とても暖かい雰囲気なんです。丸山珈琲の原点となる本店には、ぜひ行っておきましょう♪
入りづらい雰囲気はどこへやら!一歩室内に入ると、暖炉と木の調度品はとても趣があり、どこか落ち着ける家庭的な優しい雰囲気です。軽井沢の自然豊かな景色を眺めながら頂く高品質なコーヒーは、日常の喧騒を忘れさせてくれることでしょう。
丸山珈琲 軽井沢本店の詳細情報
丸山珈琲 軽井沢本店
軽井沢 / 喫茶店
- 住所
- 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1154-10
- 営業時間
- [月] 10:00 - 18:00 [火] 定休日 [水] 10:00 - 18:00 [木] 10:00 - 18:00 [金] 10:00 - 18:00 [土] 10:00 - 18:00 [日] 10:00 - 18:00 ■ 定休日 8/11は営業
- 定休日
- 火曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
- ~¥999
港区西麻布にある西麻布店は、丸山珈琲6店舗目のお店です。こちらのお店の最も大きな特徴は、なんといってもコーヒー豆を全銘柄取り揃えていることです。また、コーヒーだけでなく良質な日本茶や中国茶も扱っています。コーヒー店ですが、コーヒー以外の品揃えに対するクオリティはピカイチ!そのため、コーヒーが苦手な人でも楽しむことが出来ますよ。
また新型マシン「スチームパンク」で焙煎されたコーヒーが飲めるのは、丸山珈琲の中でも西麻布店だけです。ちょっと特別なコーヒーを楽しんでみたいという人には特にオススメの店舗です。
丸山珈琲 西麻布店の詳細情報
丸山珈琲 西麻布店
広尾、六本木 / カフェ、ケーキ
- 住所
- 東京都港区西麻布3-13-3
- 営業時間
- [月] 09:00 - 19:00(L.O. ドリンク18:00) [火] 09:00 - 19:00(L.O. ドリンク18:00) [水] 09:00 - 19:00(L.O. ドリンク18:00) [木] 09:00 - 19:00(L.O. ドリンク18:00) [金] 09:00 - 19:00(L.O. ドリンク18:00) [土] 09:00 - 19:00(L.O. ドリンク18:00) [日] 09:00 - 19:00(L.O. ドリンク18:00) ■ 定休日 不定休
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
- ~¥999
丸山珈琲の中でも、最大級のカフェスペースと焙煎工場を併設した店舗です。カフェスペースはオープンと同時に、地元のお客や観光客で満席になることもあるほどの人気ぶりです。広々とした店内は、座席の間隔も広いので満席でも隣を気にすることなく、ゆっくり楽しめると好評です。
小諸店の特徴は、焙煎工場の見学が出来ること。先述した、風味特性を最大限に引き出すスマートローリングという焙煎機械は、丸山珈琲の中でもこちらにしかありません。また日本を代表するバリスタがトレーニングを積み重ねる場所でもありますので、将来優勝するバリスタと会えるかもしれませんね。
丸山珈琲 小諸店の詳細情報
丸山珈琲 小諸店
平原 / カフェ
- 住所
- 長野県小諸市平原1152-1
- 営業時間
- [月] 09:00 - 20:00 [火] 09:00 - 20:00 [水] 09:00 - 20:00 [木] 09:00 - 20:00 [金] 09:00 - 20:00 [土] 09:00 - 20:00 [日] 09:00 - 20:00 ■ 定休日 不定休
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
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いかがでしたか。丸山珈琲は、こだわりのコーヒーを取りそろえるだけでなく、人材育成からサービスに至るまですべてを集約して一杯のコーヒーにしています。生産者からお客さんまですべてを大切にする、そんな丸山珈琲の姿勢だからこそ、コーヒーの本当の美味しさを引き出せるのではないでしょうか。美味しいコーヒーを味わいにぜひお出かけ下さい。
店舗情報 | 丸山珈琲 MARUYAMA COFFEE
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通信販売 | 丸山珈琲
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