【中国地方】心を和ませる四季折々の様式美。日本庭園のあるホテル・旅館9選

手つかずの自然が多くある中国エリア。鳥取の松葉ガニや山口のフグ、岡山桃や広島のレモンといったフルーツなど、美味しいものも盛りだくさんです。その中国エリアの旅行の宿泊場所として、日本庭園のあるお宿を選んでみてはいかがでしょうか？のんびりとした雰囲気の中で眺める日本庭園は、心にゆとりや落ち着きをもたらしてくれます。

今回の記事では、中国エリアで日本庭園のあるお宿を県別にご紹介。椅子に座ったり、畳に寝転がったり…。時には自分のためだけに、ゆったり休息をとりましょ。

鳥取県の三朝温泉（みささおんせん）にある「依山楼 岩崎（いざんろう いわさき）」は、大正9年創業の歴史ある旅館です。敷地内には回遊式大庭園の「依水苑（いすいえん）」があり、四季折々の様々な表情を見せます。庭園には離れや茶室が配され、夜になればライトアップで幻想的な雰囲気に。庭園の周りをのんびり散歩してみましょう♪

客室は日本庭園や、三朝川に面した眺望のお部屋があります。露天風呂付きの和室や広々とした和洋室、ハイグレードな特別室もあるので、予約の際に吟味してみてくださいね。

依山楼の自慢は、回遊式大庭園露天風呂の「山の湯」です。「左の湯」と「右の湯」というゾーンに分かれていて、それぞれに露天風呂や内湯、足湯や寝湯などの温泉があります。三朝温泉は高濃度のラドン含有量を誇る温泉。庭園の緑を楽しみながらゆったりと名湯に浸かれば、心も体もリフレッシュできるはずですよ。

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皆生温泉（かいけおんせん）にある「東光園（とうこうえん）」は、本館が登録有形文化財に指定されている旅館です。敷地内にある約3,000坪の日本庭園は彫刻家の流政之氏によって作庭されました。池で泳ぐ鯉に餌をあげたり、お庭全体を高所から眺めたりしてみるのもおすすめですよ。

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こちらは庭園の一角に佇む数寄屋造りの離れの客室。縁側で庭園を眺めながら過ごす、そんな贅沢な時間を味わうことができます。本館客室の「庭園側ツイン」や「庭園側特別室」などのお部屋からも、庭園を眺められます。

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半露天大浴場の「染ヶ湯」は、庭園を眺めることのできる大胆な造りが特徴です。お湯は皆生温泉唯一のアルカリ泉質。弱アルカリ泉には美肌効果があるとも言われ、女性に人気です。また、ロビーや大浴場には「よみがえりの水」という飲む温泉水が準備されています。体の内側からも綺麗になりましょう。

島根県の玉造温泉（たまつくりおんせん）にある130余年の歴史ある老舗旅館。足を踏み入れるとすぐに、緑豊かな日本庭園が目に飛び込んできます。メインロビーの傍にある庭園ラウンジ「茶蔵楽（さくら）」では、地元のお茶やお菓子を味わいながら庭園を眺められますよ。

玉造温泉は、美肌と健康に効果があるといわれる名湯です。こちらは女湯である玉肌の湯「浮舟」。開放感のある大浴場からは、花や緑を眺めながら入浴できます。細かい霧状のミストが降り注ぐ低温サウナもありますよ。最上階にある展望風呂「天遊の湯」から、温泉街や山々の風景を楽しむのもおすすめです。

中庭には「手湯」と「足湯」を行えるスペースがあります。手湯の水面に浮かんだお花の可愛らしさに、ほっとさせられます。

玉造温泉にある「湯之助の宿 長楽園（ちょうらくえん）」は、敷地内に約1万坪もの広さの回遊式日本庭園があります。数百種類の草木に彩られた庭園には大小の池があり、季節を感じながらのんびり散歩を楽しめます。泉水を見に行くのはお月様が映える夜がおすすめだそう。途中にある休憩処で、ぼんやりと庭園を眺めてみるのもいいですね。

