2018年01月31日
山梨が誇る老舗の酒蔵「笹一酒造」工場見学と試飲でお気に入りの一杯を見つけて!
山梨といえば、有名なのがワインですが、大月市には、大正時代から100年近くも日本酒を作り続けている酒蔵『笹一酒造』があります。自家井戸から組み上げた“御前水”や大月産の酒米“夢山水”などを使い、手作りにこだわって、丁寧に仕込まれたお酒は、すっきりとしたフルーティーな味わい。工場に隣接した『酒遊館(しゅゆうかん)』で、笹一の商品を扱うショップも完備。酒蔵の見学コースや利き酒コーナーなど、酒好きにはたまらないスポットをご紹介します。
JR中央本線の笹子駅から徒歩5分。国道20号沿いに「笹一」と書かれた大きな看板が見えてきます。中央自動車道では、勝沼ICまたは大月ICからそれぞれ車で15分ほど。周りを山に囲まれた自然豊かな場所に「笹一酒造」はあります。日本酒とワインを醸造している工場は見学が可能。
笹一酒造の創業は大正8年(西暦1919年)。しかし、酒造りそのものは 江戸時代から始まっていたそう。笹一の「笹」は、お酒の意味、そして「一」はNO.1を差しているのだとか。つまり、笹一は「日本一のお酒を目指す」という高い志が込められた名称なんです。
笹一のお酒は、自家井戸から湧き出る“御前水”と呼ばれる地下水によって作られています。これは、明治天皇が行幸した際に「名水」に選ばれた由緒ある水なのだとか。
2013年にそれまで行っていた機械を使った大量生産方式を撤廃しました。そして、麹造りと酒母工程をすべて手作りに転換。「時間と手間暇をかけて、本当に美味しい日本酒を作りたい」という情熱は、そのまま商品のクオリティに現れています。
原料となるお米は、全国各地のお米の他に、地元大月市で生産された酒米「山田錦」や「夢山水」なども使用されています。地元の土地で育ったお米を使った日本酒は、まさに山梨の風土そのものを体現しているかのよう。
工場&本社の建物の隣にある「酒遊館」では、商品のお買い物や試飲が楽しめます。中に一歩足を踏み入れれば、体育館のように広々としたフロアに、笹一印のお酒が豪快に並べられています。
笹一の日本酒は、すっきりと爽やかでフルーティな味わいなので、熱燗ではなく、冷酒で味わうのがおすすめです。すべて自家醗酵で仕込んだ純米酒はよりまろやかで味わい深く、アルコールを混ぜて仕上げた吟醸酒は、のどごしがすっきりとしていて初心者にも飲みやすいのだとか。
焼酎やリキュールなど、さまざまな種類のお酒が揃っているので、じっくり見てほしいところ。
実は、ワイナリーも併設されているので、笹一はワインでも有名。特にアルコール度数を抑えた「にごり赤ワイン」がおすすめ。甘くて濃厚なのに、すっきりとした後味です。
どのお酒にも試飲コーナーがあり、自由に味を試すことができるのも大きな魅力。いろいろ飲み比べてみたいなら、ドライバーさんと一緒に訪れるか、駅から徒歩5分なので電車の利用をおすすめします。
レトロな雰囲気を感じる笹一オリジナルの盃や升、おちょこ、とっくりなど酒器が並べられています。
ほかにも、和食器などの骨董品も販売中。さまざまな焼き物が並んでいますので、器好きの人にはたまりません。掘り出し物を見つける楽しみも。
広々とした売り場は、「信玄餅」や「ほうとう麺」、「くろだま」などの山梨の名産品も並んでいます。まるで道の駅の売店のよう。お酒と一緒に山梨の味をお土産にどうぞ。
店内には、食事やお酒が楽しめる食事処も用意されています。メニューはうどんやそばなどがメインで、注文した品をカウンターから受け取るスタイル。ドライブの途中、買い物ついでにふらりと立ち寄れる気軽さが。
食事と一緒に日本酒を味わえます。まずは、ボードに書き出された「本日のお酒」を要チェック。ただし、ドライバーさんは、ソフトドリンクで我慢してくださいね!その我慢したお酒は、自宅へのお土産にどうぞ。
笹一酒造 酒遊館の詳細情報
笹一酒造 酒遊館
笹子 / レストラン
- 住所
- 山梨県大月市笹子町吉久保26
- 営業時間
- [月] 09:30 - 18:00 [火] 09:30 - 18:00 [水] 09:30 - 18:00 [木] 09:30 - 18:00 [金] 09:30 - 18:00 [土] 09:30 - 18:00 [日] 09:30 - 18:00
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
大月市出身の落語家・三遊亭小遊三さんもお気に入りという「笹一酒造」のお酒。山梨といえばワイナリー、と考えている人も多いかと思いますが、美味しいのはワインだけではありません。ぜひ、旅の帰り道には笹子へ寄り道してみてください。そして、美味しい日本酒と出会ってくださいね!
笹一酒造
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