2018年07月20日
体も心も喜ぶ、深呼吸のすすめ。一人旅におすすめ「森林浴スポット」10選【東日本編】
毎日ひたすら働いていると、周りにも気を使い、もう身も心もクタクタ…。そんな時、都会や職場から離れて、自然の中で1人、パワーを充電したいと考えたことはありませんか?アウトドア系は1人旅には不向きなイメージがありますが、森林浴は1人旅に向いているレジャーです。森の中をのんびり自分のペースで歩いて、充電完了。そんな元気を取り戻せる森林浴スポット東日本版をご紹介します。
仕事や人間関係で疲れた時こそ、1人になりたいもの。そんなときは自宅や職場から離れた環境のなかで、ゆったりと過ごしてみてはいかがですか。温泉や買い物もいいですが、もっと心の底からリラックスしたいと言う時は、自然の中に入ってみるのがおすすめです。
自然の中に入ってみるとはいっても、山歩きをするには体力面で心配という女性は多いでしょう。1人旅だからこそ、自分の体力に合わせて行先を選びやすい「森林浴」という方法を選んでみませんか?無理せずに、体力のレベルに合わせて自分の行きたい森のなかを歩く。誰にも気をつかわずに、ゆったりと自然と向き合ってみると、自分のストレスや疲れの原因が見えてくるかもしれません。
森林浴の魅力は、自然の恵みを体いっぱいにうけられること。葉ずれの音や川のせせらぎに耳を傾け、木々の緑を眺め、手のひらで木の幹に触れ木肌のぬくもりを感じ、森林の香りを思いっきり深く吸い込みましょう。森を五感で感じることで、普段都会で暮らす私たちが気づいていない、見えていないものを発見することができます。深い呼吸をして、すーっとリラックス。心も体もデトックスさせましょう。
それでは、東日本で、女性が1人でも行きやすいおすすめの森林浴スポット10か所をご紹介しましょう。都心部からアクセスが良く、気軽に行けるスポットもありますよ。
「神仙沼(しんせんぬま)」は、北海道の西側、リゾート地のニセコ山系にあります。ニセコ山系にある多数の湖・沼の中でも、神秘的な沼として有名。青い水面にエゾアカマツが逆さに映る光景はまるで別世界です。水草や高山植物を眺める楽しみもあります。
このあたりは湿地帯ですが、ルート上には木道が作ってあるので1人&森林浴ビギナーでも快適に歩いて回れます。アップダウンもほとんどないため、体力を気にせずにたっぷりと森林の魅力を味わえるのがメリットです。
神仙沼は北海道の海抜750メートル以上の高地にあり、ほかの森林浴スポットよりも季節が早く感じられます。ミネカエデの実などを一足先に眺め、ゆったりと写真を撮影する時間をとれるのも、スケジュールが調整しやすい1人旅ゆえです。
神仙沼の詳細情報
「野幌森林公園(のっぽろしんりんこうえん)」は、北海道の札幌市にある自然公園です。園内の大部分が鳥獣保護区になっていて、公園区域の約8割を占める国有林は「昭和の森自然休養林」に指定されています。札幌駅からバスで行くことができ、わずか約15分で2,053ヘクタールもの広大な公園に到着します。1人旅でもアクセスがしやすい森林浴スポットです。
森林の中には遊歩道が網の目のように作られています。主なコースの距離は1.2~5.1キロまであり、自分の体力に応じて選べるのがメリットです。事前にコースをチェックして、行きたい場所や歩く距離からコースを選んでおきましょう。
札幌と言う大都市に近い平地の林ですが、公園内には野草、樹木、キノコと500種以上の植物が生育しています。早い時期から保護されてきたため、原始林の面影が色濃く残る場所。1人旅なら、日程に余裕をもって1日たっぷりと過ごしましょう。
道立自然公園 野幌森林公園の詳細情報
「高瀬峡(たかせきょう)」は、山形県と秋田県の境ちかくにある島地川(しまじがわ)上流の渓谷です。檜ノ沢・婆々沢・カラ沢にまたがり、「上の滝(うえのたき)」や「陰の滝(かげのたき)」など、ハイカーに人気の滝が密集しています。山形県内でも人気の高いハイキングコースを、1人でのんびり歩きませんか。
