名古屋の手羽先どっちに行く？山ちゃんVS風来坊、徹底比較！

手羽先の2大チェーン店「世界の山ちゃん」「風来坊」。今ではつつうらうらに店舗がありますが、日本だけにはとどまらず海外進出もしています。甘辛くてスパイシーな手羽先テイストにはまる人が多いそう。

名古屋の手羽先は衣をつけずに下味をつけて素揚げし、最後にタレ・こしょう・ゴマなどを振りかけて完成。シンプルな作り方ですが、手羽先を2度揚げするので、肉はふっくらしていて、皮はパリッとしています。手羽先は羽の付け根にあたる部分で、コラーゲンがたっぷり。女性ファンが多いのも、美肌効果のおかげかもしれませんね。

魅力がいっぱいの手羽先。あなたは食べるなら「世界の山ちゃん」「風来坊」どっちを選びますか？名古屋人でも派閥がある2大チェーンを徹底比較！手羽先初心者の方も、どちらかのお店を未経験という方も、両方経験者も改めて、必見です。

“名古屋に手羽先あり！”と全国に知らしめたのが「世界の山ちゃん」。創業は昭和56年で、新栄に4坪13席の屋台のようなお店をオープンしたのが始まりです。今では北海道から九州までお店があり、名古屋のピリ辛手羽先の人気を不動のものにしました。

「山ちゃん」の手羽先は、手羽の先までがついている形で、Ｖ字型をしています。皮にたっぷりとコショウがまぶしてあって、この辛さが後を引く。ビールをぐいぐいやりたい若い世代に人気があります。

「幻の手羽先」5本で430円。ちなみに、山ちゃんでも風来坊でも、名古屋人は1人前なんてオーダーはしません。目安は2人で5人前。食べてみると分かりますが、皮のパリパリ感と肉のジューシーさが絶妙で、とても5本では止まらないのです。手羽先の親友ビールは、中ジョッキで480円です。

山ちゃんのサイドメニューは名古屋色が強い。おすすめは、名古屋めしの定番「どて煮」と「黒手羽先」。黒手羽先は、人気の手羽先をソースで煮込んだもの。このほか、「山ちゃん風海老ふりゃー」や「海老天むす」、「浜乙女のり茶漬け」など名古屋を食べつくせますよ。

名古屋市内は栄・金山を中心に35店舗あり、全国では75店舗。海外にも進出しており、タイに2店舗、香港・台湾に各1店舗あります。

昭和38年に創業した風来坊。名古屋の手羽先は、風来坊が元祖だといわれています。当時、手羽先といえばスープの材料にしかならなかったのに、唐揚げにしてタレをつけることを風来坊の現会長が思いつき、独特のスタイルを生み出しました。

手羽先の先部分がなく、肉の部分のみが丸く揚げてあるのが「風来坊」です。上にゴマがたっぷりかかっているのが特徴で、この2点から名古屋人のほとんどが「山ちゃん」か「風来坊」かを見分けます。辛さの中に甘みがあり、食感もちょっと柔らかい。甘くてしっとりしているので、子どもに人気があります。ビールにもいいのですが、焼酎やウィスキーにもあいます。

「手羽先唐揚げ」5本で450円（栄店）です。風来坊はお店ごとに値段が違うのでご注意。盛り付けはとてもきれいで、皮を上にして扇形に並べます。千切りキャベツが添えられているところもいいですね。「世界の山ちゃん」が手羽先だけで豪快に盛り付けてあるのと比べると、やや繊細な感じです。

風来坊のサイドメニューは世界の山ちゃんに比べて名古屋感が控えめ。名物の「ターザン焼」は、若鶏の半身をそのまま揚げて焼いたゴージャスな一品です。秘伝のタレのうまみがしっかりと味わえ、ボリュームもたっぷり。「もも焼き」はコショウを利かせたもも肉が、骨付きのまま出てきます。

名古屋市内には31店舗があり、ほか全国に42店舗、合計73店舗があります。海外にはアメリカのロサンゼルスに1店あります。それぞれのお店が本家という考えで、お店ごとのオリジナルメニュー開発にも力を入れています。

「山ちゃん」か「風来坊」か。名古屋人の間でも永遠に決着がつかない問題です。「山ちゃん」は、味がスパイシーでカリッと香ばしいのでお酒のつまみに最適。「風来坊」は、辛さの中に甘みがありしっとりと柔らかいので、ファミリー向けといったところでしょうか。でも、どちら派か決めるのはあなた次第！ぜひ一度、食べ比べてみましょう。