山陰旅行ならここはぜったい外せない！王道＆鉄板のおすすめ観光スポット14選

中国地方の日本海側に位置する「山陰」は、縁結びで有名な島根県の「出雲大社」や、非日常感たっぷりな鳥取県の「鳥取砂丘」など、自然あふれるスポットがたくさんあります。パワースポットや温泉もあるので、日常で溜まった疲れを吹き飛ばしたい！という人にもおすすめです。

出典：石川寛太さんの投稿

そんな魅力的な山陰ですが、初めて旅行で訪れるとなるとスポット選びにも悩みますよね。どんな場所で、どんな体験ができるのか事前に知っておけば、想像以上の素敵な旅になるはず。そこでこの記事では、山陰のとっておきのスポットだけをご紹介します。外せない王道の観光名所で山陰を思いっきり満喫しませんか。

山陰地方で言わずと知れた「出雲大社」は、日本一の縁結びの聖地。ぜひ訪れておきたい人気スポットです。「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」を祭神に、男女の縁だけでなく、あらゆる縁結びのご利益が期待できます。神様が結んでくださる、日頃のご縁の数々にも感謝をお伝えしましょう。なお出雲大社への参拝時は、通常とは違い「二礼四拍手一礼」なのでお間違いなく。

大社造りの「御本殿」をぐるっと一周すれば、うさぎのオブジェにも出合えます。見ているわたしたちも思わず笑顔になるような、可愛らしいポーズと表情豊かなうさぎたち。これは、大国主大神さまと深い縁のある、日本神話「いなばのしろうさぎ」に登場するうさぎをモチーフにしているのだそうです。ほかにも日本最大級の大注連縄が見られる「神楽殿」や、神在月には神々のお宿となる東西に2つある「十九社(じゅうくしゃ)」など見どころがいっぱいです。

可愛らしいショップやカフェが立ち並ぶ参道も、お楽しみのひとつ。お土産選びにもついつい夢中になりますよね。ちなみに、旧暦10月を全国的には神様がいない月「神無月」と呼びますが、出雲では「神在月」と呼びます。なぜかと言うと、日本各地にいらっしゃる八百万の神々が全国から集結されると伝わっているから。いつも賑やかな参道も、この時期にはさらに活気がありますよ。

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出雲大社と「八重垣神社」をセットで巡れば、恋愛成就を願う縁結びのパワースポット巡りとして最強です。主祭神は、夫婦の神様である「素盞嗚尊(すさのおのみこと)」と「稲田姫(いなたひめ)」。そのことが表す通り、夫婦円満や良縁結びのご利益があると言われています。素盞嗚尊が八岐大蛇(やまたのおろち)から稲田姫を救い、後にこの地で結ばれ、そしてこの地を宮居としたというロマンチックなストーリーを知れば、さらなるご利益が期待できますよね。

出典：＠月子さんの投稿

神社の裏手には神秘的な雰囲気がただよう「佐久佐女の森」があり、そこにある「鏡の池」は「縁占い」ができるとして大人気のスポット♪神札授与所でいただく占い用紙に硬貨をのせて、池にそっと浮かべてみると…。用紙が早く沈むほどご縁も早く、移動した距離によって、相手が身近な人なのかそうでないかも知ることができるんですよ。

用紙に浮かび上がるメッセージもそれぞれ違っているので、沈むまでドキドキわくわく♡目が離せません。授与品には夫婦椿が可愛らしい「美のお守り」や、「えんむすび貝守」などもあって、お守り選びもどれにしようか迷います♪縁結びをしっかり祈願しましょ。

出雲大社から西へ車で約3分。「稲佐の浜(いなさのはま)」は、国譲り・国引き神話でも知られる出雲のパワースポットです。旧暦10月10日、全国の神々をお迎えする「神迎神事(かみむかえしんじ)」が行われるのも、この浜です。砂浜にある「弁天島」には、かつて「弁財天」が祀られていましたが、明治以降には「豊玉毘古命(とよたまひこのみこと)」が祀られています。

