【甲信越】心を和ませる四季折々の様式美。日本庭園のあるお宿7選

出典：horizonさんの投稿

新潟県、長野県、山梨県から成る甲信越エリア。新潟県を除いて内陸部にまとまっている甲信越エリアは、全体的に山深い自然豊かな場所です。寒暖差があるのが特徴で、夏場は比較的涼しい「軽井沢」や「諏訪湖」など避暑地も多く存在しています。都会から離れて自然豊かな場所で、ゆったり女子旅を楽しみたい方におすすめのエリアです。

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そんな甲信越エリアへ旅する時の宿泊場所に、今回は日本庭園のあるお宿を県別にご紹介。日中はたっぷり観光して、滞在中は季節を五感で感じてリラックス…。四季折々の美しい景色を眺めることで、日頃の疲れがじんわりと癒されていくことを実感するはずですよ◎

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長野県の上諏訪温泉（かみすわおんせん）にある「ぬのはん」は、諏訪湖畔に位置する老舗旅館です。敷地内にある日本庭園は、全国で石彫師として活躍中の横澤英一氏によって設計されたもの。木・土・石は全て諏訪付近のものが使用され、自然の趣を大切にした庭園です。

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客室には檜風呂付離れの特別室があり、写真はその中の1つである「離れ屋敷・花園」です。日本庭園に面したこのお部屋は、木のぬくもりに包まれるようなあたたかい雰囲気。お風呂の檜の香りも楽しんでくださいね。

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温泉旅館に来ると浴衣のことも気になりますよね。ぬのはんでも、女性には可愛い浴衣を貸し出していますよ。庭園と諏訪湖それぞれを眺めることができる館内にあるカフェで、浴衣を着てお茶しながらまったりしませんか。

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下諏訪温泉（しもすわおんせん）にある「聴泉閣かめや（ちょうせんかくかめや）」は、明治の文豪も宿泊したことがあるという歴史ある旅館です。敷地内にある日本庭園は、名匠小堀遠州（こぼりえんしゅう）によって造られたという林泉式庭園。子孫繁栄を表す非常にめでたい高貴な名園といわれたそうです。縁側に腰かけて、のんびりと観賞してみましょう。

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こちらの客室は「富士の間」。かの文豪・島崎藤村が好んで宿泊していたのだとか。自慢の日本庭園が1番よく見えるお部屋なので、つい窓辺に居座ってしまいそうですね。富士の間という名前の由来にもなったダイナミックな襖の絵にも注目です。

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お食事は、郷土料理を現代風にアレンジした懐石料理が供されます。お料理をいただく個室の食事処では、ライトアップされた庭園を眺めることができますよ。旬の食材を使ったお料理からも庭園からも、その時の四季を感じてみてくださいね。部屋食の相談も可能です。

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「割烹旅館 桃山（かっぽうりょかん ももやま）」は、アルプスや松本平が見渡せる高台に位置する一軒宿。3,000坪ある日本庭園「桃山園」は、木々や鮮やかな花が植えられ四季折々に表情を変えます。初夏のつつじが咲く季節が特におすすめなのだそう。

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客室10室は、全て和室タイプ。窓からは日本庭園や松本市内の景色が眺められるように設計されています。障子を開けば、その部分がまるで額縁の絵のよう。特別室には御影石の専用風呂が付いており、ゆったりくつろげます。

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館内には水の流れが取り込まれていて、池や橋まであります。客室へと続く通路は、風情のある石畳。ちょっとした高揚感を覚えることでしょう。

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「武井旅館」は戸隠信仰と共に歩んできた旅館で、「戸隠神社宝光社」の近くにあります。1745年に造られた茅葺屋根の重要伝統的建造物で、敷地内には四季の彩りが美しい日本庭園が広がっています。桜を始め、つつじや山百合など、色々な花々が咲くそうです。

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客室は、和室が10室と大広間が1室用意されています。戸隠の中でも古い建物のため、ちょうな*の削り跡が残る梁や柱、仏教時代の面影をたたえる鴨居の卍飾りなどが残っています。落ち着いた和の空間で、その歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

*ちょうな…木工に用いられる工具。湾曲した柄の先端に槍のように刃を差し込んだもの。

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お食事では、名物の「戸隠そば」をいただくことができますよ。日本3大そばの1つで、”ぼっち盛り”と呼ばれる独特の盛り付けが特徴。挽きたて・打ちたて・茹でたてと3拍子揃ったそばのコシや香りを、ぜひ堪能してくださいね。

