【東北】心を和ませる四季折々の様式美。日本庭園のある旅館7選

出典：くろふねさんの投稿

手付かずの自然が多く残っている東北エリア。世界遺産の「白神山地」をはじめとする雄大な山々や、「十和田湖」や「田沢湖」といった綺麗な湖、紅葉の名所としても有名な「鳴子峡」のような渓谷など、自然の絶景スポットが盛りだくさんな場所です。冬になると雪が積もって、東北ならではの景色が楽しめるというのもまた魅力です。

今回の記事では、日本庭園があるお宿を県別にご紹介。旅行の疲れや日常で降り積もっていた疲れなど、四季折々の自然の美しさを眺めているだけでほっと癒されていくはずですよ。ゆったり休憩できる場所を探してみてくださいね。

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宮城県の秋保温泉（あきうおんせん）にある「茶寮宗園（さりょうそうえん）」は、約8,000坪の敷地全体が日本庭園の様相になっている純和風の旅館です。鯉が優雅に泳ぐ池や、せせらぎの音色が心地よい川、そして花が咲き乱れる木々など、あちこちに見どころがある安らぎの場所です。

客室は、本館の1階2階と離れにあります。写真は本館1階にある「紫水（しすい）」というお部屋。簾の向こうにある大きな窓からは、贅沢にも小さな滝まで見えています。この日本庭園は全てのお部屋から眺めることができますよ。座り心地のよさそうな椅子に腰かけて、静寂の時を過ごしてみては。

日本三御湯の1つとも言われている秋保温泉は歴史のある名湯です。露天風呂からは色鮮やかな木々を眺められ、その美しさに目を奪われます。広々とした大浴場でも、思いっきり体を伸ばしてみましょう。温泉での癒しの他に、エステやリラクゼーションの体験をして癒されてみるのもいいかも◎

秋保温泉にある「篝火の湯 緑水亭（かがりびのゆ りょくすいてい）」は、大自然に囲まれた旅館です。日本庭園も広々としており、移りゆく四季の美しさを五感で感じられます。「花小径（はなこみち）」という庭園の散策路があるので、そこを歩きながら美しい風景を間近で観賞してみましょう。

客室にはスタンダードな和室から特別室まで揃っています。こちらは露天風呂付客室「星物語」のうちの1つ、アジアンテイストな「浪漫の輝」というお部屋です。星物語という名前の通り、広い星空を眺めながらゆったりとお風呂に浸かることができますよ。窓からは庭園も眺められますし、色んな景色が楽しめます。

大浴場から長い階段を降りた先にある、大自然に囲まれた露天風呂「篝火の湯」。自家源泉の湯は、しっとりとした湯ざわりのナトリウム-塩化物・硫酸塩泉低張性中性高温泉です。夜は周囲の篝火が灯されて、幻想的な雰囲気に。紅葉狩りをしたい方にもおすすめです。

松島温泉にある「松島一の坊」は、7,000坪の日本庭園とその先にある松島の海の絶景が美しい旅館です。この海に面した水上庭園は、皇居新宮殿の庭園設計にも関わった中島健氏により作庭されました。海と調和した庭園を、汐風を浴びながら気持ちよく散歩してみましょう♡

こちらは「眺望和室」というタイプのお部屋です。庭園と海の風景を美しく眺められるように、椅子やテーブルはあえてロータイプのものを使用。小さな机にお茶でも置いて、景色を見ながらまったりするのもいいですね。畳敷きなので素足でも気持ちよく過ごすことができますよ。

松島一の坊では、レストランの飲食やアクティビティなどを無料で楽しめる「オールインクルーシブ」のスタイル。そのため、この「海の見えるラウンジ」でも気兼ねなくドリンクを味わうことができますよ。また、「朝の汐風さんぽ」というメニューは、スタッフの話を聞きながら庭園やガラスのチャペルを回れるアクティビティ。是非参加してみては♪

山形県の温水温泉（あつみおんせん）にある「たちばなや」は、山間に佇む落ち着いた雰囲気の旅館です。中庭に出ると目に飛び込んでくる日本庭園は、まるで生きた日本画のよう。春から初秋にかけては、色とりどりの花々が咲き、鯉や鴨への餌やりも楽しめます。冬は雪がこんもりと積もって、静かで美しい冬にしか見ることができない絶景となります。

こちらは日本庭園を囲んだ特別室「離れ環翠荘（かんすいそう）」のお部屋。10室だけのスペシャル空間です。温泉と掘りごたつが付いていて、寒い冬でも安心ですね。すぐ傍には庭園の池もあり、水辺の植物や鯉も間近で観賞することができますよ。