ちなみにここは「日本の渚100選」にも選ばれていて、夏には海水浴場としても人気なんですよ。美しい自然は、訪れる時間帯も大切なポイントです。出雲大社の参拝前にゆったり訪れて、さわやかな早朝を過ごすのもいいですし、夕暮れ時の弁天島は日本遺産にも登録されていて、「日が沈む聖地出雲」のシンボルです。

出典：くりんさんの投稿

安来駅からバスで約20分の「足立美術館」。見どころは何と言っても、日本一とも称される美しい庭園です。アメリカの日本庭園専門誌「数寄屋リビングマガジン／ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング（Sukiya Living Magazine： The Journal of Japanese Gardening）」による「日本庭園ランキング」で1位に選ばれるなど、海外でも高い評価を得ています。なお展示室内に展示されている作品は近代日本画を中心として、横山大観をはじめとする貴重な作品120点を観ることができます。

出典：nosadaさんの投稿

足立美術館の主庭「枯山水庭」や、横山大観の名作「白沙青松」がモチーフになっている「白砂青松庭」など、5万坪もの庭園はどの季節も美しく、まるで絵画のよう。館内にはお庭を眺めながらゆったり過ごせる喫茶室や茶室もあるので、ほっと一息つきながら、贅沢な時間を過ごせます。

現存12天守のひとつでもあり、2015年には国宝に指定された「松江城」。慶長16（1611）年に完成して以来、その姿を今に残しています。最上階5階の「天狗の間」では360度の大パノラマが広がり、松江の街はもちろんのこと、よく晴れた日には宍道湖など一望することも。400年の歴史を物語る高さ約7mの石垣も見事です。積み上げられた石には、魔除けや安全祈願のために刻まれたと言われる刻印も残されていますよ。

お城を取り囲む堀川を約50分かけて遊覧できる「堀川遊覧船（ぐるっと松江堀川めぐり）」に乗船すれば、船頭さんの案内もあるから、散策のときには気づけなかった発見もあるかもしれません。17の橋のうち、4つでは船の屋根を下げてくぐり抜けるというアトラクション性も♪春の桜や秋の紅葉、冬だけの「こたつ船」など、城下町の風情をゆったり楽しんでみては。

出典：a*さんの投稿

秋のライトアップイベント「松江水燈路(まつえすいとうろ)」では、松江城周辺に2,000個もの個性豊かな行燈が並び、辺りは幻想的な雰囲気に包まれます。堀川遊覧船の夜間運行やイベントも催されるので、昼間と違う雰囲気で松江城を楽しめますよ。

出典：nozomu1999さんの投稿

普段の生活ではしっかり見ることの少ない夕陽も、非日常に出逢う旅先だからこそ見てみて。「宍道湖」は夕陽の絶景スポットとして人気で、その美しさは「日本の夕陽百選」や「日本百景」にも選ばれるほど。「宍道湖夕日スポット (とるぱ)」などフォトスポットも多いので、天候に恵まれていたらぜひ夕陽鑑賞を楽しんでみてくださいね。

出典：おーぱさんの投稿

宍道湖は汽水湖、つまりは海水の混ざった湖。漁獲量日本一のシジミをはじめ、宍道湖でとれる7種類の魚介、スズキ・ウナギ・モロゲエビ・コイ・シラウオ・アマサギ（ワカサギ）を総称し、「宍道湖七珍(しんじこしっちん)」と呼びます。郷土料理として愛されているので、街中で見かけたら進んで食べてみてくださいね。

出典：はっちーさんの投稿

松江駅からバスで約40分。大根島にある「由志園」は、約12,000坪もの池泉廻遊式日本庭園を楽しめる場所。園内には大山や宍道湖、弓ヶ浜など、出雲地方の名所をテーマにした景色が広がります。ちなみに大根島は日本一の牡丹苗の生産地でもあり、ゴールデンウィーク中には園内の池に3万輪もの花が敷き詰められた「池泉牡丹」も。華やかな光景は見ごたえたっぷりです。