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山梨県の笛吹川温泉（ふえふきがわおんせん）にある「坐忘（ざぼう）」は、天然温泉の露天付離れで甲州ワインと懐石料理を楽しめる大人のための旅館。敷地内の大きな池の周りにある日本庭園は、丁寧に整えられていて散策もしやすくなっています。朝や夕方にはつがいの鴨を見かけることも。

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客室は、それぞれに趣の異なる5タイプが用意されています。こちらの写真は本館にある庭園露天風呂付き和洋室の「琴川（ことかわ）」というお部屋。庭園に面した広いテラスと露天風呂は、まるで池に浮いているかのよう。テラスからは、池の鯉に餌をあげられますよ。

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日本庭園を眺めることのできる露天風呂は、夜にはぽつぽつと灯りが点いて、幻想的な雰囲気の中で入浴できます。その露天風呂の奥へ行くと、先人が掘り出したという名物の「洞窟風呂」が。源泉かけ流しの贅沢なお湯で、ゆったりとくつろげます。

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石和温泉（いさわおんせん）にある「銘石の宿 かげつ」には、5,000坪にも及ぶ日本庭園があります。全国各地の巨岩・奇石・銘石などの自然石が配され、優雅で壮観な風景。敷地内には8,000匹もの錦鯉が泳ぎ、20もの滝が眺められます。数十年の歳月をかけて造られた庭園なので、隅から隅まで散策してみてくださいね。

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全てのお部屋から日本庭園を眺めることができます。こちらは「中の殿」にある露天風呂付きのお部屋。夕焼けも絶景だそうで、日が落ちて暗くなった時間に入浴するのがおすすめだそうです。また1階のお部屋なら、その場所から直接鯉に餌をあげられます。

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地元でも屈指の大露天風呂は、巨岩や奇石をふんだんに使った野趣溢れる造りです。豊富に注がれている源泉のお湯は、肌あたりまろやかで冷え性などへの効果も期待できるそうです。ほのぼのと漂う湯の香を感じながら、心も体もほぐしてみてくださいね。

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湯村温泉にある「常盤ホテル（ときわほてる）」は、旅館とホテルの良さを兼ね備えた迎賓館です。皇室御用達のホテルでもあり、天皇をはじめ皇族方もお泊まりになった客室は必見。敷地内には3,000坪もの日本庭園があります。60本もの松を基調とした見どころ満載の庭園で、安らぎに浸りましょう。

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常盤ホテルには日本建築の粋を集めた露天風呂付きの離れが11室用意されており、それぞれ趣が異なります。こちらは「八雲」というお部屋。池越しに庭園を眺めることができる、多くの文人に愛されてきたお部屋です。板の間にある藤椅子に腰かけて、庭園を鑑賞しながらリラックスタイムを過ごすのもおすすめですよ♡

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「武田信玄の元湯」としても歴史がある湯村温泉。女性用の大浴場は緑に囲まれていて、窓から差し込む光が気持ち良い空間。露天風呂は香りも豊かな檜風呂です。かの信玄公も癒されたという温泉で、疲れをサッパリ洗い流してしまいましょう。

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長野県にある「慈雲寺（じうんじ）」は、武田信玄公ゆかりの寺としても知られています。写真は本堂の正面にある枯山水の「帰錫庭（きしゃくてい）」という石庭。別名を「釈迦十大弟子の庭」といい、修行のための地方伝道から帰るお釈迦様の弟子たちの様子を巨石に見立てて表現しているそう。本堂裏の池泉鑑賞式庭園もお見逃しなく。

新潟県にある「貞観園（ていかんえん）」は、元は江戸時代の大庄屋であった村山家の屋敷に造られた庭園です。全域を「真」「行」「草」の三区に分けた回遊式庭園で、特徴的なのは園内に生え広がった百数種類もの苔。辺り一面にもこもこと育つ立派な苔の庭は、他では中々見られない光景です。開園していない時期もあるため、来園の際にはご注意くださいね。

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山梨県にある「恵林寺（えりんじ）」は、、武田信玄公の菩提寺として知られています。恵林寺庭園は国指定名勝の池泉回遊式庭園で、日本初の作庭家ともいわれる夢窓疎石（むそうそせき）によって作庭されました。700年経った今でも四季それぞれ異なった表情を見せます。春は枝垂桜が咲く様子が綺麗で、写真撮影をする観光客に人気です。

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日本庭園は、そこに集まってきた鳥たちのさえずりに耳を傾けたり、池で泳いでいる鯉に餌をやったりと、観賞する以外の楽しみ方もあります。四季によって様々に変化する庭園を眺めたり触れたりしながら、くつろぎのひと時をお宿で過ごしてみませんか？