高瀬峡は新緑の時期や紅葉シーズンになると、とくに色鮮やかな景色になります。コース沿いを流れる島地川(しまじがわ)にはイワナやヤマメがいて、清流の水音も楽しめるのがメリット。時期によってはヤマユリ、クルマユリなどの野草が見られ、1人の森林浴でも癒されるスポットです。
たくさんある滝の中でも、人気なのが、稲妻の形に流れ落ちる「蔭の滝(かげのたき)」。1人&森林浴ビギナーでも、最寄りの駐車場から15~20分程度で歩けます。体力に自信がないのなら、蔭の滝をゴールにするコースがぴったりです。
高瀬峡の詳細情報
「抱返り渓谷(だきがえりけいこく)は、秋田県の中央部よりやや東側にある渓谷です。東北の耶馬渓と称され、田沢湖から流れる瑠璃色の渓流や、岸壁にかかる滝、緑豊かな原生林がとても美しいです。マツやサクラ・カエデの木などが入り混じる森は、新緑から紅葉シーズンまで長く森林浴を楽しめます。
渓谷内は遊歩道が整備されているので、女性1人でも安心。滝や渓流などの見どころを眺めつつ、気軽に歩けるのが大きなメリットです。ゴールである「回願の滝(みかえりのたき)」までの距離は約1.5キロ。森林浴1人旅でも、安心して歩ける距離です。
フォトジェニックなつり橋「神の岩橋(かみのいわはし)」は絶景。このあたりはブナやカエデの木が多いので紅葉がとてもきれいです。一人旅なら立ち止まってじっくりと撮影したいスポットです。
抱返り渓谷の詳細情報
「東野の清流(ひがしののせいりゅう)」は、福島県の阿武隈山系(あぶくまさんけい)の西斜面にある清流です。東野国有林林道(ひがしのこくゆうりんりんどう)と遊歩道が約3キロ続きます。標高500メートル以上の高地にあるため夏でも涼しく、森林浴には最適なスポット。それほど水量の多い場所ではないので、1人で森林浴にやってくる人も多いところです。
渓流沿いには遊歩道が整備されていますので、ゆっくりと周りの緑を眺めつつ歩きましょう。靴はトレッキングシューズでいいのですが、木々や滝に近づいて撮影したい場合は、足元が滑りにくい長靴もおすすめ。ゆっくりと時間をかけて、納得ができる写真を撮影しましょう。
こちらは「うつくしまの音30景」に選ばれており、福島県内でも、将来に残したい音風景のひとつになっています。清流の清らかなせせらぎは、青葉の美しさとともにストレスを溶かしてくれます。1人で静かに聞いて、とげとげしている心を休ませたいスポットです。
東野の清流|福島県玉川村
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「奥多摩・御岳山(おくたま・みたけさん)」は、東京近郊の青梅市にある山です。古くから山岳信仰の対象として崇拝されており、今も山中にはしんとした森林が続いています。都内から気軽に行ける森林浴スポットで、首都圏のハイカーに人気の山。アクセスが良いので1人旅の行先としてもおすすめです。
ほとんどの観光客がケーブルカーで登り、武蔵御嶽神社(むさしみたけじんじゃ)を経由して森の中に入ります。くだり道をゆっくり歩いて、森林のパワーを感じましょう。
杉の木などが続く深い森。ハイキングコースが整備されているので、1人でも安心して森林浴を楽しめるのがメリットです。都心から近い森林浴スポットではありますが、森の神秘性もしっかりと感じられます。
森の中で、可憐な山野草を見られるのも御岳山の魅力です。森林浴中にそれぞれの時期の草花も見られますので、ぜひ愛用のカメラを持っていきましょう。
御岳山の詳細情報
「高尾山(たかおさん)」は、東京近郊で気軽に登れる山として有名なところです。年間に約300万人もの登山者がやってくるといわれ、世界でもトップクラスの登山者数をほこります。2007年にはミシュランガイドで、最高ランク・三つ星の観光地に選ばれました。軽装でも森林浴が楽しめるため、初めての1人旅におすすめです。
