金沢をレンタサイクル「まちのり」で巡る！おすすめ観光ルートをご紹介♪

観光地の場所が集中している金沢は、自転車移動がとても便利。そこで、おすすめなのが公共のレンタサイクル「まちのり」。市内に、事務所のほか22か所のサイクルポートがあり、貸りた自転車をどのポートに返却してもOK。自転車を借りっぱなしにする従来のシステムとは違い、観光地に到着するごとに自転車を返却し、また好きなポートから借りられるので、効率的に動くことができます。

さらに、まちのりはうまく使えば、貸出料金を1日基本料金の200円（2018年2月現在）で済ませることも可能。というのは、30分を超えると追加料金がかかるのですが、30分以内に返してまた借りる…これを繰り返すと追加料金がかからないのだとか。効率的に移動することで、200円のみで乗り継いでいけるのです。これはお得ですね。さあ、サイクルポートの場所をよく確認してスタートしましょう♪

各サイクルポートには、場合によって自転車がすべて出払っている場合もあります。まちのりの公式サイトで、各サイクルポートでの現在の利用可能台数が紹介されていますので、チェックしてルートを考えましょう。

金沢駅には、A・B・Cの3つのサイクルポートがあり、そこで自転車を借りるとスムーズに観光地にアクセスできます。まずは人気のスポット、ひがし茶屋街へ。ひがし茶屋街には、サイクルポートの「東山ポート」があり、そこで自転車をいったん返却します。ひがし茶屋街は、金沢の伝統的な建造物が立ち並ぶエリアで、金箔などの工芸品等のお土産店やグルメ店が数多くあります。

■お茶屋の「志摩」「懐華楼」

ひがし茶屋街は、木虫籠（キムスコ）と呼ばれる出格子が印象的な古い町並み。とくに観光スポットとしておすすめなのは、有料で一般公開しているお茶屋「志摩」と「懐華楼」。江戸時代から続く格式高いお茶屋で、内部を見学したり、中にあるカフェでくつろぐこともできます。

■茶房一笑

ひがし茶屋街には、昔ながらの町家を改修したレトロな和カフェがたくさんあります。その落ち着いた雰囲気は、金沢ならでは。ぜひ、立ち寄ってひとやすみして、おいしいお抹茶や和菓子などを堪能しましょう。こちらの「茶房一笑」は、献上加賀棒茶で有名な丸八製茶場のお店。モダンで落ち着いた空間の中で、自慢の加賀棒茶がいただけます。

■九連波（くれは）

「九連波」も格子戸の趣のあるたたずまいが印象的な和カフェで、とても人気。2階が茶房になっていて、畳のお部屋でゆったりとくつろげます。このカフェでは、金沢のお茶席などで評価の高い「吉はし」のお菓子もいただけるんです。一般にはなかなか出回らないお菓子ですので、ぜひいかがですか。

ランチは、金沢の台所「近江町市場」で。東山ポートで再び自転車を借りて、近江町市場の南側にある十間町ポートで返却するのもいいですが、ひがし茶屋街から近江町市場までは近いので徒歩の移動でも大丈夫です。さあ、市場のにぎわいを楽しみながら、北陸の旬の味を満喫しましょう。

■いきいき亭 近江町店

近江町市場では、北陸の新鮮な魚介を使った海鮮丼などが人気。「いきいき亭 近江町店」は、カウンター10席の小さなお店ですが、いつも大勢の人でにぎわっています。金沢港直送の魚などがてんこ盛りの丼や、にぎり寿司専門のお店です。

■山さん寿司

創業69年以上の老舗「山さん寿司」も大人気のお店。豪華な海鮮丼などを目当てに、観光客などが列を作っています。雲丹とイクラがびっしりとのった雲丹イクラ丼も人気のメニュー。こちらのお店も、朝早くから営業していますので、観光の前に訪れるのもいいかも。

ランチ後は、十間町ポートで自転車を借りて、いよいよ金沢観光のハイライト、兼六園・金沢城公園へ。金沢城周辺では、公園の東側にある兼六園ポートで返却するのが便利なようです。

兼六園は、日本三名園のひとつに数えられ、加賀歴代藩主により形づくられてきた美しい池泉回遊式庭園です。冬の雪吊りをはじめ、四季折々の自然が楽しめます。また、金沢城は加賀藩主・前田家の居城で、現在は天守閣はありませんが、復元された門や長屋を見ることができ、往時がしのべます。

金沢21世紀美術館は、兼六園・金沢城公園と隣り合っているので、徒歩での移動で大丈夫です。海外からの観光客にも人気の美術館で、体験型のアートもいろいろ。有料と無料のエリアに分かれ、無料エリアだけでも十分に楽しめますので、時間があればぜひ訪ねてみてください。

金沢21世紀美術館に近い広坂ポートで自転車を借りて、川の西側にあるにし茶屋街のにし茶屋ポートへ。にし茶屋街は、ひがし茶屋街に比べるととても静かで、ゆったりと町歩きが楽しめます。人気のグルメ店もありますので、ひとやすみもおすすめ。

■甘納豆かわむら

豆だけでなく、さつまいもや栗、くるみなどさまざまな季節の甘納豆が楽しめる「かわむら」。にし茶屋街にしかお店がなく、話題の甘納豆を求めて、わざわざ訪れる観光客も多くいます。喜ばれるお土産になりそうです。

■カカオ サンパカ金沢店

にし茶屋街でひとやすみするなら、スペイン王室御用達の高級チョコが味わえるこのお店もおすすめ。町家づくりとチョコレートという意外な組み合わせが新鮮。濃厚なカカオのソフトクリームも人気でテイクアウトもできます。

にし茶屋周辺の散策を楽しんだら、最後は長屋武家屋敷跡の長町ポートへ。江戸時代の面影を残す伝統の町並みが、金沢観光のエンディングとしてぴったり。お帰りは、また自転車を借りて、金沢駅や宿泊地の近くのポートまで一気に移動しましょう。

レンタサイクルまちのりで周る金沢。いかがでしたか？朝早く訪れるなら日帰りでもある程度周れますが、1泊すればゆっくりといろいろなスポットを周ることができますね。いい季節は、自転車が気持ちいい！ぜひ、金沢を自転車で観光してみませんか？