大庭園露天風呂「龍宮の湯」は、120坪の広さを誇る日本一大きい混浴の温泉です。庭園に囲まれ開放感は抜群。脱衣所は男女別々で、女性側には専用の内風呂もあります。露天風呂ではバスタオルのようなものを巻いて入浴できるから安心です。恋人や友達と一緒に、広い露天風呂でリフレッシュしませんか。

庭園内に佇む一軒家の離れは3タイプあり、こちらは「知心庵」というお部屋。昭和レトロな雰囲気が漂い、別世界に迷い込んだ気分になってしまうかも♪縁側でくつろぎながら、露天風呂でまったりしながら、すぐ傍にある庭園に癒されませんか。

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松江しんじ湖温泉にある「皆美館（みなみかん）」は、多くの文人墨客が訪れた歴史ある旅館です。敷地内にある自慢の日本庭園は、宍道湖（しんじこ）を借景*とした枯山水式の庭園で、15本の松たちが主役。西側の中心にある3本の松は、それぞれを夫・妻・子に見立て仲の良い親子の幸福な姿を表現しているそう。夜のライトアップでは、また違った一面をみせてくれます。

*借景（しゃっけい）…庭園外の山などの景色を、庭を形成する背景として取り入れたもの。

客室は全部で5タイプ16室あります。こちらは「ガーデン・レイクビュースイート」タイプの「高砂（たかさご）」というお部屋。室内からはもちろん、展望温泉風呂からも白砂青松の美しい庭園と雄大な宍道湖を望めます。

こちらは「ガーデン・レイクヴィラ」の「瓢庵（ひょうあん）」というお部屋です。庭園内に佇んでいる京数寄屋造りの離れとなります。外観の重厚感もさることながら、茶室を思わせるような内装も素敵なんですよ。宍道湖のさざめきに耳を傾けながら、ただただ景色を楽しむという贅沢な時間を楽しんでくださいね。

広島県の宮浜温泉にある「庭園の宿 石亭（せきてい）」は、宮島や瀬戸が望める高台に佇む旅館です。1500坪の回遊式庭園内には池と名松が中央にあり、それを取り囲むように離れや母屋が建ち並びます。心地よい風と抜けるような空の下で、 庭園を眺めてみてはいかがでしょうか？

客室は異なる個性を持った12タイプから選べます。こちらは母屋の2階にある「夕凪（ゆうなぎ）」というお部屋。庭園の向こうにある瀬戸の島々まで一望できますよ。窓の前には寝椅子が並べられているので、何をするでもなくうたた寝…という気持ちのよい時間を過ごすのにもぴったりです。

こちらは「床下サロン」と呼ばれる床下空間を利用したラウンジです。昼間はカフェ、夜はバーとしても利用できるこのサロンには本もたくさん並んでいます。庭園を望む椅子に座って、本を読むのもよし、持ち込んだワインで一杯やるのもよし、池の鯉を眺めるのもよし…人によって様々な過ごし方ができる場所なんですよ。

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山口県の湯田温泉にある「松田家ホテル」は、300年以上の歴史をもつ伝統的な旅館です。かつては明治維新の志士たちも集い、語り合った場所としても知られています。敷地内の庭園は、江戸時代に7代目小川治兵衛氏が作庭した池泉回遊式庭園です。庭園内には西郷、木戸、大久保の三者会談の小屋などが残っています。

客室は本館と新館のお部屋があり、庭園を眺めたい場合は本館の方がおすすめです。木造2階建ての数寄屋造りの本館は、大正時代に建てられた趣深い佇まい。写真の「沢潟（おもだか）」は露天風呂付きのお部屋です。庭園の水辺にせり出すような造りで、眺望の良さが自慢。鯉が泳ぐ様子を間近で楽しめますよ。