さまざまな品種の牡丹を見ることができる由志園ですが、牡丹のほかにも年間通じて見どころがたっぷり。夏には花菖蒲や紫陽花、秋には紅葉とライトアップ、そして冬には130万球のLEDを使ったクリスマスイルミネーションと、霜よけの薦(こも)で覆われた冬牡丹など、季節を問わず華やかな空間を思いっきり満喫できますよ。

縁結びのパワースポットが多い島根県で、併せて訪れたいのが「玉造温泉」です。日本最古の温泉のひとつでもあり、古くから日本屈指の美肌の湯として親しまれています。玉湯川沿いには玉造温泉を満喫できる温泉宿が多くあるので、ゆったり滞在を楽しみつつ、女子力UPも期待できそう。

温泉街には足湯スポットもあるから、のんびりできますよ。また「湯薬師広場（たらい湯）」では温泉ボトルが販売されていて、玉造温泉の源泉を持って帰ることもできます。恋愛祈願の「願い石」「叶い石」がある「玉作湯神社」や、「宮橋（恋叶い橋）」など縁結びのパワースポットもあるので、温泉といっしょに楽しめますよ。

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前後の予定が詰まっていて、玉造温泉に滞在できないこともありますよね。そんなときにうれしいのが、日帰り温泉施設「玉造温泉ゆ～ゆ」。ここには大浴場や露天風呂、ミストサウナもあるからばっちり楽しめます。温泉に入ったあとは休憩室でのんびりしたり、地元野菜や海産物の並ぶ売店でお土産選びも♪玉造温泉を満喫しつつ、充実した時間を過ごしましょ。

出典：*sianさんの投稿

鳥取駅からバスで約20分。「鳥取砂丘」は観光できる砂丘としては、日本最大級の広さを誇ります。どこまでも続く砂漠には日本海の風が吹き付け、風が創り出す模様・風紋はなんだかアートみたい。「馬の背」と呼ばれる約48ｍの丘からは、日本海とともに美しい夕陽を楽しめます。冬には雪景色を見られることもあり、豊かな自然を感じるスポットです。

出典：かずぴこさんの投稿

地球の息吹が感じられて、ダイナミックで非日常の世界が広がる鳥取砂丘だから、新しいことに挑戦してみては。おすすめのパラグライダーは、インストラクターと2人乗りプランもあるから初めてでも安心です。ほかにも、ガイド兼カメラマンが穴場スポットで撮影指導をしてくれるフォトツアー、大自然の中で心と体を整えることができる「砂丘ヨガ」などもあります。強大な地球のパワーを感じながら、初めてのアクティビティにチャレンジしてみませんか。

鳥取駅からバスで約30分の「白兎神社(はくとじんじゃ)」。こちらの神社は、日本神話「いなばのしろうさぎ」に登場する白兎神が祀られた、由緒正しき神社です。神話の中で、白うさぎが大国主命と八上姫の縁を結んだことから、恋のパワースポットとしても人気♪可愛い「縁結び御守り」や「白うさぎみくじ」のほか、鳥居の上に投げて、上手く乗ればいい縁があると言われる「結び石」も。こちらはうさぎのオブジェに奉納したり、縁起物として持って帰ることもできますよ。

出典：mkk0910さんの投稿

道路を挟んで神社の向かいには、神話の舞台と言われる「白兎海岸」が広がっています。白兎神社の参道では白うさぎにちなんだ、可愛いうさぎのオブジェが並んで迎えてくれますよ。可愛いうさぎの手水舎では、近づけば音楽が流れます。白兎海岸と併せて神話の世界を訪れてみませんか。

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2018年には25周年を記念したリニューアルが行われ、さらに魅力が増した人気スポット「水木しげるロード」。境港駅からも近く、ショップやグルメが充実した通りには、妖怪ブロンズ像約177体が点在しています。メジャーな妖怪や、知らないけど愛嬌たっぷりな妖怪もいるから、時間を忘れて水木ワールドに浸れますよ。

出典：うさぎ☆★さんの投稿

境港駅から徒歩約15分の「ゲゲゲの妖怪楽園」は、水木しげるロードをより満喫できるスポットです。童心に帰って射的などレトロなゲームに夢中になったり、フォトジェニックなスポットで妖怪といっしょにお気に入りの一枚を撮ったり…♩お土産にぴったりな妖怪グッズの販売もありますよ。「妖怪茶屋」の「妖怪ラテ」は、可愛くって和みますね。

