2020年03月23日
【全国】日常を忘れて癒しの旅へ。深呼吸したくなる緑の絶景スポット8選
仕事や人間関係、溢れる情報、そしてパソコンやスマートフォンなどIT機器の使用などで現代は何かとストレスフルな生活になっています。ちょっと日常に疲れたら、気の合う友人と一緒に“緑の絶景”を見に行く癒しの旅にでるのがおすすめ。自然の緑色は安らぎを与えてくれますよね。今回は、TVや映画で観たワンシーンのような、美しい緑の絶景が見られる全国の緑スポットをご紹介します。
毎日、ギュウギュウ詰めの満員電車に揺られて通勤、会社では1日中パソコンと睨めっこ。家でも食事の支度や掃除に洗濯、現代の女性はとっても忙しい。そんな忙しい毎日を送っていたら身も心もボロボロになってしまいます。そんな時は、緑に囲まれたスポットへ足を運んでみましょう。緑色には、心身の疲れを癒したり身体の緊張をほぐしたりする効果があるといわれています。
緑の絶景をぼんやり眺めているだけで、お疲れモードだった身体が元気になっていくのを感じるはず。緑スポットの多くは、自然が作り出したものがほとんど。トレッキングをしながら楽しむという方法がメインとなります。安全性を考慮すると、ひとり旅で訪れるより友達と一緒に行くのが断然おすすめ。それに、友達となら感動を共有できますよね。では、ここからは心身ともに癒される緑たっぷりのスポットを紹介します。
日本で3番目に深い湖として知られている『十和田湖』から流出する唯一の河川で、十和田湖の子ノ口から焼山までの約14kmが奥入瀬渓流と呼ばれています。奥入瀬渓流は、特別名勝・天然記念物として国の指定を受けて保護されているため、手つかずの美しい自然が残っているんです。豊かな樹木や大小の滝、巨大な岩や崖が渓流美を作り出し、四季折々の絶景を楽しめます。新緑の時期は、特に美しい景観を見せてくれます。
奥入瀬渓流のポスターやCMでは、必ずといっていいほど登場する“阿修羅の流れ”。このような景観を眺めながらの渓流散策は、感動の連続です。木々を観察したり写真を撮ったりしながら散策を楽しみましょう。
奥入瀬渓流本流にかかる“銚子大滝”。高さ7m、幅20mの銚子大滝は、“ジャパニーズ・スモール・ナイアガラ”とも呼ばれる奥入瀬渓流屈指の見事な滝です。緑青々とした新緑の時期には、緑濃い樹木の中を真っ直ぐ落ちる白い滝は絵になります。真正面から写真を撮ると躍動感あふれる滝を撮ることができますよ。
奥入瀬渓流の詳細情報
白神山地は、青森県から秋田県にかけて広がる山岳地帯。日本で初めて世界遺産に登録された場所です。山麓は、原生的なブナの林で覆われており、その規模は世界最大級とも称されているんです。うっそうと生い茂るブナの原生林は、まるで神々の住処のような雰囲気。苔に覆われた大木を眺めていると神々からのパワーがもらえそうです。太古の森を彷彿させる趣が漂う世界感がスゴイ。
白神山地 (青森県)の詳細情報
十日町市松之山の丘陵地帯に広がるブナ林。樹齢約100年の若いブナの林です。スラリとした立ち姿が美しいことから「美人林」と呼ばれるようになったブナ林は、多くの写真愛好家が訪れる観光名所。木々がまっすぐ天に向かって生えている姿は、写真愛好家でなくてもその美しさに思わずため息がでちゃいます。残雪の上に芽吹く若葉が映える春は、それは見事な絶景。爽やかな空気に包まれながら遊歩道をゆっくりと歩きたくなります。
「美人林」のほとりには“美人林の鏡”と呼ばれる池があります。透明度が高く、水面に映り込む木々の景色がとても美しく感動もの。こんな景色を見たら美人になれるかも。
美人林の詳細情報
中条町六合(くに)地区には、草津白根山の火山活動によってできた湿地帯があります。この湿地帯には、硫黄泉など酸性泉の場所に限り生育するチャツボミゴケと呼ばれる珍しい苔が生育しているんです。その大きさは日本最大級。2015年には、芳ヶ平湿群、穴地獄としてラムサール条約に登録、2017年に国指定の天然記念物となっています。緑色の苔が一面に広がる壮大な風景は神秘的。