こちらは露天風呂である「おりょうの湯」。大浴場の「龍馬の湯」に併設している小さな湯船です。夜はライトアップされた庭園を眺めながら入浴できます。お湯はアルカリ性の泉質で、お肌をすべすべにする美肌効果も期待できます。

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湯田温泉にある「名勝 山水園（さんすいえん）」は、旅館の建物が登録有形文化財、日本庭園が登録記念物という歴史を感じられるお宿です。日本庭園の代表的な3つの様式「池泉庭園」、「露地（茶庭）」、「枯山水」があります。それぞれ連続していながら、それぞれが独立しているように巧みに配置されています。

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客室は全部で14室。それぞれに名前が付いており、お部屋ごとに趣が異なります。写真は、源泉かけ流しのお風呂が付いた特別室「桐の間」。窓を開ければすぐそこに池泉庭園が広がっていますよ。池のかすかな物音さえも聞こえてきそうな距離感です。

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こちらは女性用の露天風呂「翠山の湯」です。緑に囲まれたこの温泉は、秋になると美しい紅葉に包まれます。大浴場の内湯からも自然の風景を楽しむことができます。ロビーには飲泉所もあるので、湯の効能を実感してみるのもおすすめです。

萩温泉郷（はぎおんせんきょう）にある「萩の宿・常茂恵（ともえ）」は、大正14年創業の老舗温泉旅館。宿自体が萩の城下町をイメージして作られ、2,700坪ある敷地のうち1,000坪余りが庭園になっています。枯山水の庭園は、ロビーや客室へとつながる石畳の廊下、そして客室からも眺めることができるようになっています。

こちらの客室は庭園側の和室。お部屋によって窓から眺められる日本庭園の趣が異なるので、そこは泊まってみるまでのお楽しみです。客室は離れ風に造られていて、開放的な気分を味わえます。またグレードの高い貴賓室では、他のお部屋とは一線を画す自慢の庭園を眺めることができますよ。

萩温泉郷の温泉のお湯は、ミネラルをたっぷりと含んでいて保温や保湿の効果が高いと言われています。「萩の宿・常茂恵」の大浴場は、黒御影石が敷き詰められた落ち着いた空間。窓越しには坪庭が見えますよ。柔らかな陽光が差し込む日中の入浴もおすすめです。

出典：エミリーさんの投稿

島根県にある「足立美術館」は、「庭園もまた一幅の絵画である」という信念から造られた日本庭園です。美術館を取り囲むように広がる庭園は約5万坪に及びます。この写真はその内の1つである「枯山水庭」。他にも「苔庭」や「白砂青松庭（はくしゃせいしょうてい）」、「池庭」、「亀鶴の滝」など、庭園だけでも見どころがいっぱい。アメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」で、日本一にも認定されているお庭です。

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岡山県にある「岡山後楽園（こうらくえん）」は、国の特別名勝にも指定された日本三名園の1つです。その始まりは約300年前、岡山藩の2代藩主池田綱政がやすらぎの場として造らせた庭園でした。それ以降、藩主の好みや社会情勢によって徐々に変化し、現在の景観へと繋がっているそうです。歴史的な建物や田畑なども残っていて、庭園以外の見どころも多い場所となっています。

出典：清三郎さんの投稿

広島県にある「三景園（さんけいえん）」は、広島空港の開港を記念して1993年に作庭されました。管制塔が借景になっています。里・山・海をモチーフとした築山池泉回遊式庭園で、この3つをモチーフにしたことから三景園という名前が付けられたそうです。四季を通じて咲き乱れる花々に心癒されることでしょう。

日本庭園があるお宿の紹介はいかがでしたか？日本庭園と一口に言っても、お宿によって色々なタイプがありましたね。庭園を眺める時には、日頃の悩みもストレスも、すべて一旦忘れて。目の前にある鮮やかな緑を眺めて、お茶を飲みつつゆったりくつろいでくださいね。