山中の森では、ハイキングや森林浴のためのコースが整備され、どれも1~2時間程で山頂まで上がれます。中腹まではケーブルカーやリフトを使って登れるので、森林浴を始めたばかりの1人旅なら、体力と相談しながら上手にケーブルカーなどを利用しましょう。
つり橋コースでは、フォトジェニックな「みやま橋」を通ることができます。高尾山では唯一のつり橋で、歩くとゆらゆらするスリリングさ。1人旅でも、ドキドキワクワクを経験しましょう。
高尾山の杉並木の詳細情報
「油木美林(あぶらぎびりん)」は、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(おんたけさん)のふもとにあります。尾張藩の御神木として守られ、明治以降は国有林として、公用以外の伐採を禁じられてきた歴史の古い森林。森の中に一歩入ると、異世界を感じる森林浴スポットです。
樹齢300年以上の大木がある森林には、ヒノキ・サワラ・アスナロなどの木曽五木*(きそごぼく)などが茂っています。1人でのんびりと遊歩道を歩きながら、濃い原生林のパワーを感じましょう。
*木曽五木・・・ヒノキ・サワラ・アスナロ・コウヤマキ・ネズコの5つの樹木のこと。江戸時代に尾張藩により伐採が禁止された木曽谷の木
遊歩道を進むと「不易の滝(ふえきのたき)」「こもれびの滝」などが見えてきます。古くからの森林の中にある滝は、より一層神秘性を高めます。写真撮影にはもってこいのスポットです。
油木美林 | 【公式】長野県観光サイト さわやか信州旅.net
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「西沢渓谷(にしざわけいこく)」は、埼玉・山梨・長野にまたがる秩父多摩甲斐国立公園にあります。日本の滝100選に選ばれた「七ツ釜 五段の滝」などの滝が続く渓谷で、力強い森林が残る、奥秩父最後の秘境です。
清流に沿って遊歩道が整備されており、アクセスもいいため、ハイキングを楽しむ人が多数やってくる人気の観光地。「森林浴の森100選」に選ばれたこともあり、いつもハイキング客などがいます。1人で行ってもそれほど危険な場所がないのも、おひとり森林浴女子にはうれしいポイントです。
四季を感じる花々を見るのも、清流沿いの森林浴ならではの魅力です。5月にはシャクナゲが咲き、秋には紅葉と、さまざまな森林美を味わえます。
西沢渓谷の詳細情報
「赤沢自然休養林(あかざわしぜんきゅうようりん)」は、長野県の南側にあります。江戸時代には尾張藩の森で戦後は国有林となり、今も樹齢300年の木曽ヒノキが見事な森林を作っています。
森の中に入ると、古い木曽ヒノキから爽やかな香りがしてきます。視覚とともに嗅覚も刺激されるのが大きなメリット。1人旅なら好きな場所で立ち止まり、存分にヒノキの香りを楽しみましょう。
赤沢自然休養林は、日本三大美林のひとつに数えられる美しい森です。国内でも有数の森林浴スポットで、1982年に森林浴イベントを初めて開催したという、森林浴の草分け的な場所。一度は行って、歴史ある森林を体感したいスポットです。
赤沢自然休養林の詳細情報
赤沢自然休養林
- 住所
- 長野県木曽郡上松町小川入国有林
- アクセス
- 1) 塩尻ICから車で110分 2) 中津川ICから車で100分 3) JR中央本線上松駅からバス(赤沢線)で30分 4) JR中央本線上松駅からタクシーで30分
平日はデスクワークで疲れがたまるなら、休日には自然の中に入って、緑をいっぱいに浴びてリフレッシュしましょう。東日本の森林には、遊歩道が整備されているおすすめ森林浴スポットがたくさんあります。森へのアクセスが良好な場所が多いので、1人旅でも気軽に行けます♪