名古屋めしの代表格「味噌煮込みうどん」☆有名店から隠れた名店まで〜厳選11店

名古屋人のソウルフード、味噌煮込みうどん。他地域の人から見るとかなり特殊な食べ物に映るようです。何より特徴的なのは、麺の固さ。某有名店では、初めて食べた人が「生煮え……？」と誤解するほどの噛みごたえのあるうどんが出てきます。そして赤味噌をそのまま溶いたような色の味噌出汁。すごく辛いとか甘いと思っている人が多いようですが、そんなことはありません。お味噌とベースの出汁がバランスよく、最後まで飲めてしまうほどあっさりいけるんですよ。

熱々の味噌煮込みうどんは、土鍋のフタを取り皿がわりにして食べることができます。そのため、味噌煮込みうどんの土鍋のフタには、蒸気を逃がす穴が開いていないんですよ。お店では、吹きこぼれないようにフタをずらした状態で供されます。猫舌の人は、ぜひこの方法で。

「味噌煮込みといえば山本屋」。山本屋というお店は名古屋に2種類ありますが、そのうちの1つです。太閤通沿いの昔ながらのうどん屋さん、という感じですが、ここが本店なんですね。「山本屋本店」というのは店名なので、「山本屋本店」の、「本店」ですよ！ お馴染みの固めに茹でた麺を口に入れれば、「ああ、これぞ味噌煮込みうどん 」と懐かしさを覚えます。

観光で名古屋へやって来ているなら、せっかくなので「名古屋コーチン入り」を注文してみてはいかがでしょう？ （地元名古屋の人は、お財布のヒモがかたいのであまり注文しませんが……） しっかりとした肉質のコーチンは、よく煮込んだ味噌との相性も抜群です。

茹で上がるのにけっこう時間のかかる味噌煮込みうどん。できあがるまでの間、お漬物をいただきます。このお漬物がなかなか美味しい！なんとお代わりもできるんですよ。

「味噌煮込みといえば山本屋」の、もう一方がこちら「総本家」です。ちなみに、同じ名前ですが全く別のお店です。歴史としてはこちらの方が古く、メニューがシンプルなのが特徴。赤味噌と白味噌をブレンドした出汁はバランスが絶妙で、ついつい最後まで飲んでしまいたくなるお味です。

卵と鶏肉の入った親子煮込み。味噌煮込みというと卵が必須！なので、どうしても卵入りのメニューが人気です。卵を生のままいただくのもよし、固くなるまで煮込んでいただくのもよし。お好きな方法でどうぞ！

食べ方は全くもって自由なので、半熟にした卵を味噌出汁と一緒にご飯にかけてもOK！ これ、けっこう多くの人がやっています。美味しそう！

味噌煮込みうどんをはじめ、麺類のメニューが豊富な手打ちうどん屋さんです。といっても、一番人気のメニューはやっぱり味噌煮込みうどん。こちらの味噌煮込みうどんは、いわゆる「半煮え風」の固いうどんが苦手な人でも大丈夫。普通のうどんに近いタイプなので、食べやすいですよ。

通常の味噌煮込みうどんに加えて人気なのが、カレー煮込みうどん。こちらはいわゆる「カレーうどん」ではなく、味噌煮込みのカレー風味といったところで、ベースは味噌です。ぐつぐつに煮こまれたカレーがたまりません。最後はやっぱりご飯と一緒にいただきたくなりますね。

地元、大須で多くの人から愛されているお店です。麺類は、味噌煮込みうどんだけ（例外的に天ぷら蕎麦があるそうですが……）なので、迷うことなく味噌煮込みを注文する人が多いようです。こちらの麺は平打ちタイプ。味噌煮込みとしてはちょっと珍しいかもしれませんね。

平打ちの麺によく絡む味噌だしは、名古屋の味噌煮込みうどんの中では比較的あっさりしたタイプです。初めての人でも抵抗なく食べやすい味噌煮込みうどんと言えるでしょう。天ぷら入りは定番の人気メニューです。味噌に浸かって天ぷらがドロドロになってしまうのですが、これはこれで美味しいんですよ！

煮込み定食にすれば、ご飯とお漬物が付いてきます。ご飯、うどん、お漬物……と順番に食べていくのが美味しいんですよ〜。お味噌のだしに、お漬物がとっても合うんです。

こちら、夜しか開いていない味噌煮込みうどん専門店です。専門店なので、メニューに載っているのは「かしわ」「たまご」「海老」など、具の種類のみ！ シンプルです。こちらは、いわゆる「名古屋の味噌煮込みうどん」とは一線を画した味噌煮込み。味噌が、八丁味噌ではなく、九州の豆味噌なんだそうです。

