岐阜・中津川の名物栗きんとん！二大巨頭「すや」＆「川上屋」を食べ比べよう

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岐阜県の南東部に位置する中津川市をご存知でしょうか。中山道43番目の宿場町「馬籠宿」が有名で、石畳と枡形が残る古い町並みが人気の観光スポットになっています。

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そんな中津川の名物と言えば栗きんとんです。中津川には栗きんとんの名店がふたつあります。ひとつは「すや」、もうひとつは「川上屋」です。中津川を訪れたなら2つの名店の食べ比べをしてみませんか？

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栗きんとんの名店「すや本店」は、JR中央本線「中津川」駅より徒歩5分。中津川駅前通の東側の狭い路地沿いに建っています。創業は元禄年間。江戸から下ってきた武士がこの宿場町に住みつき、酢のお店を開いたのが「すや」の始まりです。

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風情たっぷりの店内にはお席が用意されていますが、基本的にイートインはなく、繁忙期などは席がないこともあります。テイクアウト中心の和菓子屋さんです。

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すやの栗きんとんは毎年9月から1月の期間限定で販売されます。栗と少量の砂糖だけを使い、水を一切使わず、栗の水分だけで炊き上げているんです。栗は完全に濾してしまわず、少量の粒々感を残しているんですよ。

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すやの栗きんとんは、なめらかな舌触りと栗の粒々感を活かし、お口の中でホロホロとトロける感覚です。甘過ぎない上品な味わいと、固すぎず柔らか過ぎずのバランスが絶妙です。、

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すやの栗羊羹は黒と白があります。黒は選りすぐりの小豆を、白は手ぼうを使い、ゴロゴロの栗とともに蒸したものです。栗きんとんに勝るとも劣らない人気商品です。

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煮詰めた寒天と砂糖に、細かく刻んだ栗を入れて乾燥させた琥珀色のお菓子です。乾燥させることにより、シャキシャキ感が楽しめるんです。

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1年間蜜漬けした栗を蜜ごと熱して水分を飛ばし、熱する、冷ます、を約1週間繰り返したのち、栗に蜜を染み込ませ、砂糖をまぶして完成するという手間のかかったお菓子です。栗きんとんよりもコレ！という根強いファンもいるんですよ。

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JR「中津川」駅から約1.3km。中津川インターから南木曽方面へ国道19号線沿いに４kmほど行くと「すや西木」はあります。駐車場も広く「すや」と同じ敷地内に甘味処「榧（かや）」が隣接しています。

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甘味処「榧」は「すや」のすぐ隣に、風情たっぷりに佇んでいます。こちらでは季節限定の栗しるこやあんみつなどの甘味がいただけます。

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10月から12月限定でいただける「栗しるこ」は、これを目当てにやって来る方がいるほどの人気メニューです。「栗しるこ」は栗だけで作られたおしるこで、まさに栗きんとんがそのままおしるこになったような濃厚な味わいです。

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普通「そばがき」と言えば、そばつゆと一緒にいただくイメージかも知れませんが、こちらの「そばがき」は餡子と一緒にいただく甘味なんです。つぶつぶ食感と、もちもち食感が面白く、とっても上品なひと皿です。

ぷるぷるの寒天に白玉と餡子がのったシンプルな「あんみつ」は、添付の蜜をかけていだきます。寒天は歯ごたえがあるのに喉越しすっきりで、つるつるとどれだけでも食べられそうな美味しさです。

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もうひとつの名店「川上屋本店」は、JR中央本線「中津川」駅より徒歩7～8分。狭い路地が入り組んだ古い町並みの中に建っています。創業は江戸末期の元治元年。こだわりの風味逸品を創り、歴史を重ねてきた老舗です。

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趣のある店内は広くてゆったりと買い物ができます。こちらも基本的にテイクアウト専門です。季節も歴史も風情も感じさせてくれる落ち着いた空間は、心を和ませてくれますよ。

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川上屋の栗きんとんは毎年9月から12月頃まで期間限定で販売されます。こちらも蒸した栗を少し粒を残しながら砂糖を加えて炊き上げています。

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すやの栗きんとんと比べ、川上屋の栗きんとんはしっとりしています。舌触りはなめらかで、ねっとり絡みつくような食感が特徴です。上品な甘さでコクがあります。

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お店独自の製法で炊き上げた大きな栗に、栗きんとんをまぶしたお菓子です。大きな栗が丸ごと楽しめるので、栗好きさんには栗きんとんよりも嬉しいお菓子かも知れませんね。

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蒸し羊羹の生地で栗きんとんを包み、さらに竹皮で包んで蒸し上げた川上屋特製のお菓子です。蒸し羊羹の上品な甘さと、栗きんとんの素朴な栗の味わいがマッチして、食べ飽きない美味しさと評判です。

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栗きんとんを干し柿で包んだ柿の美きんとんは、栗きんとんと並び、川上屋の大人気商品です。ねっとりとした食感の干し柿に、風味豊かな栗きんとんがよく合います。こちらは季節限定のお菓子なので販売期間に注意してくださいね。

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JR「中津川」駅から約2.3km。中津川インターから南木曽方面へ国道19号線沿いに3kmほど行ったところに「川上屋 手賀野店」はあります。建物の中には茶寮「栗乃舎」が併設され、栗おこわや甘味がいただけます。

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川上屋の売り場の奥に併設された茶寮「栗乃舎」では、落ち着いた店内で、栗ぜんざいや栗みぞれなど、季節の甘味が楽しめます。

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ホクホクの栗がゴロゴロ入った「栗おこわ」は、もちもちで味もボリュームも大満足。定食について来るやさしい味付けの切り干し大根やゴボウの漬物も、栗おこわと同じくらい評判がいいんですよ。

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甘さ控え目のぜんざいに、大きなお餅が2個も入った「栗ぜんさい」。お箸を入れると中には栗が沢山入っています。栗も小豆もたっぷり入った納得のひと品です。

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栗好きさんにはたまらないビジュアルの「栗みぞれ」は、小豆と栗がたっぷりのったかき氷です。夏の間の限定メニューですが、登場を待ちわびる方も多いんですよ。

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中津川で栗きんとんと言えば、誰もが知っている「すや」と「川上屋」。どちらか一方が好きという方もいらっしゃるでしょうが、シーズンが来ればどちらも行く、という方が殆どなんです。ぜひ、食べ比べしてみてくださいね。