金閣寺や銀閣寺のモデルにもなった「西芳寺」は、別名『苔寺』と呼ばれる京都の古刹。「西芳寺」の境内には、枯山水の庭と池泉回遊式庭園の2つを配した庭があります。苔寺といわれる由縁は、目に入る全てものが苔で覆われている池泉回遊式庭園。まるで緑の毛氈を敷いたかのような幽玄の世界に息を飲みます。世界的企業アップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏もお忍びで訪れたという西芳寺。一生に一度は訪れておきたい場所かもしれないですね。
庭一面に広がる苔の緑は、日ごろ酷使している目にとても優しいです。季節や時間によって様相を変える苔を見ることは、“心の鏡”を見ることだともいわれています。どのような心が、苔に映し出されるのでしょうか。じっくりと苔を見て自分の真の心を知りましょう。
西芳寺(苔寺)の詳細情報
高知県の西部を流れる四万十川。日本最後の清流として知られている川です。日本最後の清流と呼ばれている川だけあって、その川の色は無色透明をイメージする人も多いのでしょう。山々の緑と無色透明の川との風景も良いのですが、実は、四万十川がさらに美しくなるのは温かい季節。気候が温かくなると川の色が、無色透明から濃い緑色へ変わるんです。抹茶のような緑と山々の緑。そんな四万十川の緑を見たら、きっと心に焼き付くことでしょう。
初めて四万十川を訪れるなら、ぜひ観光遊覧船に乗りましょう。清流を五感で感じる贅沢な観光ができます。せっかくなので、乗船前にお弁当を調達しておきましょう。四万十川の風景を楽しみながら川の幸が満載のお弁当を食べるというのも乙なものです。
四万十川流域には、数多くのレンタサイクルターミナルがあります。また、途中の乗り捨ても自由なので、サイクリングしながら四万十川の緑を楽しむのもいいですよ。四万十川の象徴としてドラマのロケ地にもなったりする沈下橋観光ももちろん自転車が便利。自転車で四万十川を堪能してみましょう。
四万十川の詳細情報
九十九島は、平戸から佐世保の間25Kmほどにわたり点在する208の島々が浮かぶ海域のことです。複雑に入り組んだ長いリアス式海岸と緑の島々、そして青い海との対象が見事な観光スポットです。西海国立公園の一部にも指定されているので、豊かな自然が守られています。佐世保市にあるテーマパーク『ハウステンボス』の近くにあるので、ハウステンボスに泊まって翌日に観光するのがおすすめ。表情豊かな美しい島々に感動するはず。
九十九島は、島の密度が日本一といわれています。その密度を体感するには、船に乗ってみるのが一番。船が、島と島との間を縫うように進んでいきます。島の近さにビックリ。船のデッキから眺めると、島の岩肌や自生する植物を観察できるほどです。
秋から冬の九十九島の名物といえば“牡蠣”。九十九島で育まれる牡蠣は、見た目は小粒ながら身はぎっちり。濃厚でプリップリの食感は、牡蠣好きを唸らせる美味しさです。牡蠣狙いで九十九島の緑を見に行くのもいいかもしれませんね。
西海国立公園 九十九島の詳細情報
九州最南端の佐多岬から約60Kmの海上に位置する屋久島。樹齢1,000年以上の杉の変種『屋久杉』の原生林が広がる屋久島は、1993年に世界遺産に登録されました。その島の中でも特に降水量の多い白谷川上流に広がる「白谷雲水峡」は、すべてのものが緑に苔で覆われている谷。映画『もののけ姫』に出てくる森のイメージ作りのため、前述した白神山地の森と合わせて宮崎駿監督が何度も足を運んだのが「白谷雲水峡」です。世界中のジブリファンが、この神秘的な風景を見るために訪れます。
白谷雲水峡の詳細情報
全国には、緑が美しい景色のスポットがたくさんあるのがお分かりいただけたでしょうか。映画のワンシーンのような景色から絵画のよう景色、神が宿っていそうな景色まで緑スポットには魅力がいっぱい。今度のお休みは、友達と一緒に緑スポットで癒されましょう。