お店のイチオシは、肉厚のどんこ椎茸がたっぷり入った椎茸煮込みうどん。味噌煮込みうどんの具として椎茸はポピュラーですが、それだけを取り上げて「椎茸煮込みうどん」というメニューにしているのは珍しいです。お値段は少々張りますが、椎茸の出汁が本当によく出ていて、最高〜！ なのだとか。

八丁味噌ではないことに加えて、もう一つの大きな違いが「にんにく入れますか？」と聞かれること。味噌煮込みうどんににんにく？！ とびっくりしてしまうのですが、これがめちゃくちゃ合うそう！ 強く主張するほど入っているのではなく、ほんのりと効いたにんにく風味の味噌煮込みうどん。気になりませんか？ぜひ味わってみてください♪

昔ながらの手打ちうどん・そばのお店です。お店で工夫しているというブレンドの味噌はバランスが絶妙で、まろやかで美味しいお出汁になっているそうです。麺は「固すぎず、柔らかすぎず」「太すぎず、細すぎず」で誰にでも食べやすいタイプ。

びっくりするほど具だくさんの「特製味噌煮込みうどん」が人気です。卵、お餅、鶏肉、油揚げ、わかめ、天ぷら、白菜、ネギ、かまぼこ……と、麺が見えないほどたっぷり！

丼ものでは味噌カツ丼が人気！ しゃきしゃきのキャベツに、とろりとした味噌だれのかかったトンカツがよく合います。味噌煮込みうどんの次は、ぜひこちらもお試しを。

創業120年以上という老舗のうどん屋さん。小さな店構えですが、いつも行列ができている人気店です。老舗といってもこちらのお店は、とてもリーズナブルに味噌煮込みうどんがいただけるというのも人気の秘密でしょうか。メニューはいろいろありますが、半分くらいの方が味噌煮込みうどんを注文されているようです。

味噌煮込みうどんのバリエーションの中では親子（卵と鶏肉）が一番人気です。味噌の風味は濃いめで、ベースとなる出汁もムロアジ、カツオなどでしっかりととったタイプ。ご飯によく合うお出汁です。味噌煮込みは「ライス付き」なので、お腹に余裕のある人はぜひ、味噌出汁をご飯にかけて食べてみてください！

これぞローカル仕様！な、どろりとした味噌だれをかけた味噌カツ丼も大人気。甘めの濃い〜味噌がかかっているので、初めて食べる人には少々甘すぎたりするかも？ でも、これが地元・名古屋の味なんですよ〜。

【駅からちょっと遠くても、わざわざ食べに行きたいお店はこちら♪】

地下鉄徳重駅から車で10分ほどのところにあります。イタリアンかしら？と思う店名ですが、ミッソーニは大人気の味噌煮込みうどん店。駐車場の混み具合からも、その人気ぶりが見てとれます。八丁味噌に白味噌をブレンドしたまろやかな味噌出汁に合わせるうどんは、細めの平麺。茹で方も味噌煮込みにしては柔らかめで、とても優しい味なのだそう。

川名駅より徒歩12分。檀渓通にある老舗の味噌煮込みうどん店。山本屋ほどではなくとも、名古屋では有名なお店です。うどんは全て手作業で、注文が入ってから麺を切るのだそう。少しバラつきのあるうどんが、また素朴で美味しいのです。人気のトッピングは海老天、卵と鶏肉の王道の組み合わせ。天ぷらは味噌出汁をたっぷり染み込ませてどうぞ。

名東区の住宅街にあります。駐車場は完備なので、車で向かうのが便利な立地です。「鈴家」の味噌煮込みうどんは、あっさり目の味噌出汁がポイント。食べやすく、最後まで飲み干せそうな出汁です。また、味噌煮込みうどんよりも人気があるかも？しれないメニューが、ざるきしめんです。とにかく絶賛している人の多いツルツルのざるきし、夏は超！おすすめの１品だそうですよ。

最後は名古屋を飛び出し、一宮市で人気の味噌煮込みうどん屋さんへ。こちらの味噌煮込みうどんは、味噌出汁のサラっと感が特徴です。最後まで食べ進めても出汁がドロドロにならないので、ついつい飲み干してしまう人が多いのだとか。麺はしっかり固めに茹でてあるタイプなので、柔らかめが好きな人はしばらくフタをして待つのがよろしいようです。お昼は野菜天ぷら付きの味噌煮込みうどんがリーズナブルで人気。

みんなよく似ているようでいて、お店それぞれに特色があるんですね。麺、味噌出汁、具のバランスが変われば味もぐっと変わる味噌煮込みうどん。愛知県外ではあまり食べられない郷土料理なので、名古屋へ来たときにはぜひ！ 召し上がってみてくださいね。だんだんやみつきになりますよ♡