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資料が豊富な「水木しげる記念館」以外にも、通りにはわくわくするスポットがたくさんあります。「妖怪神社」では水木しげる先生が入魂されたという黒御影石と、樹齢300年の欅が御神体として祀られ、妖怪たちの妖力で厄除開運や心願成就などのご利益を授けてくれるのだとか。目玉おやじをモチーフにした手水舎や、妖怪の人形が運んでくれる「からくり妖怪みくじ」「妖怪絵馬」など旅の記念にいかが。

出典：devilyoshiさんの投稿

ちなみに、夜の水木しげるロードではライトアップで浮かび上がる街路樹や、通りを照らす妖怪たちの影絵もあって、一味違った楽しみ方も♪

倉吉駅からバスで約40分。自然に囲まれた標高899.9mの三徳山にあるのが、「三徳山三佛寺(みとくさんさんぶつじ)」です。その昔、山の中で厳しい修行が行われた修験道の行場であったため、参拝とともにまさに修行のような体験ができますよ。

出典：Freerunさんの投稿

なかでも、断崖絶壁に埋め込まれたような国宝「投入堂」は圧巻です。これは、修験道の開祖とされる「役行者(えんのぎょうじゃ)」が山の麓で造ったお堂を法力で投げ入れたと伝わっており、建立方法は未だ解明されていません。投入堂への参拝は、安全性を確認できたときのみ許可されます。ただし2人以上で参拝すること・両手が使える格好であること・参拝や修行に適した格好であることなど、さまざまな条件があるため、しっかり備えた上で訪れましょう。

国の名勝、史跡にも指定されている三徳山。険しい場所や滑りやすい場所もあるため、しっかりと準備して登山に臨みましょう。苦労して目にすることができる光景は、忘れられない旅の思い出になるはず。投入堂以外にも、四季折々の自然とともに国宝や重要文化財の建造物をたっぷり楽しめますよ。

開湯850年以上という鳥取県の「三朝温泉」。ラドン含有量たっぷりで、世界屈指の放射能泉として知られています。ラジウムが分解されて生じる弱い放射線をラドンと呼び、免疫力や自然治癒力を高めるホルミシス効果を与えるとして湯治場としても人気です。

三朝温泉はミネラルも豊富なため飲泉したり、ラドンの含まれた蒸気を吸入するなど、色々な入浴方法があるそう。湯治といえば長期滞在のイメージもありますが、三朝温泉ではプチ湯治旅プランのような、取り入れやすい現代版湯治ができる温泉宿やプランが用意されています。温泉入浴マイスター・ラヂムリエがアドバイスしてくれるので、日頃溜まりがちなストレスや疲れを湯治でデトックスしてみませんか。

倉吉駅からバスで約15分の「倉吉白壁土蔵群」は、赤瓦でできた屋根や白壁の蔵が立ち並ぶレトロなスポット。江戸・明治期の建物も多く残されていて、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。そんな倉吉白壁土蔵群には歴史あるお店のほか、リノベーションされたカフェやショップも。思い出に残る楽しい時間を過ごせますよ。

出典：azusa0214さんの投稿

築100年の古民家をリノベーションした古民家カフェ「赤瓦五号館 久楽(くら)」は、のんびり散策の合間に訪れたいスポットです。窓からレトロな町並みを眺めつついただくのは、石臼で挽いたというお店自慢の「石臼珈琲」。砂糖の代わりに小豆を入れる新感覚の味わいを楽しみましょ。可愛いボトルにカラフルなドリンクが入った「クラボトル」は、テイクアウトもOKです。

出典：Tomo999xxxさんの投稿

島根県の「出雲大社」や鳥取県の「鳥取砂丘」のほかにも、一度は行っておきたい王道スポットが目白押しの山陰。今回ご紹介したスポットを巡れば、豊かな自然やおだやかな景色が心と体の疲れをすっきり取り除いてくれますよ。