こちらは女性用の檜露天風呂。やわらかな肌あたりのお湯と檜の香りを楽しめます。周りの池にたくさんの金魚が泳いでいるのがわかるでしょうか？温泉に浸かりながら金魚たちの泳ぎを眺めるなんて、子どもじゃなくても少しわくわくしてしまいますね♪他に、2種類の展望貸切露天風呂などもありますよ。

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天童温泉にある「湯の香 松の湯」は、木の香りやぬくもりにほっとする木造平屋建ての旅館です。玄関から入って奥の方に、素朴な日本庭園が広がっています。大浴場は広い日本庭園に面しており、四季を感じながら入浴できます。夜間にはライトアップもされますよ。

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客室は全部で12室あります。メゾネットタイプのお部屋には広い庭園に面したテラスが付いていますよ。庭園を眺めながらくつろいでいると、小鳥や猫が遊びに来ることもあるのだそう。ちなみにメゾネットのBタイプには陶器製風呂も付いているので、お風呂にも拘りたいならBタイプの方がおすすめです。

松の湯は、天童温泉で唯一2種類の天然温泉が楽しめる場所なんです。「檜造りの八角堂」と、もう1つの「松の湯大浴場」からは風情ある庭園を眺めることができますよ。松の木がよく見える、開放的な「露天げんこつ風呂」もおすすめです。

福島県の磐梯熱海温泉（ばんだいあたみおんせん）にある「四季彩 一力（しきさい いちりき）」は、創業100年を迎えた老舗旅館です。3,000坪の広さを誇る「水月園（すいげつえん）」も、100年という時間をかけて育まれた四季折々の姿を見せてくれますよ。秋には庭園の後ろにそびえる山も紅葉して、素晴らしい絶景に。

客室は、落ち着いた雰囲気で格調高い「萩の倉」と、昔ながらの和を感じる伝統的な造りの「湯の倉」というタイプに分かれています。どのお部屋からでも日本庭園の眺めは素晴らしいものです。特別室なら、雄大な自然の眺望を楽しめるビューバスも付いていますよ。

こちらは広々とした庭園大露天風呂の「山ぼうし」というお風呂です。窓から自然光が差し込む明るい雰囲気。つるっとした肌にやさしいお湯は、美肌効果も期待できるそう。源泉かけ流しの温泉で、旅の疲れだけでなく日々の疲れもいっしょに癒してくださいね。

磐梯熱海温泉にある「熱海荘（あたみそう）」は、自然に包まれた数寄屋造りの旅館です。地階にある出入り口から出ることができる中庭の庭園は、周囲の自然と調和しつつ色とりどりの風情ある情景が見られます。小さな沢に沿って歩いたり渡ってみたりしながら、散策を楽しんでくださいね。

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客室はそれぞれで趣が異なる11室があります。こちらは1番人気の「清流」というお部屋。五百川にせり出すように設けられた縁側からの眺めを見ていると、まるで自分が川の上に漂っているような気分になりそうですね。

露天風呂では、五百川のせせらぎや蓬山の木々のざわめきを耳にしながら、ゆったりとくつろぐことができます。芯から温まると言われている東北の名湯だから、冬の露天風呂でも湯冷めしにくいそう。女性用の大浴場には、こだわりの十和田石が使用されています。肌に触れる石の感触も確かめてみてくださいね。

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青森県にある「盛美園（せいびえん）」は、明治時代三名園の1つと言われています。大石武学流*と呼ばれる様式で小幡亭樹氏によって作庭されました。広さは3,600坪、国指定名勝の池泉回遊式庭園で、「真」「行」「草」の三部で構成されています。庭園もさることながら、「借りぐらしのアリエッティ」の舞台のモデルになったというレトロな洋館も有名です。

*大石武学流…津軽地方に、江戸時代末期から流行したという造庭技法

岩手県にある「毛越寺（もうつうじ）」の庭園は、仏教における極楽浄土を模したという「浄土庭園」です。「大泉が池」を中心とした池泉回遊式庭園は、平安時代末期に作庭されたものがほぼ完全な状態で現在まで残っていると言われています。水も綺麗で、周辺にあるものが水面に映ることも。

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福島県にある「南湖公園（なんここうえん）」は、1801年に12代白河藩主の松平定信によって築造された日本最古と言われる公園です。国の史跡および名勝に指定されています。その公園の中にある「翠楽苑（すいらくえん）」は、平成に入ってから造られた池泉回遊式庭園。園内の「松楽亭」で、抹茶と生菓子を楽しみながら庭園を鑑賞しましょう。

ただ単に自然に触れるというだけではなく、その時その時の四季を味わうことができる日本庭園。その美しく手入れされた情景をぼんやりと眺めれば、普段心や体に溜めこんでいるストレスや悩みなども、きっといつの間にか洗い流されていきますよ。忙しい毎日をいったんリセットしに出かけてみませんか？